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横関大さんの『再会』のレビューになります。こちらはドラマ『再会〜SilentTruth〜』の原作で、第56回江戸川乱歩賞受賞作でもあります。あらすじ小学校卒業の直前、悲しい記憶とともに拳銃をタイムカプセルに封じ込めた幼なじみ四人組。23年後、各々の道を歩んでいた彼らはある殺人事件をきっかけに再会する。わかっていることは一つだけ。四人の中に、拳銃を掘り出した人間がいる。繋がった過去と現在の事件の真相とは。登場人物まずは主な登場人物をご紹介します。登場人物岩本万季子仲
永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』のレビューになります。さっそくですが、あらすじと感想をどうぞ!木挽町の仇討睦月晦日の戌の刻。辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討あり。雪の降る中、赤い振袖を被き、傘を差した一人の若衆。そこに大柄な博徒が歩み寄り、女と見間違え声を掛けた。すると、若衆、被いた振袖を投げつけて白装束となる。「我こそは伊納清左衛門が一子、菊之助。その方、作兵衛こそ我が父の仇。いざ尋常に勝負」朗々と名乗りをあげて大刀を構えた。対する博徒作兵衛も長脇差を抜き
直島翔さんの『テミスの不確かな法廷』のレビューになります。《あらすじ》社会に交わり、ままならぬ心身と向き合い、罪を裁く。任官七年目の裁判官、安堂清春(あんどうきよはる)は、東京からY地裁に赴任して半年。幼い頃、発達障害と診断され、主治医のアドバイスを受け、自身の特性と向き合ってきた。市長候補が襲われた詐欺未遂と傷害事件、ほほ笑みながら夫殺害を告白する女性教師、「娘は誰かに殺された」と主張する父親……。さまざまな事件と人との出会いを通じて、安堂は裁判官として、そしてひとりの人間と
雨穴さんの『変な絵』のレビューになります。あらすじ80万部突破!コミカライズ開始!ホラー作家兼YouTuberである雨穴氏による、自身初となる11万字書き下ろし「長編小説」!タイトルは『変な絵』。あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか?とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められ
汐見夏衛さんの『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』のレビューになります。(ちなみに映画ではなく、原作のレビューなので、ご注意を!)既にご存知の方がほとんどだとは思いますが、本書は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編になります。『「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」汐見夏衛』本作は2016年7月にスターツ出版文庫より刊行された作品を新たに単行本化した一冊になります。もとは小説投稿サイト「野いちご」でケータイ小説として公開された作品…ameblo.jp前作では、現代
瀬那和章さんの『パンダより恋が苦手な私たち』のレビューになります。今泉忠明氏(動物学者『ざんねんないきもの事典』監修)推薦!!動物たちの求愛行動が、恋の悩みをスパッと解決!?イケメン変人動物学者×へっぽこ編集者コンビがおくる、新感覚ラブコメディー!(概要より)パンダより恋が苦手な私たち(講談社文庫)Amazon(アマゾン)以下はあらすじと登場人物になります。あらすじ・登場人物・見どころ※原作小説のあらすじです<あらすじ>「それでは――野生の恋について、
アンディ・ウィアーさんの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』下巻のレビューになります。上巻の内容はこちらからどうぞ『プロジェクト・ヘイル・メアリー|原作を簡単に解説①』アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のレビューになります。超面白いと評判の、このSF小説ですが、ネットであらすじを調べても「難しくてよくわ…ameblo.jp↑長いので上下巻わけてレビューしています。上巻はあらすじ解説、下巻ではネタバレを含む感想になるのでご注意ください。さっそくですが、今回も難しい
