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「スマホを取り上げたら母親を刺した」という事件(2024年愛知の事例)は、単なる「ゲーム依存」ではなく、すでに病的ゲーム・スマホ依存(ICD-11認める疾患)+感情調整障害+衝動制御障害が重なった状態です。このままではスマホを注意したら「次はあなたが刺されるかもしれない」と考えるべき深刻さです。まず絶対にやってはいけないこと・強制的にスマホを取り上げる・「スマホをやめなさい」と正面から対決する・スマホを隠す、壊す、契約解除する→これらは殺傷事件の直接の引き金になります。ではどうす
ゲームのやり過ぎを注意すると暴れる子ども(特に発達障害傾向のある子に多い)の背景には、以下の4つの要因が重なって「感情の爆発」が起こっています。報酬系の過剰活性化+急激なドーパミン遮断ゲームは「即時的な達成感・報酬」を繰り返し与えます。特にADHD傾向の子は、普段の生活ではドーパミンが不足しがちで、ゲームだけが「脳が喜ぶ状態」を作れるため、依存度が極端に高くなります。「やめなさい」と言われる=「唯一の喜びを突然奪われる」となり、薬物の中断症状に近い離脱反応が起きるのです。これが「理性が飛ぶ
発達障害(特にASDやADHD)を持つ子どもが「約束を守れない」と感じられる背景には、脳の情報処理の特性が深く関わっています。主な理由を挙げます。実行機能の未熟さ(特にADHD)・約束は「将来の行動を計画し、必要に応じて思い出して、衝動や気分の波に負けずに実行する」必要があります。・しかしADHDの子どもは前頭前野のドーパミン・ノルアドレナリン系の機能が弱く、-ワーキングメモリ(頭の中で情報を保持する力)が弱い-衝動抑制が難しい-時間感覚(タイムブラインドネス)が曖昧
WISC-V(ウィスク5)検査でPSI(処理速度指標)が低い子は「見る→判断→動かすばやさ」が極端に遅いため、「スピードが命」「時間制限厳守」「同時に複数の作業」の仕事はほぼ即うつ・即クビになります。逆に「自分のペースでじっくり」「正確さが評価される」「時間に追われない」仕事では驚異的な集中力を発揮します。1位検査・検品・品質管理(半導体・医薬品・食品)1個ずつ丁寧に見て不良品を弾くだけ。遅くても正確なら昇給・賞与アップ。大手メーカーで年収600~900万円も普通。2位手作業職人(
WISC-V(ウィスク5)検査でWMI(ワーキングメモリ指標)が低い子は「一度に頭に保持できる情報が極端に少ない」ため、「マルチタスク」「同時処理」「複雑な指示を覚える」仕事はほぼ即うつになります。逆に「1つの作業に集中」「メモを見ながらOK」「手順が完全に決まっている」仕事」では驚くほど活躍します。1位工場生産ライン(大手メーカー)同じ部品を同じ位置に永遠に付けるだけ。メモ見放題。トヨタ・デンソー・パナソニックなど正社員率高め。2位清掃スタッフ(オフィス・病院・ホテル)チェック
WISC-V(ウィスク5)検査でFRI(流動性推理)が低い子は「新しい問題への対応」「ルール変更」「柔軟な発想」が極端に苦手です。「コンサル」「起業家」「研究者」「クリエイター」など「未知の課題を解決する仕事」はほぼ地獄。逆に「ルールが完全に決まっていて、毎回同じ手順を繰り返す仕事」では驚くほど安定して活躍します。1位公務員(特に地方公務員・事務職)マニュアル・前例が完璧にある。異動しても「前任者の引き継ぎ資料」で完結。年収500~800万円+超安定。2位銀行・信用金庫・JAの窓口
WISC-V(ウィスク5)検査で視空間指標(VSI/旧PRI)が低い子は、図形・立体・地図・距離感が致命的に苦手です。「建築士」「パイロット」「外科医」「デザイナー」など空間能力が命の職業はほぼ絶望的。でも逆に「空間を使わない・図面を読まなくていい」仕事では驚くほど活躍します。1位プログラマー・システムエンジニア(特にバックエンド)コードは文字の羅列。3Dモデル不要の業務システム開発なら空間能力ゼロでも天才級に活躍。年収800~2000万円も普通。2位会計士・税理士・経理数字とル
WISC-V(ウィスク5)検査で言語理解指標(VCI)が低い子どもは、言葉の説明・読解・抽象概念が極端に苦手です。「普通の会社員」「営業」「教師」「弁護士」のような「言葉が命」の職業はほぼ地獄になります。逆に、言葉を最小限にし、手や体、視覚、感覚で勝負できる仕事は驚くほど活躍できます。1位自動車整備士・バイク整備士実車を見ながら触って直す仕事。マニュアルは図解中心でOK。国家資格を取れば年収600~800万円も現実的。2位調理師・パティシエ・パン職人レシピは「見て真似る」「味見し
WISC-V(ウィスク5)検査で処理速度指標(PSI)が低い子どもは、「見る→判断→動かす」の一連の動作が極端に遅く、周囲から「トロい」「のろま」「やる気がない」と誤解され続けます。IQが高くても「時間内に終わらない子」になり、日常生活が驚くほど苦痛になります。1.朝の準備が地獄の30分着替え・朝食・歯磨きで毎朝30~40分かかる靴ひもを結ぶのに2分以上→小6でもマジックテープ靴ランドセルに教科書を入れるだけで5分固まる親が「早く!」と怒鳴る→パニックでさらに遅くなる悪循環2.
