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上から目線で偉そうな評論()をしちゃうヤフコメ民たち。ヤフコメは40~50代の男性に多いらしい。氷河期世代も多く、色々と苦労した世代だ。自分の人生への不満を直接的にぶちまける人はまだマシ。その不満が「評論家ごっこ」の形で噴出している人は厄介。誰かを斬ったり、何かを批判したり、権力者目線で世界を眺めるのってキモチイイからね。日常生活で誰からも相手にされていない寂しい人ほど、強者にすり寄ってマウントを取りたがる。「自称評論家」は特にスポーツ・芸能・政治・教育のジャンルに多い。プロ野球の記
黒田ナオ『蚊取り線香の匂い』(空とぶキリン社、2025年07月07日発行)黒田ナオ『蚊取り線香の匂い』のなかほどに「しみこむしみこむ」という作品がある。「しみこむ」を繰りかえしているのだが、私は、その繰りかえしの真中にあらわれる「むし」が気になってしようがない。「しみこむ」というタイトルにしなかったのは、隠れている「むし」をだれかが見つけてくれるだろうかと願ってではないのか、とさえ思ってしまうのだ。そして、その「むし」とは黒田自身なのではないか、とも。どんな作品にでも、作者は「隠れている
(2020年2月26日に記す。なお、詩歌作品および作者名等については著作権に配慮して一部省略し、タイトルおよび内容も適宜修正した)たんたん評論「短歌の横書きへの改革」2020年2月25日付け静岡新聞朝刊に掲載された読者文芸コーナーを読む。ただし、今回の論点は掲載された作品群ではなく、選者の道浦母都子(1947-)から投稿者へ宛てたお達しである。短歌欄の最後に記載された一文を正確に以下引用しよう。「短歌を横書きにして投稿される方がいますが、短歌は必ず縦書きに」
たんたん評論「短歌は誰でも作れます」NHK出版様が発行する「NHK短歌」テキスト2025年11月号を読む(1回目)。今回は「短歌のペイン・クリニック」(P.80)のコーナーを採り上げよう。なお、今月の先生は谷川電話(1986-)である。それでは、読者から届いた「今月のお悩み」を以下正確に引用しよう。「短歌を作れません。一年かけても一首も完成しないなんて自分だけでしょうか。題やテーマに合わせようにも自分の頭から何も出てきません。一生歌人になれないのでしょうか。」こ
(2021年4月19日に記す。なお、詩歌作品および作者名等については著作権に配慮して一部省略し、タイトルおよび内容も適宜修正した)たんたん評論「見えない心は見えないままに」NHKEテレの「NHK短歌」の2021年4月第3週のお題は「心」だった。ちなみに、ブログ主は「心/こころ」の言葉を含む作品を数多く制作している。今回はその中からブログ主のお気に入りの一首として、次のうたを紹介しよう。本心を読まれぬように生きてきてあなたは私の心の栞/ブログ主私は、自分の
たんたん評論「私性は何と読む?」今回は久しぶりに、短歌研究社様が発行する短歌総合誌「短歌研究」2026(令和八)年1+2月号を読もう。最初に、全くもってどうでもよいことを採り上げるが、同誌の今号はそこに書かれている通りなら、「れいわはちねんいちたすにがつごう」と読むかもしれない。ただし、年月に「一月」や「二月」はあっても、「一足す二月」なぞという月はもちろん存在しない。なお、同誌の発行形態は、例えば、一月号と二月号のような連続する二か月分を併せて、隔月的に発行する
遠野遥「破局」(「文藝春秋」、2020年09月号)遠野遥「破局」は第百六十三回芥川賞受賞作。高山羽根子「首里の馬」ががっかりする作品だったので、遠野遥「破局」もつまらないだろうと思い、読まずにほっておいた。そのまま、ごみに出してしまえばよかった。遠野は「受賞のことば」で傘のシーンについて「自分の実力を超えた文章」(が書けた)と書いている。その部分は、たしかに美しい。私は鞄から折りたたみ式の黒い傘を取り出した。灯は一本の傘にふたりで入ればいいと言って、自分の傘をつかおうとしない。ふたりで
少女画や美人画が好きで、そのような絵画展をよく観に行きます。20年ほど前から目立ち始めた、美しさの中に不気味で不穏な様相を帯びた少女の絵。その多くは女性画家によるものですが、それらの作品はどのような意図で描かれたのか、周辺の美術の中てどういった位置にあるのか・・・。そういったことを少女画の変遷を踏まえつつ深掘りした本書に興味を引かれて読んでみました。「おぞましさと戯れる少女たちフェミニズム美学から読む日本現代美術の少女表象」山田萌果:著(青弓社2026年2月刊)少女とは、幼児と成
小山田浩子「穴」(「文藝春秋」2014年03月号)小山田浩子「穴」は第百五十回芥川賞受賞作品。私は眼が悪いので、最近はほとんど小説を読んでいない。芥川賞の発表のときに文藝春秋を買って読む程度である。だから、いまの小説の「文体」というものになじんでいないのだけれど……。読みはじめてすぐ、つらいなあ、と感じた。読みづらい。私は夫とこの街に引っ越してきた。五月末に夫に転勤の辞令が出、その異動先が同じ県内だがかなり県境に近い、田舎の営業所だったためだ。営業所のある市が夫の実家のある土地だった