ブログ記事1,424件
【こじれた呼吸と演奏のブレスコントロール】レッスンで演奏の不調の方と会うたびにしみじみ思う。多くの管楽器奏者の呼吸は、こじれまくっている、と。これは私自身もそうだったので自分の体感としても感じていたこと。吐く息を制御することに強く意識を向けてトレーニングしたことで起きた弊害でもあるし、ブレスコントロールは演奏技術の上で重要なだけに、その影響は大きい。人間の呼吸は自律神経と深く関わっている。吸う=交感神経の働き吐く=副交感神経の働き交感神経は生理学的には活性化した状態。
お世話になっている新井道代先生門下のトラヴェルソ発表会が先月末にありました。今回私は、ソロはチェンバロと一緒にクープラン「王宮のコンセール第1番」を、生徒仲間さんとのデュオで、モンテクレール「2本のフルートのためのコンセール」を演奏しました。初めてトラヴェルソに触れたのが2016年頃のこと。その後タルディーノ(スイスのバーゼルにある古楽器フルートメーカー)に注文し、2017年に最初のトラヴェルソがやってきました。その後は、道代先生の発表会の時だけ練習したり、お誘いいただいたアンサ
Beingの時代の幕開け〜(23)「ATは宗教的か?」セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)情報化社会にどっぷり浸かっている私達は、何でも頭で処理することに慣れ、部分的な対処(正解のある学習や合理的な考え方やメソッドなど)は上手になりますが、自分の心を捉えるのは凄く下手です。セルフフルネスは、今までのパターン化された学習から自分を解放し、自分や周囲の現実に向き合う体験を積み重ね、「beingの世界」に身を置く取り組みです。このシリーズでは、現代社会に今こ
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(10)存在として関わる!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【カウンセリングの考え方】カウンセリングの基礎として、アメリカの心理学者カールロジャーズの取り組み方に触れた人は多いと思います。人と関わる時の自分の在り方として、1共感的理解(empatheticunderstanding):相手の心情を理解し、相手にチューニングする。2無条件に肯定的に捉え注意を向ける(u
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(9)励まさないサポート!(奥ゆかしさ)〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【「奥ゆかしさ」は、上品で魅力的!】日本語の「奥ゆかしさ」は、「ゆかしい」は「ゆく(行く)」の「ゆかし(行くし)」で「行きたい」という意味で、「奥ゆかしい」は、「奥まで(見に、触れに)行きたい」というところからきているそうです。(ウィクショナリー日本語版)自分の主張をあからさまに通そうとしない、攻撃性が少なく、
Beingの時代の幕開け〜(22)話を聞け!(インプットを忘れる人の末路)セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)情報化社会にどっぷり浸かっている私達は、何でも頭で処理することに慣れ、部分的な対処(正解のある学習や合理的な考え方やメソッドなど)は上手になりますが、自分の心を捉えるのは凄く下手です。セルフフルネスは、今までのパターン化された学習から自分を解放し、自分や周囲の現実に向き合う体験を積み重ね、「beingの世界」に身を置く取り組みです。このシリーズ
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(8)人をサポートする存在になること〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【自分の世界でしか物事を見ない人のサポート】自分が困っていたり、苦境に立たされている時、他人の事情を知らないで、同情したり、アドバイスしてくる人って凄く面倒くさく感じることありませんか?(笑)折角、自分で状況を把握して、自分なりの答えを見出そうとしている時、こういう人が関わってくると、お節介な、どうでもいいことにエ
パフォーマーのためのアレクサンダー・テクニークレッスンスタジオ「SelfQuestLab」よりプラクティカルクラスの日程をお知らせいたします。『プラクティカルクラス』はグループレッスンクラスです。プロ奏者、アマチュア奏者、指導する方など様々な生徒さんが在籍されています。現在、管楽器、弦楽器、ピアノ、歌、邦楽、民族楽器など、さまざまな分野で演奏される方々が受講されています。みなさんがだんだんと顔見知りになり、レッスンがますます和やかになっています。このプラクティカルクラスの全員
【東京江古田スタジオ個人レッスン】江古田スタジオ受講、オンライン受講"どちらも"可能です。4/30(火)17:30~5/13(月)14:00~5/18(土)12:30~/17:30~5/19(日)12:30~/16:30~5/23(木)15:30~/18:00~5/29(水)12:30~/15:30~満席5/30(木)9:30~/11:00~/12:30~※予約状況の更新は随時行っていますが、最新のものではないこともあります。メールでご確認くださいませ。※上
アレクサンダーテクニーク教師養成学校で学ぶこと(7)「自分の使い方」体験〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜今回は、「自分の使い方」体験についてお話しします。【「自分の使い方」の誤解】「自分の使い方」とは、創始者FMアレクサンダー氏の著書のタイトルにもなっているので、アレクサンダーテクニークの取り組みが、「自分の使い方」であることに疑いを持つ人は少ないと思います。そして、テクニーク(techniqueのフランス語の発音)という言葉
