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ほのぼのーと見ている(ながら見)台湾ドラマ『墜愛』。第8集で七夕が出てきたので追加記事。そう、この「夕」という漢字は台湾ではxíと2声だが中国ではxī(第1声)。だから台湾⇨七夕(qīxí/ㄑㄧㄒㄧˊ)中国⇨七夕(qīxī)となるのだ。そしてアイスクリームも両岸で微妙に違う。台湾⇨冰淇淋(bīngqílín/ㄅㄧㄥㄑㄧˊㄌㄧㄣˊ)中国⇨冰激凌(bīngjilíng)が、下の写真にもあるように2つの合体形もけっこう見る。冰淇凌(bīngqílíng)そういうわけで、どっちがどうだっ
馬子(mǎzi)➡彼女、スケ、オンナ眷村黑話系スラングで、不良の出てくる台湾映画やドラマには必ず出現すると言ってよい。大修館書店の『中国語新語ビジネス用語辞典』には「香港、台湾で使われ始めた言葉」として載っている。香港の状況はわからないが、台湾での歴史は長い。↓は台湾ドラマ『我是顧家男』第3集。顧家南の後輩、梁志希が「いったいオンナと俺とどっちが大事なんだよ💢」とブツブツ言ってる場面。台湾映画『九降風(九月に降る風)』でももちろん使われている。彼女の機嫌を損ねたくない悪ガキリーダー・
劈腿(pītuǐ)➡二股(をかける)直訳は日本語で言う「開脚」。そこから恋愛用語(?笑)の「二股」という意味に。台湾のラブコメでは1話につき1回は登場するかも、というくらいの基本語彙。↓は大好きな台湾映画『海角七號』で大大が歌う場面。「もしも二股掛けたら死んじまえ」笑。台湾ドラマ『螺絲小姐要出嫁(スクリュー・ガール一発逆転婚)』第14話でも。メーガン・ライ演じる羅思儀のママがロイ・チウ演じる高丞寛に向かって言うセリフ。あ、でも思儀の元カレ湯以尊のことを責めて言うんだけどね。劈腿就劈腿嘛
初めての「和(hàn)」との出会い日本で中国語を勉強したことのある方や、中国で中国語を学んだ方は、接続詞&前置詞「和」の発音は「hé」だと習われたはず。これが台湾で「hàn」と発音されていることに気づいている方は案外少ないかもしれない。私が知ったのは20年ほど前、今も仲良しの台湾朋友Bちゃんが話す中国語を聞いたときだった。そのときは台湾のことについてホント何にも知らないときだったから、かなり驚いた。「チョチョちょっと待って、今『はん』って言った?」という感じ...。「和(hàn)」オンリーで
※2018年の記事に加筆台湾好きの方にはおなじみの台湾語、「乎乾啦(ホダラ)」。そう「乾杯」という意味ですね。でも「乾」を台湾語で「ta(ダー)」と読むかなあ、と思って調べたらやっぱり元の漢字はこれじゃない。教育部推薦の漢字を使えばこうなる。予焦啦(hō͘ta--lah/ほだら)「予(hō͘)」は使役と受け身のマーカーで(詳しい文法的説明は🈁)、「焦(ta)」は「乾いた」という意味の形容詞。「予伊焦啦(hō͘ita--lah)」【それ(杯)を空っぽにしよう】という文章の「伊(
2012年の台湾お正月映画で大人気だった『陣頭(tīn-thâu)』。セリフの半分以上が台湾語の、台湾語フリークにはたまらない映画である。が、「陣頭」っていったい何?これがなかなか難しい。台湾語の先生にも30分以上かけて説明してもらったり、こんまえ台湾で買ってきた『一看就懂台灣文化』をじっくり読んでみたりしたが、本当に複雑。何のためにやるのか。その起源は。どんな種類があって、そしていったいどんな組織なのか。とても即席勉強で簡単に把握できるような内容ではない。でも映画の話を書くにあたって何の
※2018年の記事に加筆宅男(zháinán)、女子の場合は宅女(zháinü3)。日本語の「オタク」が起源の外来語だが、日本語の「オタク」の意味とはちょっと違ってきているので注意が必要。そのことに私は台湾朋友Aさんと話をしていて気がついた。彼は日本語の「オタク」のことを「家からほとんど出ずにゲームばっかりやってる人」「准ネトゲ廃人」みたいに理解していて、話がイマイチ噛み合わなかったのだ。中国語の「宅男」がそんな感じの意味だから勘違いしていたらしい。台湾の《両岸詞典》にはちゃんとそのあた
