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アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(47)人間は教えても成長しない!?〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【「自分」が学習教材!】「教育」の英語「Education」の語源は、ラテン語のeducare(養う、育てる、大きくする)とeducere(引き出す)の2つから派生しています。もともとは、動植物を育てることを示していたのが、次第に子供を養い育てることを意味するようになったようです。日本語の「教育」の語源は、孔子
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(46)「エゴ」の扱い方(あがり症の処方箋)〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【「エゴ」って何?】「エゴ」は心理学用語としては、「自我」と訳されることが多いです。一般的に、自己中心の考え方や欲求を最優先にする心の在り方を示していて、他者の意見や周囲の事情を無視する様な行動を伴う場合に使われます。いわゆる協調性がない訳です。協調性がないことをもう少し突き詰めて「自分」という尺度で見
芸術とセルフフルネス(AT)(17)自分が芸術になるプロセス①〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜今回は、「自分が芸術になるプロセス」についてのお話です。【内在化(internalization)のプロセス】ちょっと興味が湧いてギターを弾き始めたり、ピアノのレッスンや美術のクラスに通うことにしたり、きっかけは何であれ、始めはどんな人でも「初心者」であったはずです。(当たり前か!笑)しかし、時間をかけて取り組んでみると、段々と
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(45)初回ATレッスンの意味〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【AT教師から見た初回ATレッスンの意味】東京アレクサンダーセンター(TAC)の開設から、もうすぐ3年になり、最終学期の学生さんが、実際の生徒さんとレッスンをする体験が始まりました。AT教師にとって、レッスンをすることは、自分の取り組みが露呈し、ATをどれだけ自分を介して学習しているかが明らかになる機会です。特に初回の
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(44)解っててもできない!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【解っていてもできない!】ATのレッスンを受け始めると、自分の内面で起こることや、外の世界の見え方が変化していくことに気付き、ATの原理が自分の中で起こっている感覚を持つことは、学習の流れとしては自然です。そして、解った気持ちになって、ATを習得した気分になることも多いです。しかし、同時に、ATを実践するには、解ること
【東京江古田スタジオ個人レッスン】江古田スタジオ受講、オンライン受講、どちらも可能です。<5月>5/17(土)12:30〜/18:00〜5/28(水)12:30〜/15:30〜5/31(土)12:30〜/18:00〜<6月>6/1(日)12:30〜6/6(金)12:30〜/14:00〜/15:30〜6/7(土)12:30〜/17:30〜6/9(月)15:30〜6/12(木)12:30〜/15:30〜6/18(水)12:30〜/15:30〜※予約
【オンラインレッスンの良さ】コロナ禍で普及し、今では当たり前に利用されているオンラインレッスン。実は私、すでに2014年からSkypeを使って海外在住の日本人演奏家の方とレッスンをさせていただいていました。ブログを見つけた方からお声がけいただいて、慣れないインターネットを使って行うアレクサンダーレッスンでした。意外にも画面から得られる情報はたくさんあって、動きのレッスンをするには使えるものなのだと思いました。この方は一時帰国される時に対面レッスンにいらしてくださって、それまでのオン
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(43)圧倒される現実に立ち向かえ!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【「反応しない自分」の本当の意味】私達は、日常的に扱っているもの(刺激)に対して、自分を介すことなく、漫然と自動的に対応していると、「自分」を生きることから遠ざかり、生き生きとした「自分」を忘れてしまい、いつのまにか、生き生きとしない自動的に反応している状態が「自分」だと思い込む様になります(偽りの自分)。そうす
芸術とセルフフルネス(AT)(16)「音を聴きなさい!」の真意〜東京アレクサンダーセンター(TAC)でAT教師になろう!〜音楽のレッスンで教師がよく「音を聴きなさい!」って言ってるけど、なんか納得できない経験のある人は多いのではないでしょうか?言っている教師の方でも、自分自身、この言葉の真意は何なのかはまとまっていないことも多いと思います。今回は、この言葉の真意について考察していきます。【観察と分析とパフォーマンス】ダンスの動きでも、俳優さんの表情や仕草でも、アスリートの
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(42)「Awareness」(気付き)と「自分であること」〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【Awareness(気付き)とは?】「aware」の語源は「wer」(知覚し、注意する)から来ているそうで、「ness」は、その「状態」を表す名詞形なので、自覚、気づいていること、認識、意識などの意味として使われています。ATでは、「Awareness」と「consciousness」