小川哲さんの『君のクイズ』のレビューになります。こちらは2026年に映画化が予定されていますが、キャストや公開日は謎に包まれたままであることが話題になっています。ここでは映画に先駆けて、原作の紹介(ネタバレあり)をしていこうかなぁと思うのですが、念のため小説を未読の方向けに、あらすじと考察まで読んでストップできる構成にしておきました。もちろん既に読んだよーという方は解説と感想までお付き合いください。さっそくですが、以下にあらすじ→考察→解説→感想を書いていきます。と、言って
森バジルさんの『探偵小石は恋しない』のレビューになります。こちらは今年流行った本格ミステリということで読んでみることにしました。かなり話題になっているのと、各SNSでも絶賛コメントで溢れているのを見て気になっていたんですよね〜。ざっくりとしたあらすじはこんな感じ・ミステリ小説オタクの小石は、自らがスカウトしてきた蓮杖と探偵事務所をしている。しかし実際の依頼の9割9分は色恋調査ばかりでやる気が出ない。・プロローグ+第四章からは、照屋、春風、一吾、ニ斗、藍沢姉弟、雪村先生という謎のメ
池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝』上下巻のレビューになります。超泣けるのでハンカチのご用意を。さっそくですが、以下にあらすじと解説をどうぞ!あらすじ明誠学院大学4年の青葉隼斗は、予選突破確実と言われていたレースで、主将でありながらも足を引っ張り、箱根への切符を逃してしまう。しかし、隼斗は予選会を通過できなかった大学の選手から、成績順に各一名ずつが参加できる「関東学生連合チーム」のメンバーに選ばれ、自分だけが箱根を走れることに。さらに監督の諸矢からは今大会をもって辞任すること、新監督
櫛木理宇さんの『鵜頭川村事件』のレビューになります。こちらはドラマ化もされているのですが、ドラマと小説ではストーリーが違うためご注意ください。ここではいつものように小説のレビューをしていきます。亡き妻の故郷へ墓参りにきた父と娘。突然の豪雨で村は孤立し、若者の死体が発見される。狂乱に陥った村から父と娘は脱出できるのか?(あらすじより)※以下はネタバレを含みます矢萩家vs降谷家の確執舞台は1979年の鵜頭川村。主人公の岩森明は、娘の愛子を連れて、亡き妻・節子の生まれ故郷で
佐原ひかりさんの学園ファンタジー小説のレビューになります。※ネタバレ注意!あらすじ金色の草原の果て緑に囲まれた白亜の校舎。リデルハウスには秘密があった――かつて子どもだった、そしてこれから大人になるあなたへ贈る物語。金色にかがやく草原の果てに佇む、緑に囲まれた白亜の校舎。全寮制の名門校リデルハウスには、奇妙な制度があった。特別な才能を認められた生徒は「ラヴ」と呼ばれて、普通の生徒が知らない場所で学園生活を送っている。そして、かれらはリデルハウスからの“制約”の見返りとし
※ネタバレを含みますが、一部を省略したザックリめのレビューになります内田英治さんの『ナイトフラワー』のレビューになります。こちらは北川景子さん主演の映画『ナイトフラワー』の原作(文庫書き下ろし)で、さくっと読めるところがオススメ。時間を取らずに読めるので、映画と一緒にご覧ください。※ナイトフラワーとは‥月下美人のこと。一年に一夜しか咲かない。(しかし環境によっては年に数回咲くらしい)花言葉によると「ただ一度だけ会いたくて」「儚い恋」などの意味を持つ。一方で「厳しい環境でも生き抜く
大門剛明さんの『シリウスの反証』のレビューになります。◆あらすじ◆冤罪救済チームが難攻不落の再審請求に挑む。迫真の社会派サスペンス。冤罪被害者の救済活動に取り組む、弁護士や学者などのスペシャリストで構成された団体「チーム・ゼロ」のもとに、無実を訴える一通の手紙が届く。それは平成8年に岐阜県郡上郡で起きた一家四人殺害事件の犯人として、死刑判決を受けた死刑囚・宮原からのものだった。理想に燃える若手弁護士・藤嶋翔太は事件について調べ始め、信頼の置けない科学捜査や心理的なバイアスなど、様々な
