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🐾ネロリンより🐾──「香り」がつらい、そんなことってあるの?ねえねえ、ちょっと聞いてくれる?ぼくの相棒(=さっちん)は、アロマセラピストなんだけど、実は「空気」にとっても敏感な体質なんだよ。たとえばタバコの煙や排気ガス、昔の建材に含まれていた有害物質、シンナー系の化学溶剤……そんな『目に見えないもの』が空気中に含まれていると、吸い込んで咳をして、コンコンだけでなく、吐き戻すような喘鳴を伴う咳になり、それが続くと肺が疲れたり、背中が痛くなり、頭が脳震盪のようになったり、挙句の果
「えっ、なんの香り?そんなブレンド、思いつかなかった!」精油を重ねて試香したとたん、ぱぁっと顔がゆるむ人がいます。あぁ、この人の“今日”に香りが届いたんだな──そんな瞬間です。そのとき、香りはただの「いい匂い」じゃなくなります。“わたしのために選ばれた”っていう気持ちが、確かに伝わった証。アロマテラピーサロンに来る理由は、ひとりひとり違います。体がつかれていたり、気分が沈んでいたり、「とにかく休みたくて」なんて時もあります。でも、どんな理由で来たとしても、その人をま
前々回(013)では、「アロマテラピーは病気を治すわけじゃない」と書きました。でも実は、アロマテラピーが『得意』としていることもあります。たとえば、それは「予防」や「生活改善を支えること」。今日はそんな視点で、印象に残っている私のクライアントさんとの関わりをご紹介します。「健康には気をつけているつもりなんです」初めてお会いした60代の女性は、そうお話しされました。運動もしているし、サプリメントも取り入れている。お食事にも配慮して、体力にも自信があるとのこと。それでも、
寄り添う相手は誰なのか?アロマケアというと、多くの人が「患者さんのためのもの」と考えます。たしかに、体のつらさや心の不安を抱える患者さんにとって、香りやタッチは大きな支えになります。でも、アロマケアをさせていただいていて気がついたのです。本当に寄り添うべき相手は、患者さんだけではないことを。その場には、患者さんを見守る家族がいたり、患者さんを支える医療スタッフがいたり、そして、見えないところでサポートしている人たちがいます。アロマセラピストのケアは、その場所にいるすべての人
まず、結論から生理中でもトリートメントは受けられます。ただし、体調や気分に合わせて無理をしないことが一番大切です。生理の時って、サロンでのトリートメントを受けてもいいのかな?そんなふうに迷われる方、実はけっこういらっしゃいます。「行っても大丈夫ですか?」「多い日かも、迷惑じゃないですか?」「私の身体に悪影響はないですか?」そんな不安を、少しでも安心に変えられたら──と思いながら、このお話を書いています。そして、これは『施術をする側の人にも教授したい話』です。生理中でも、施術
“深呼吸してください”の前に、アロマセラピストがしなければならない事アロマテラピートリートメントを学び始めてまもない頃、研修の一環として、他の団体の資格を持つ方のサロンをいくつか訪ねたことがありました。その中で、あるサロンで体験したトリートメントの終わりに言われたひとこと。「呼吸が浅いので、深呼吸してくださいね。」──その言葉が、ずっと喉に魚の小骨のように引っかかっていたのです。呼吸の浅さは、単なる「癖」ではない私には化学物質過敏症があります。だから、日常的に“呼吸を浅く保つ”
「アロマテラピーで、◯◯と言う病気が治りますか?」「◯◯と言う病気に対応するコースはありますか?」これ、ホリスティック・アロマテラピーの紹介文を読んだ人から、意外とよく聞かれる質問のひとつです。でも、結論から言うと──病気を治すのは、本人の力です。医師による外科的な手術や、西洋医学的な薬物療法であっても、最終的に回復へと導くのは、本人が持つ自然治癒力です。そして、アロマテラピーは、その本人の「治ろうとする力」にそっと寄り添い、後押しするもの。それが「補完療法」としてのアロマテラ
