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令和元年(2019年)9月26日:投稿皆さん、こんにちは!シュミネ茶道教室の西田宗佳です。9月も下旬となり、すっかり秋めいてまいりました。先日9/23(月・祝)に開催した、「茶事勉強会~初級編」のレポートをお届けします。うちは初心者さんばかりの教室ですので、みんなまだお茶事を経験したことのない方がほとんど。私たちは詰まる所、お茶事を目指して日々稽古しているので、「お茶事って一体どうゆう中身?」をまず知ってもらうため、今回は茶事の基本となる「正午の茶事(炉)」に沿って、実際
愛媛県松山市裏千家茶道教室「晃々庵」こと島﨑宗昌です。教室の案内は⇒こちら◎茶道教室体験見学会(無料)開催中⇒詳細はこちら裏千家では稽古を始めるまえに、皆で「ことば」を唱和します。当庵でも必ず皆さんで「ことば」を唱和しています。今日の生徒の皆さんは、5月からお稽古を始めた方ばかりですが、ロシアのウクライナ侵略のお話をしながら「ことば」の解説をしています。特に最後の「一、豊かな心で、人々に交わり、世の中が明るく暮らせるように」日本ではこうやって安心してお茶のお稽古ができます
(赤い藪椿と、白玉椿花器ほ、信楽焼)今日は、春の烈風、「春疾風(はるはやて)」が吹き荒れる一日でした。風が唸りをあげているのを聞くと、強い強い風だということを実感します。皆様も、「春疾風」にご注意くださいませ。今日、カレンダーを何気なく見ると、平成なら何年、昭和なら何年という表示がありました。今年、令和6年は、平成36年、そして、なんと、昭和99年でした✨人間でいうと、「白寿」ですね。おめでたい✨そして、来年は昭和100年になるのですね!
前にも書きましたが「誂える」と「仕立てる」は全く意味が違います。「誂える」というのは「白生地を選び、柄を選び、配置を決め、色を選び、染め上げてもらって、仕立てること」です。コレに対し、既に染め上がっている反物で召し物を作ることを「仕立てる」といいます。洋風に言うとフルオーダーというシステムが誂えるに該当します。スーツのフルオーダーはもちろん生地見本から選び、色や柄を選び、デザインを決め、ポケットやボタン、裏地なども選び、仕立ててもらうことを言います。セミオーダ
愛媛県松山市裏千家茶道教室「晃々庵」こと島﨑宗昌です。教室の案内は⇒こちら◎茶道教室体験見学会(無料)開催中⇒詳細はこちら今月は主として行之行台子と大円之草のお稽古をします。今日は台子の初炭と行之行台子をしました。四畳半での炭手前ですので座履です。(掃き出し口があるものとしての稽古です。)土風炉ですので風炉と釜の蓋を袱紗で清め、香合の前に向き問答します。炭手前では、飾り火箸が滑り炭を持つのに苦労したようです。行之行台子は伝物になりますので荘り付けだけ写しました。
愛媛県松山市裏千家茶道教室「晃々庵」こと島﨑宗昌です。教室の案内は⇒こちら◎茶道教室体験見学会(無料)開催中⇒詳細はこちら皆さんのブログを拝見していると、コロナ禍のなか色々気を付けながら初釜をされたりそれなりに活動をされていますが、当地では各種行事が中止となり、仕方のないことですが厳戒態勢に入っています。当庵ではこの機会に、細々ですが基本のお稽古をみっちりやろうと考えています。そこで少しはやいですが、大炉の準備が整いましたので初炭・後炭手前、濃茶・薄茶点前を行いました。大炉は
侘数寄は名物持たず創意あり胸の覚悟ば備えたる者道舜山上宗二がいった数寄者の定義です。「一物も持たず、胸の覚悟一、作分一、手柄一、此三箇条」が原文ですね。ここで肝腎なのは、「一物も持たず」という点と「作分(創意)」があるという点、そして「胸の覚悟」を備えているという点です。手柄(技量)は当然のことですので省きます(笑)「名物持たず」とは、わかりやすいですね。現代だと、ブランド化された江戸時代から続くような作家の作品を持たず、現役の作家の品から取り上げる……ということ