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(41)責任(responsibility)を負うということ〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【責任(responsibility)とは?】ATの基礎は、生活上の様々な刺激に対して、無意識のうちに、習慣的に反応(toreact)しているものの中に、自分自身にとって有害に働いてしまうものがある為に、先ずは反応しない(Inhibition)ことで、自分を整え、表向き反応しない(やらないN
アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(40)Compassion(慈悲)と成長〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜【Compassionとは?】日本語では、「慈悲」とか「思いやり」という言葉に相当しますが、なかなかぴったりした言葉が見つかりません。英語(ラテン語圏も)の語源は、ラテン語で、com(=with,共に、一緒に)とpassion(=pathos,哀しみ、悲哀感)ということで、本来は、「共に苦しみを被る」の
芸術とセルフフルネス(AT)(15)無駄な飾りを止める作業〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜今回は、「アレクサンダーテクニークと芸術」についてのお話です。【本質に関わらないことは無駄!】芸術というと、何かを作り上げたり、技巧(テクニック)を磨いて、複雑な曲芸や難しいものを作る能力の様な印象を受けることもありますが、実際には、「創造する」ことより、「深く眠っていたものが浮かび上がる」ことを「芸術性」と捉えます。芸術では、表に現
【東京江古田スタジオ個人レッスン】江古田スタジオ受講、オンライン受講、どちらも可能です。<5月>5/1(木)12:30〜/15:30〜5/2(金)14:00〜/15:30〜5/12(月)14:00〜/15:30〜/17:00〜5/17(土)12:30〜/18:00〜5/28(水)12:30〜/15:30〜5/31(土)12:30〜/18:00〜※予約状況の更新は随時行っていますが、最新のものではないこともあります。メールでご確認くださいませ。※上記以外で
【静岡県内のレッスン】静岡県でのレッスンの開催日程です。以下、詳細をご覧ください。■静岡市清水区レッスン静岡県静岡市清水区のレッスン会です。個人レッスン、グループレッスン応相談。・4月29日(火祝)10:00〜○11:00〜✖️12:00〜✖️13:30〜✖️14:30〜✖️16:00〜○場所はお申し込みいただいた方にご案内します。個人レッスン:60分初回12000円。2回目以降継続の方は1回10000円。ペアレッスン:60分2名で1
アレクサンダーテクニークの意味する「使い方」とは(3)自ずと現れる感覚〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜このシリーズでは、アレクサンダーテクニークで良く耳にする「使い方」(TheUse)について見ていきます!今回は、「自ずと現れる感覚」についてお話しします。【「使い方」の在り方】頭の認知や思考パターンを模索する態度、別の言い方をすれば、ある一つのやり方の答えを求めている人間の状態では、正解と思われるものを見つけた時、「見
●カラダの使い方の大前提を知ろうこんにちは、クラリネット、アレクサンダー・テクニーク教師(仮・実習期間中)の渋谷啓子です。カラダもココロもまるごと自分全部の使い方、を学び続けて、この4月から実習期間に入りました。私たち人間のカラダはとても素晴らしくデザイン(構造)されているのに、知らず知らずのうちにそのデザインに合わない動きをしていることが多いようです。今回の記事では、そんなカラダの使い方の大前提をお伝えしていきます。デザインに合わせたスムーズな動きに変えていくと、ラク
アレクサンダーテクニークの意味する「使い方」とは(2)「認知」を「現象」と捉える!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜このシリーズでは、アレクサンダーテクニークで良く耳にする「使い方」(TheUse)について見ていきます!今回は、「認知を現象と捉える」ことについてお話しします。【全てが発展途上に映る感覚】ATの実践を継続していくと、「心と身体の統合機能」(PrimaryControl)体験を積み重ねることになるので、自分の見て
パフォーマーのためのアレクサンダー・テクニークレッスンスタジオ「SelfQuestLab」よりプラクティカルクラスの日程をお知らせいたします。『プラクティカルクラス』はグループレッスンクラスです。プロ奏者、アマチュア奏者、指導する方など様々な生徒さんが在籍されています。現在、管楽器、弦楽器、ピアノ、歌、邦楽、民族楽器など、さまざまな分野で演奏される方々が受講されています。みなさんがだんだんと顔見知りになり、レッスンがますます和やかになっています。このプラクティカルクラスの全員
アレクサンダーテクニークの意味する「使い方」とは(1)認知(頭の整理)を修正しても得られない体験〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜このシリーズでは、アレクサンダーテクニークで良く耳にする「使い方」(TheUse)について見ていきます!【ATに対する誤解】AT教師として社会と関わると、「ATとは何なのか?」という質問に答えさせられる状況が多いです。基本的には、体験してもらわうことが一番納得してもらうには近道だと言えますが、、、
