ブログ記事359件
「炸」の声調のお話。後藤ゆかり先生の記事にまたまた乗っかります(いつもいつもすみませーん💦)「炸」は中国の普通話では、①爆発の時はzhà②食べ物などを油で揚げる時はzháとなっている。でも台湾では長らくどちらもzhàと4声で発音されてきており、フライドチキンの「炸雞」は「zhàjī」がほぼスタンダード↓『フライドチキンの中国語』先日、アモイ男子と台南女子とご飯食べに行った。アモイは中国福建省の都市。海岸から金門島が見えそうなくらい台湾に近く、とっても台湾ぽい(私が行った7,8年前はス
※2020年7月の記事に加筆しました。台湾華語と中国普通話台湾華語と中国の普通話、発音にも違いは多い。台湾華語は捲舌音や軽声が少ないとかほぼㄦ化しないとか。漢字の読み方の違いもある。例えば「ごみ」の“垃圾”は中国では“lājī”、台湾では“lèsè”、「週」の"星期"は中国では“xīngqī”、台湾は“xīngqí”。これらは中国語ができて少しでも台湾に興味のある方ならご存知だろう。規範自体が違う両者でも、漢字の読み方の規範自体が異なっているものがけっこうあることは意外と知られていない。
初めての「和(hàn)」との出会い日本で中国語を勉強したことのある方や、中国で中国語を学んだ方は、接続詞&前置詞「和」の発音は「hé」だと習われたはず。これが台湾で「hàn」と発音されていることに気づいている方は案外少ないかもしれない。私が知ったのは20年ほど前、今も仲良しの台湾朋友Bちゃんが話す中国語を聞いたときだった。そのときは台湾のことについてホント何にも知らないときだったから、かなり驚いた。「チョチョちょっと待って、今『はん』って言った?」という感じ...。「和(hàn)」オンリーで
今ではすっかり中国語界(?)に定着しているこの表現。だが、実は普通話の教科書的な文法ルールからは外れている。這是我的最愛。ここでの「愛」は程度副詞「最」の修飾を受けている動詞である(「最も愛する」)。なので普通話の教科書的文法ルールからすると後ろに目的語を取ることはあっても(「我最愛讀書。」)それ自体が目的語となることは普通はできない。上記の「這是我的最愛」も「這是我的最愛(的)事」とか「這是我的最愛(的)人」であればルールに沿うが、副詞+動詞のみの動詞フレーズが判断動詞「是」の目的語にな
今年の金鐘獎、イチオシ台湾ドラマ『花甲男孩轉大人』が4部門で賞を獲得!いやあ、興奮しました。主演男優賞と新人賞→盧廣仲、助演男優賞→劉冠廷、に加えて、最優秀ドラマ賞も。いや、ドラマ、ホント面白かったもの。納得の受賞ではないでしょうか。というわけで今日のスラングは、〜很大(~hěndà)…めちゃめちゃ〜するこの自由時報の記事のタイトル、訳すると「《花甲》が大勝利!金鐘の4大タイトル根こそぎ持ってった!」って感じかな。台湾でもう随分前から流行っている言い方だけど教科書的には☓よ。7、8年前
ほのぼのーと見ている(ながら見)台湾ドラマ『墜愛』。第8集で七夕が出てきたので追加記事。そう、この「夕」という漢字は台湾ではxíと2声だが中国ではxī(第1声)。だから台湾⇨七夕(qīxí/ㄑㄧㄒㄧˊ)中国⇨七夕(qīxī)となるのだ。そしてアイスクリームも両岸で微妙に違う。台湾⇨冰淇淋(bīngqílín/ㄅㄧㄥㄑㄧˊㄌㄧㄣˊ)中国⇨冰激凌(bīngjilíng)が、下の写真にもあるように2つの合体形もけっこう見る。冰淇凌(bīngqílíng)そういうわけで、どっちがどうだっ
不要不要的(búyàobúyàode)➡すごく、とても大陸で随分前に流行ったネットスラング系流行語。2重否定=強調、ということらしい。「いらないいらない」でも「ダメダメ」でもないのだねコレが。台湾ドラマ『艾蜜麗的五件事』の小艾が多用していた。第8集でも登場。小艾がケンカ中の友だち、戴芊慧をめちゃくちゃなじってやったと言うところ。
食べ放題、或いはバイキングを表す中国語はご存じ、「吃到飽」。お腹いっぱいになるまで食べる、ということでわかりやすく覚えやすい表現すね。面白いのは、これが料理だけに限らないということ。去年の春節に台湾に行ったとき、台湾朋友Bちゃんとその家族とみんなで食事をし、日台双方のIT事情、通信事情の情報交換をした。そのときBちゃんがわたしのレンタルしているモバイルルーターのwifiは「是吃到飽嗎?」ときいたのでハッとしました。そのときに初めて、おお、「使い放題」のときにも「吃到飽」って使うんだ!と知ったの
