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佐原ひかりさんの『ネバーランドの向こう側』のレビューになります。私が筆者を知ったのは、『鳥と港』と言うとっても素敵な小説でした(詳細は一番下にあるレビュー記事のリンクをご覧ください)。その後アイドルグループの葛藤を描いた『スターゲイザー』を読んでハマり、本書が三冊目のレビューになります。最初に言っておきます。佐原ひかりさんは将来的に本屋大賞を受賞すると思います!!一応、2025年の『カフネ』を当てている私なので、いつか予想が当たった時には、ぜひともこの記事を思い出して欲しいです。前置きが
「青い壺」有吉佐和子著文春文庫2011年7月10日発行単行本は昭和52年4月10日文藝春秋で発行された有吉佐和子さんは1931年生まれ。小説家、劇作家、演出家でもある日本の古典芸能から現代の社会問題で広いテーマで小説にしていて読者を引き込む作品が多い。作品には「一の糸」、「非色」、「恍惚の人」、「複合汚染」「悪女について」、「紀ノ川」、「花岡青洲の妻」、「夕日に立つ三号館」などがあるこの「青い壺」の小説は今年の春ごろにテレビ番組で話題になったのか?
こんばんは読書日記111冊目(2025年33冊目)「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信さん読書系のインスタで紹介されているのを見て手に取りました意図したわけじゃないのだけど米澤穂信さん2連チャンですねでも、こちらの作品は「栞と嘘の季節」とは全然違うテイストの1冊でした・・物語の舞台は現代より少し前?名家のお屋敷に住むお嬢様たちやそこに仕える使用人たちが出てきて私が普段読まない世界観どちらかと言うと現代を舞台にした作品の方が読み慣れてるし入り込めて好きなのだけど
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小川哲さんの『君のクイズ』のレビューになります。こちらは2026年に映画化が予定されていますが、キャストや公開日は謎に包まれたままであることが話題になっています。ここでは映画に先駆けて、原作の紹介(ネタバレあり)をしていこうかなぁと思うのですが、念のため小説を未読の方向けに、あらすじと考察まで読んでストップできる構成にしておきました。もちろん既に読んだよーという方は解説と感想までお付き合いください。さっそくですが、以下にあらすじ→考察→解説→感想を書いていきます。と、言って
こんばんは。今回の読書はこちら征服者の瞳に魅せられて(マグノリアロマンスKT-1)Amazon(アマゾン)感想中世時代を舞台に、敵対する者同士が徐々に心を通わせていく、それを丁寧に描きつつ、中世時代にピッタリの“不思議な伝説”をスルッと差し挟むストーリー展開は、ヒストリカルものとしての醍醐味でもあり、ステキなお話でした。この伝説などを扱うと、得てして突飛な話になりがちですが、それがそうならないのは、やはり基本的には現実的な部分をしっかり持たせてい
ノーベル賞つながりで、大江健三郎さんのエッセイも読んでみました。『「伝える言葉」プラス』という本です。私は、本を読んでも、中身もタイトルもすぐに忘れてしまいますでも、この方、思い出しました。初めて読んだ作品が、「死者の奢り」という、ちょっと暗いタイトルですが、中身も暗い(笑)この作品のイメージがありました。『「伝える言葉」プラス』は、『感銘と励ましに満ちたエッセイ集』とあったので、なんだか明るい感じ?と思って読んでみました。27の言葉は、独特の視点で選ばれ、優しい