前回は『なぜブレンドするの?』を考えたけど、今回は『どうやってブレンドするの?』に一歩踏み出してみよう!同じ「リフレッシュ」でも、アプローチはちがうここまで、「リフレッシュする香り」といっても、人それぞれ感じ方が違うことを一緒に考えてきました。じゃあ実際にブレンドを作るとき、どんなふうに考えて精油を選んだらいいんだろう?ここで少しだけ、私たちアロマセラピストがアロマテラピーに取り組むときの二つのアプローチを紹介してみますね。ホリスティック・アロマテラピーの場合クライアント個
──「なんで1種類じゃダメなの?」の次のステップへ※この記事は「005:精油って、1種類だけじゃダメなの?」と関連しています。まだ読んでない方は、あわせてどうぞ🌿『読むだけで整うアロマの話』の5回目の記事では、「1種類の精油でも十分に力がある。でも、私たちの心や体はそんなに単純じゃないから…」という話をしたよね。じゃあ、ブレンドすることで何が変わるの?どうして“混ぜる”じゃなくて“整える”になるの?ここからは、そんな「ブレンドの意味」を深めていく回だよ。私は、I
──「いい香り」が、命を脅かすこともある?最近では、「アロマ対応」とうたう加湿器やディフューザーが手軽に使えるようになりました。お部屋にやさしい香りが広がって、リラックスできそう…そんなイメージ、ありますよね。でも、ちょっと待ってください。芳香拡散(アロマを空間に広げること)には“安全な使い方”が必要だということ、どれくらい知られているでしょうか?“つけっぱなし”はNG──それ、香害かもしれません精油は、植物から抽出された高濃度の天然化学成分。それを長時間・高濃度で空間に拡散す
Q:精油って、やっぱり飲んじゃダメなんですか?A:はい。基本的には「おすすめしません」。でも、それだけでは足りないと思うんです。だからこの記事では、あえてもう一歩踏み込んで、「なぜそう言われるのか?」の理由を一緒に考えてみましょう。精油を「飲む」ってどういうこと?精油の飲用──つまり“消化器系からの経路で体内に取り入れる”という方法は、アロマテラピーの世界でも最も注意が必要な使い方のひとつです。精油は“自然由来”のものですが、それと同時に“超高濃度”の化合物でもあります。レモン
アロマテラピーって、「香りで癒される」だけじゃないんです。精油の芳香成分は、香っているだけで、実はしっかり体の中に“届いて”います。では──いったい「どこに」?どうやって「働く」の?実はこれ、複数のルートが関係しているんです。呼吸をするだけで体内に入る精油の経路:①嗅覚から大脳辺縁系への経路精油分子が鼻腔の奥にある嗅上皮に届き↓嗅上皮に露出している嗅神経にキャッチされ↓分子の化学刺激が電気信号に変換されて↓嗅球→嗅索→大脳辺縁系(扁桃体・海馬など
アロマテラピーって、「いい香り~」で終わる話じゃない。香りを“感じる”ことは、実は“体に届いてる”ってことなんです。では、香り=精油は、どのように私たちの体に作用するのでしょうか?ここでは、精油が体に取り込まれる4つの経路を整理してみましょう。①【嗅覚(脳神経)ルート】──香りは“心”だけでなく“体”にも届いている嗅覚は、五感の中で唯一、脳(大脳辺縁系)にダイレクトに届く感覚です。鼻の奥の嗅上皮でキャッチされた香りの分子は、本能や記憶、感情をつかさどる「大脳辺縁系」へ
「子どもにもアロマを使っていいですか?」このご質問、実はとっても多いんです。そしてそのたびに、私は「まずは“嗅覚の学習”の話をさせてください」とお伝えしています。アロマテラピーは、とても繊細で力のあるケアの方法。でも、だからこそ「今、この子に必要かな?」と立ち止まってみることが、とても大切なんです。赤ちゃんの“はじめての感覚”は、嗅覚かもしれません人間の赤ちゃんは、目が見えるよりも、はっきりと音が聞こえるよりも前に、「におい」を感じることから世界を知っていきます。産まれてすぐ
よく見かける、アロマスプレー作りのワークショップ。「いい香りで癒される♡」「好きな香りを選んで、楽しくスプレー作り♪」──もちろん、それも素敵な入り口です。でも、アロマセラピストとして思うのです。「アロマクラフトって、ほんとは何のためにあるの?」それは、“癒しグッズ”としてのクラフトじゃなく、“あなたの今に応じたレメディ”。日常にセラピーを取り入れるための処方の一部なんです。アロマクラフトの“本来のかたち”アロマクラフトというのは、本来、アロマセラピストが行う「コンサルテ
