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『伊勢物語』というタイトルの由来は分かっていません。在原業平ありわらのなりひらという平安初期の貴族が詠んだ和歌を中心として物語に仕立てた作品です。業平は平城天皇の孫(阿保親王の五男)でしたが、臣籍降下されて「在原」という姓を賜りました。そこから、「在五」といえば業平のことを指す、という風に認識されていたため、古くはこの作品のことを『在五が物語』とか『在五中将日記』とかいう別名で呼ぶこともありました。在原業平は“六歌仙”の一人に認定されている大歌人であり、当代きってのプレイボーイとして
49■漢字を意識する受験生のための単語リストです。ここでは「漢字を意識したい」語、他にもたくさんあるのですが、その一部を集めてみました。全体の覚えたい単語リスト→50音索引はこちらへ・カテゴリ別一覧はこちらへ■次の語の意味をA→Bで確認!A単語リスト1・こと:言・事・殊・異2・しるし:印・験・兆・徴・証など3・おろかなり:愚・疎4・ならふ:習・倣・慣・馴5・さはる:障・触6・かる:離・枯7・さうなし:双なし・左右なし8・かげ:影・蔭9・しのぶ:忍・偲10・
『鬼滅の刃』知ってますか?週刊少年ジャンプに連載している漫画なのですが、原作は読んだことがなく、TVアニメで見ているのですが、メチャクチャ面白いんです!そこはかとなく文学的な香りも漂うこの作品、原作も読みたいような、最後までアニメ化するならDVDでもいいかな、と思ったり。時は大正時代の日本。鬼が跋扈し、人を食い殺す恐怖に怯える世界の中で、鬼を滅する力を持つ剣士〈鬼殺隊〉が唯一の人類の希望。その〈鬼殺隊〉の中で最も強く位の高い9人の剣士、それが【柱】。ああ、岩柱かっちょいい
清少納言が初めて中宮定子のもとに出仕したころの回想録です。面白い話ではないのですが、清少納言の生き生きとした筆致の素晴らしさが光ります。三巻本『枕草子』の第177段あたりです。長い章段なので全10回に分けて紹介していきます。中宮様のもとに初めて参上したころ、何となくきまり悪いことばかりが数え切れないほどあって、涙もこぼれそうだったから、いつも夜に参上しては、隠れるように三尺の御几帳の後ろに控えていたの。中宮様は絵なんかを取り出してお見せくださるのだけれど、私は気恥ずかしくて手も差し
kotoさんの心に響く言葉より…「国語の授業って、なんか意味あります!?」と、思い続けていた10代の頃。(いま思い返してみても、学校の授業全般、習う意味があったのかと言われるとかなり疑問なのだが......それは話が長くなるので割愛)とにかく退屈だった。特に、古典。あれはもう呪文だ。なんでわざわざ、「いま」に生きる私たちが、古~い失われつつある日本語を覚えなきゃならんのだ(きっと、そう思っていたのは私だけではないはずだ)。でも、
昨日、12年ぶりの「通し狂言仮名手本忠臣蔵」は大盛況で幕を下ろした。当初、配役を見た時は「役者が居ないよな~」と思ったのが正直な所。私にとってはさよなら公演の仮名手本忠臣蔵が最高だったから…。仁左衛門勘九郎で昼夜1回だけのつもりだったが興味有る部分がうまい具合に振り分けられていて、結局昼夜共AB観た。初日の夜の部を観て「これは通常興行とは違う!」と直ぐに感じた。役者も観客も集中力が違う!歌舞伎役者にとって「仮名手本忠臣蔵」は特別な演目なのかもしれない。今回、良かった事はズバリ「芸の
何と読みますか?(画像はネットよりお借りしました)男という字を左右から挟む女又、女という字を左右から挟む男という字もありますどちらも「うわなり」とよみます歌舞伎18番に登場します(画像はネットよりお借りしました)今日の古典文学のお勉強は「勧進帳」でしたみのり多かった発表会後の初めての「古典文学と現代文」のレッスンです三宮ライヴハウス「あいり教室」で(後方にステージが見えます)この「勧進帳」は平家物語に【後には高尾という山の
