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フルート奏者でアレクサンダー・テクニーク教師の嶋村順子です。今月からオンラインでスタートした「フルート勉強会」でも話題に出ましたが、フルートの構えや姿勢に関して私が「これはぜひ今一度検証していただきたいこと」があります。身体の前面が向いている方向に対して、顔が向いている方向は、けっこう左でいいかも。腕が痛くなる、手首が痛い、指がキイにしっかり届かない、といった手や腕の問題、呼吸がいまひとつしっくりこない、高音が失敗しやすい、喉が鳴ることが多い、など息の問題、など、一見姿勢や構え方
【自分の舌のことを、どのくらい感じ取っていますか?】舌はとても大きな筋肉です。タンギングで気にかけているのはおそらく赤い◯のあたり。舌の中間部部分の青い◯、それより奥の黄色い◯のところはどうでしょうか。もし、管楽器の演奏でタンギングが気になっている方は、ぜひご自身の舌の感覚を3つの部分だけでも観察ポイントにしてみてください。今回は、舌の感覚とタンギングについて、少し長いですが書いてみます。6月から毎週木曜午前に、オンラインでフルート勉強会を始めました。プロ奏者、指導者、アマチュア
前回に引き続き、アンブシュアの不調について今の時点での私の考察を書かせていただきます。アンブシュアの不調には様々なケースがあります。・唇が震えて安定しない。・音が安定して出せない。・音が全く出せない。・緊張した時、本番の時に不調が起こる。・音量によって不調が現れる。(大きな音の時、小さな音の時、さまざま)・音の高さによって不調が現れる。(高音の時、低音の時、さまざま)・タンギングとの連動で動きに問題が起こる。・ブレスとの連動で動きに問題が起こる。ケースは違えども、動きの中に
こんにちは。フルート奏者でアレクサンダー・テクニーク教師の嶋村順子です。フルートを吹く方とのレッスンではいつも次のことを一緒に確認しています。練習すると首や肩が痛くなる方、すぐ疲れてしまう方は一度チェックしてみてください。(1)自分の本来の頭の高さ、本来の首の長さを知っていますか?人間が直立している時に大切なのは、脊椎の上で頭が柔らかくバランスをとっていることです。首が固まって頭をぎゅっと下に押し付けた状態では、かだら全体の動きの連動性が損なわれます。ただ歩く、椅子から立ち上がる、も
フルート奏者でアレクサンダー・テクニーク教師の嶋村順子です。①今のやり方を改めて検証する②本来の身体の使い方を試してみる③自分にとってより良い方法を選択する身体のことをよく知って、姿勢や楽器の構え、演奏のための動きを再検証すると、これまで当たり前にやっていたことが自分に余分な負荷をかけ、演奏の困難さを増やしていたり痛みや故障の原因になっていることに気づきます。①〜③のような手順を踏むことで、自分自身が問題の打開策を見出してきました。さて、みなさんはいかがでしょうか。今
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(46)「エゴ」の扱い方(あがり症の処方箋)〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【「エゴ」って何?】「エゴ」は心理学用語としては、「自我」と訳されることが多いです。一般的に、自己中心の考え方や欲求を最優先にする心の在り方を示していて、他者の意見や周囲の事情を無視する様な行動を伴う場合に使われます。いわゆる協調性がない訳です。協調性がないことをもう少し突き詰めて「自分」という尺度で見
前回に引き続き、明大明治中学高校の吹奏楽部でのレッスンについてです。ごく一部ですが、内容を少しご紹介します。<ファゴット>「楽器を構えると、ファゴットは身体が左右対称でなくて、どうも変な感じがするし、身体がねじれたようで気になっています。」左右対称である必要はないことと、楽器を構える時の腕の使い方をアドバイスしました。さらに、骨盤を含めた上半身の姿勢のことや、座っていても下半身を含めた全身が動けることを意識してもらい、全身が演奏をサポートして、全身が腕もサポートすることを伝
音楽家に多いフォーカルジストニアという病気をご存知でしょうか。口唇や手指などに演奏しようとするときだけ起こる不随意の動きに悩まされる、非常に深刻な不調のひとつです。運動選手に起こる「イップス」と呼ばれる症状と同じだそうです。管楽器奏者の指のジストニア症状に関して、私は以前からある考えを持っています。ブログに書こうか書くまいか、ずっと迷っていましたが、やはり書いてお伝えしようと思います。なかなかうまく書くのが難しい内容でもあり、自分の独りよがりな間違った考えなのではないか、と不安でもあ
先日大阪レッスン会にいらした小学生の生徒さんとのレッスンの様子です。小学4年生の女の子、大人に比べたらとにかく小柄です。体は小さく、腕も細い。胴廻りなど私の半分ではないかと。。。フルートが大好きで、上手になりたくて練習も熱心です。教えていらっしゃる先生の良いご指導もあって、これまで迷うことなくフルートに向き合ってきたそうです。で、なぜ私のレッスンにいらしたか。ご本人と、ご一緒にいらしたお母様(レッスンのお申し込みもお母様から)の双方に伺うと、次のようなお話でした。「右手の小指が突っ
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(45)初回ATレッスンの意味〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【AT教師から見た初回ATレッスンの意味】東京アレクサンダーセンター(TAC)の開設から、もうすぐ3年になり、最終学期の学生さんが、実際の生徒さんとレッスンをする体験が始まりました。AT教師にとって、レッスンをすることは、自分の取り組みが露呈し、ATをどれだけ自分を介して学習しているかが明らかになる機会です。特に初回の
