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松下龍之介さんの小説『一次元の挿し木』のレビューになります。あらすじ二百年前の人骨のDNAが四年前に失踪した妹のものと一致!?ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻
東野圭吾さんの『白鳥とコウモリ』(原作)の要約レビューになります。*あらすじ*幸せな日々は、もう手放さなければならない。遺体で発見された善良な弁護士。一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。白鳥とコウモリAmazon(
汐見夏衛さんの『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』のレビューになります。(ちなみに映画ではなく、原作のレビューなので、ご注意を!)既にご存知の方がほとんどだとは思いますが、本書は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編になります。『「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」汐見夏衛』本作は2016年7月にスターツ出版文庫より刊行された作品を新たに単行本化した一冊になります。もとは小説投稿サイト「野いちご」でケータイ小説として公開された作品…ameblo.jp前作では、現代
藤まるさんの『時給三〇〇円の死神』のレビューになります。▼簡単なあらすじ「それじゃあキミを死神として採用するね」ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。曰く「死神」の仕事とは、成仏できずにこの世に残る「死者」の未練をはらし、あの世へと見送ることらしい。あまりに現実離れした話に、不審を抱く佐倉。しかし、「最後まで勤め上げれば、どんな願いも叶えてもらえる」という話を聞き、半信半疑のまま死神のアルバイトを始めることとなり――。初恋相手の幼馴染、
永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』のレビューになります。さっそくですが、あらすじと感想をどうぞ!木挽町の仇討睦月晦日の戌の刻。辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討あり。雪の降る中、赤い振袖を被き、傘を差した一人の若衆。そこに大柄な博徒が歩み寄り、女と見間違え声を掛けた。すると、若衆、被いた振袖を投げつけて白装束となる。「我こそは伊納清左衛門が一子、菊之助。その方、作兵衛こそ我が父の仇。いざ尋常に勝負」朗々と名乗りをあげて大刀を構えた。対する博徒作兵衛も長脇差を抜き
東野圭吾さんの『殺人の門』のレビューになります。本書は2027年に映画化されるようで、SNSでも「面白いよ!」と話題になっていたため、久しぶりに図書館まで行って借りてきました。分厚い(単行本で442ページ)、しかも二段組!!しかし長さの割にはサラッと読める小説なので、みなさんもぜひ読んでみてください!殺人の門(角川文庫)Amazon(アマゾン)あらすじ/登場人物まずは簡単なあらすじと登場人物を紹介します。あらすじあいつを殺したい。奴のせいで、私の人生はいつも狂
打海文三さんの『時には懺悔を』のレビューになります。こちらは昨年に映画化が予定されていたのですが、いろいろと問題があり、公開が今年にズレてしまった作品でして…、当時Xで話題になっていたので興味本位で映画のあらすじを調べてみたら、それがなんと面白そうで!物語は、一人の探偵が殺された事件から始まる。その真相を探る中でたどり着いたのは、9年前の誘拐事件で連れ去られた、重い障がいのある少年・新。過去に傷つき、絶望の淵に生きる大人たちが、今を必死に生きる一筋の小さな命に触れたとき、凍り
雨穴さんの『変な絵』のレビューになります。あらすじ80万部突破!コミカライズ開始!ホラー作家兼YouTuberである雨穴氏による、自身初となる11万字書き下ろし「長編小説」!タイトルは『変な絵』。あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか?とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められ
アンディ・ウィアーさんの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』下巻のレビューになります。上巻の内容はこちらからどうぞ『プロジェクト・ヘイル・メアリー|原作を簡単に解説①』アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のレビューになります。超面白いと評判の、このSF小説ですが、ネットであらすじを調べても「難しくてよくわ…ameblo.jp↑長いので上下巻わけてレビューしています。上巻はあらすじ解説、下巻ではネタバレを含む感想になるのでご注意ください。さっそくですが、今回も難しい
アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のレビューになります。超面白いと評判の、このSF小説ですが、ネットであらすじを調べても「難しくてよくわからん」と言う方が多いのではないでしょうか?実際、私もその一人で、各サイトの解説を読んでもちんぷんかんだったので、結局自分で読んでみることにしました。そして読み終えた今、はい、はい、はい、はい、なるほどねー。確かにこれは物理学や天文学の知識がないとスラスラ読めないタイプのストーリーかも!と思いました。そこで今回は小難しい説明は省略し