食べ放題、或いはバイキングを表す中国語はご存じ、「吃到飽」。お腹いっぱいになるまで食べる、ということでわかりやすく覚えやすい表現すね。面白いのは、これが料理だけに限らないということ。去年の春節に台湾に行ったとき、台湾朋友Bちゃんとその家族とみんなで食事をし、日台双方のIT事情、通信事情の情報交換をした。そのときBちゃんがわたしのレンタルしているモバイルルーターのwifiは「是吃到飽嗎?」ときいたのでハッとしました。そのときに初めて、おお、「使い放題」のときにも「吃到飽」って使うんだ!と知ったの
伴手禮(bànshǒulǐ)➡お土産、手土産台湾では以前から普通に使われているし台湾の辞書には掲載済。これが普通の中国語辞書に無いのは、台湾語「伴手(phoāⁿ-chhiú)」(お土産、手土産)からの転用だから。⬇️は台湾ドラマ『墜落』第1集。「方塊酥(台湾クッキー)まで手土産に持って来てくれて」⬇️は台湾の袋。「ベストなお土産屋」2024年8月に撮影⬇️西門町のお土産屋さん。簡体字で書かれた看板にも注目!台湾語では「等路(tán-lō͘)」もよく使うらしい。
台湾青春ドラマやちょいワル映画で聞かないことはないスタンダードスラングの一つ、「屌(diǎo)」。色々書いてきたので一つにまとめてみた。意味は「かっけー」「クール」「イケてるゥ」…。だが本来は男性の生殖器官を表す言葉なのでむやみに使ってはいけない。趙怡華氏の『台湾語のスラング表現』(明日香出版社/1700円)によると、周杰倫が使い出して流行り出したのだそう。確かに周杰倫のアルバム『依然范特西』の中におさめられている「夜的第七章」のMV。ミステリー仕立てでめちゃめちゃ面白いのだが、そのメ
中国語の数字の一の読み方、日本(か中国)で勉強し、その後台湾に行った人ならすぐ気づく。そう、電話番号とかのつぶ読みのとき、中国では「ヤオ」と読むのだが台湾ではそれをしない。マイフレンドの日中バイリンガル男子が台湾101のことを「やおりんやお」と言った話は以前書いた(過去記事)。でも中国でも「ヤオ」と言うのは主に電話番号と部屋番号で、西暦、例えば「1987年」なら「yijiubaqi」と読むと思っていたし自分でもそうとしか発音してなかったんだが、この前中国ヤングたちと話してたらみんなこの
※2019年7月の記事に加筆これも毎日耳にするくらいの超スタンダードなスラング。それは、機車(jīchē)うざいもともとの意味はもちろん「バイク」のこと。でもスラングの意味としてはコレ。日本語訳には「いやらしい」とか「めんどくさい」とかいろいろあるが、やはりこの「うざい」が一番ピッタリくるような気がします。↓は2022年の台湾ドラマ『仙女姐姐來我家』53話23分28秒。土地公が琥珀のことをこう言っています。「個性變得有點機車」(性格がちょっと悪くなったよな)↓は台湾ドラマ『三明治女
「炸」の声調のお話。後藤ゆかり先生の記事にまたまた乗っかります(いつもいつもすみませーん💦)「炸」は中国の普通話では、①爆発の時はzhà②食べ物などを油で揚げる時はzháとなっている。でも台湾では長らくどちらもzhàと4声で発音されてきており、フライドチキンの「炸雞」は「zhàjī」がほぼスタンダード↓『フライドチキンの中国語』先日、アモイ男子と台南女子とご飯食べに行った。アモイは中国福建省の都市。海岸から金門島が見えそうなくらい台湾に近く、とっても台湾ぽい(私が行った7,8年前はス
わーん。男子の話ばっかりでごめんなさーい。台湾華語の一つの特徴として語気助詞の多さ、出現頻度の高さがある。啊、喔、喲、ㄋㄟ、欸、耶・・などなど。で、わたくし、ものすごくこれが好き。台湾女子の語気助詞はもちろんものすごく可愛いが、台湾男子の語気助詞!サイコー!先日の台湾語レッスンのときに先生が連発していたのが如果啦・・・(もしもさー、もしもだよー)我覺得啦・・・(僕が思うにはねー僕の考えなんだけどさー)この“啦”、「ら」じゃないのよね、「らー」なのよね。め