矢樹純さんの『彼女たちの牙と舌』のレビューになります。さっそくですが、あらすじと解説をどうぞ!《あらすじ》年代も仕事も家庭環境も異なる母親4人が出会ったのは、進学塾の保護者説明会だった。それをきっかけに、定期的に集うようになるが、ある日、詐欺事件に巻き込まれ……。笑顔の裏に隠された噓、嫉妬、後悔、嫌悪。敵は詐欺グループか、それとも笑顔のママ友か。二転三転では、物足りない。章が変わるごとに、見ていた世界が反転する、驚きの長編ミステリー!彼女たちの牙と舌(幻冬舎単行本)A
今日書店に寄って最近の売れ筋を見たところ、面白そうだ、とピンとくるような本はありませんでした。仕方なく、平積みか書棚に表面を見せて陳列されている本から、直感で選ぶことにしました。選んだのは、ミステリーのアンソロジーと、今話題の映画の原作者の芥川賞受賞作でした。毎年この時期になると、早く読み切れそうな本を探すのが習いになっていて、ノルマが達成できないだけでなく、面白くなくても無理やり読了する本が増えるだけ、ということが多いです。好きな作家がいないのか、というと
サラ・イマリ・ウォーカーの「誰も知らない生命」の記事を書きました誰も知らない生命浦安中年期外伝(2025年度その3)浦安在住、活字も食事も超雑食性の60代サラリーマンによる2025年度第3四半期の読書日記です。chunenhoroki.web.fc2.comGeminに手伝ってもらい、更に書いた記事を読んでもらいましたGeminくん褒めてくる!!しかも僕が感じた違和感をキチンと受け止めて、その底流にある考え方を明確に言語化してくれもした嬉しいなこれお世話でも
「月と雷」角田光代著中央公論新社2012年7月10日発行角田光代さんは1967年生まれ。「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞、「まどろむ夜のUFO]で野間文芸新人賞、「ぼくはきみのおにいさん」で坪田譲治文学賞、「空中庭園」で婦人公論文芸賞「対岸の彼女」で直木賞、「八日目の蝉」で中央公論文芸賞、「ツリーハウス」で伊藤整文学賞を受賞、他著書多数この「月と雷」は表紙を見た時、以前読んだことがるなと思ったけど内容が思い出せなかったのでもう一度読み直したこの
すある日事故に遭い、頚髄を損傷してしまったひまり。リハビリを続けるも復職の夢は潰え、一念発起して弁護士を目指す。鉛筆も握れず、六法全書も開けない。言葉のみを味方に、果たして司法試験を突破できるのか?「言葉は私の最後の砦。言葉がある限り、私たちはつながれる」おしゃべりと食べることが大好きな33歳のひまりはある夏の日、出張帰りに交通事故に遭い、頸髄を損傷してしまう。意識は明瞭。だけど、身体だけが動かない。過酷なリハビリを続けるも突きつけられたのは厳しい現実だった。「復職は約束で
高田郁さんの『星の教室』のレビューになります。今回は今年話題になった夜間中学校を舞台にした一冊をご紹介します!☆あらすじより☆明日をあきらめない、人生を手放さない。主人公の潤間さやかは、中学の卒業証書を受け取っていない。義務教育さえまともに終えていないという枷が、社会でも家庭内でも、さやかを生き辛くさせていた。しかし、ある日、さやかは夜間中学という存在を知る。それは、戦争や貧しさや病など、さまざまな事情で義務教育を終えられなかった大人たちの集う学校だった。二十歳の春、さやかは河堀夜
「富士山」平野啓一郎著新潮社2024年10月15日発行平野啓一郎さんは1975年生まれ。大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した「日蝕」により芥川賞を受賞。「決壊」で、芸術選奨文部科学大臣新人賞「ドーン」で、Bunnkamuraドウマゴ文学賞、「マチネの終わりでに」で渡辺淳一文学賞、「ある男」で読売文学賞、「三島由紀夫論」で、小林秀雄賞を受賞その他作品多数ありこの「富士山」は次の5編の短編からなっている富士山息吹鏡と自画