WISC-V(ウィスク5)検査でワーキングメモリ指標(WMI)が低い子どもは、「頭の中に一度に保持できる情報量」が極端に少なく、日常生活が「常にメモリーオーバーフロー状態」になります。IQ全体が平均以上でも「言われたことをすぐ忘れる」「2つ以上のことを同時にできない」ため、周囲から「やる気がない」「ボーッとしてる」と誤解されやすいです。1.家庭内で毎日起こる悲劇3ステップ以上の指示が絶対に覚えられない→「宿題やって→お風呂入って→パジャマに着替えてね」→宿題だけやってテレビを見始める
WISC-V(ウィスク5)検査で流動性推理指標(FRI)が低い子どもは、「新しい状況での問題解決」や「ルールの応用」が極端に苦手です。IQ全体が平均でも「初めてのこと」ができない子」になり、日常生活で驚くほどつまずきます。保護者が「頭が悪いわけじゃないのに…」と混乱する典型パターンを列挙します。1.ルール変更に全く対応できない鬼ごっこで「今日は毒鬼追加」と言われても理解できず、毎回泣く家庭内のルールが少し変わると(例:ゴミ出しの日が変わる)パニックになる学校の時間割変更や臨時休校で
WISC-V(ウィスク5)検査で視空間指標(VSI)が低い子どもは、図形・空間認識が極端に苦手です。IQ全体が平均以上でも「見る・組み立てる・位置を把握する」ことができず、日常生活で驚くほどつまずきます。保護者が「不器用なだけ」と見逃しがちな深刻な実例を挙げます。1.家庭内のありえないミス連発靴を左右逆にして履く(小学生になっても毎日)服を裏返し・前後逆に着てしまう引き出しを開けても「どこに何があるか」分からず、探し物に30分以上かかるコップをテーブル端に置いて落とす、ドアにぶつ
WISC-V(ウィスク5)検査で言語理解指標(VCI)が低い子どもは、IQ全体が平均でも「言葉の理解・表現」が極端に苦手です。この特性は学校の勉強だけでなく、日常のあらゆる場面で深刻なつまずきを引き起こします。ベテランの臨床家が、保護者が見逃しがちな「生活上の具体的な困難」を列挙します。1.家庭内コミュニケーションの壁親の長めの指示が理解できない→「宿題やって、お風呂入って、歯磨きして寝なさい」が「宿題やって…?」で止まる抽象的な表現が通じない→「ちょっと静かにして」「あとでね」
WISC-V(ウィスク5)検査で処理速度指標(PSI)が高い子どもは、視覚情報の処理や手作業が驚くほど速く、テストやドリルで圧倒的なパフォーマンスを発揮します。この「スピードの才能」を正しく活かせば、学年トップレベルの効率的な学習が可能になります。ベテランの臨床家として、処理速度指標(PSI)高めの子の最適な学校勉強法を解説します。1.処理速度指標(PSI)が高めの特徴と学校での強み処理速度指標(PSI)は記号探し・符号・絵の抹消で測る「視覚処理+運動速度」。高い子は、①同じ時間で2
WISC-V(ウィスク5)検査でワーキングメモリ指標(WMI)が高い子どもは、短期記憶や情報操作が優れ、学校の複雑な課題で活躍しやすいです。この強みを活かせば、多様な学習が可能になり、全体学力が向上します。ベテランに臨床家として、ワーキングメモリ指標(WMI)高めの子の学校勉強戦略を解説します。早期活用が鍵です。1.ワーキングメモリ指標(WMI)高めの特徴と学校での強みワーキングメモリ指標(WMI)は数字記憶や絵記憶で測る作動記憶力。高い場合、指示保持や同時作業が得意。学校で算数
WISC-V(ウィスク5)検査で流動性推理指標(FRI)が高い子どもは、抽象的思考や問題解決力が優れ、学校の算数や理科で活躍しやすいです。この強みを活かせば、創造的な学習が可能になり、全体的な学力が向上します。ベテランの臨床家として、流動性推理指標(FRI)が高めの子の学校勉強戦略を解説します。早期活用が鍵です。1.流動性推理指標(FRI)高めの特徴と学校での強み流動性推理指標(FRI)は行列推理やバランスで測る流動的知能で、新しい状況での論理的解決を評価。高い場合、未知の問題に