Q:結構昔に買った精油、放置してたんですけど、もったいないから使っていいですか?A:お気持ち、すごくわかります。でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。精油にも“使用期限”があります。精油は、植物から得られる天然の芳香物質。でも、実は食品のように“生もの”なんです。空気・光・温度・湿度の影響を受けて、時間とともに少しずつ変化していきます。特に、柑橘系や森林系の精油は、モノテルペン炭化水素類という成分が多く、酸化しやすい性質を持っています。酸化した精油は、見た目が変わら
「この香り、好きだったはずなのに……なんだか気分が沈む。」そんなふうに感じたことはありませんか?香りには、心地よさを届けてくれる一方で、「そのときの自分の状態」との相性によっては、ちょっと重たく感じられることもあります。たとえば、サンダルウッド。深く、あたたかく、包み込むような香りで「グラウンディング」や「落ち着き」といったキーワードとともに紹介されることも多い精油です。けれど、あるときは心のざわざわを落ち着けてくれたこの香りが、別のときには「なんだか苦しく感じる」「気分が重くなっ
名前:ネロリン-種族:シェットランド・シープドッグ(たぶん)-特技:精油の気配を感じ取る/メンタルケアの天才🐾-好きな精油:ネロリ(そりゃそう)-所属:ヒーリングスペースオルカ専属ブレインパートナー-尊敬してる精油:フランキンセンス(神性の香りって、震える…)ネロリンのモットー:「“わからない”を“わかってきたかも!”に変えること。それが、ネロリンのしごとです。」ネロリン自画像私が執筆をする際に、一番時間がかかるのは、リサーチよりもどの単語を選べばより分か
みなさんこんにちは、ルメルシェスタッフひろみです✨本日もルメルシェブログをご覧頂きありがとうございます(^^♪最近、ホルモンバランスの乱れによる女性特有の症状にお悩みの声をよく耳にします。健康に役立つ情報をお届けするルメルシェつながり通信では今回はそんな方に参考にしてほしくてホルモンバランスからの不調を取り上げています♪ホルモンってよく聞くけど実際にどんな働きがあるのかよくわからないという方も多いと思います。女性ホルモンバランスプランナー烏山ますみ先生の著書、女性ホルモンの教科書を
Q:何本も精油を持ってたほうがいいんですか?1種類だけだと、効果ないですか?そんなふうに聞かれること、実はよくあるんです。たしかに、アロマショップやSNSでは「この症状にはこの精油!」「症状別ブレンドレシピ」みたいな情報がたくさんあります。見てるとつい、「何本も揃えなきゃ」って思ってしまうかもしれませんよね。でも、実は──精油は“何本も”より、“1本とじっくり向き合うこと”の方が、ずっと大切なんです。精油は植物の命のエッセンス精油1本って、ほんとうに“すごい”んです。例え
Q:精油ってどこで買えばいいんですか?A:目的によって変わります。でも、アロマセラピーとして使いたいなら“劣化”に気をつけて。精油は“自然の恵み”であり、“化学のかたまり”でもある。精油は植物から抽出された香りのエッセンス。でも、その中には100種類以上の芳香成分が含まれていて、とても繊細です。使い方や保管の仕方次第で、🌱癒しにもなるし🔥刺激にもなるその差を生むのが、「劣化」というキーワード。精油が劣化する4つの要素精油は、腐りません。でも、変質=劣化はします。その原因
Q:ラベンダーって、リラックス効果があるんですよね?A:はい、でも……ちょっと待って。それ、どのラベンダーのことですか?「ラベンダー」とひとことで言っても、実はたくさんの種類があります。真正ラベンダー(Lavandulaangustifolia)、スパイクラベンダー(Lavandulalatifolia)、ラバンジン(Lavandula×intermedia)など──。精油ボトルに書かれている名前をよく見ると、微妙に違っていることに気づくかもしれません。香りの印象も、それ
