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村田沙耶香さんの『世界99(上下巻)』を読みました。相変わらず凄かった。というか衝撃だった。でも、今回は安定のクレイジーな世界観でありつつも「とてもわかる」一冊でした。なんというか、ここに描かれてあるのはディストピア小説なのに、もはやリアルとそうかわらないのではないか?と感じてしまう不安さのようなものがありました。おそらく皆さんも「ついていけない」反面「しっくり」くるはず。さっそくですが、あらすじと感想をどうぞ。上巻のあらすじ主人公の空子には性格がありません。性格がないとはど
一昨日の「文化の日」、次男が隣市の書店で開催されたビブリオバトルに参加したいとのことで、仕事前に送迎をしました。富士店|店舗〒416-0908富士市柚木404-1www.yajimaya.co.jpオンライン販売が拡大の一途を辿る中で、街中の書店さんは経営が大変だと思います。谷島屋さんは静岡では有名な書店ではありますが、それでも決して「油断できない」経営環境ではないかと、勝手に思っております(笑)。そんな中で、書籍の普及のためにビブリオバトルを開催してくれたことには、ただただ感謝なので
千葉市民会館大ホールにて開催された朝日新聞スペシャル講演会「アロハ記者の田舎暮らしトーク&文章講座」に参加してきました。定員900名のところ、応募者多数で抽選だったそうです。講師は名物記者近藤康太郎さん。動いて喋る近藤康太郎さんを見るのは初めてでした。期待どおりの格好で現れました。想像していたとおりの、低めの声。話し出したら止まらない勢い。頻繁に漏れる毒舌。(千葉県民、朝日新聞に対しても含む)講演会はライブだ、と
「ころから」という出版社が主人公。ヘイトを止めるために立ち上がった小さな出版社。残念ながら私はこの出版社の書物を読んだことはないが、TBSラジオ「荻上チキSESSION」をpodcast経由で聴く中で、著者、という過去のころからの編集者の話を聴いたのがこの新書を読むきっかけ。その志は素晴らしいし、ヘイト本を平気で出す大出版社、ヘイト本を平気で置く大型書店、ヘイト本を糾弾しない知識人をしり目に、小さな出版社が闘い、生き延びているのだ。反ヘイトの本を出版することで。しかし、宣伝費もま
岩井圭也さんの『夜更けより静かな場所』を読み終えました。岩井さんの作品を読むのはこれが初めてです。楽天ブックス(送料無料)夜更けより静かな場所[岩井圭也]楽天市場1,980円夜更けより静かな場所【電子書籍】[岩井圭也]楽天市場1,881円岩井圭也さん『夜更けより静かな場所』この小説は「深海」という名前の古書店の常連客、あるいは店員たちの物語です。主な登場人物は6人。遠藤茂:「深海」の店主。62歳。ロバのような長い顔が
※本記事にはネタバレが含まれております。スワイプ厳禁変死した大学生のスマホAmazon(アマゾン)閲覧厳禁猟奇殺人犯の精神鑑定報告書Amazon(アマゾン)1.ネタバレなし感想うん。これ、9月に刊行予定の『閲覧厳禁猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』の方も読まないといけないやつだった。これ単体で読もうとしたら色々と謎だらけでスッキリしないかも。どういうわけか、その理由は後述のネタバレ有りの感想で書きますけど、正直言ってあんまり読み応えはなかったかな
出版元の了承を得て次の拙文をアップします。書評、エンツォ・トラヴェルソ著、渡辺由利子訳『ガザについて歴史は何を語りうるか』(青土社、2025年)『公明新聞』、2026年2月9日付5面----------ガザでのジェノサイドをイスラエルの自衛権の行使の名のもとに擁護する人々がいる。またシオニズムへの批判、イスラエルへの批判は、反ユダヤ主義だという言説をイスラエルが、そして、その支持者たちが広めようとしている。だが、イスラエルの政策への批判は、反ユダヤ主義ではない。これほど当たり前
関口雄一郎『量子力学I』(東京大学出版会)という本が昨年末に出版されたらしい。標準的ないい本だとアマゾンコムの書評に載っていた。著者は宇宙物理を専門にする方らしいが、直接には存じ上げてはいない。ぜひ購入して読んで見たいと思っている。『量子力学I』と本のタイトルにあるのだから『量子力学II』が間もなく出るだろう。新定番のテクストとなるとは東京大学出版会の宣伝文句である。まだ全く読んではいないが、宣伝文句はたぶんウソではなかろう。しかし、ここで取り上げたいと思ったのはそれが理由では
さて書評ブログは今2つに別れていて、真面目に書評として書いたモノと趣味の読書として感想文を書いたモノに分けているのですが、ここで新たな標題ジャンル?を出さざるを得なくなりました。読もうと思ったきっかけはリアルでも交流の有る相互フォローのアメブロガー、ピラティスの専門家インストラクターのミカさんのブログ経由です。『わかりやすい解剖学の本』ピラティスの生徒さんや養成コースの生徒さんにもよく聞かれるわかりやすい本は何か?という質問。このブログでもいろんな本をご紹介していますが先日行っ
