ブログ記事1件
良すぎる!!!久しぶりに超好みのお話に出会ってしまいました。「泥棒と若殿」山本周五郎の時代モノ小説です。泥棒と若殿山本周五郎集(古典名作文庫)Amazon(アマゾン)家督争いの果てに荒れた屋敷に幽閉された若殿と、何も知らずにその屋敷に忍び込んだ泥棒。屋敷はボロボロで金目のものも無く、世を儚んで生きることを諦めかけている若殿が寝ているだけ。泥棒は盗みを諦めますが、その若殿を放っておくことができず食事の用意をしてやることに。そしていつのまにか奇妙な同居生活が始まって…というお話。
青コン課題の「泥棒と若殿」山本周五郎練習しておりまして。これねぇ、おもしろいんですけどねぇ、一生懸命練習すると本選に選ばれないというこのジンクス?が発動すると、練習すればするほど本選が遠のく気がしまして・・・。それはともかく泥棒さんは、江戸の下町の生まれで、酒乱の父と義父に苦労した人だ。ふざけるな、しゃらくせえや、なにょうぬかす。みたいなセリフを言います。そこで・・・・巻き舌で言えたらいいなぁ・・・と思うわけです。朗読もそ
泥棒松緑殿様巳之助1月と違って、松緑がいきいきとしている。善人なんだけれどうまく行かない人生を過ごしてきた泥棒とお家騒動で命を狙われている若殿様。賢いのだが、生きることを放棄している。泥棒との生活のなかで、徐々に領主としての自覚に目覚め、時はきて二人の道は分かれていく。山本周五郎らしく心温まる作品。松緑には、こういう役が似合う。巳之助も、生きる気力を取り戻していく過程をきちんと表現している。とてもよいコンビ。はじめは十種香だけみて帰るつもりだったが