(炉縁高台寺蒔絵浜松紋姥口釜)今日は、冷たい雨が降り続いていました。本当に寒い冬の一日でした。明後日の「初釜」に向けて、お茶室、庭の準備をしました♥上の写真は、初釜用の炉縁(ろぶち)です。高台寺蒔絵(こうだいじまきえ)です。「高台寺」とは、紅葉で有名な京都にある高台寺のことです。高台寺は豊臣秀吉の正室・北政所(ねね)が秀吉の菩提を弔うために建立した寺院だそうです。戦国時代の武将・豊臣秀吉と北政所(ねね)は、当時では珍しく恋愛によって
今日は、2025年1月5日は「小寒」です。これは、二十四節気の一つで、冬至と大寒の中間にあたり、1月6日〜1月19日頃までを指すそうです。暦の上ではこの日から「寒の入り」となり、冬の寒さが一番厳しくなる時期といわれているそうです。確かに、最低気温マイナス3度の寒い一日でしたね✨今日の掛け軸は、「瑞雲富士山画賛即中斎筆」です。雪の富士山は、凛としていて、美しくしいですね✨私が子供の頃は、富士山は、「休火山」と習いましたが、実は、「活
愛媛県松山市裏千家茶道教室「晃々庵」こと島﨑宗昌です。教室の案内は⇒こちら◎茶道教室体験見学会(無料)開催中⇒詳細はこちら過日、ある会の水屋仕事を受け持ち、私が炉に下火を入れたところ、色々ご意見を頂き、その後も色々ご意見がありましたので、下火炭の入れ方を再考したく思います。お家元のお側で修行中、月に一度総出で自分たちで使う炭切りを行いました。土嚢袋に入れられた約1メートル位の一本の炭に定規をあて糸鋸で切っていきます。木を窯に入れて炭を作りますので、当然、炭も根本が太く先端が
隣の半島で朱子学を奉じた李氏朝鮮がほぼ500年間政権を維持したように、同じく朱子学を採用した徳川幕府もまたおよそ270年に及ばんとする長い治世を維持した。朱子学に基づいた政治によって、いずれも、厳格な身分制度を採用するとともに、為政者としての権威を高めたが、これらは、朱熹のいう「名分の遵守」と「愛敬の充実」を下敷きにして、礼の一翼を担う「根本」を実現している。また、王朝や幕府によって定められた儀礼や儀式は政務に優先し、王や将軍にとって、それらをつつがなく執り行うことが何よりたいせつな務めとされ
こないだ年が明けたと思ったらもう月末。月日が過ぎていくのが早いです。今月の軸は、紅爐一点雪でした。表面的な意味は、赤々と炭が燃え盛っている炉中に、雪が舞い落ちてもすぐとける情景。もう少し深い意味だと、紅炉のように情熱を持って真剣に物事に向き合うと、不安や煩悩は雪のように消えてなくなるという悟りの境地です。川中島で上杉謙信と武田信玄が一騎討ちした時、単身武田軍に斬り込んだ上杉謙信が刀を振りかざしながら「如何なるか是剣刃上の事(いかなるかこれけんにんじょうのじ)」と問うと、武田信玄は刀を鉄扇
無庵茶事に無事行くことができましたお料理屋さんの茶事ですので期待していなかったご案内状が届いたときには感激でしたこれぞ茶事!達筆でいらっしゃいます実は以前のブログにも書きましたように私の家族の検査入院のためご案内いただいた日をキャンセルさせていただいています茶の約束ではあってはならないことですがお許しを頂きました案内はその時のもの再びお願いをし、行くことができました備忘録としてお返事も載せておきます巻紙で頂いたら巻紙でお返事するそうで