横関大さんの『再会』のレビューになります。こちらはドラマ『再会〜SilentTruth〜』の原作で、第56回江戸川乱歩賞受賞作でもあります。あらすじ小学校卒業の直前、悲しい記憶とともに拳銃をタイムカプセルに封じ込めた幼なじみ四人組。23年後、各々の道を歩んでいた彼らはある殺人事件をきっかけに再会する。わかっていることは一つだけ。四人の中に、拳銃を掘り出した人間がいる。繋がった過去と現在の事件の真相とは。登場人物まずは主な登場人物をご紹介します。登場人物岩本万季子仲
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こんにちは読書日記110冊目(2025年32冊目)「栞と嘘の季節」米澤穂信さん「本と鍵の季節」の続編です自分のブログを遡ってみたら「本と鍵の季節」は2022年8月に読んでいました3年以上も経っててびっくり😦その時の読書日記に"余韻のある終わり方""続編はどんな風になるんだろう"みたいなことを書いていたのだけど正直に言うとその"余韻"って確か松倉くんに関わることだったよね?という程度の記憶しかなくて🙈ゴメンナサイでもこの作品にはその続きではなく全く新しいエピ
『「昭和天皇実録」の謎を解く』(文春新書半藤一利、保阪正康、御厨貴、磯田道史著)を読了しました。宮内庁書陵部編修課により編纂された「昭和天皇実録」。昭和は日本の歴史上においても特に動きが激しく、劇的な出来事が起こった時代といっても過言ではないと思います。そのようななかで君主として、象徴として生きた昭和天皇の実像が生々しく記されているといいます。昭和史に興味のある人間にとっては必読の書といえるでしょう。ただあまりにも膨大な量のため、全冊を読み解くのは少々難しいと言わざるを得
「小説」野﨑まど2025本屋大賞本屋大賞の本は大抵面白く感じるのだけど、この本は私にとってはそうでもなかった始めは面白く読んでいたけど、途中から難しく感じられて、離脱しそうになったけど、頑張って読んでみた。頑張らなきゃいけなない時点でダメだ主人公とその友達は小学生の頃から本好きで、ひたすらに本本本本読書読書読書読書私は今でこそ本を読むけど、子供の頃はひたすら外遊びで読書はしなかったな〜そういえば、OちゃんとAくんはずっと本を読んでた。とにかく本。1分でも時間があると本を開いて、
芦沢央さんの『嘘と隣人』のレビューになります。《あらすじ》地獄は始まるあなたの隣の悪意から背筋が寒くなる反転の快感ミステリ・ランキング常連の注目作家による、新境地連作ミステリ知りたくなかった。あの良い人の“裏の顔”だけは…。ストーカー化した元パートナー、マタハラと痴漢冤罪、技能実習制度と人種差別、SNSでの誹謗中傷・脅し…。リタイアした元刑事の平穏な日常に降りかかる事件の数々。身近な人間の悪意が白日の下に晒された時、捜査権限を失った男・平良正太郎は、事件の向こうに何を見る
「10分間で読める夏目漱石短編集」夏目漱石著ゴマブックス2018年4月10日発行この短篇集には次の6編が収録されています「倫敦塔」「琴のそら音」「それで時間を調べて見ると細君が息を引き取ったのと夫が鏡を眺めたのが同日同刻になっている」「いよいよ不思議だな」この時に至っては真面目に不思議と思い出した。「しかしそんな事が有り得る事かな」と念のため津田君に聞いてみる「遠い距離において、ある人の脳の細胞
さくらの読書日記おはようございますブログへの温かな応援をありがとうございます。励みになります。今日は献立日記はお休みにし、最近読んだ2冊の読書日記を書きたいと思います。近藤史恵さんの『ホテル・ピーベリー』と『歌舞伎座の怪紳士』です。『ホテル・ピーベリー』は、書店で表紙に惹かれブックオフで中古を買いました。本の帯に「このホテルの客はみんな嘘をついている」と書かれていますが、この嘘が深いです。大切な人や出来事を守りたい時、人は優しい嘘をつくこともあるのだと思いました。主人公の青年、そ