ノンフィクション作家・溝口敦さんの『細木数子魔女の履歴書』のレビューになります。※本書は『週刊現代』で連載されたルポルタージュを書籍化したものネトフリで細木数子の半生を描くドラマ『地獄に堕ちるわよ』が放送されると言うことで、久々にこのお方を思い出しました。私も買ったなぁ『六星占術本』(ちなみに火星人−でした)。今は買っていませんが、当時は毎年買っては「やれ大殺界だ」「やれ幸運期のスタートだ」と騒いでいました。まだテレビが元気な時代だったので『ズバリ言うわよ!』も毎週観てたなー‥でも突然
今話題の作家・桜井美奈さんの『盗んで食べて吐いても』のレビューになります。◆あらすじ◆どうかあなたに、希望の光がさしますように「太ったら、食べちゃダメなの」。幼いころに聞いた母の言葉をずっと忘れられないでいる早織。早織は小学校6年生ごろから体重が増えはじめ、体型を何よりも重視する母は彼女の食事量を厳しく制限した。お菓子はダメ、おかわりはダメ。でも、もっと食べたい、もっと痩せたい。早織は食べて吐くを繰り返すようになり、吐くための食料を手に入れるため、食べ物を万引きするようになって
松下龍之介さんの小説『一次元の挿し木』のレビューになります。あらすじ二百年前の人骨のDNAが四年前に失踪した妹のものと一致!?ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻
柴崎友香さんの『帰れない探偵』のレビューになります。*あらすじより*『続きと始まり』『百年と一日』が話題の柴崎友香による全く新しい「探偵小説」「世界探偵委員会連盟」に所属する「わたし」は、ある日突然、探偵事務所兼自宅の部屋に帰れなくなった。急な坂ばかりの街、雨でも傘を差さない街、夜にならない夏の街、太陽と砂の街、雨季の始まりの暑い街、そして「あの街」の空港で……「帰れない探偵」が激動する世界を駆け巡る。本書を読んでわかったこと→どこへ行っても音楽だけはそこに変わらず存在し、癒
アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のレビューになります。超面白いと評判の、このSF小説ですが、ネットであらすじを調べても「難しくてよくわからん」と言う方が多いのではないでしょうか?実際、私もその一人で、各サイトの解説を読んでもちんぷんかんだったので、結局自分で読んでみることにしました。そして読み終えた今、はい、はい、はい、はい、なるほどねー。確かにこれは物理学や天文学の知識がないとスラスラ読めないタイプのストーリーかも!と思いました。そこで今回は小難しい説明は省略し
瀬尾まいこさんの『ありか』のレビューになります。◆あらすじより◆愛はここにある。幸せはここにいる。「これまでの私の人生を全部込めたと言い切れる作品を描きました」――瀬尾まいこ母親との関係に悩みながらも、一人娘のひかりを慈しみ育てる、シングルマザーの美空。義弟で同性のことが好きな颯斗は、兄と美空が離婚した後も、何かと二人の世話を焼こうとするがーー。「子育てをしながら自分が受けた恩を思い知って、親に感謝していくのだと思っていた。それが親になった途端、さっぱりわからなくなった。こ
舞城王太郎さんの『短篇七芒星』のレビューになります。ろくでもない人間がいる。お前である。くだらないことに執着して他人に迷惑をかける人間がいる。これもお前である。何を触っても誰と関わっても、腐敗と不幸をもたらす人間がいる。まさしくお前である。本書はこんな衝撃的な書き出しで始まることからSNSで話題になりました。中身は題名そのまま全七話収録の短篇集で、このバズった文章は、その中の『代替』という物語に登場します。さっそくですが、今回はこの『代替』について解説レビューしていこう
池井戸潤さんの『かばん屋の相続』のレビューになります。こちらは全6篇からなる短篇小説。銀行マンたちによるさまざまな困難と葛藤が描かれています。内容紹介今回は6篇の中から4篇をピックアップしてレビューしていきます。それでは各あらすじと解説をどうぞ!十年目のクリスマス十年前に火災事故で倒産した神室電気の社長を百貨店で見かけた銀行員の永島慎司。彼はかつて永島が担当していた取引先の社長だった。今頃は生活に困っているはずだと思っていたが、手には高級ブランド店の紙袋を提げ、愛車と思わ
