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もう20年も前の舞台を、こうしてWOWOWOが放送してくれるの、本当にありがたい。宮沢りえは、30歳。阿部サダヲは、34歳。野田秀樹は、49歳。わたしが演劇の「え」の字も興味なかった時代。いろんな社会問題や、社会情勢を盛り込んで、広い広いテーマを扱いながら、いたって小さなパーソナルな問題に落とし込む、その構造はそのままだった。鳥取砂丘でくらす耳と目がダメな、ヘレン・ケラ(宮沢りえ)と、サリババ先生(野田秀樹)の前に現れた、結婚詐欺師のアキラ。アキラを追う、
群衆心理を抉る「新歌舞伎」の現在形今月の歌舞伎座は、何といっても勘九郎の緩急自在な演技力が光っていました。飄々としたセリフ回しで客席を沸かせたかと思えば、濡れ衣を着せられて「死にたくない!」と必死に取り乱す。その振れ幅が鮮やかで、最後は一転、言葉を使わずに《カヴァレリア・ルスティカーナ》の間奏曲にのせて無念さを表現する…という名演出。有名な旋律だからこそ「あのサントゥッツァの気持ちと重なる!」と感じ、深く唸らされました。歌舞伎という伝統芸能の場で、オペラ的感覚に突き動かされる…改めて、歌