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こんにちは、ぎんざけです。予備試験で一番辛いのは論文試験でなく口述試験です。論文合格者の9割が受かりますが、1割は落ちて短答からやり直し(=論文ももう1回受ける)になります。私は予備短答も予備論文も司法試験も緊張しませんでしたが、口述試験はガチガチに緊張しました(人は失うものが大きいほど緊張するのだなと思いました)。30過ぎて面接で足が震えるとは思わなかったです。今回は口述試験がどんな感じかとその対策について書きます。なお、対策は1ヶ月くらいあれば間に合うので、論文試験後1ヶ月
高校時代の話です。桜蔭に通っていた知り合いの女の子がいました。彼女とは、3年生のとき友人を通してある図書館の自習室で知り合いました。今日は、その桜蔭の彼女がやっていた「スピードぐるぐる勉強法」(←苦し紛れにネーミング)について書いてみたいと思います。彼女は優秀な桜蔭生の中でも極めて学力が高く、毎回の模試で志望校欄に「東大文Ⅰ」と書き、そして毎回のようにA判定を獲得していました(A判定以外取ったことがないと言っていたような・・・)。私は、いまと違い当時は人間の地頭(=先天
加藤ゼミナールのメインテキストは全てが網羅されていて、ただ、伊藤塾のテキストのように過分すぎないところは素晴らしいと思います。しかし、しかしですよ、やっぱりマーカー指示作業はやらせちゃダメですね。これは評論を他の方がYouTubeでも語ったりしています。伊藤塾のように、テキストは同じ、だけど講師が選べて人によってマーカー指示が違うとかなら分かるんですが、自分で作って自分で講義取るんだから、そこは最初から反映しといて欲しい。白黒でも下線や網掛けとかで全然表現できるはず。あまりに時間がかか
海馬に必要だと認めてもらうには、できるだけ情熱を込めて、ひたすら誠実に何度も何度も繰り返し繰り返し、情報を送り続けるしかないのです。そうすると海馬は、「そんなにしつこくやって来るのだから必要な情報に違いない」と勘違いして、ついに大脳皮質にそれを送り込むのです。古来、「学習とは何か」に対して、「学習とは繰り返しである」と言われてきたのは、脳科学の立場からもまったくその通りだと言えます。池谷裕二『最新脳科学が教える高校生の勉強法』われわれは、日常言語を用いるとき、基礎
今年度短答不合格後は、主要7科目の論文対策として、アガルートの重要問題習得講座に取り組んでいます。ここ数年で合格者の口コミがものすごく、以前から気になっていた講座なのですが、もう今更自分には必要のない講座なのかな、とスルーしていました。しかし、まさかの短答不合格という事実に直面し、もう一度初心に帰って基本からやってみる必要があるのではないか、と思い直し、流行りに乗っかってみました。とりあえず全科目ひと回し終わっての感想ですが、取り扱っている論点の数が多いので、知識の穴をなくすという点
独学で合格を目指したい方、個別指導をしています。詳しくはこちらをどうぞ。このブログは僕の体験記の9回目です。今回は司法試験です。これまでは予備試験でした。前回の記事を読みたい方はこちら。勉強法予備試験に合格したので、司法試験を受けることになりました。当時は、コロナの問題で、予備合格から司法試験までの期間が、3か月しかありませんでした。通常は6か月なんですけどね。コロナで、R3の予備試験開始が3か月遅れました。R4の司法試験は通常どおりでした。それで、3か月で
記事「4S条解講義の利用方法」の(1)イで言及した記事です。1.“未知の問題”の読み方・解き方(初学者の方こそ、)日本語として意味の分からない言葉は読み飛ばし、知識がなくてもできる限り感覚・日本語力で解く。∵現場思考力(cf.記事「4S条解講義のコンセプト」③④⑤と⑥との間)が最もよく鍛えられます。2.時間管理(1)問題を解く時間は、本試験の1年度分の制限時間÷1年度分の問題数で、1問当たりの制限時間(約2~3分)を算出し、それより早く解けるようにする。∵“本試験にできる