身体の勉強を様々してきて、いろいろなケアを知りましたが、数あるセルフケアでこれはすごいと思っている方法がアレクサンダーテクニーク。現在学んでいる身体の勉強会の先輩から数年前に教えてもらったアレクサンダーテクニーク。その中でも小野ひとみさんの著書【アレクサンダー・テクニーク:やりたいことを実現できる〈自分〉になる10のレッスン】は読んでいて、私が現在勉強しているものとの共通点があり、グイグイ引き込まれて一気に読んでしまいました。この本に書かれている内容を自身で実践できれば、身体のケアになる
Beingの時代の幕開け〜(21)ワーキングメモリ(心の調整)②セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)情報化社会にどっぷり浸かっている私達は、何でも頭で処理することに慣れ、部分的な対処(正解のある学習や合理的な考え方やメソッドなど)は上手になりますが、自分の心を捉えるのは凄く下手です。セルフフルネスは、今までのパターン化された学習から自分を解放し、自分や周囲の現実に向き合う体験を積み重ね、「beingの世界」に身を置く取り組みです。このシリーズでは、現代
●練習はしなくてもよい?こんにちは、クラリネット&ボディシンキングコーチの渋谷啓子です。レッスンの終わりに「練習しなきゃいけないんだよなぁ…」とつぶやいた生徒さん。本当にそうでしょうか?わたしは「しなきゃいけないわけじゃないのよ。しなくてもいいんだよ。ただ、練習した方がよりいっそうスムーズに活動できて、楽しめる量が増えるってことだから」とお伝えしました。生徒さんは「んだのよね」と笑ってお帰りになりました。しなきゃいけない!って思うと、ツラいしむしろやりたくなくなる。しなくて
Beingの時代の幕開け〜(19)取り組みの積み重ね(psycho-physicalprocess)③セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)今回も引き続き、「取り組みの積み重ね」についてお話しします。【偏見をなくす?】ありのままに捉えたり、欲目で見なかったり、自分の都合に合わせて解釈しないようにしたり、好き嫌いで判断しなかったり、自分の思いたいように思うことを自制したり、偏見や差別をなくしたり、ありのままに捉えて、自分の公平性、自分の限
Beingの時代の幕開け〜(18)取り組みの積み重ね(psycho-physicalprocess)②セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)今回も引き続き、「取り組みの積み重ね」についてお話しします。【習慣(パターン)は一生つきまとう!】自分は、公正に客観的に物事を判断できると心では思っている人は結構多いのではないでしょうか?「絶対正しい!」「常識でしょう!」「こんな事するなんて信じられない!」って言うけど、実際、自分にとって信じられないことも
【静岡県内のレッスン】私が居住する静岡県東部地区でのレッスンの開催日程を随時ご案内しております。以下、詳細をご覧ください。■富士市レッスン静岡県富士市内の音響の良いギャラリーにて個人レッスンを中心に、ご希望によりグループレッスンも受けられます。・4月13日(土)個人レッスン×10:00〜/×11:30〜/○13:00〜/○14:30〜・6月29日(土)個人レッスン×9:30〜/×11:00〜/×12:30〜/○14:30〜
●基礎合奏のメニューだけでは基礎力がつかないワケこんにちは、クラリネット&ボディシンキングコーチの渋谷啓子です。全体練習の初めに、基礎合奏をやっている吹奏楽部は多いと思います。全員でロングトーンや音階を演奏する基礎合奏。個人やパートでもそのメニューのみを基礎練習としてやっている、という生徒さんたちによく出会います。でも、残念ながら基礎合奏のメニューを一生懸命やるだけでは、基礎力はつかないんです。今回は、その理由とどうすればよいかをお伝えします。基礎合奏はとて
Beingの時代の幕開け〜(17)取り組みの積み重ね(psycho-physicalprocess)①セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)今回は、「取り組みの積み重ね」についてお話しします。【自分に取り組んできた歴史】ATの学習は、心と身体の統合体としての取り組みの積み重ねです。FMアレクサンダー氏も、著書の中で、「自己の使い方」を向上させるには、「心と身体の統合機能として体験の積み重ね」(psycho-physicalprocess)をするし
パフォーマーのためのアレクサンダー・テクニークレッスンスタジオ「SelfQuestLab」よりご案内です。3月のプラクティカルクラスの日程をお知らせいたします。『プラクティカルクラス』はグループレッスンクラスです。プロ奏者、アマチュア奏者、指導する方など様々な生徒さんが在籍されています。現在、管楽器、弦楽器、ピアノ、歌、邦楽、民族楽器など、さまざまな分野で演奏される方々が受講されています。みなさんがだんだんと顔見知りになり、レッスンがますます和やかになっています。このプラクテ
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(6)語学力アップ!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【原著を読む意味】東京アレクサンダーセンターの教師養成講座では、AT学習の一環として、創始者FMアレクサンダー氏の原著(英語)を読む時間を週一回作っています。これは、私達の属するSTAT(英国アレクサンダー協会)の方針でもあり、彼の実際の言葉から、このテクニックが生まれた背景(彼の生い立ち、時代、文化、周囲からの影響など)を理解すると