京極夏彦さんの『死ねばいいのに』のレビューになります。こちらは映画ではなく原作のレビューになるので要注意!映画と原作では内容が少し違います。死ねばいいのに(講談社文庫)Amazon(アマゾン)評価4.8/5主人公の考え方にいちいち納得してしまう。読みやすいのに奥深くてじっくり考えさせられる一冊。鹿島亜佐美を知りませんか?あらすじは超シンプル。渡来健也という謎の男性が、最近起きた殺人事件の被害者・鹿島亜佐美の関係者のもとを訪れ、彼女がどんな人物だったのかを調べようとする、とい
※※この本を読んで一言※※ミステリとして面白いかと言われるとなかなかビミョ~(個人的感想です)。リアルなミステリとラノベ的キャラモノを足して2で割って、ところどころファンタジーを少々加えた作品と割り切るなら楽しめました。※※※※※※※※※※※※※※※2025年の「このミステリーがすごい!」大賞作ということで読んでみました。内容としては最先端の遺伝子工学を軸に、現代の生命の尊厳と宗教を絡めつつ、ループクンド湖の多くの人骨の謎、紫陽の存在、唯の真意を隠していそうな行動、樹木
櫛木理宇さんの『鬼門の村』のレビューになります。こちらは真夏にピッタリなホラー小説…しかも「村」ホラーになります!現時点で著者初の(単行本で)5刷重版とのことで、かなり勢いのある一冊と言って間違いなし。興味のある方はぜひ読んでみてください!さっそくですが、期待の【あらすじ】からどうぞ↓◆あらすじ◆大学生の友部は、社会民俗学の嘉形教授の依頼で、夏休みのあいだ山奥の村に滞在し、ラジオ番組に投稿された実話怪談の整理を行うことになった。注意点は二つ、昭和三十年代に一家惨殺事件が起きた家
第四境界さんの『人の財布〜高畑朋子の場合〜』のレビューになります。こちらは体験型の本ということで気になって読んでみました。ARG小説の意味もわからず手を出してしまったのですが、簡単に言うと『読者がサイトを調べたり、小物を確認したりするような擬似体験を促す小説』らしいです。まぁ、フィクションと現実を曖昧にした体験型読み物といったところでしょうか?最近はQRコードや画像を使った小説も多いので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください!↓公式の説明はもっとわかりやすいです(笑)《概要》話
池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝』上下巻のレビューになります。超泣けるのでハンカチのご用意を。さっそくですが、以下にあらすじと解説をどうぞ!あらすじ明誠学院大学4年の青葉隼斗は、予選突破確実と言われていたレースで、主将でありながらも足を引っ張り、箱根への切符を逃してしまう。しかし、隼斗は予選会を通過できなかった大学の選手から、成績順に各一名ずつが参加できる「関東学生連合チーム」のメンバーに選ばれ、自分だけが箱根を走れることに。さらに監督の諸矢からは今大会をもって辞任すること、新監督
朝倉かすみさんの『けんぐゎい』のレビューになります。題名の『けんぐゎい』とは、『圏外』、つまり普通からはみ出た人たちのことを意味します。さっそくですが、あらすじをどうぞ!利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。自我に目覚めた主人公が、女の生と向き合う、
夏川草介さんの『スピノザの診察室』のレビューになります。〈あらすじ〉雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。三十代の後半に差し掛かった時、最愛の妹が若くしてこの世を去り、一人残された甥の龍之介と暮らすためにその職を得たが、かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。哲郎の医師としての力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して哲郎のもとに送り込むが……。医療が題材ですが「奇跡」は起きません。腹黒い教授たちの権力
斎藤千輪さんの『ミント邸で夜の茶会を』のレビューになります。謎解き、占い、スイーツ、洋館、そして《紅茶》がキーワードになっている連作ミステリー。どうです?ときめくワードはありましたか?とてもキュートな小説でオススメです。内容紹介ここからはザックリとした内容紹介になります!◆あらすじ◆広島の海沿いの街、鞆(とも)の浦の高台に佇む瀟洒な洋館、通称ミント邸。ここでは週末の夜だけ、イブニングティーのサロンが開かれる。看板メニューはおいしい紅茶と、瀬戸内の食材を
香坂鮪さんの『どうせそろそろ死ぬんだし』のレビューになります。本書は、2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作ということで、話題の一冊でもあるのですが、SNSの反応を見ると、どうも評価が低い。それはなぜ?と、気になって読んでみたら・・・なるほど。ざっくりなあらすじは以下のとおり山奥のある館で、余命宣告を受けた人たちが集まる二泊三日の交流会が開催されている⇒参加者の一人が突然死するが、その死因が病死なのか、殺人によるものなのか、はっきりしない⇒
湊かなえさんの『C線上のアリア』のレビューになります。まずはザックリとした感想から。ん〜、これは『人間標本』の時にも感じたのですが、正直面白くなるまで時間が掛かりました。物語が大きく動き出すまで、まるで餌をお預け状態にされた犬のようになっちゃいましたね。が、後半の日記部分からは一気に面白くなるので、もし前半を読んで、私と同じことを感じた方は最後まで諦めずにページをめくってください。以下はネタバレを含むあらすじと感想になります。あらすじサクッと読めるように、メモっぽく箇条書