本日は、司法試験の受験予備校で用いられている入門テキストの話をします。現在、4大予備校が用いている入門講座用のテキストは以下の通りです。①伊藤塾⇒入門講義テキスト②LEC⇒セブンサミット③Wセミナー(TAC)⇒デバイスネオ④辰已⇒入門テキスト(名称よく知りません・・・)名称はどうでもいいのですが、全てのテキストに共通の特徴は、とにかく無駄に分厚いことです。民法などの大部な科目では、1000ページ前後になると思います。こういった、テキストというより辞書といったほうがいい
1日平均3時間未満しか勉強しない人。憲法の4人組を基本書にしている人。3段階審査論を使わないと司法試験に合格することができないと思っている人。高橋重点講義を読まないと司法試験に合格することができないと思っている人。基本書を各科目3冊以上通読したことがある人。判例百選を5色以上に塗り分けている人。すぐに教材を浮気する人。ロースクールの予習・復習に勉強時間のほとんどを費やしている人。ロースクールの教授の有難いお言葉は、しかし建前かもしれないという可能性
今日は、呉先生の憲法について書きますね。昨日はアメーバがメンテナンス作業をしていたみたいで、書いていた記事が消え、記事更新ができない状況になっていました。毎日更新途切れたので悲しいですが、のんびりやりますおすすめ度★★★★(★5が満点)<良い点>・統治部分がコンパクトにまとめられている。・人権部分の要所で最近の見解が記載されている。<悪い点>・答案の書き方がわからない。・判例の引用が長い。<まとめ>人権部分は論文対策として★3、短答対策として★4です
独学で合格を目指したい方、個別指導をしています。詳しくはこちらをどうぞ。合格してびっくりされた僕は、1回目の予備試験の受験で、短答試験に合格しました。でも、論文試験で落ちてしまいました。それで、伊藤塾の無料カウンセリングに行くことにしました。勉強方法を教えてもらうためです。そしたら、その受付のおじさんが、目を丸くしてびっくりしていました。社会人で1回目の短答に合格したんですか!そんな人、初めて見ましたよ!その言葉を聞いて、かなり癒されま
独学で合格を目指したい方、個別指導をしています。詳しくはこちらをどうぞ。このブログは僕の体験記の8回目です。今回は選択科目です。前回の記事を読みたい方はこちら。難易度僕は、選択科目の勉強は、予備試験の論文の後に始めました。司法試験当日から逆算すると、だいたい半年前からです。当時は、コロナのいろいろがあって、予備試験合格から司法試験まで3か月しかありませんでした。でも、なんとかなりました。だから、そんなに心配しなくてもいいと思います。そこまで難しい論点は出な
注意司法試験まで半年を切っている方は、今はこの記事は絶対に読まないでください。初めて読む方は、試験が終わってから(受かってからor落ちてから)読んでください。なお、これから司法試験の受験を考えている方や、予備校の入門講座受講生、予備試験受験生、ロースクール受験生、そしてもちろんロースクール生には、むしろ積極的に読んで腹をくくっていただきたいです。********************以前、ロースクール進学のリスクというエントリーを書きました。そ
通称「問研」。伊藤塾の基幹講座(論文マスターなど)で配布される、受講生限定のオリジナル問題集です。内容は、旧司過去問+新作問題、あとロー入試過去問も一部収録されていたように記憶しています。問題数の多さはスタンダード100並みです。全問を潰し切ることは通常は不可能でしょう。講座でも全問を採り上げることはないと思うので、講座の受講者は講師の指示に従ってメリハリづけをしていけばいいと思います。答案の出来ですが、市販の問題集と比べると非常に良くできていると感じます。スタンダー
司法試験や予備試験の受験勉強において欠かせないものが演習書です。何を選べばいいのでしょうか。当然のことですが、第1順位は過去問集です。過去問に勝る演習書等あり得ませんね。問題は、予備校のものか学者のものがいいのかという点です。あくまで個人的見解としては、予備校のもので十分だと思います。試験で問われる論点レベルは、合格答案を書くという意味では高くありません。したがって、基本論点が分かり易く学べる予備校本で十分ではないでしょうか。予備校本といっても色々ありますが、どれを選ぶべ