【東京江古田スタジオ個人レッスン】江古田スタジオ受講、オンライン受講"どちらも"可能です。4/10(水)16:00~/17:30~4/11(木)11:00~/12:30~/14:00~4/14(日)18:00~4/19(金)13:00~/14:30~/16:00~4/20(土)13:30~/17:00~4/25(木)12:30~/16:00~4/28(日)13:30~/17:00~4/30(火)13:00~/14:30~/16:00~/17:30~/
【大人のおさらい会@甲府】プロ奏者や音大で学ぶ人たちによる無伴奏のおさらい会。山梨へ移住し、ぶどう農家とオーボエ奏者として頑張っているお友達にお声がけいただいて、無伴奏の演奏発表の会に年寄りの冷や水参加してきました。勉強の場をいただいたことに感謝です。この会の主催者による主旨はこちらです。〜おとなのおさらい会コンセプト〜音楽を専門に勉強している者、音楽を生業としてる者が・勉強しているものを発する場・舞台上での自分の演奏の観察、分析など色々、試せる
Beingの時代の幕開け〜(16)「能力を伸ばす」は止めろ!セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)情報化社会にどっぷり浸かっている私達は、何でも頭で処理することに慣れ、部分的な対処(正解のある学習や合理的な考え方やメソッドなど)は上手になりますが、自分の心を捉えるのは凄く下手です。セルフフルネスは、今までのパターン化された学習から自分を解放し、自分や周囲の現実に向き合う体験を積み重ね、「beingの世界」に身を置く取り組みです。このシリーズでは、現代社会に今
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(5)学問の真髄を知る!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【学問は難しいものではないけど、、】一般に「学問」というと、今でも、難しいもの、専門家にしかわからないもの、という印象が強いのですが、最近の大学や研究機関では、一般人にわかりやすい形で研究成果を発信する努力をする様になっています。しかし、同時に、わかりやすくすることは、学術的な深さや経緯を簡略化することでもあり、学問の実体を
Beingの時代の幕開け〜(15)根底を読み解く力セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)情報化社会にどっぷり浸かっている私達は、何でも頭で処理することに慣れ、部分的な対処(正解のある学習や合理的な考え方やメソッドなど)は上手になりますが、自分の心を捉えるのは凄く下手です。セルフフルネスは、今までのパターン化された学習から自分を解放し、自分や周囲の現実に向き合う体験を積み重ね、「beingの世界」に身を置く取り組みです。このシリーズでは、現代社会に今こそ必
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(4)「Reasoning」(用語説明)〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【Reasoningとは?】「Reasoning」「Toreasonout」という言葉は、FMアレクサンダー氏の著書の中でよく出てきます。辞書で調べると、「論理的に考える、判断する」「納得させる」「推論する」などの意味があり、ラテン語の「ratus」「理性を用いる」「考慮(熟慮、塾考、考察、検討)す
フルートアンサンブル「ドリュアス」伊豆の国市でのサロンコンサート無事終了しました。1月に開催予定だったのが事情により延期となり今日ようやく開催。ほぼ満席のお客様にお越しいただき、感謝の気持ちと共にホッとしております。ご来場本当にありがとうございました。会場のサロンは個人様宅の心地よく響く美しいスペース。プログラムは全てフランスの作曲家で揃え、バロックフルート(フラウトトラヴェルソ)のトリオを中心に、ルネサンスフルートのご紹介、リクエストのあったモダンフルートのアンサンブル
アレクサンダーテクニーク教師養成学校で学ぶこと(3)「言葉を超えた世界」を捉える力〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜今回は、「言葉を超えた世界」についてお話しします。【言葉は誤解の根源!】「誤解」とは「ある事実について誤って思い込むこと」ですが、なんで誤ってしまうかというと、「言葉」じりに捉われるからです。「言葉」は、人間が受け取った体験や情報の中から普遍性、共通性を見出した概念を音声や文字に表現した「結果」である為に、同じ「
Beingの時代の幕開け〜(14)治療の前に予防しろ!セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)情報化社会にどっぷり浸かっている私達は、何でも頭で処理することに慣れ、部分的な対処(正解のある学習や合理的な考え方やメソッドなど)は上手になりますが、自分の心を捉えるのは凄く下手です。セルフフルネスは、今までのパターン化された学習から自分を解放し、自分や周囲の現実に向き合う体験を積み重ね、「beingの世界」に身を置く取り組みです。このシリーズでは、現代社会に今こ
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(2)自分に必要なことは自分で見つけろ!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【WhatとHowにお腹いっぱいの現代人】情報の渦のど真ん中にいる私達現代人の周囲には、役に立ちそうな情報(What)ややり方(How)が動画やネットを見たらその辺にゴロゴロ転がっていています。私達は、これらの情報処理に慣れてきて、こうしたWhatとHowをなぞっていれば、問題を解決した気分になりがちです。だ