先日、ミステリー作家であり、怪異体験の蒐集家でもいらっしゃる青柳碧人さんに、私の怪異体験をお話しさせていただきました。茶々吉24時(2025年3月21日)『作家青柳碧人さんに取材していただきました!』本日、作家の青柳碧人さまに取材をしていただきました!青柳碧人さんは数学ミステリ『浜村渚の計算ノート』でデビューされたミステリー作家でいらっしゃいます。青柳…ameblo.jpこれは私が番組内で紹介するために青柳さんの『怪談青柳屋敷』を読み、このブログでもご紹介したご縁からの流れ
1970年代はモダンホラー花ざかりで洋画では「エクソシスト」や「サスペリア」「オーメン」「キャリー」「悪魔のはらわた」「ゾンビ」などなど。小説ではスティーブン・キングやクーンツたちが現れてすごかったですよね。モダンホラーの始まりは1967年アイラ・レヴィンによる小説、そして1968年にロマン・ポランスキー監督による映画の「ローズマリーの赤ちゃん」だそうだ。すべてここから始まったのです。映画でのミア・ファローの当たり役若妻ローズマリー、怖かったですねえ。いや、彼女が怖いんじゃなくて彼女が怖い体験
今日もアクセスしていただきまして、ありがとうございます。今回は、現在のイオンの創業に至るまでの経緯が書かれた本の書評を投稿します。【タイトル】イオンを創った女評伝小嶋千鶴子日本一の巨大流通グループ創業者、岡田卓也実姉の人生と経営哲学【原タイトル】ー【著者名】東海友和氏では、さっそく読み進めてみることにしましょう。小嶋千鶴子の物語はどこにでもある田舎町、四日市の呉服屋から始まる。四日市は田舎町ではあるが、旧東海道の宿場町であり、京都から江戸への住環の
この間の記事で今年最後にしようと思ってたんですが……「これだけは記録に残したい!」と、ブログを書きました!12月27日うれしいニュース!!GOROさんの「僕は何者」が日経新聞「目利きが選ぶ3冊」の2025年の3冊に選ばれました!!👏👏👏👏👏👏👏「僕は何者」を選んだのは「読み巧者」9人のうちの1人、書評家の東えりか氏。時代小説・SF…目利きが選んだ「3冊」はこれだ!-日本経済新聞本紙夕刊文化面「目利きが選ぶ3冊」(毎週木曜掲載)
成田美名子のマンガ「花よりも花の如く」の最終巻を連れ合いが買って来て、早速読みました。連載開始が2002年だから、23、24年?そんな長くやってたんだ。連れ合いが一巻から買ってたので、僕もずっと最初から読んでいます。もとより成田美名子のマンガは連れ合いも僕もファンですが、「花よりも〜」は読んで、これ、好きなマンガだわー、と、すぐ気に入って、新刊が出る度に毎回楽しみにしてました。なので、終わってしまうのはちょっと淋しい。でも無事にラストまで読めて良かったです。能、という日本の伝統芸能を描いた
現役書店員芸人カモシダせぶん(デンドロビーム)の木曜に、一冊、本の話を今回はー、笛吹太郎の連作ミステリ短編集コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎とあるカフェに集まる作家や編集者、古本屋さん、彼ら彼女はミステリが大好きでいつもミステリ談義をしている。日常の謎、コージーミステリが特に好きな彼らの元に謎が舞い込む。彼らは一旦考え抜いた推理を披露するもしっくりこない。手詰まりかと思ったところで店長の茶畑さんが丁寧に真相を明らかにしていく。コージーミステリらしく、どの話も肩の力は抜けてい
推し活には「幸せ」だけでなく、「苦しさ」や「怖さ」もありますよね…好きすぎて苦しくなったり拗らせたりマウントに嫉妬したり気づいたら信じられない金額使ってたり…(こわい)気持ちが暴走して「これ私大丈夫?」って不安になる瞬間もあります推し活は光と闇がセット怖さを知らないまま突っ走るのが一番危ない今日は私が「推し活の闇」や「推す自分の気持ち」を理解するのに役立った6冊を紹介します📚💛📘1:イン・ザ・メガチャーチ|朝井リョウ「推し活」の宗教的な側面と、仕組まれた経済的側
みのおエフエム「図書館だより」私がパーソナリティを担当している大阪府箕面市のコミュニティFMみのおエフエムの「デイライトタッキー」。その中の”図書館だより”は箕面市立図書館の司書さんが選んだ本をご紹介するコーナー。私は司書さんのコメントの代読をし、そのあと自分の感想も付け加えます。今日(2025月6月4日)放送の番組では、ヨシタケシンスケさんの『まてないの』をご紹介しました。楽天ブックス(送料無料)まてないの[ヨシタケシンスケ]楽天市場1,