台湾語の否定の言葉はたくさんあって、使い分けもかなり複雑。華語の否定句の場合も“不”と“没”の使い分けが初学者にはややこしかったりするが、台湾語は更に大変である。台湾語の否定詞、“袂(bē/bōe)”の意味というわけで、今日は前回の“無(bô)”に続いて、否定のことば第二弾、“袂(bē/bōe)”。華語の「不會」に近いっちゃ近い。ここからチョット愚痴です。日本のテキストでは多くこの「袂(bē/bōe)」を「沒」の字で書かれている。が、それは本当に紛らわしいのでマジでやめてほしい。何なら全
全6話。もうこういう短いやつじゃないとなかなか見ようという気か起きなくなっちゃった。せめて10話、最長15話。変態もせっかちもホント極まってきとります。まだ1話しか見てませんがセリフはほぼ台湾語。それも『若是一個人』のようには台湾語学習者に優しくない(あと、イケメン要素的にも優しくない、笑)。『台湾語学習者に優しい台湾語ドラマ『若是一個人』』やっと6集まで見終わりました。勉強のためセリフを書きとめつつ。全編通してセリフが全部台湾語のいわゆる「台語劇」。でもこれまでの台湾語ドラマとは一線を画し
難しい読み方の漢字も多くて、ちまちま整理してるうちにけっこうたまりました!男女一緒くた、順番も思いつくまま、なので、調べるにはめっちゃ不便ですが台湾ドラマファンの皆様には、「おっ、この辺りはこのドラマを見た時に書いたな!」というのがおわかりになるかもです♪それにしても「xuan」の字が多いです!煖、萱、瑄、軒、泫、琄....あと「睿(ruì)」は苦しかったけどやっと覚えました!書き間違いはあると思いますが、そこは勘弁してください💦
台湾青春ドラマやちょいワル映画で聞かないことはないスタンダードスラングの一つ、「屌(diǎo)」。色々書いてきたので一つにまとめてみた。意味は「かっけー」「クール」「イケてるゥ」…。だが本来は男性の生殖器官を表す言葉なのでむやみに使ってはいけない。趙怡華氏の『台湾語のスラング表現』(明日香出版社/1700円)によると、周杰倫が使い出して流行り出したのだそう。確かに周杰倫のアルバム『依然范特西』の中におさめられている「夜的第七章」のMV。ミステリー仕立てでめちゃめちゃ面白いのだが、そのメ
伴手禮(bànshǒulǐ)➡お土産、手土産台湾では以前から普通に使われているし台湾の辞書には掲載済。これが普通の中国語辞書に無いのは、台湾語「伴手(phoāⁿ-chhiú)」(お土産、手土産)からの転用だから。⬇️は台湾ドラマ『墜落』第1集。「方塊酥(台湾クッキー)まで手土産に持って来てくれて」⬇️は台湾の袋。「ベストなお土産屋」2024年8月に撮影⬇️西門町のお土産屋さん。簡体字で書かれた看板にも注目!台湾語では「等路(tán-lō͘)」もよく使うらしい。
中国語をやってる方なら同じ悩みをお持ちかも。日本の春水堂で「豆花」を注文するときも、キッチリ正しい中国語「dòuhuā」としか発音できず、その場が微妙な雰囲気に💦kaldiで「鹹豆漿ありますか?」と聞いた時もあからさますぎるほどの正しい声調「xiándòujiāng」(笑)。店員さんも一瞬「は?」。外来語でもキッチリ本場の発音しまっせー的な嫌味な人でしかない。でもこの2つ、日本式の発音はまだ定着してないですよね?だからなんすよー💦店員さん、許してね。
※2019年7月の記事に加筆これも毎日耳にするくらいの超スタンダードなスラング。それは、機車(jīchē)うざいもともとの意味はもちろん「バイク」のこと。でもスラングの意味としてはコレ。日本語訳には「いやらしい」とか「めんどくさい」とかいろいろあるが、やはりこの「うざい」が一番ピッタリくるような気がします。↓は2022年の台湾ドラマ『仙女姐姐來我家』53話23分28秒。土地公が琥珀のことをこう言っています。「個性變得有點機車」(性格がちょっと悪くなったよな)↓は台湾ドラマ『三明治女
※2018年の記事に加筆宅男(zháinán)、女子の場合は宅女(zháinü3)。日本語の「オタク」が起源の外来語だが、日本語の「オタク」の意味とはちょっと違ってきているので注意が必要。そのことに私は台湾朋友Aさんと話をしていて気がついた。彼は日本語の「オタク」のことを「家からほとんど出ずにゲームばっかりやってる人」「准ネトゲ廃人」みたいに理解していて、話がイマイチ噛み合わなかったのだ。中国語の「宅男」がそんな感じの意味だから勘違いしていたらしい。台湾の《両岸詞典》にはちゃんとそのあた