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WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の補助指標である認知熟達度(CPI)とは…CPI(CognitiveProficiencyIndex:認知能力指数)は、WISC-V(WechslerIntelligenceScaleforChildren,FifthEdition:ウェクスラー児童用知能評価尺度第5版)の補助的な指標であり、子どもが情報を処理する効率性と有効性を評価するように設計されている。特に、子どものワーキングメモリと処
ITPA言語学習能力診断検査言語学習能力診断検査(ITPA)とは、カークによって開発された子どもの言語学習能力を測定する検査です。適用年齢は、3歳~9歳11ヶ月です。《WISC-Ⅴ検査のとり方を学びたい方はコチラをクリック》言語学習能力を聴覚-音声、視覚-運動の2つの回路、受容・連合・表出の3つの過程、表象・自動の2つの水準という3つの次元からとらえ、10の下位検査から構成されています。《WISC-Ⅴ検査の低い指
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査は信頼できる検査なのか?ウェクスラー式児童用知能評価尺度第5版(WISC-V)は、5歳0ヶ月から16歳11ヶ月の児童の認知能力を評価するための最も信頼性が高く有効な尺度の1つとして広くみなされています。WISC-V(ウィスク5)検査は、その設計、標準化、検証の過程からその正確さに寄与しており、心理アセスメント、教育計画、臨床診断の基礎となるツールとなっています。ここでは、WISC
発達障害がなくても、WISC-V(ウィスク5)検査を実施した方が良い理由とは…発達障害の有無にかかわらず、WISC-V(ウィスク5)検査を子どもに実施することは、子どもの認知能力と知的発達に関する貴重な検査を得ることができます。WISC-V(ウィスク5)検査の実施により、子どもの教育的・発達的なプランニングに役立ついくつかの利点が得られます。以下は、WISC-V(ウィスク5)検査がすべての子どもにとって有用である主な理由で
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の指標得点における有意差とはどういった意味なのでしょうか?ウェクスラー式児童用知能評価尺度第5版(WISC-V)においては、指標得点の有意差とは、検査で評価される様々な認知領域間の格差が、一般集団で通常予想される範囲を超えることを指します。このような相違は、相対的な強さと弱さの領域を浮き彫りにすることで、子ども特有の認知プロフィールに対する貴重な考察を提供することができるのです。
WISC-Ⅴ検査の主要指標であるワーキングメモリ指標の指標得点を伸ばすために必要なこととは…ウェクスラー式児童用知能評価尺度第5版(WISC-V)のワーキングメモリ指標(WMI)の成績を向上させるには、ワーキングメモリの根底にある認知過程を対象とした多面的なアプローチが必要です。この認知機能は、情報を一時的に保持し、操作するために極めて重要であり、学習、問題解決、指示に従うことに重要な役割を果たします。ワ
皆さん、こんにちは。成美学園松戸校の心理士/カウンセラーの車重徳です。さて、いよいよ2月10日(木)にWISC-Ⅴ(ウィスク5)検査が発売されます。WISC4検査の発売は2011年1月です。そう考えると実に11年振りの改訂ですね。今回は、このWISC5(ウィスク5)検査についてご説明しましょう。WISC4検査の指標得点は4つでした。その4つの指標得点とは・VCI(言語理解指標)・PRI(知覚推理指標)・WMI(ワーキングメモリ
《WISC-Ⅳ検査の他の記事はこちらから》皆さん、こんにちは。成美学園松戸校の心理士/カウンセラーの車重徳です。こんな質問をいただきました。先日、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査をとりました「。WMI(ワーキングメモリ)の数値が低かったのですが、WMIが低いとどんな問題が起こるのでしょうか。本日は、この問題について回答いたします。では、早速、本題です。WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査におけるWMI(ワーキングメモリ)は聴覚の短期記憶
三つ山課題とは三つ山課題(TheThree-MountainTask)は、ジャン・ピアジェによって考案された実験課題で、子どもの認知発達、特に視点取得(perspective-taking)能力を測定するために用いられます。この課題は、他者の視点から物事を見る能力がどのように発達するかを理解するのに役立ちます。《WISC-Ⅴ検査のとり方を学びたい方はコチラをクリック》三つ山課題の基本構成
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の補助指標である一般的知的能力(GAI)とは…一般的知的能力(GAI)は、WISC-V(WechslerIntelligenceScaleforChildren,FifthEdition)の補助的な指標であり、ワーキングメモリや処理速度のスキルとは別に、子どもの全体的な知的機能の推定値を提供するように設計されています。GAIは、言語理解や知覚的推論を評価するWISC-Vの中核となる