WISC-V(ウィスク5)検査で視空間指標(VSI)が高い子どもは、図形認識や空間操作が優れ、学校の算数や美術で活躍しやすいです。この強みを活かせば、学習効率が向上し創造性が発揮されます。ベテランの臨床家として、視空間指標(VSI)が高めの子の学校勉強戦略を解説します。早期活用が重要です。1.視空間指標(VSI)高めの特徴と学校での強み視空間指標(VSIは積木模様と視覚パズルで測る視空間認知力。高い場合、図形の構築、地図読み、立体把握が得意。学校で理科の実験や芸術活動で輝き、視覚
WISC-V(ウィスク5)検査で言語理解指標(VCI)が高い子どもは、語彙力や抽象的思考が優れ、学校の国語や議論で活躍しやすいです。この強みを活かせば、学習意欲が高まり全体的な学力が向上します。ベテランの臨床家として、言語理解指標(VCI)が高めの子の学校勉強戦略を解説します。早期活用が鍵です。1.言語理解指標(VCI)高めの特徴と学校での強み言語理解指標(VCI)は類似、単語、知識、理解で測る言語能力。高い場合、言葉の意味把握や概念説明が得意。学校で読解、作文、プレゼンが輝
WISC-V(ウィスク5)検査で処理速度指標(PSI)が低い子どもは、作業の速さが苦手で、学校のテストや課題で時間切れになりやすいです。しかし、適切な方法で勉強を進めれば、質を重視した学習が可能になり、ストレス軽減につながります。ベテランの臨床家として、処理速度指標(PSI)低めの子の学校勉強戦略を解説します。早期支援が鍵です。1.処理速度指標(PSI)低めの特徴と学校での課題処理速度指標(PSI)は記号探しや符号で測る視覚処理速度。低い場合、手先の作業や情報処理が遅く、算数の計算
WISC-V(ウィスク5)検査でワーキングメモリ指標(WMI)が低い子どもは、短期記憶や情報処理が苦手で、学校の多様な科目で集中力が続かず苦労しやすいです。しかし、適切な勉強法で記憶をサポートすれば、学力向上と自信獲得が可能。ベテランの臨床家として、ワーキングメモリ指標(WMI)低めの子の学校勉強戦略を解説します。早期介入が重要です。1.ワーキングメモリ指標WMI)低めの特徴と学校での課題ワーキングメモリ指標(WMI)は数字の逆唱や絵の記憶で測る作動記憶力。低い場合、指示の保持や
WISC-V(ウィスク5)検査で流動性推理指標(FRI)が低い子どもは、問題解決や論理的思考が苦手で、学校の算数や理科でつまずきやすいです。しかし、適切な戦略で学習を進めれば、自信を養い学力を伸ばせます。ベテラン精神科医として、FRI低めの子の学校勉強法を解説します。早期対応が鍵です。1.流動性推理指標(FRI)低めの特徴と学校での課題流動性推理指標(FRI)は行列推理やバランスで測る抽象的推理力。低い場合、新しい状況への適応や複雑な問題解決が難しく、数学の証明や科学実験で苦労し
WISC-V(ウィスク5)検査で視空間指標(VSI)が低い子どもは、図形認識や空間操作が苦手で、学校の算数や美術で苦労しやすいです。しかし、適切な勉強法で他の強みを活かせば、学力向上可能です。ベテランの臨床家として、視空間指標(VSI)が低めの子の学校勉強戦略を解説します。早期支援が重要です。1.視空間指標VSI)低めの特徴と学校での課題視空間指標(VSI)は積木模様とパズルで測る視覚・空間認知力。低い場合、図形の模写、地図読み、立体把握が難しく、算数の図形問題や理科の実験でつ
WISC-V(ウィスク5)検査で言語理解指標(VCI)が低い子どもは、語彙力や言語概念の形成が苦手で、学校の国語やコミュニケーションでつまずきやすいです。しかし、適切な方法で勉強を進めれば、強みを活かし学習意欲を高められます。ベテランの臨床家として、言語理解指標(VCI)が低めの子の学校勉強戦略を解説します。早期介入が鍵です。1.言語理解指標(VCI)低めの特徴と学校での課題言語理解指標(VCI)は類似、単語、知識、理解の下位検査からなり、言語理解力や概念形成を測ります。低い場