ご訪問ありがとうございます。🩵タニ子ってこんな人です🩵株の収入は→★年収とか仕事とか自己紹介は→★年間3桁投資美を保つ習慣は→★人気記事は→★汚肌から美肌への変遷は→★美容専用のインスタ→★【新春2025】1,2弾完売NorganicVie福袋20252024[NオーガニックVieエヌオーガニックスキンケア化粧品化粧水乳液美容液保湿セット乾燥敏感肌福袋ギフトクリスマスコフレプレゼントレディースメンズ]楽天市場【OPI公式
演奏する人の手指、口唇の原因不明の不調はまさに深刻です。演奏が思い通りにできなくなるわけですから。「以前は特に問題なくできていたことができなくなってしまった」「どう工夫しても練習しても調子が悪くなる一方」「もともとどうやっていたかさえわからなくなってしまった」私がこれまでレッスンをさせていただいている演奏活動をされている方の中に、このような深刻な不調に悩んでいる方が一定数いらっしゃいます。その不調には様々ありますが、手や指が思い通りに動かなかったり、痛みがある、管楽器の方では、
●歯並びが悪くても諦めないで!こんにちは、クラリネットの渋谷啓子です。管楽器をやっていると、直面することも多い歯並びの問題。もちろん、歯並びは良いに越したことはありません。とはいっても、上手な人がみんなきれいな歯並びかといえば、そうでもないんですよ。みんな工夫して自分に合った吹き方を見つけたりしています。どんな工夫ができるのか、実際にレッスンであった事例をご紹介します。①上の歯が斜めになっている生徒さんマウスピースパッチの貼り方を工夫しました。
私のレッスンでは、フルートだけでなく金管楽器、リード楽器などあらゆる管楽器の方とお会いします。楽器によりアンブシュアを作る要素は違いますし、また共通している要素もあります。たくさんの方々からアンブシュアについての相談を受けているうちに、次のようなことを明確にする必要があることに気づきました。①アンブシュアは自分の唇で作っている。(当たり前ではありますが…)ではどこの筋肉を使ってどう動かしているのか。②楽器(マウスピース)と自分の唇はどの時点でどのように影響しあっているのか。
前回の続きです。オンラインフルート勉強会の「手と指」をテーマにした回で、参加者の方から出た別の相談について、今回は書きたいと思います。【右手の小指と薬指が動かしづらい】ご相談は、プロ奏者でご指導もされている方です。フルートの先生でも苦手意識を持つことはありますし、練習だけでは解決できずに悩んでいらっしゃることはあります。かつての私も本当にいろんなことが悩みだらけで、フルート奏者としてはもう半ば諦めていましたが、自己探究のおかげで遅まきながら自分の演奏技術改善が進んでおります。だか
以前の記事「プレスコントロールの明確化(その1)」からだいぶ時間が経ってしまいました。日々のレッスンで生徒さんたちと実践する中で、私の中での言語化がどんどん変容していくので、なかなか記事として発信できず、間が空いてしまいました。。。今回の記事を読む前に、ぜひ再読していただければ。【演奏に役立つ身体の使い方】ブレスコントロールを明確化する(その1)それでは、今回は「息と肋骨の動きと音色の関係」についてレッスンでお伝えしていることを言語化してみます。その前に、、、今から遡ること40年(
今日は、ちょこっと自分についてメンタル寄りの話をします。ピンチの時や不安な時に人に頼ることを選ばず、ひとりで解決しようと頑張ってしまう。そんな方達に向けてお話ししたいと思います。以前の私もそうだったのですが、不思議とこれしか選択肢が浮かばない。自分で出来ることは最後まで自分でやろうとする気持ち、人に迷惑をかけたくないという気持ち、これらはとっても自立した考えだと思うのですが、極端すぎるとどこかで限界がきます。昔の自分を思い返すと、限界を認識することなく頑張るか、もともと無理だった
本番や人前での演奏には緊張やちょっとした恐怖はつきものですが、達成感とともにめでたく洗い流されることも多いと思います。しかし、かなり深刻な恐怖心に囚われてしまっていた方は、楽器そのものを続けられなくなるような状況になってしまうこともあります。以前あったレッスンの様子をご紹介します。【音を出すことが恐怖】二十数年ぶりに吹奏楽を再開したフルート愛好家の生徒さん。悩みはズバリ「恐怖」でした。学生時代に吹いていた時はそれほど意識しなくても楽しく吹いていたはず。大人になって吹
「演奏の不調」に関する記事の続きです。今回は「舌の奥の動き」について。ここまで、私がこれまで自分自身の探究と生徒さんとのレッスンで培った中から、演奏の不調の方に見られる共通点を幾つか書かせていただいています。ひとつめは「顎を落とす(口の中や喉を広げようとする動き)こと」ふたつめは「軟口蓋周辺(喉の奥、鼻の奥のあたり)を固くしすぎること」でした。みっつめは「舌の奥の方が引き込まれていること」です。ひとつめの「顎を落とす」という動きを観察し続けていた時に、なぜ顎が落ちてしまうのかを考え
もっと自分の音を好きになるお手伝い♪秋田市出身山形市在住クラリネット奏者・講師の渋谷啓子です。クラリネットの演奏・レッスンをしながら、そのスキルアップのためにアレクサンダー・テクニークをプロコースで勉強中。BODYCHANCE認定ボディシンキングコーチ音楽するためのカラダの使い方教えます。楽しい音楽活動のお役にたちたい2児のママです。🍉🍉🍉🍉🍉週末のお仕事の1つは小学生のパートレッスン。下の学年さんはカラダが小さく細い子も多く。そこで!手作りのブレスビルダーを
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(47)人間は教えても成長しない!?〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【「自分」が学習教材!】「教育」の英語「Education」の語源は、ラテン語のeducare(養う、育てる、大きくする)とeducere(引き出す)の2つから派生しています。もともとは、動植物を育てることを示していたのが、次第に子供を養い育てることを意味するようになったようです。日本語の「教育」の語源は、孔子