日本人は兎角他人のことを否定する人を煩がります。私も自由にしていい部分では他人を否定することはない……と思っていますが、ことテーブル茶道については、一切を否定しています。それは「茶道とは合理の塊でありそれ以上簡略化できない極地である」からです。あくまで立礼などは「正坐のできない人への配慮」から生まれたものであり、本道ではないからです。というかですね、立礼があるのになんでテーブル茶道なんです?と。しかも、これに資格まであるとか。要らんですやん、資格なん
花開蝶自来■原典不詳■原文花開蝶自来■書き下し花はな開ひらけば蝶ちょう自おのずより来きたる■意味花が咲けば蝶が自然と寄ってくるように、徳があれば自然と人は集まってくる■解説無心を説く禅語です。季節としては春、それも蝶が入っているので、啓蟄にふさわしいかな?と考えて選んでいますが、別に啓蟄でなくても使えます^^花は蝶に媚びず、蝶も花に媚びず、自然のあるがままに花が咲けば、自然と蝶がよってくる訳です。だからこそ、茶会というものは、客に媚びず、
横山宗顕の茶杓を手に入れまして、ヤフオクを眺めておりましたら、「横山宗樹」の名前があり、落札してしまいました。横山宗樹は裏千家業躰長で、平成28年に亡くなられたようです(淡交平成28年7月号に訃報掲載)。こうした祖父と孫、親と子、師と弟子という組み合わせは、個人的にとても好きで、「繋がり」という絆を強調させるようでいいですね。横山宗顕の馬盥茶盌から始まったこの繋がり、このあたりで打ち止めにしておきましょう(笑)キリがありませんからね!それにしても、茶杓を
皆さん、こんにちは!シュミネ茶道教室です。6/20(火)、21(水)のお稽古日記。今週のお菓子は「蛇籠」(じゃかご)さあ、蛇籠(じゃかご)って一体何でしょう?!私(西田)もちゃんと分かっていなかったので、改めて調べてみました。(~「日本じゃかご協会」さんのホームページから~)蛇籠(じゃかご)は、古来、竹を主な材料として円筒形のかごを編み、内部に石材等を充填して河川の治水工事等に使用したことに始まります。竹は屈とう性(屈してたわむ性質)に富み、豊富で入手が容易で
吉例お手伝いはじめの初釜、名古屋の木曜会は昭和23年から続く、流派を超えてお茶を愉しむ月釜です。元々は浄念寺七日会、その後六日会へと改称し熱田神宮茶室などで開催されていましたが、平成27年度からは「木曜会」と改称し、毎月第一木曜日(第二木曜の月もあります)名古屋市北区上飯田の志ら玉を会場にどなたさまでも予約なしでご参加可能(初釜は要予約)月釜と言っても大変レベルの高いお道具で気軽に一服いただけます。注1令和四年の木曜会は柴山利彌師匠の担当でした。久しぶりの大寄せ初釜、大
茶の湯における美とは「余白の美」です。余白の美というのは、受け手の想像力に委ねられる物で、視覚的な物だけに頼った設えや道具組みというものは、下の下でしかありません。然れど、それは下の下とはいえども、それも茶の湯の中にある初心者や未経験者に対する導入にはなると思います。但し、その導入を奥義であるように語ることはおかしいし、ガラス張りの茶室などという、奇を衒ったものを肯定するのも、如何なものかと思います。こうした分かりやすいアイコン的なものは、一般大衆に分かりやすく
横浜ロイヤルパークホテル65階にある茶室「開光庵」2025年3月から始まるホテルの大規模修繕工事に伴い、「開光庵」が11月で貸出を終了するという情報を知り、テーブル茶道講師仲間の尾田尚子さんと協力して、お茶会イベントを開催することを決めました。決断したのは8月のことです。素晴らしいお茶室で、大切な方々に特別なひとときを過ごしていただきたいという一心で準備を進めました。「開光庵」は三つの茶室から構成されています。今回は、それぞれのお部屋の魅力を存分に味わっていただけるようなイベント内容を企画