WISC-V(ウィスク5)検査は、子どもの知能を多角的に評価する心理検査です。言語理解指標(VCI)、視空間指標(VSI)、流動性推理指標(FRI)、ワーキングメモリ指標(WMI)、処理速度指標(PSI)の5つの指標と全検査IQ(FSIQ)を測定し、発達障害や学習障害の支援に役立ちます。この結果を学習に活かせば、子どもの強みを伸ばし、弱みを補う個別最適化が可能になります。保護者や教師が陥りやすいのは、IQ値だけに注目し、日常生活とのつなげ方を無視することです。ここでは、結果の活用法を具体
三つ山課題とは、子どもが他者の視点を理解できるかどうかを測定するための認知発達課題であり、自己中心性の有無を評価する重要な手法です。三つ山課題(ThreeMountainsTask)は、スイスの発達心理学者ジャン・ピアジェによって考案された実験で、子どもの認知発達、特に「視点取得能力(perspective-taking)」を測定する目的で用いられます。この課題は、子どもが自分とは異なる他者の視点を理解できるかどうか、つまり「脱中心化」が可能かどうかを評価するものです。課題の内容は以下
社会的参照(socialreferencing)とは、乳児や幼児が自分では判断が難しい状況に直面したとき、信頼する他者の表情や行動を手がかりにして、自分の行動や感情を決定する心理的プロセスを指します。この概念は、発達心理学の分野で特に重要視されており、乳児が他者との関係性の中でどのように世界を理解し、行動を選択していくかを示すものです。社会的参照は、生後6〜12か月頃から見られるようになり、子どもが「自分・対象・他者」の三項関係を理解し始める時期と重なります。たとえば、赤ちゃんが初めて見
私立高校は発達障害への理解や柔軟な対応が期待できる一方、費用や選抜の厳しさなどの課題もあります。子どもの特性に合った環境選びが重要です。軽度の発達障害を抱える子どもが高校進学を考える際、私立高校を選ぶ家庭が増えています。これは、公立高校に比べて私立高校の方が発達障害への理解や支援体制が整っている場合があるためです。私立高校を選ぶメリットは以下の通りです。•柔軟な教育方針:私立高校は独自の教育理念を持ち、個別対応や少人数制を採用している学校も多く、発達障害の特性に合わせた指導が可能です
学校の先生が発達障害やグレーゾーンの特性に理解や配慮が乏しい背景には、教育制度の限界、研修の不足、そして「見えにくい困難さ」への認識の薄さがあります。発達障害やそのグレーゾーンに対する理解が学校現場で十分でない理由は、いくつかの構造的・心理的要因に起因しています。まず、教員養成課程における発達障害教育の位置づけが限定的であることが挙げられます。多くの教員は、教育学や教科指導に重点を置いたカリキュラムで育成されており、特別支援教育に関する知識や実践的スキルを十分に学ぶ機会が少ないまま現場に立
学校の先生がWISC-Ⅴ検査(ウェクスラー知能検査)を勧めるのは、「子どもの学習・行動の困り感」を客観データで把握し、合理的配慮・支援計画を立てるためです。しかし、保護者が「絶対に受けさせない」と拒否するケースは臨床現場で頻発します。その心理的・社会的・制度的要因を解説します。【要約:保護者が拒否する6つの理由】「ラベリング恐怖」(診断=烙印)「普通であること」への執着「検査=欠点探し」の誤解「プライバシー・記録残存」への不安「学校への不信感」「費用・時間・心理的負担」1.
発達障害(特に自閉スペクトラム症:ASD、ADHD)の子どもに対して、ソーシャルスキル・トレーニング(SST)は科学的根拠(EBP)があり、対人関係の改善・いじめ防止・自己肯定感向上に有効です。しかし、実際の実施率は極めて低い(日本では1~2割程度)。「知っているのにやらない」背景を、構造的・心理的・実務的な5つの要因から解説します。【SSTを実施しない5つの理由】「専門家の絶対的不足」「保護者の認識不足・抵抗感」「学校・行政の制度未整備」「効果が見えにくい・長期継続が必要」「代