湊かなえさんの『C線上のアリア』のレビューになります。まずはザックリとした感想から。ん〜、これは『人間標本』の時にも感じたのですが、正直面白くなるまで時間が掛かりました。物語が大きく動き出すまで、まるで餌をお預け状態にされた犬のようになっちゃいましたね。が、後半の日記部分からは一気に面白くなるので、もし前半を読んで、私と同じことを感じた方は最後まで諦めずにページをめくってください。以下はネタバレを含むあらすじと感想になります。あらすじサクッと読めるように、メモっぽく箇条書
※表紙が怖いです岡崎隼人さんの『怪談書店』のレビューになります。こちらは一言で表すなら、もう、全国の書店員さんご苦労様です!という一冊。書店内で頻繁に発生する怪談話(インカムから変な声がする、何度片付けても同じ本が同じ場所に移動するなど)がたくさん載っているので、心当たりのある方はぜひ手に取ってみてください。◆あらすじ◆「お客さんに言われたんですよ。盛り塩した方がいいよ。ここ、なんかいるからって」小説家・岡崎隼人は最新作『だから殺し屋は小説を書けない。』を出版したことをきっかけに
いきなり11月中ばに大雪になるし。雨に代わったらサッサと消えたし。熊はあいかわらず。自衛隊の秋田21連隊と警察庁警備部SATが来てくれるし、少しずつ状況は進展してきたかな、などと思っていたらほんとうにすぐ近所の柿の木に熊三頭!!次の日にはその同一個体がリンゴ園!!オイオイオイ!!冬眠しろよ!!……秋田は戒厳令下です。暗くなると繁華街は人の姿はなく、熊が我が物顔で歩いています……いや、これマジですから。と言うことで、少しずつアップ再開なので、ヨロシクお願いします!No.0332024.
中野信子さんの『新版科学がつきとめた運のいい人』のレビューになります。私はある人について「この人って強運だなぁ」と前々から思っていたのですが、どうやらその本人にも「自分は運に恵まれている」という自覚があるらしく、とても羨ましく&ズルイと思っていました。一体全体どうしたらそんな強運の持ち主になれるんだ??なぜ私はこんなにもツイていない人間代表なんだ??そこで頼ったのが本書と言うわけでございます新版科学がつきとめた「運のいい人」Amazon(アマゾン)さっそく
朝宮夕さんのアフターブルーのレビューになります。あらすじ5人の納棺師たちは全力を尽くす。遺された人々が、最後に顔を見てお別れを言えるように。「どんなに考えても、探しても、人が死んだ理由なんて絶対に見つからないんだよ」納棺師、遺品整理士、生花装飾技能士……葬儀関係のプロ集団「株式会社C・F・C」。とりわけ損傷の激しい遺体を専門に扱う「二課」は、無残な状態から生前の面影を復元するのがミッション。事故、事件、自殺ーー二課には毎日のように遺体が運ばれてくる。入学式を明後日に控え線路に
波木銅さんの『万事快調オール・グリーンズ』の原作レビューになります。こちらは満場一致の松本清張賞受賞作と言うことで、選考委員の皆さんが大絶賛した一冊でもあります。あらすじだけを簡単に書くと、茨城県東海村の底辺工業高校の機械科に在籍する朴秀実、岩隈真子、矢口美流紅が何もない地元から抜け出すために、学校の屋上で大麻を栽培して自立資金を稼ぐというストーリー。は?何言ってんの?と、思いますよね。でも、これがあらすじだし、こういう物語なんですよ。そもそもどうやって大麻の種を手に入れたかにつ
ハン・ガンの『涙の箱』のレビューになります。こちらは【大人のための童話】ということから、全78ページしかない短めの物語になっています。内容は涙をめぐる、あたたかな希望を描いた感動作。少し『星の王子さま』を読んだ時と似たような気持ちになりますが、私はこちらのほうが好みでした。また、本書は『涙の箱』世界初の翻訳版となっています(ハン・ガンの本を世界一翻訳しているのは日本だそう)。せっかくの機会なので、本が苦手な方もぜひ手に取って心癒されてください。◆あらすじ◆ある村にとても泣き虫な子供がいた。
我がベランダのささやかな収穫。ラベンダーの2周目の開花が始まってうれしい。読書記録「出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記」(宮崎伸治・著)これは出版業界に翻弄された出版翻訳家の怒りの記録でした。成功経験もしたけれど、それ以上に自分には何の落ち度もないのに、出版社からの理不尽な仕打ちに苦しんだことが具体的に書かれています。約束していたはずの印税がカットされる、出版時期を何年も遅らされる、挙句に出版が中止される・・・加えて、担当者の対応がひどすぎる。最後には裁判を起こし、勝