~自己の使い方(15)~「マウントをとる人」の生態セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)今回も、「マウントをとる人」について、「自己の使い方」の視点からお話します。【マウントをとる人の特徴】偉そうに振舞って、頼んでもいないのに、人にアドバイスをしてくる人、いますよね。*自分が優位であることを誇示したい欲求の表れなのか、*自分の有能さをアピールしたいのか、*優劣をはっきりしたいのか、*他人を落とすことで自分のプライドや承認欲求を満たしたいのか、*自
芸術とセルフフルネス(AT)(14)芸術は自分の積み重ねだ!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜今回は、「アレクサンダーテクニークと芸術」についてのお話です。【Art(芸術)って何だ?】「Art」の語源は、ラテン語の「ars」だそうで、「技術」とか「技能」の意味があります。人間の「技」とか「技能」という意味合いが強かったようで、自然の作り出すものと対比して表現されます。そう考えると、日本語の「芸術」ってすごく忠実な訳語ですね。
アレクサンダーテクニークに対する誤解を解く!(27)ATはエクセサイズではない!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜今回は、「エクセサイズ」についてのお話です。【エクセサイズ?】一般に「エクセサイズ」というと身体を動かすこと全般を表して、健康や体力の向上を目的とした運動を意味します。ATのワークでは、伝統的に「エクセサイズ」という言葉を使うことを嫌います。なぜなら、「心と身体の統合体」として体験を積み重ねることをワークの根幹に
【東京江古田スタジオ個人レッスン】江古田スタジオ受講、オンライン受講、どちらも可能です。<4月>4/6(日)12:30〜/17:30〜4/9(水)13:00〜/14:30〜/16:00〜/17:30〜/19:00〜4/12(土)12:30〜/17:30〜4/14(月)17:30〜4/20(日)17:30〜4/23(水)12:30〜/15:30〜4/25(金)12:30〜/14:00〜/15:30〜/17:00〜※予約状況の更新は随時行っていますが、最新
アレクサンダーテクニークに対する誤解を解く!(26)ものを捉える力〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜今回は、「捉える力」についてのお話です。【現世的な利益より大事なもの】ATの宣伝広告を見ると、ついつい緊張が取れるとか、痛みがなくなるとか、自由にできるようになるとかいう効果が目について、レッスンに足を運ぶ理由もそういうものを改善するやり方を教えてくれるのかな?って言う印象を持つことも多いかもしれません。しかし、「自分の使い方」
アレクサンダーテクニークに対する誤解を解く!(25)問題解決には自分のキャパを上げろ!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜今回は、「問題に取り組む姿勢」についてのお話です。【問題解決の様々な方法】教師、セラピスト、カウンセラー、医師、トレーナー、インストラクター、コーチ、指導員、、、みたいな役割の人は、人の悩みや問題を聞いたり、アドバイスしたり、取り組む方向性を明らかにする環境を提供する設定で、患者(クライアント?生徒?)との関係性
アレクサンダーテクニークに対する誤解を解く!(24)的外れな「やる気」〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜今回は、「やる気」についてのお話です。【「やる気」の正体】私達人間って、「爆弾の様に危険な動物」で、知能が高く、生産性を上げる力が高いと、恐ろしく破壊的なこともしでかします。理論を組み立て、まことしやかに扇動して、殺略行為や排斥も起こり、無自覚に当然の様に破壊的な力を発揮します。しかも、集団になると、歪んだ認知に影響され
3月1日(土)に、東京都のコーラスコンテスト「春こん。」に出場してきました。女声ア・カペラアンサンブル「アリュール」のメンバーとしてアマチュアコーラスの活動をしています。アリュールは、音大卒の器楽奏者(声楽専攻はいない)によって結成されています。みんなで歌い、ハーモニーをつくることが大好きな仲間で”大人の部活動"のように、いつも楽しく真剣に練習しています。コロナ禍で休止していた数年間を経てぼちぼちと活動を再開、練習の励みにしようと「春こん。」にエントリーしました。素晴らしい響き
アレクサンダーテクニークに対する誤解を解く!(23)混沌の中から這い上がる!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜今回は、「混沌の中から這い上がる体験」についてのお話です。【成長の過程】人間の成長、特に生まれてからの体験を通じて生じる個体としてのまとまり感は、混沌の中から導かれるプロセスということができます。英国の発達心理学者DonaldWinnicottは、心と身体の結びつきについて以下の様に描写しています。例えば、
アレクサンダーテクニークに対する誤解を解く(22)「学習」とは、自分の前提を変える体験の積み重ね!〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜今回は、「学習」についてのお話です。【「学習」の本質を学ぶ】アレクサンダーテクニーク(AT)は、「教育」という立場をとっていて、「自分」という尺度で、あらゆるものに取り組むことで、「学習」を促進する活動です。ただ、ATが捉える「教育」の特異性は、人間のより根源的なものを扱う所にある為、通常の「