10代の頃、教師や作家などの大人たちが絶賛する青春文学はどれも面白くなかった。例えばサリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」、ケルアック「路上」、石原慎太郎「太陽の季節」などなど。どれも『不朽の名作』『永遠の青春文学』などと謳われているので共感できない自分がおかしいのだと思ったのですが、価値観が壊れて再構築された戦後に、伝統や規制を否定するパッションと自由を希求する空気の中にいたひと昔前の世代の感性なのです。その後の世代にはピンとこないことを彼らはわからず、大人たちは自分の価値観で絶賛して推奨してき