口述再現問題集を、全年度分一回ししてみた感想です。1民事事例問題から、訴訟物、請求の趣旨、請求の原因、要件事実、抗弁、民事執行保全、事例問題に絡む民法・民訴法の知識、法曹倫理に関する知識等を幅広く答えさせる。要件事実はほとんど大島本で大丈夫そう執行保全、法曹倫理は、論文レベル以上の突っ込んだことは聞かれない。繰り返し聞かれている知識もある。民事は規則からは出ない感じ論文対策として上記のことがきちんとできていれば、知識的には大丈夫そう。ただし、論文で
予備口述対策と司法試験予想点数修正(司法試験合格発表まであと3週間)|司法試験(予備試験)受験記録(ameblo.jp)で予告した通り、私の口述再現を公開します。*************事例を読み上げますので、よく聞いて下さい。Aは、ある宗教団体の教祖でしたが、信者から家族Vの病気を治してほしいと言われたため、団体の施設に呼び、治療を試みましたが、失敗しました。このことが明らかになると宗教団体の評判が落ちることを危惧して、施設の外にVを放置し、生命の危険を生じさ
今日は、会社法LEGALQUESTについて書きますね。短いのでぜひ読んでみてくださいおすすめ度★★★★★(★5が満点)<良い点>・条文の引用数が豊富。・Cokumnで書かれていることは、判例百選の解説部分に書いてあるようなものもあり、答案作成に役立つものが多い。・Caseは百選事案を基に作成されているので、本書を読むだけで重要判例については網羅できる。・条文の索引が付いている。<悪い点>・文章が淡泊で、良い意味でも悪い意味でも流れるように読めるため、論点
まず一番最初に言いたいことを書いておきます。司法試験・予備試験における「論パ」の位置づけについては、中村充先生のブログ「司法試験:勝利のアルゴリズム」のうち「不安を解消する唯一の方法」というエントリーで既に結論が出ています。じゃあなぜこのブログ記事を書いているのかといえば、上記エントリーを読んでもなお、ピンとこなかった司法試験・予備試験・ロースクール受験生の方がいた場合の保険です。上記エントリーや、上記エントリー内で引用されている「司法試験系の論文対策とは?」の中で言及されている「
司法試験の世界には、古くから「基本書か予備校本か」という争点があります。勉強のメインに据える教材をどちらにするのか、この点を巡って延々と議論が続いています。ロースクール時代になっても、この議論はたびたび耳にします。実際には、純粋にどちらか一方だけでよいとする「純粋基本書主義」や「純粋予備校本主義」のような立場もあれば、どちらか一方をメインにしてもう一方を辞書的に使用することを容認する折衷的な立場までいろいろありますが、この際細かいことはどうでもいいです。ようするに、(特に基本書主
先日、「出題趣旨と再現答案ではどちらが重要か」というご質問をいただきました。結論からいうと、私は、再現答案のほうが圧倒的に重要だと思っています。出題趣旨も有益な教材だとは思いますが、重要度としては、再現答案>>>出題趣旨と考えています。以下、理由を述べます。理由①第一に、私たちが通らなければならない試験は、相対評価の試験であって、絶対評価の試験ではないからです。「新司法試験はあてはめ勝負」は本当かでも書きましたが、出題趣旨は、絶対評価の見地から、試験委員が「願わくばできて欲しかっ
領収書を証拠として用いる場合、証拠としての価値が2つ混在しているというお話は、聞いたことがありますでしょうか。1つ目は、領収書に記載された金銭の受領の事実が真実であることを証明する供述証拠としての価値を有する場合であり、2つ目は、領収書という金銭を受領した際に渡される書面が存在していること自体が固有の価値を有する場合、であるということができます。この説明だけでは???という方も多いかと思われますので、具体的に見ていきましょう!!1①金銭の受領の事実が真実であることを証明
司法試験講師のランキングをしてみました。インプット部門・アウトプット部門、それぞれ10点満点です。友人3名と私の計4名(受験生2名・新司合格者弁護士2名)で意見を出し合って評価を調整しました。どの講師を受講するか迷われている人がいたら参考にしてください。なお、個々の講師の評価自体は真面目にやっているつもりですが、所詮は忘年会の余興です。あまり真に受けて怒ったりするのはやめてください。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【インプット部門】呉(伊藤塾)