「この香りさえあれば、大丈夫!」そんなふうに、香りに頼っていませんか?「いい香り=良いもの」じゃない?と思いがちな時代。「香り」は人を癒すこともできるけれど、「ごまかす」ために使われていることもある。空間にただよう香りがきつく感じたことはありませんか?たとえば、洗いたてのはずの衣類から香ってくる柔軟剤のにおい。リラックスできるはずの部屋で、気がついたら気分が悪くなっていた。もし「なんとなく体調がすぐれない日が続いている」と感じているなら…もしかすると、それも“香り”が関係して
「うわ…ちょっと苦手かも」そんなふうに感じた香り、あなたにもありませんか?アロマテラピーって「好きな香りで癒される」ものだと思われがちですが、実は“苦手な香り”が教えてくれることもあるんです。私の「苦手」はゼラニウムでした。私がIFA認定アロマセラピストの養成校で学び始めた頃、ゼラニウムの香りがどうしても好きになれませんでした。「女性ホルモンのバランスを整える香り」と言われても、私の中ではモヤモヤと違和感ばかり…。でも、資格を取得して現場経験を重ねていくうちに、気づいたんです。
新年度が始まって2週間が過ぎました。環境が変わって心も体も疲れている方が多いかもしれませんね。そんなときこそ、よく寝てよく食べてよく運動するのが1番。とはいえ、なかなか寝つけなかったり、熟睡できなかったり、気持ちよく朝を迎えられなかったり...ということもあるかもしれません。睡眠の問題はアロマセラピーの得意分野。とにかく休みたい方、ぜひいらしてパワーチャージしてください。それでは、5月の空き状況です。下記以外にもご案内できるお時間があることがあります。どうぞお気軽
皆さんこんにちは😊ルメルシエスタッフひろみです。本日もルメルシエブログをご覧頂きありがとうございます😊アロマテラピーに興味を持ってご家庭でも活用されている方も沢山いらっしゃると思います♪今回は精油の基礎知識について、取り上げました。精油は天然の物ですが、だから100%安全というわけではありません。正しく使えば、健康作りにとても役立ちますが、誤ると大変危険でもあります。こんな事を書くと怖いから使うのためらう方もおられるかもですが、ちゃんとした知識を持って安全に配慮
皆さんこんにちは😊本日もルメルシェのブログをご覧頂きありがとうございます(^^♪ルメルシェスタッフひろみです。遅くなりましたが、ルメルシエ繋がり通信お届けします✨今回は頭痛をテーマにしています。気温、天候の変化が激しい春、そして卒業、異動や転勤など環境の変化もあり、ストレスを受けやすい時期です。そんな時に頭痛も起きやすいので、自分のタイプを知って対処法がわかればいざという時に役立ちます✨片頭痛は、睡眠不足や月経前、排卵期にも起きやすいようです。月の引力にも影響
みなさんこんにちは✨本日もルメルシェブログをご覧頂きありがとうございます(^^♪寒かったり、温かくなったり変化の毎日ですが、みなさま体調はいかがでしょうか?最近、スタッフひろみがはまっているものは生姜(ジンジャー)です。今日はすごいパワーを持つジンジャーについて、精油やお手当について紹介しますね。冷え性さん、気分や身体がだる重たい方、コリや腰の痛みがある方など特におすすめです。まずはジンジャー精油について。ジンジャー精油は、スーッとするような土のようなスパイシーな香り
皆さまこんにちは、本日もルメルシェのブログをご覧頂きありがとうございます(^^♪2月のアーユルヴェーダアロマライフ教室、無事終了いたしました、ご参加頂いた方々ありがとうございました。。今月は春の養生法について。春は自然界ではいろいろな芽が出てくる時期で、同じように人の身体からも冬にため込んでいたものが出やすくなります。そろそろ花粉などのアレルギー症状で鼻水、痒み、肌トラブルなど感じている方もおられるのではないでしょうか?その時期に起こりやすい身体の変化を知っておき、一年かけて自
みなさん、こんばんは東京都西東京市「KikorisAroma&Herb🌿」アロマセラピスト&ハーバルセラピストYukikoです長らく、書くことをお休みしていました前回の投稿は確か9月24日かな・・・この5ヶ月何をしていたかというと・・・アロマセラピー&ハーブそして自閉症・障害を持つお子さんのお母様・ご家族向けにタッチケア・ハンドマッサージを行うサロンを正式にオープンするため、色々と動いていまして