東野圭吾さんの『クスノキの番人』レビューになります。こちらは「クスノキ」シリーズの第一作目で、続編に『クスノキの女神』があります。また、絵本版に『少年とクスノキ』もあるので、本書が気に入った方は全部チェックしてみてくださいね!<あらすじ>その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、
ノンフィクション作家・溝口敦さんの『細木数子魔女の履歴書』のレビューになります。※本書は『週刊現代』で連載されたルポルタージュを書籍化したものネトフリで細木数子の半生を描くドラマ『地獄に堕ちるわよ』が放送されると言うことで、久々にこのお方を思い出しました。私も買ったなぁ『六星占術本』(ちなみに火星人−でした)。今は買っていませんが、当時は毎年買っては「やれ大殺界だ」「やれ幸運期のスタートだ」と騒いでいました。まだテレビが元気な時代だったので『ズバリ言うわよ!』も毎週観てたなー‥でも突然
本日はこちら。自ブログで「いろんな本を紹介します。読書感想の参考に…」なんて豪語してたけどどの口が言うてるんや?いきなりイヤミス系やないかい。『大好きな人、死んでくれてありがとう』読みました。Amazon.co.jp:大好きな人、死んでくれてありがとう(新潮文庫)電子書籍:まさきとしか:KindleストアAmazon.co.jp:大好きな人、死んでくれてありがとう(新潮文庫)電子書籍:まさきとしか:Kindleストアwww.amazon.co.jp
※※この本を読んで一言※※久しぶりにイヤミス顔負けの心が削られていく作品に出合いました(汗)。そして作品の性質上、読むのに労力を要します(笑)。※※※※※※※※※※※※※※※下村敦さんの作品は「闇に香る噓」に続く2作品目です。5年ぶりに下村さんの作品を読みます。タイトルと登場人物紹介を見た時点で、叙述トリックを使いたい放題の作品であることを察しました(笑)。そしていろいろな大山正紀の視点で物語が進むので、時系列をシャッフルして描かれているかもと思い、それも警戒してい
森バジルさんの『探偵小石は恋しない』のレビューになります。こちらは今年流行った本格ミステリということで読んでみることにしました。かなり話題になっているのと、各SNSでも絶賛コメントで溢れているのを見て気になっていたんですよね〜。ざっくりとしたあらすじはこんな感じ・ミステリ小説オタクの小石は、自らがスカウトしてきた蓮杖と探偵事務所をしている。しかし実際の依頼の9割9分は色恋調査ばかりでやる気が出ない。・プロローグ+第四章からは、照屋、春風、一吾、ニ斗、藍沢姉弟、雪村先生という謎のメ
※※この本を読んで一言※※読む者を惹きつける怒涛の展開でボリュームはあるのに一気に読めます。映画になるだけのことはあるなと思う作品です。教訓:小説を読むなら事前に知る関連情報は極力減らして読むべきです(笑)※※※※※※※※※※※※※※※呉勝浩さんの作品は「スワン」に続き2作品目になります。この「爆弾」は映画が面白そうで見たくなり、だったら映画を見る前に原作を読んでおこうと思い購入しました。スズキと警察の知恵比べにも似た取り調べや捜査の過程で、進行するにつれて少しずつ謎が
逢坂冬馬さんの『ブレイクショットの軌跡』のレビューになります。あらすじ底が抜けた社会の地獄で、あなたの夢は何ですか?自動車期間工の本田昴は、Twitterの140字だけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃する。見過ごせば明日からは自由の身だが、さて……。以降、マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」―
鞠目さんの小説『お客様が不在のためお荷物を持ち帰りました。』のレビューになります。【あらすじ】「変な配達員さんがいるんです……」運送会社・さくら配達に、奇妙な問い合わせが相次いだ。その配達員はインターフォンを三回、ノックを三回、そして「さくら配達です」と三回呼びかけるのだという。まるで嫌がらせのようなその行為を受けた人間に共通するのは、配達の指定時間に荷物を受け取れず、不在票を入れられていたという事実。実害はないが、どうにも気味が悪い……そんな中、時間指定をしておきながら、わざと不在にし
曽根圭介さんの『藁にもすがる獣たち』の小説レビューになります。とても読みやすくて面白かったのでオススメです!◇あらすじ◇大金に目が眩んで泥沼にはまりこむ亡者たち。追い詰められて犯罪に手を染め、破滅への道を突き進む彼らを待ち受ける驚愕の結末とは?◇内容紹介◇サウナの客が残していったバッグには大金が!?持ち主は二度と現れず、その金で閉めた理髪店を再開しようと考える初老のアルバイト。FXの負債を返すためにデリヘルで働く主婦。暴力団からの借金で追い込みをかけられる刑事。金に憑かれて
直島翔さんの『テミスの不確かな法廷』のレビューになります。《あらすじ》社会に交わり、ままならぬ心身と向き合い、罪を裁く。任官七年目の裁判官、安堂清春(あんどうきよはる)は、東京からY地裁に赴任して半年。幼い頃、発達障害と診断され、主治医のアドバイスを受け、自身の特性と向き合ってきた。市長候補が襲われた詐欺未遂と傷害事件、ほほ笑みながら夫殺害を告白する女性教師、「娘は誰かに殺された」と主張する父親……。さまざまな事件と人との出会いを通じて、安堂は裁判官として、そしてひとりの人間と