『興福寺断碑』全臨してみました〜。王羲之の行書から集字された碑です。同じ集字碑の「集字聖教序」より、まろやかな感じがしました。そして何より文字数がだいぶん少ないので、サラッと全臨して、王羲之の行書を楽しみつつ、全臨やったという達成感と頑張っている感などの自己満足感などがオマケで付いてくる、という、とても素晴らしい古典だと思います(笑)!!『臨書欲しい人〜〜??』『謎の自称書道家みかんせい人🍊の500臨やります!』ですけど、いつの間にやら444臨を終えました〜✌️最後のゾロ目記
第18臨目は、八分隷の境地、「礼器碑」です。漢の時代は、様々な隷書の名品が残されていますが、この礼器碑を「隷書の極❕」と、賛辞を送る先人もいるほどです。所謂、流派によって臨書でも表現が様々なのは、この古典に限らず言えることですが、礼器碑は特に捉え方の幅が広いような気がします。このような古典こそ、臨書を繰り返しいつか自分の表現で書きたいものです。様々な先生や故人の臨書の資料がありますが、中でも、楊ケン(山ヘンに見)の礼器碑は憧れます……反省点……これは恥ずかしい…(汗)もっと多彩
『徒然草』第五十四段、“仁和寺3部作”の最終回です。前2作は法師たちの失敗談でしたが、今回も同様です。仁和寺に、非常に魅力的な稚児がいたのを、どうにかして誘い出して一緒に遊ぼう、と企てる法師たちがいて、芸達者な法師なども仲間に引き入れて、趣のある弁当箱にご馳走を熱心に作り上げると、それを箱のようなものに仕舞って双ヶ岡の適当な場所に埋めて、その上から紅葉をばらまいて分からないようにし、仁和寺に参上して稚児を誘い出した。嬉しく思ってあちこち遊び回って、さっきの場所近くの苔の筵に並んで座って
3月に見たはずなのに、記憶に残らずブログを書くことも忘れていた作品です。とりあえずカウントするために記入します。中国の古典小説「封神演義」に登場する楊戩(ヨウゼン)を主人公に描いた長編アニメーションです。「封神演義」の登場人物を新たに解釈して製作しています。中国のアニメはキャラクターづくりに困ると、すぐに自国の古典作品に頼る傾向(哪吒や孫悟空など)がありますが、これもその内の一と言えます。(写真は百度百科からお借りしています)
『枕草子』より、にくらしいものを集めた類聚的章段のひとつです。三巻本で25段付近になります。「類聚」は国語辞典で引くと「るいじゅう」ですが、『枕草子』の用語としては伝統的に「るいじゅ」と読ませることが多いようです。そして新明解国語辞典では〔「るいじゅ」の変化〕と注釈がついていました。意味は「同じ種類の事柄をそれぞれ一か所に集め、分類・編纂すること」と説明されています。〓にっくきモノ①〓急ぐことがある時にやって来て長話をする客。軽くあしらえちゃう人だったら、「後でね」と追い返
鎌倉時代に書かれた『建礼門院右京大夫集』は、日記的性格を持つ私家集です。文庫版を買って少しずつ読んでいて、まだ半分ちょっと手前くらいの所を読んでいます。建礼門院というのは平清盛の娘である徳子のことで、高倉天皇の中宮であり安徳天皇の生母です。その徳子に女房として仕えたのが右京大夫。右京大夫は清盛の孫である平資盛と恋仲にありました。Wikipediaを駆使して系図にまとめてみたらこうなりました。調べてみて初めて知りましたが、右京大夫の恋人だった平資盛は高階氏の血を引いてお
『栄華物語』は平安時代に書かれた歴史物語で、赤染衛門が執筆に関わっていたという説があります。ここでいう“栄華”とは主に藤原道長の栄華であり、従って歴史を客観的に見た史書のようなものではなく、藤原道長の栄華を中心に据えた主観的な物語です。執筆者に推定されている赤染衛門は藤原道長の正妻・源倫子および道長の娘・藤原彰子に仕えた女房です。ブログタイトルにある長徳というのは元号で、西暦でいうと995年~999年となり、一条天皇の治世でした。その長徳年間に起きた政治上の事件が「長徳の変」です。
こんにちは!今回から本格的に漢詩に入っていきます。___________________________________________________________「雑詩」君(ア)自故郷来応知故郷事(イ)来日綺窗前寒梅著花未問1作者の名前を漢字で答えよ。また、同時代の詩人である李白が詩仙と呼ばれるのに対し、この作者はなんと呼ばれるか。問2押韻しているのは第何句末か。全て答えよ。問3この漢詩の題である「雑詩」とはどういう意味か。簡潔