『アノーラ』公開と合わせて読んだのが、この小説。'16年に起きた東大生による女子学生強制わいせつ事件を題材にしたもの。題名は、加害者の東大生の加害者に対する暴言から。著者のカオルコさんは、題材になった事件で、ネット上の関心が加害者を擁護する方向に『のみ』行ったことに対し疑問を抱いたことがきっかけでこの本を書いたそうな。『東大生が』『東大生の未来を(被害者が)奪った』『(被害者が)東大生狙いの女子大生』と、この違和感は何だろう?日東駒専以下は底辺大学と罵るアレ以上のものじゃないかと。
みのおエフエム「図書館だより」私がパーソナリティを担当している大阪府箕面市のコミュニティFMみのおエフエムの「デイライトタッキー」。その中の”図書館だより”は箕面市立図書館の司書さんが選んだ本をご紹介するコーナー。私は司書さんのコメントの代読をし、そのあと自分の感想も付け加えます。本日、2026年1月14日放送の番組では、森下典子さんの『日日是好日─「お茶」が教えてくれた15のしあわせ─』をご紹介しました。楽天ブックス(送料無料)日日是好日
青柳碧人「赤ずきん、イソップ童話で死体と出会う。」☆☆☆+(3.5)2025年4月28日第1刷発行双葉社258ページ〇青柳碧人「赤ずきん、イソップ童話で死体と出会う。」読みました著者の赤ずきんシリーズ、「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」、「赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。」、「赤ずきん、アラビアンナイトで死体と出会う。」ときて、今作が4作めです。今回は、イソップ童話の世界観の町のなかに、旅人の赤ずきんが加わって殺人事件の謎を解きます。イソップの冷血さが
やりたいことが見つかる世界の果てのカフェ[ジョン・ストレルキー]楽天市場仕事や日々の忙しさに追われ、ふとした瞬間に「自分は何のために頑張っているんだろう?」と立ち止まってしまうことはありませんか。そんな心の疲れを感じている方に、ぜひ手に取ってほしい一冊があります。ジョン・P・ストレレッキー著の『世界の果てのカフェ』です。この本は、世界中でベストセラーとなり、多くの人々の人生観を変えてきました。今回は、なぜこの物語がこれほどまでに現代人の心に響くのか、その魅力
「子どもたちができたら、丘の上の屋敷は子どもたちのものになる。子どもたちがまだ幼いあいだ、驚異のほかはなにも知らない年ごろには、昔話を読みきかせようーそう、〝昔々あるところに…〟からはじまる物語の数々を。」下巻読了。意外と時間がかかったのはお話自体に新鮮味がないと感じていたからだ。しかし最後の最後で感動してしまった。この本はキングが全作家、全読者に贈るメッセージだったのだ。さて、話はこんなだ。サイコハウスのボウディッチ老人から引き継いだ老犬レイダーを日時計に乗せて若返らせるためにエンピスの王
こちらの本を予約購入していて、着くなり早速読みました!『最強のチームはお題を出し合う』著:山本ノブヒロさん最強のチームはお題を出し合う-JMAM日本能率協会マネジメントセンター「人・組織・経営の変化」を支援するJMAMの書籍pub.jmam.co.jp著者の山本ノブヒロさんは、ネットで「大喜利」と検索するとたまに出て来たので知っていました。大喜利を活用してセミナーのようなことをされているようで興味はありました。大喜利のどの要素が、人々にどうい
LIFESHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略LIFESHIFTAmazon(アマゾン)「100年時代」という現実が人生設計を根本から変える本書『LIFESHIFT』の最大の価値は、人生100年という時代がすでに現実になっていることを、感覚ではなくデータと構造で明確に示している点にあります。これまでの社会では、「教育→仕事→引退」という三段階の人生モデルが前提でした。若い頃に学び、中年期に働き、老後は余生を過ごす。この直線的な構造が、人生設計の常識と
みのおエフエム「ブック・プレゼンター」私がパーソナリティを担当している大阪府箕面市のコミュニティFMみのおエフエムの「デイライトタッキー」。毎月第3水曜日には、講談社様ご協力の「ブック・プレゼンター」コーナーがあります。講談社様のご協力のもと、その月の新刊本を1冊紹介。その本をリスナーさんにプレゼントする、というコーナーです。本日(2025月10月15日)放送の「ブック・プレゼンター」では、ほそかわてんてん(細川貂々)さんの『おかねってなんだろう』をご紹介
酒と漢詩『愛酒詩』先週土曜日、馴染みの居酒屋に行って話をしてると、大将からこんな話をされた。今年は何か書いてくれないんですか?私えっ?楽しみにしてくださってるのですか?大将はい!楽しみにしてます!私おー。そうなんですね。このやり取りは、元々昨年末、半切一枚をお店に貼らせていただいたのだ。私の申し出を快く行き受けてくださった。書道の稽古にもなるし、勉強にもなる。そして、人の目にも触れる。少し『これを書いたのは誰?』となり、その先につながることを期待していた。まあ、話はお店