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今回は、能登半島で拾える謎の石。黒地に金属の花が咲く。「能登銀石」と呼ばれ、このように台座に載せられたりして鑑賞石として親しまれている。能登の先端、狼煙海岸で拾えたことから、「狼煙銀石」とも呼ばれた。近年ではなかなか拾えないらしい。実際に何年か前に訪れた際は、探した訳ではないとは言え、影も形も見られなかった。さて、このゴールドに輝く模様だが、これはマーカサイト(白鉄鉱)だそうだ。マーカサイトは硫化鉄だが、すでに同質異像(成分同じで結晶格子違い)のパイライト(黄鉄鉱)によって仮晶され
前回に続き、武石村の凝灰岩中の緑簾石。標本としては薄っぺらいが、緑簾石(エピドート)のボリュームはなかなかのものである。カメラのマクロ撮影レベルでも結晶がよく観察できるが・・・何しろ平べったいので、このように・・・実体顕微鏡で観察しやすくて良い。ただし、実体顕微鏡にスマホを当てて撮影しているので、被写界深度が致命的。平面なら問題ないが、ちょっと立体的になるとツライ。まあそれでも、独特の「簾」状結晶はよく観察できる。美しい。本日ニ石目。緑簾石部分はそこそこ。拡大しても、そこそ
2025名古屋ミネショ入手品乙女鉱山の花崗岩・・・・・・に、輝水鉛鉱が点々とついている。「輝」は硫化鉱物の印。「安」はアンチモンのことなので、「輝安鉱」は硫化アンチモンだとわかる。「蒼鉛」はビスマスのことなので「輝蒼鉛鉱」は硫化ビスマスだとわかる。(ちなみに輝安鉱と輝蒼鉛鉱は組成がSb↔︎Bi間で無段階に変化する固溶体である)そして「水鉛」はちょうど前回記事で触れたが「モリブデン」のことなので、「輝水鉛鉱」は硫化モリブデンだとわかる。意外と単純で便利なシステムでよい。ただし、た