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前から気になっていた「かがみの孤城」と言うミステリー小説を購入して読んでみた📖☕本屋大賞も受賞していると言うし、レビューも軒並み高いので、購入を決意👛ゆっくり読んでみたところ、序盤からガツンと殴られたような面白さいじめ(と言うほどのいじめでもないけど、思春期特有のぶつかり合い)を受けた中学生の主人公こころちゃんが、不登校からの引きこもりになってしまい、近所の目を気にしながら家で1人ぼっちでポツン…としている、というところから物語は始まる共働きの両親も、担任の先生も、みんな善人だし、一生懸
凜として弓を引く初陣篇(講談社文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}〈凛として弓をひく〉シリーズ3作目。弓道の試合があり、学園祭がある中で、進路について悩み、人間関係に悩み、そして弓に悩む。うーん、まさに青春って感じでしょうか(笑)。部活(同好会)内外で揺れる楓の心情。人の顔色をうかがってしまったり、一歩引いて見てしまったり、その生真面目さが良く表されていて、自分もそうですが、同じように感じる読者も多いと思いますし、その辺りに
「ひと」「まち」「いえ」に続く青春譚の「うたう」。大学時代、アマチュアバンドを組んでいたメンバーの4人が各話で主人公となる連作短編集。これまでの作品の舞台は23区の東側でしたが、今作では杉並区や中野区など西側が舞台で、私自身が子供の頃住んでいた家の最寄駅は荻窪駅だったので、とても親近感がわきました。学生時代にプロバンドを夢見たメンバーが、バンド解散後もプロを目指したが芽が出ず、人生の岐路に立ち、それぞれが悩みながらも折り合いをつけたり最適解を見出そうとしたりしながら次の一歩を踏み出そうと前
函館ちゃんちゃんこ物語42道場海峡男(どうばうみお)は、本棚の隅から、大学の研究室の機関誌「学大地理」を取り出した。色あせた機関誌だが、40年前の懐かしい思い出の数々が鮮明に蘇って来た。研究室の仲間、ちゃんちゃんこ軍団の同志、4年間の輝く函館の歴史がここにある。「懐かしのJR江差線」6月30日、函館駅での「クマさん伊藤縫いぐるみ騒動」の影響もなく、奥尻島巡検の地理研のメンバーは列車に乗り込み、定刻通り函館駅を出発、五稜郭駅で札幌方面に行く函館本線と分かれ、今は
成瀬は天下を取りにいくAmazon(アマゾン)1,705〜4,262円2020年、中2の夏休みの始まり。島崎みゆきは、幼馴染の成瀬あかりから、コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通ってTV中継に映るから観ていてくれと頼まれる。凡人を自負する島崎は、天才成瀬の言動に振り回されるのを楽しむかのように、一緒にTV中継に映ったり、M-1に出場する。「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」冒頭の成瀬あかりのセリフで一気に引き込まれると最後まで一気に読ませるほど
函館ちゃんちゃんこ物語43道場海峡男(どうばうみお)は、本棚の隅から、大学の研究室の機関誌「学大地理」を取り出した。色あせた機関誌だが、40年前の懐かしい思い出の数々が鮮明に蘇って来た。研究室の仲間、ちゃんちゃんこ軍団の同志、4年間の輝く函館の歴史がここにある。歴史ロマンの町・江差をズリズリ歩く6月30日、地理実習「奥尻島巡検」は、予定通り函館駅を出発した。函館から江差までは約80km、天気もいいし、1時間半のゆったりのんびりの旅をみんな楽しんでいた。元気な長老、奥出大
学生におすすめする大学生が主人公の青春小説を厳選しランキング形式で紹介します。今回は、学生におすすめする青春小説を厳選してランキング形式で紹介します。学生の時は、一番読書をする時間がある時期だと思います。そんな学生時代に同世代の主人公が描かれた小説を読むと、非常に得るものが多いと思います。是非、参考にしていただければと思います。1位宮本輝『青が散る』多数の作品を残す宮本輝の屈指の名作『青が散る』。宮本輝氏は昭和22年生まれ。1977年、『泥の河』で第13回太宰治賞を受
アルキメデスは手を汚さない。すごくキャッチーで気になるタイトルです。最近のライトなミステリとしても通用しそうなタイトルですが、1970年代が舞台の江戸川乱歩賞受賞作だけあって中身は意外と硬派。硬派とはいえ非常に読みやすく、どんどん先が気になり、一気読みしてしまいました。『アルキメデスは手を汚さない』のあらすじ、オススメポイント、ネタバレ含みの感想などを紹介してまいります。『アルキメデスは手を汚さない』あらすじ『アルキメデスは手を汚さない』は、女子高生・