《WISC-Ⅳ検査の他の記事はこちらから》皆さん、こんにちは。成美学園松戸校の心理士/カウンセラーの車重徳です。さて、こんな質問をいただきました。ウチの子はWISC4検査のPSI(処理速度指標)だけが低いです。どうやってPSIを伸ばすのでしょうか。本日はこの件についてご回答いたします。さて、早速、回答です。そもそもとしてPSI(処理速度指標)はもっとも上がりにくい指標の一つです。さらには、これをすれば絶対にPSIが上
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の主要指標である処理速度指標(PSI)とは…ウェクスラー式児童用知能評価尺度第5版(WISC-V)の処理速度指数(PSI)は、単純または定型的な視覚情報を迅速に処理し、迅速な意思決定を行い、タスクを迅速に実行する子どもの能力を把握します。この測定は、複雑な思考を必要としないが、素早いスキャニング、識別、順序だてての判断、素早い回答の実行が要求される課題を、子どもがどれだけ効率的にこな
WISC-Ⅴ検査の言語理解指標の成績を上げるために必要なことウェクスラー式児童用知能評価尺度第5版(WISC-V)の言語理解指標(VCI)の成績を向上させるには、言語能力、理解力、表現力を高めることが必要です。言語理解指標(VCI)は、言葉による推論、理解、情報処理を測定するもので、学業や日常生活において基本となるものです。ここでは、エビデンスに基づいた実践、教育理論、認知心理学を取り入れながら、これらのスキ
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果の差が大きいと生きにくいと言われる理由とは…ウェクスラー式児童用知能評価尺度第5版(WISC-V)について論じる場合、「大きな差」とは、たいていの場合、指標得点(例えば、言語理解指標[VCI]、視空間指標[VSI]、流動性推理指標[FRI]、ワーキングメモリ指標[WMI]、処理速度指標[PSI])間、またはこれらの指標得点とフルスケールIQ(FSIQ)間の著しい差を指します。この
知能検査であるKABC-Ⅱから子どもの何が分かるのかKABC-Ⅱ(KaufmanAssessmentBatteryforChildren,SecondEdition)は、2歳6ヶ月から18歳11ヶ月までの児童および青少年の認知能力を評価するための包括的な臨床尺度です。心理学者のAlanS.Kaufmanと奥さんのNadeenL.Kaufmanによって開発されたKABC-Ⅱは、文化的に公正であるように設計されており、認知
なぜ、WISC-Ⅴ検査の実施には資格要件があるのか?ウェクスラー式児童用知能評価尺度第5版(WISC-V)は、日本を含む世界中で使用されている包括的な知能認知評価ツールであり、現地の人々に適応され、標準化されています。日本における心理検査の大手出版社である日本文化科学社がレベルCの認定を要求していることは、WISC-V(ウィスク5)の実施、採点、解釈を最高の専門性と正確さで行うことの重要性を示しています。
厚生労働省が令和6年度に発表した、放課後等デイサービスの5領域について厚生労働省が提唱する放課後等デイサービスの5領域(健康・生活、運動・感覚、認知・行動、言語・コミュニケーション、人間関係・社会性)は、発達障害を抱える子どもたちが日常生活や社会生活を豊かに送るための基盤を構築するための重要な柱です。この各領域に沿って、実際の現場でどのように考え、支援やトレーニングを行っていくかについて、具体的な例を挙げて説明します。
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の主要指標である視空間指標(VSI)は子どもの何が分かるのか?WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の主要指標である視空間指標(VSI)は、ウェクスラー式児童用知能評価尺度第5版(WISC-V)の重要な構成要素であり、子どもの視空間能力を評価するように設計されている。これらの能力は、空間内の視覚情報を解釈、分析、操作するための基本的なものである。視空間指標(VSI)は、子どもがどれ
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果を受け入れることができない保護者の方にどう対応するのか?WISC-V(ウィスク5)検査の結果を受け入れられずに苦しんでいる保護者への対応には、共感や明確なコミュニケーション、そして支援的なアプローチが必要です。子どもの認知プロフィールを理解することは、特にその結果が予想外のものであったり、課題を示唆するものであったりした場合、保護者に様々な感情を呼び起こす可能性があります。ここ
《WISC-Ⅳ検査についての記事はこちらから》皆さん、こんにちは。成美学園松戸校の心理士/カウンセラーの車重徳です。本日は、いただいた質問にお応えいたします。本日、いただいた質問はWISC4検査を無料で受けるにはどうすればいいの?です。結論を言います。お住まいがある教育委員会はお分かりでしょうか。その教育委員会の中には、教育教育研究所という部署があります。その教育研究所にはだいたい臨床心理士もしくは公認心理師がいます。地