こんにちは。「暑さ寒さも彼岸まで」は真実だなぁと感心している、書道家で筆耕士の清水克信です。基礎筆力を高めるために、できるだけ古典の臨書をするようにしていますが、今回は超メジャーな褚遂良の『雁塔聖教序』を臨書しました。褚遂良は、欧陽詢・虞世南と並んで【初唐の三大家】と呼ばれています。ここに、顔真卿が加わると【唐の四大家】となります。顔真卿も唐の時代の人ですが、少し後の人になります。709年-785年書道を本格的に学ぶ場合、3つの古典から入ることが多いです。欧陽詢『九成宮醴泉銘』虞世南
文春文庫から、田辺聖子さんの平安古典ものが新装版となって出版されていますね。氷室冴子さんの「ジャパネスク」シリーズと並んで、平安にハマるきっかけとなった作品なので嬉しい~表紙絵は、「いのまたむつみ」さんですよ。この「むかし・あけぼの」は解説を漫画化版のジャパネスクを描かれていた山内直実さんが担当されています!!むかし・あけぼの上小説枕草子(文春文庫)Amazonむかし・あけぼの下小説枕草子(文春文庫)Amazonそんなわけで、今回は枕草子の
テスト直前には、「覚えたつもり」、「書けるつもり」をテストし、誤りを修正するのがとても大切です。本日は確認テストのデータを一部ですがダウンロードできるように致しました。是非ご利用ください。東海中1古典問題東海中1古典漢字読み問題.pdfdrive.google.com東海中1仮名遣い問題.pdfdrive.google.com東海中1行事・節句問題.pdfdrive.google.com東海中1旧暦・干支・方角問題.pdfdrive.google.com東海中
高校入学後の、最初のテスト?スタディサポート、悪過ぎて衝撃的。国数英βββS123A123B123みたいな成績が出てた。B1とかだった。ヤバイ。校内順位もヤバイ。校内偏差値もヤバイ。勉強しないとヤバイ。よく、大学受験には直結しないって言うけど、でも、先輩達で、難関大に受かっているのは、基本的にS1か2、やや難関大で、S3やA1、GMARCHだと、Bだった人もいる、って感じ。うちの高校でCとかはまずいないらしい。まあそうだろね。自
思し忘れぬるかと、試みに、「承り、悩むを、言に出でては、えこそ、問はぬをもなどかと問はでほどふるにいかばかりかは思ひ乱るる…」ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】思し忘れぬるかと、試みに、訳)お忘れになってしまったかと、試しに、「承り、悩むを、言に出でては、えこそ、訳)「承り、心を痛めておりますが、言葉に出しては、とても…、問はぬをもなどかと問はでほどふるに訳)私が見舞わないのを、なぜかとも尋ねてくれないで、時が経つけれど、
言語文化③通信制高校〜レポート復習&独学〜【とんかつ】テスト対策に、通信制高校の現代の国語レポートの復習と、足りない部分の独学をします。自己満足の復習と独学のまとめになりますが、参考になれば幸いです。とんかつ問題①「母親だけが一人でひょっこり訪ねてきた」とあるが、どこに訪ねてきたのか抜き出して答えなさい。去年の宿②「去年とは違いますから、何をお出しすればいいのかしら」とあるが、女主人のどんな気遣いから出た言葉か答えなさい。寺では禁止されている肉を、修行中の僧に出してもいいの
日本の歴史上で放火事件というのは大小様々に数多く存在していますが、日本史で習う放火事件で最も古いのが「応天門の変」だと思います。応天門というのは、平安京の真ん中を南北に走る大通り・朱雀大路を北上して大内裏の入り口にある朱雀門をくぐった先にあった門です。この応天門の放火事件が応天門の変です。この事件について、山川出版の日本史Bの教科書ではどう載っているか調べてみました。858(天安2)年に幼少の清和天皇を即位させた良房は、天皇の外祖父として臣下ではじめて摂政になり、866(貞観8)
「草薙から面白い話を聞いた。君の試験問題の作り方についてだ。思い込みによる盲点をつく。例えば幾何の問題に見せかけて、実は関数の問題である、とか。なるほどと思った。数学の本質を理解しておらず、マニュアルに基づいて解くことに慣れている生徒には、その問題は有効だろう。一見、幾何の問題に見えるものだから、必死になってそっちの方向から解こうとする。だけど……」東野圭吾容疑者Xの献身より抜粋おはようございます。あら、一体なんでこんなに朝早く?いえ、実は昨日オーダーしていた書棚が届いて、け
