15年ほど前にピアノ教室を始めた当時は、初心者にピアノを教えるとき、楽譜上での音(ドレミ)の位置を教えて、それを鍵盤の位置とマッチさせるという方法を取っていた。大抵の楽譜読みなら、そういう教え方をすると思う。でも、ある時、知的障害のある子どもを教えることになったのだけど、楽譜上の音符と鍵盤をマッチさせて弾くのだということ自体が、どうしても伝わらなくて、真ん中のドでさえも(楽譜も鍵盤も)分かるようにならず、親御さんからは「ピアノはこの子の知的レベルからすると難しくて理解できないのだと思う」とレッス