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査とVineland-Ⅱ(適応行動尺度)の違いは何なのか?ウェクスラー式児童用知能評価尺度第5版(WISC-V)とヴィンランド適応行動尺度第2版(Vineland-Ⅱ)は、どちらも心理アセスメントの分野で不可欠なツールですが、その目的は明確に異なり、子どもの発達の異なる側面を評価します。これらのツールの違いを理解することは、心理師、教育者、その他の子どもと関わる専門家が、アセスメント、診断、
遠城寺式乳幼児分析的発達検査法とは…遠城寺式乳幼児分析的発達検査法は、遠城寺宗徳らによって開発された、乳幼児の発達段階を評価するための検査法です。この検査法は、乳幼児の身体的、運動的、認知的、言語的、社会的発達を総合的に評価するために設計されており、特に0歳から6歳までの子どもを対象としています。《WISC-Ⅴ検査のとり方を学びたい方はコチラをクリック》遠城寺式乳幼児分析的発達検査法の具体例①検
子どもがどのような状況の時に発達障害だと診断されるのか?発達障害の診断には、単なる症状の観察にとどまらない複雑なプロセスが必要であり、子どもの認知的、行動的、社会的機能を総合的に理解することを目的した、意図的で多面的な評価が必要です。このような意図性は、いくつかの理由から極めて重要であると考えられます。それは、正確さを保証し、効果的な介入計画を立てる助けとなり、子どもの全体的な発達を支援するためです。
皆さん、こんにちは。成美学園松戸校の心理士/カウンセラーの車重徳です。こんな質問をいただきました。WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の下位検査は新しくなっているのでしょうか。今回は、この質問についてお応えいたします。さて、早速、回答です。WISC4検査にあった・語の推理・絵の完成はWISC-Ⅴ(ウィスク5)検査にはありません。語の推理はVCI(言語理解指標)の下位検査、絵の完成はPRI(知覚推理指標)の下位検査です。では、各々の代
WISC-Ⅴ検査の流動性推理指標(FRI)の結果を伸ばすために必要なこととは…ウェクスラー式児童用知能検査尺度第五版(WISC-V)の流動性推論指数(FluidReasoningIndex:FRI)は、論理的に思考し、後天的な知識とは無関係に新しい状況において問題を解決する能力を評価するものです。WISC-V(ウィスク5)検査の流動性推理指標(FRI)は、抽象的思考、パターン認識、カテゴリー推論、新しい問題を解決するため
WISC-Ⅴ検査の結果はWISC-Ⅳ検査の結果よりも結果が低く出るのでなぜでしょうか?WISC-IV(ウィスク4)検査からWISC-V(ウィスク5)検査への移行を含め、WISC(WechslerIntelligenceScaleforChildren)の異なるバージョン間の検査結果を比較する場合、テストバージョンの変更は、規範データの更新、評価の正確性の向上、および最新の教育・心理学研究の反映のために行われることを理解することが重要
《WISC-Ⅳ検査の他の記事はこちらから》皆さん、こんにちは。成美学園松戸校の心理士/カウンセラーのKです。こんな質問をいただきました。先日、WISC-Ⅳ検査をとりました。WISC-Ⅳ検査にあるパーセンタイルとは何なのでしょうか。今回は、この件についてご説明しましょう。WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査ですが、評価点合計は気にしないでください。まぁ、計算上の途中式、みたいなものです。大事なのは、合成得点です。この合成得点はい
言語連想テスト(VerbalAssociationTest)とは…言語連想テスト(VerbalAssociationTest)は、被検者に一連の刺激語(または単語)を提示し、その各語に対して最初に思い浮かぶ言葉(反応語)を答えさせる心理検査です。このテストは、被検者の思考過程、感情、経験、無意識の思考などを探るのに用いられます。言語連想テストは、心理的診断、個性の分析、無意識の内容の探求に役立つツー
内的ワーキングモデルとは…「内的ワーキングモデル」とは、心理学、特にアタッチメント理論の文脈で使用される用語で、個人が自己と他者について持つ内面的な信念や期待のことを指します。この概念は、英国の心理学者ジョン・ボウルビーによって導入されました。《WISC-Ⅴ検査のとり方を学びたい方はコチラをクリック》ボウルビーは、人間の初期のアタッチメント(つまり、幼少期の親や保護者との関係)がその人の後の関係や世界観に
ディスクレパンシーとは…ディスクレパンシーとは、心理学の分野において、個人の知能検査結果に現れる指標得点間や下位検査間の顕著な差異のことを指します。この概念は、個人の能力やスキルに内在する特定の強みや弱みを明らかにするのに役立ちます。知能検査では、言語理解、作業記憶、処理速度、知覚推理など複数の領域が評価され、これらの領域間で顕著な得点差がある場合、その人の特定の発達障害や認知機能の特異性を示唆