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今日はこの曲MAISONdes「ラリーラリー」激闘の翌日、夏の眩い日差しが容赦なく照りつける栄城高校の校舎。目が眩むほど真っ白な外壁には、刷りたてのインクの匂いを漂わせた色鮮やかな横断幕が、大きく掲げられていた。『祝栄城高校男子バスケットボール部インターハイ出場決定』部活動などで登校してきた生徒たちがそれを見上げて歓声を上げ、互いに肩を叩き合っている。しかし、その喧騒を遠くに聞きながら、肝心のバスケ部員たちの表情はどこか晴れない。全国大会開幕まで、あとわずか10日。アスフ
文春文庫■ノウイットオールあなただけが知っている■森バジル(1992-)■2023年■ファンタジー概要ミステリ、青春、SF、ファンタジー、そして恋愛――1つの街で巻き起こる、5つの多彩な物語。それぞれの世界は少しずつ重なり、思いもよらぬ結末を引き起こす。すべてを知ることができるのは、読者であるあなただけ!第30回松本清張賞受賞の傑作連作短編集。文庫書き下ろし特別掌編「私小説、あるいは歴史小説として」を収録。(裏表紙紹介文)感想森バジル氏の2023年作品です。松本清張賞
佐藤多佳子さんの小説『一瞬の風になれ』を読み終えました。2006年8月に全3巻の単行本刊行、2007年に第4回本屋大賞を受賞、2009年7月に文庫本化された作品です。随分前に刊行されたものですが、歴代の本屋大賞受賞作品を眺めていた時に、面白そうと思って、以前、購入していました。佐藤さんの作品を読むのは、これが初めて。文庫本でも単行本と同じように全3巻。全3巻の長編ということで中々、手を付けられず放置していましたが、やっと読むことにしたのです。第1部の「イチニツイテ」は254頁で僕が読んだの
槙島朱里ダイナ(まきしま・あかり・ダイアナ)日本人の父とイギリス人の母を持つハーフの超美少女。頭文をとって「MAD」と呼ばれている。転校した中学時代から大学入学期間を描いています。MADの友達や恋人になりたい男女が織りなす青春ストーリー。まだ青春小説に付いて行けてて、ホッとしました。(笑)実石さんの作品は初めて読みました。昔風?今風?の、純愛・友情小説ですが、楽しく読めました。1996年生まれ、静岡県出身。2022年、『きみが忘れた世界のおわり』(『リメンバー・マイ・
「走れメロス」をどう思うか。中学校の教科書に出てきたよね。クラスのほとんどが、「メロスとセリヌンティウスの友情が素晴らしい」とか。「ディオニス王が感激して心を入れ替えるほど、なんと素晴らしい物語だろう」とか。「いい話だ」とか。誰か一人の妥当な意見に皆が前ならえで(その心は面倒臭いから)と挙手する中、担当教諭の「他に意見のあるひと」という声にすかさず手をあげたのは私であった。民衆を苦しめてきた暴君ネロ(ディオニス王だって)が簡単に改心するとは思えない。この結末はおかしい。と。
今村翔吾さんの本を読んでみたいけれど、作品が多くて「結局、どれから読めばいいの?」と迷っていませんか。直木賞を受賞した重厚な歴史小説もあれば、剣客たちが命を懸けて競うエンターテインメント作品、仲間の再起を描く長編シリーズ、歴史に詳しくなくても楽しめる青春小説もあります。どれも評判がよいからこそ、作品名だけを並べられても、自分に合う一冊を選ぶのは意外と難しいものです。そこでこの記事では、今村翔吾さんの作品から、初めて読む人にも選びやすく、読後の満足感を期待できる7冊を厳選しました。単なる人
東京創元社■この恋だけは推理(わか)らない■谷夏読(1984-)■2024年■青春ミステリー■学園ミステリー大賞概要上城北高校二年二組、窓際一番後ろの席には『恋愛の神様』がいる。「彼女いない歴=年齢」なのに『恋愛の神様』として様々な恋愛相談を受ける、岩永朝司、十七歳。放課後やってきた二年三組の小井塚咲那は、「私に小説のネタになりそうなコイバナを教えてください!」と真剣な眼差しで頼みこんできた。恋愛小説家だというのに恋を知らない咲那は、コイバナと交換に『神様』の助手となり、恋愛相
こんばんは。今日は、実石沙枝子さんの「マッドのイカれた青春」の感想です。ぜひ中高生に読んでもらいたいなと思う作品でした。主人公は容姿につけこみいじめにあっていた中学時代がありました。だから高校からは自分ひとりで生きていくと決めた一日目になんと超美女の通称マッドから声を掛けられ仲良くなります。周りの女の子はマッドがきれいだから一緒にご飯を食べたいと誘ってきますが、マッドはいつも断って私と食べてくれるます。ある日同じクラスの女子がマッドにこんなブスと一緒にいることないと言うと、マ
【紹介】今回は,重松清さんの小説「せんせい」の紹介です。本作は,2008年に単行本で,2011年に文庫本で発刊されました。重松清先生と言えば,青少年や教師が主人公の物語が大半で,教科書や入試でもよく採り上げられます。私は少年系のいわゆる「YA小説」が好きなので,重松先生の作品もいくつか読みました。また,短編小説がほとんどなので,割と気楽に読めるというのも,重松先生の作品の魅力です。ここでは,そんな重松先生の作品の1つを紹介したいと思います。せんせい。(新潮文庫新潮文庫)