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設問(1)1A社ないしF社の6社(以下「6社」)が、平成29年1月中旬の業界団体の営業部長会合(以下単に「会合」という)で、X製品(以下「X」)及びY製品(以下「Y」)の値上げについて話合い、その後それぞれ値上げを公表した行為(以下「本件行為」)は、不当な取引制限(独禁法(以下略)2条6項)にあたり、3条後段に反しないか。2(1)まず、6社はいずれも「事業者」(2条1項)にあたるから、3条後段の適用がある。(2)2条6項の「事業者」「他の事業者」とは、相互に競争関係にある事業者をいう。
★「基本書か予備校本か」という愚問の続きです。基本書を読む(ならば)→司法試験に合格する。この命題は、受験界の有力説のひとつとして昔から根強く支持されています。ロースクール時代以降、この手の主張は以前より広く受験生の支持を集めるようになりました。しかしながら、基本書を読むことと司法試験に合格することの間に、まともな関係性はほとんどありません。全く関係がないとは言いませんが、少なくとも、基本書読み(≒インプット学習)をメインに据えるような勉強法が、試験合格の
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設問1第1課題(1)前半について1Bの訴えの請求の趣旨は、「本件事故に係るBのAに対する不法行為に基づく損害賠償債務は150万円を超えないことを確認する」との判決を求めるものであるから、この訴えの訴訟物は、本件事故に係るAのBに対する不法行為に基づく損害賠償請求権のうち、Bの自認額150万円を超える部分である。2では、AがBに提起する訴えと、Bの訴えは、重複する訴えにあたり、重複起訴の禁止(民訴法(以下略)142条)に反しないか。同条の趣旨は、紛争の矛盾なき統一的解決、及び被告の応
設問11乙が、A高校PTA役員会で「2年生の数学を担当する教員がうちの子を殴った。」と発言した行為には、丙に対する名誉毀損罪(刑法(以下略)230条1項)が成立しないか。2(1)同項の「事実を摘示」するとは、同罪の保護法益が人の外部的名誉であることに鑑み、人の外部的名誉を害するに足る事実を示すことをいう。教員が担当する生徒を殴ったという事実は、暴行罪(208条)にあたる行為であり、教員としての適格性が疑われ懲戒事由ともなりうるものであるから、当該教員の外部的名誉を害するに足るといえる。
第1設問1(1)について1Gは、B社に対し、本件登記手続き申請行為を破産法164条1項により否認することが考えられる。これは認められるか。2本件売買契約は令和3年9月15日に締結され、令和4年3月1日に所有権移転登記手続きが行われているので、「その行為が権利の移転があった日から15日を経過した後」に行われたといえる。またB社は、令和4年2月21日に本件通知を受け取ったあと、上記登記申請手続きを行っており、本件通知は支払い停止の通知であることから、「支払いの停止等のあったことを知ってした
第1設問11Dは本件訴えにおいて、AらがCとの間で本件取引をしたことは、「株主の権利の行使に関し、財産上の利益の供与をし」たとして、120条1項違反を主張することが考えられる。これは認められるか。2甲社は、本件土地の売買契約成立の直前に、不動産業者から別の土地の情報がもたらされ、甲社の取締役会において審議した結果、不動産業者から提案された土地に倉庫を建設した方が、円滑に商品を出荷することが可能となることから、本件土地の買い取りを見送るとの結論に達している。しかし、Cは聞き入れず、本件土
平成29年司法試験再現答案(順位付き)なんとかアップし終わりました。今回は、PDFデータを参照できるようにしているので、ぜひ勉強の糧にしてほしいです。以下、確認として、私の成績です。公法系約92点憲法F行政法A民事系約155点民法B商法E民事訴訟法A刑事系約110点刑法B刑事訴訟法A選択科目(労働法)約60点A相当論文合計約420点約950位総合得点約860点約930位それぞれのリンク
民事訴訟法(再現答案)※(実感)・設問1後段について、確認の訴えの利益は早稲田でもでていました。そのため復習したはずなのですが、きちんとできていませんでした。はあ〜覚えらんねえよ第1問1前段1返済期限が未だ到来していない債権について、期限到来後の支払いを命じる訴えはいわゆる将来給付の訴え(135条)である。かかる訴えは、「あらかじめその請求をする必要がある場合に限り」認められる。では、「必要がある」といえるか。(1)「必要がある」かどうかは、給付義務の性質や義務者の態度によっ
平成29年司法試験再現答案(順位付き)民法H29司法試験_再現答案_KenGo_民法https://1drv.ms/b/s!ApVHdYgFu1TY7ku_8tLerlocamCk民法B民法はもともと苦手だったんですが、なんとか食らいついたという感じです。設問1は、賃借権の時効取得に正面から触れており、時効の10年が経過したかについて、しっかりと考えて論じられていたのが良かったと思います。設問2は、無断転貸にあたるかについて、短答知識からなんとか食らいついて耐えたという感
中央ローの結果は、全額免除でした。上位5%?らしいので、めちゃくちゃ嬉しいです。ただ最近の合格率の低迷があるので、行かないです。全免とった友人は中央に行くらしいです。先生が良い?とか言ってました。全体の感想としては、答案を見直してみるとポロポロ間違えてるので、普通合格だなと思いました。①10:30〜12:10(100分)憲法・刑法②13:40〜15:10(90分)民法・商法③16:00〜17:20(80分)民訴・刑訴憲法※・子供が昆虫採集はなんでダ
設問1第1捜査①について1捜査①の適法性について、まず、捜査①が「強制の処分」(刑訴法(以下略)197条1項但書)にあたらないか。あたるとすれば、刑訴法の根拠規定を要することから問題となる。(1)「強制の処分」とは、相手方の意思に反して、重要な権利利益を侵害する処分をいう。なぜなら、相手方の意思に反しない処分は問題とならないし、現に刑訴法に規定された強制処分の要件・手続の厳格さに鑑みると、そのような要件・手続で保護するに値するだけの重要な権利利益の侵害のみを「強制の処分」として問題とす
平成29年司法試験再現答案(順位付き)民事訴訟法H29司法試験_再現答案_KenGo_民事訴訟法https://1drv.ms/b/s!ApVHdYgFu1TY7mYYeK6iwCGnw2dx民事訴訟法A民事訴訟法は、割と自身がありました。というのも、原則から丁寧に論じられ、例外を自分なりに検討できたからです。そして、何より7ページフルで書けたのも大きいです。今回は、参考判例がついていないというイレギュラーな出題でしたが、問題文が配られた瞬間にページ数が少ないことに気づき
今回は、司法試験(だけではなくて本当は全ての試験)における勉強の順序と基本の重要性、とりわけ、その順序が相対的に不可逆である、という点を指摘したいと思います。【日の丸のたとえ】司法試験の勉強と法学の勉強が、境界を接していることは間違いないでしょう。さらに、法学が司法試験を包含する関係にある、ということも一応はいえると思います。ただ、法学の勉強さえしていれば、それがそのまま司法試験の対策にもなるという考え方、すなわち「大が小を兼ねる」的な関係は、司法試験においては完全に
平成29年司法試験再現答案(順位付き)刑事訴訟法H29司法試験_再現答案_KenGo_刑事訴訟法https://1drv.ms/b/s!ApVHdYgFu1TY7mgYtf1y0h1V_q6D刑事訴訟法A刑事訴訟法は自信があり、おそらくAではないかと思っていました。答案構成が15分で終わったということも大きいですね。設問1は、捜査ということで、大事な事実を拾いつつ、時間をあまりかけないように意識していました。といいつつ、かなり書きましたが、、、下線部①は、加点を狙っ