闇屋になりそこねた哲学者(ちくま文庫)/筑摩書房¥756Amazon.co.jp戦後の混乱期、東京の闇市で働いていたエピソードが有名な哲学者の自伝です。実存的な問題意識から哲学を志し、20歳を過ぎてから大学に入学した人です。ちなみに、哲学の話はともかく、今回のテーマと関係するので少し触れておくと、実存的な危機意識や不安といったものは、何も哲学者の専売特許ではなく、程度の差はあれ全ての人間が共有する問題だと思います。著者は、本当に学びたいことができて、そこではじめて学問を志し
2022年3月から導入講義を皮切りに、先日刑法の教材発送がされました。(基礎問テキストはまだ)現在の配信状況はこれから民法の総まくり講義が配信されるという感じでしょうか。ちなみに、配信までは昨年度の総まくり配信ということですが、現在「画像」が貼られているだけで講義を受講出来ません!笑(謝罪メールが来る未来が見えます。)今回は憲法の講義を一通り受け終わっているので感想を書きたいと思う。①入門講義&基礎問講義(高野先生)分かりやすさは相変わらず。ただ不満点も結構ある。まず
今日は、スタートアップ民法・民法総則について書きますね。引っ越し作業がようやく終わったので落ち着きました。レジュメ作成と自分の勉強も真面目にやらねばおすすめ度★★★(★5が満点)<良い点>・改正の経緯について触れている。・図表が豊富。・民法入門の章がある。<悪い点>・基本書の切り貼りで文章の流れが悪い。・余計な文章が多い。<まとめ>通称シケタイ。後日もシケタイについて書いていくのですが、良い点、悪い点がかぶってきそうで不安です。違いを出せるよう頑
まず、間違えてはいけないのは、あくまで短答対策の基本はインプットテキストにあるということです。(択一六法など含む)何故なら、よくある「短答過去問だけで大丈夫」という言葉は過去問を通して周辺知識含めてインプットをする、というのが正しい理解なのですが、合格者の言葉はある意味親切ではないので勘違いしてしまう人も多いでしょう。過去問を5周もしたのに点数が上がらない方などは要注意です。私の友人の友人が予備試験に合格した時は、むしろ分からない事があったら分かるまで先に行かない方法で勉強していたそうです
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。さて、インプット講義(4S条解講義)の全回無料公開…数年前からずっとやりたかったんだけど、ようやくBEXAで実現できました!→BEXA『4S基礎講座』の「講座内容」欄私はそもそも、TAC『4A基礎講座』の企画段階から、「インプット講義なんていらねえ!“できる限り本試験と同じことをする”のが最も効果的なんだから、いきなりアウトプット=論文解法パターン講義+短答過去問潰しで充分なんだよ!」と主張していた。予備・(新)司
2日間、よくぞ最後まで戦い抜きましたね!ヾ(@^▽^@)ノまずはちょっと休んで、必ず再現答案を作ってください。(cf)旧司時代の記事ですが…「熱き2日間の戦い」興奮冷めやらない人は、休まずに再現答案を作り始めてもいいですが、きっとどこかでたまった疲れが一気に押し寄せて来るので、そのときにはしっかり休んでください。要するに、当面、あなたのタスクリストは、・休む・再現答案を作る(順不同)です。その先のことまで気になっている方は、『R2予備論文受験~合格発表の間にやること』記
「1冊だけで倒産法」を一通り読み終えました。以下自分なりの感想を述べたいと思います。1本書の構成まず、最初に、合格答案作成ガイド(10ページくらい)、次に論文対策としての趣旨規範(160ページくらい)、司法試験の平成18年から令和3年までの16年分32問の全過去問、最後に論点表(試験未出題分も含む)、という構成になります。全ての過去問に、出題趣旨、採点実感、書くべき論点(箇条書き)、合格者が実際に書いた優秀答案(再現答案)1通、答案の講評が付属していますが、解説はありません。また、