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竹本弘子著「荒木村重は卑怯者ではなかった」京都訪問の際に荒木茂先輩からお借りして読みました。著者は40年にわたり村重に関する史料を調べ、本人自筆の書状、村重宛書状(信長、秀吉、黒田官兵衛など)、茶会の記録等の一次史料を元にして村重の人間性を描いています。ご自分の足で史跡、隠遁の地、御子孫たちを訪ね歩き、カラー写真で紹介しています。この本は従来の荒木村重像を覆す貴重な労作だと思います。この本で初めて知ることが沢山ありました。以下列挙します。○信長が正倉院御物「蘭奢待(らんじゃたい)」を切
特別展「日本国宝展」岩佐又兵衛《洛中洛外図屏風》が展示、2025年4月26日から6月15日まで大阪・関西万博開催記念大阪市立美術館リニューアル記念として開催されている、特別展「日本国宝展」第1部(全6章構成)「ニッポンの国宝―美の歴史をたどる」の第1章「日本美術の巨匠たち」では、雪舟筆、狩野永徳筆、伊藤若冲をはじめ、長谷川等伯、荒木村重の実子岩佐又兵衛《洛中洛外図屏風》といった、日本美術の巨匠の作品が並びます。8番岩佐又兵衛会期:2025年4月26日〜6月15日会場:大阪市立美
室町時代の末期、足利義昭は第15代将軍として京都に上洛しました。義昭自身は全国を直接統治できる軍事的権限を持っていたわけではありませんが、彼には重要な象徴的・形式的権威がありました。それは、朝廷に認められた正式な将軍であるという事実です。形式的には「武家政権の最高位」であり、諸大名や村々の有力者にとっては、神格的な存在として尊重される意味を持っていました※1。1568年、義昭は織田信長の支援を受けて京都に入り、将軍に就任しました。当時の信長はまだ全国を統一していたわけではありませんが、畿内にお