森バジルさんの『探偵小石は恋しない』のレビューになります。こちらは今年流行った本格ミステリということで読んでみることにしました。かなり話題になっているのと、各SNSでも絶賛コメントで溢れているのを見て気になっていたんですよね〜。ざっくりとしたあらすじはこんな感じ・ミステリ小説オタクの小石は、自らがスカウトしてきた蓮杖と探偵事務所をしている。しかし実際の依頼の9割9分は色恋調査ばかりでやる気が出ない。・プロローグ+第四章からは、照屋、春風、一吾、ニ斗、藍沢姉弟、雪村先生という謎のメ
櫻田智也さん本年度ミステリー三冠達成、おめでとうございます!!今年のミステリー界の話題をカッさらった「失われた貌」(新潮社刊)が、「このミステリーが読みたい!2026」をはじめ三冠!!初長編が戴冠とはすごい!!本書は櫻田智也が第一歩を記した記念すべき短編集。未読の方はぜひ櫻田ワールドをお楽しみください!!No.0462024.4.13(土)サーチライトと誘蛾灯/櫻田智也/創元推理文庫/2020.4.24第1刷720+10%第10回ミステリーズ!新人賞受賞作「サーチライトと誘蛾
No.0452024.4.8(月)ヒポクラテスの悲嘆/中山七里/祥伝社/2024.3.20第1刷1700+10%大まかな意味では長編だろう。プロローグとエピローグを挟んで五つの章で語られているのは、現代社会の歪みがもたらした【引き篭もり問題】。プロローグの引き篭もりの男による無差別殺人事件が「6030」、つまり親が60歳で引き篭もりの子供が30歳の家庭に起きたミイラ化した子供の事件に始まり、「7040」「8050」「8070」「9060」「6030」と家庭内のいわば不協和音が殺人
いつも思うのだが、この作家の題名が長すぎないか?念仏のように漢字が並んでいてどこまでが題名なのか、と思ってしまう。端的に2文字くらいの題名を望む。No.0442024.4.7(日)警察庁ノマド調査官朝倉真冬5丹後半島舟屋殺人事件/鳴神響一/徳間文庫/2024.3.15第1刷800+10%シリーズ第5弾。ついに辿り着いた真冬の父の殺害を画策した石川県警時代の父と真冬の上司明智審議官の部下の残った1人矢野。父の殉職は明智審議官を助けようと自ら凶弾に倒れたのは前作第4弾「能登波の花
「輝く夜」百田尚樹著講談社文庫2010年11月12日発行この本は2007年11月に太田出版より「聖夜の贈り物」として刊行されたものを改題、文庫化したものです「輝く夜」には次の5編が載っている第一話魔法の万年筆第二話猫第三話ケーキ第四話タクシー第五話サンタクロース解説岡聡これだけならうるさい趣味人といっただけなのだろうが、百田さんの場合趣味が個人の趣味で終わらない一つ
伊与原新さんの『翠雨の人』のレビューになります。こちらは地球科学者の猿橋勝子さんの生涯を描いた感動の長編小説。まずは簡単に猿橋さんの功績を振り返っていきます。猿橋勝子(1920〜2007)日本の自然科学における女性科学者のパイオニア。帝国女子理学専門学校を卒業後、中央気象台の嘱託に。三宅泰雄のもとで核実験による地球の汚染と向き合う。オゾン層の研究を経て海中の炭酸物質の分析で実績を認められ、「微量分析の達人」としてその名を広めた。1954年のビキニ水爆実験の際には、「死の灰」を分析する
こんにちは読書日記109冊目(2025年31冊目)「川のほとりに立つ者は」寺地はるなさんこの表紙、とっても素敵でお気に入りです♡ブロ友さんにオススメされて文庫化を心待ちにしていた1冊です読む前に裏表紙のあらすじにさらっと目を通しましたがそれだけでは想像出来ないストーリーが展開していきました・・誰の心の中にもあるであろう偏見や思い込みもちろん私の中にもあるしちゃんとそれを自覚しているつもりだけどその自覚では追いつかない部分を登場人物の目を通して突きつけられ
香港の大火災がプレイバックしてきます。本当のことを言ったら逮捕されそして消されていきます。