五木寛之さんの「忘れ得ぬ人忘れ得ぬ言葉」を読みました。五木寛之さんが出会った人たちの心に残った一言や文章をその人との思い出を含めて書いたものです。あげられた言葉達には箴言のようなものもありますが、思わずこぼれた何気ない一言も含まれています。言葉の背後にある思い出や思いが話を豊かにしているように思いました。小林秀雄さんの「人間は生まれた時から、死へ向かってとぼとぼ歩いていくような存在です」、石岡瑛子さんの「優秀な人ばかりで作りあげた仕事は、百点はとれても百二十点はとれない」、芦田伸介さんの「人生、