こんにちは。毛筆・硬筆書写技能検定に挑戦したことが大きな財産となっている、筆耕士で書道家の清水克信です。2017年に硬筆書写技能検定1級、2018年に毛筆書写技能検定1級に合格したのですが、知識・技能・経験が得られたので、書道で生きている人間として、本当に挑戦して良かったと思います。さて、今は筆耕を中心に書道で生きている清水ですが、ちょこっと練習したい時に愛用している本があります。それが光村図書「書の古典と理論」です。本の前半が古典の紹介、後半が理論です。書の古典と
~前回までのあらすじ~①丹後国で釣りをしながら両親を養っている青年、浦島太郎。ある日、一匹の亀を釣り上げたけれど、気の毒に思って海に帰してやりました。次の日、また釣りに出かけると、今度は一人の女性が小舟に乗って近づいてきました。事情を聞いてみると、大荒れの海で乗っていた舟が難破して、どうにか小舟に乗り換えて漂流してここまで来たとのこと。浦島はこの女性を故郷まで送り届けてやりました。②その名も“竜宮城”という邸は、銀の塀に囲まれ、金の屋根瓦が並び、筆舌に尽くしがたいほど豪勢なものでした。四方を
前回のあらすじ中宮様から歌を詠むことは免除された清少納言。その頃、中宮の兄・藤原伊周が庚申の徹夜の準備を張り切っていました。夜が更けるころに、内大臣伊周様は題を出して女房に歌を詠ませなさったわ。みな顔をしかめながら苦心して歌を作り出すけれど、私は中宮様の近くに控えて、お話を申し上げたり、歌と関係のないことばかり言っていたのを、内大臣様がご覧になって、「なぜ歌を詠まずにひどく離れて座っているのだ。題を取れ」といって題をくださるけれど、「中宮様のお許しを得て、歌は読まなくてよいこと
新年のスタートはお伊勢参りの旅行記にしようと思うのですがその前に、華やかな記事を(正月から濃いかな)昨年末。メゾン・ポール・ボキューズ代官山でひらまつウェディングの30周年記念パーティが開かれました入口の地上部はこんなんなんですが階段を下りると通路からすでにアールヌーボーちょっとオシャレして行きたくなるゴージャスな空間が広がっています。メゾン・ポール・ボキューズはレストラン内もとても素敵でキムタク主演ドラマ「グランメゾン東京」ではライバル
優しき中宮定子のおかげで、ようやく伊周君と距離を取った清少納言なのでしたが、一難去ってまた一難でござるよ。伊周様お一人でもこの有様なのに、また先払いをさせて同じく直衣姿の方が参上なさって、でもこの方は伊周様よりもう少しにぎやかで、みな笑って面白がっていたの。誰それがどうのこうのとか、殿上人の噂話なんかを申し上げなさるのを聞く気分といったら、最初は「やはりこの女房達は神仏の化身か、じゃなきゃ天女が舞い降りたんじゃないかしら」と思われたけれど、日が経つうちに、それほどのことでもないのねと気が
猫好き・SF好きには溜まらないタイムトラベル物の古典「夏への扉」。私も大好きなのですが、それを見越したのか、kindleさんがこちらをお勧めしてきました。新装版タイム・リープ〈上〉あしたはきのう文庫「新装版タイム・リープ〈上〉あしたはきのう」のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。「君は、いつから来た?」伝説の作品が、いま蘇る――!www.kadokawa.co.jp新装版タイム・リープ〈下〉あしたはきのう文庫「新装版タイム・リープ〈下〉あし
こんにちは。2010年生まれ女の子2010年生まれ男の子を育てているよしです。今日は年を取っていくからこそえほんを!というお話です。・60歳からのえほんのすすめ・古典こそえほんで読もう・お孫さんと読んでほしいえほんはこれ!60歳からのえほんのすすめわたしは母と近距離別居。家事を手伝ってもらっている甘えたパート主婦です💦実家は自営業で、母は65歳になるまで仕事をしていたので、家にいるときも座っている時間なく、本を読んでいる姿なんか見たことありませんでした