令和4年(2022年)1月26日:投稿皆さん、こんにちは!シュミネ茶道教室の西田宗佳です。前回までの★「1)社中初釜~①お茶事編」★「2)社中初釜~②余興編」…に続き、初釜ブログも第三弾、★「3)社中初釜~③水屋編」長くなりましたが最終章です。初釜の様子、表舞台はすでにたっぷりお伝えしましたので、ちょっとだけ裏方の様子も。12月には具体的な内容を決めて、お買い物や予約品の段取りをし、数日前から道具出しや炭の準備、動線の確認などいたします。初釜の前日準備には、
茶室について書きたいことは山ほどありますが、一寸方向転換した話題を。東京の茶の湯が京都に比べて、どうもかなわないという感じは、茶室だけでなく、他にもあります。その一つが家元の存在です。何しろ京都には、三千家と藪内流という最も古い伝統を誇る家元が鎮座しています。どうしても京都はお膝元で、東京は出先、出張所という感じです。勿論、東京にも家元は存在しています。でも、三千家や藪内家が、四百年近い昔から、一度も動かず、今の場所に居を構え、長い伝統を誇っているのに対し、東京の家元は流祖から
愛媛県松山市裏千家茶道教室「晃々庵」こと島﨑宗昌です。教室の案内は⇒こちら◎茶道教室体験見学会(無料)開催中⇒詳細はこちら裏千家では、2月に大炉のお稽古をします。大炉とは一尺八寸(通常の炉は一尺四寸)の大きさに炉を切り逆勝手でお点前します。私の教室も大炉のお稽古を始めました。(通常の炉のお稽古もしています。)大炉は点前を逆勝手で行うことと、炭手前に特徴があります。湿し灰を雪輪瓦の向こうに入れておき、灰匙ですくい炉中に撒きます。陶器の灰匙を使う方が多いのですが、私は灰匙
令和2年(2020年)5月24日:投稿皆さん、こんにちは!シュミネ茶道教室の西田宗佳です。前回のブログでは、「薫風の茶花便り〜五月のベランダより」をお届けしましたが、その中に「二人静」という花を紹介していたのを覚えていらっしゃいますか?今日は、その「二人静」から広がる世界を、茶花・能・名物裂・肩衝茶入・菓子…を通して知っていただければと思います。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜■茶花「二人静」(フタリシズカ)花の名は、源義経を愛した白拍子の静御前の亡霊が
サロンの仕事初めです♪今年も沢山の皆様の心身の健康を支えていけたらと心新たにしたところです💗今日いらした方がお正月に出雲大社に参拝されて、お土産に「和三宝糖」をいただきました。普通は「和三盆糖」と言いますが、販売元の「ばいこう堂」では江戸末期に讃岐国で酒絞りを応用して苦心して作った砂糖を、当時のままに「和三宝糖わさんぼうとう」と呼んでいるのだそうです。沖縄のさとうきびより細い茎で香川県および徳島県産を使用しているようです。今ではとても貴重な製品だそうですよ♪甘さが優しくていいですね!
今日は、桑小卓で、濃茶のお稽古をしました。風炉の濃茶のお点前は、炉よりも、習得しやすいですが、気をつけるところもあります。1つ目は、炉と同様、水指の蓋が塗蓋の場合は、袱紗で清め、茶巾を乗せる。2つ目は、袱紗で釜の蓋を取ったら、袱紗は、建水の後ろに置く。3つ目は、蓋は開けたままにし、中蓋はしない。4つ目は、茶筅通しをしたあと、茶巾で拭いた時、茶巾は、水指の蓋の上ではなく、釜の蓋に置く。5つ目は、抹茶を茶碗に入れた
よく、茶道を習われていない方から、茶道のイメージは「黙ってなきゃいけないんでしょ?」とか「ずーっと正坐してなきゃいけないんでしょ?」と言われるのですが、これは「本来無い」ルールなんですよね。小声ならしゃべっていいし、なんならしゃべらない正客とかのときは別の人が話さないと亭主が困る訳ですし、正坐するのは菓子と抹茶を頂くときだけでOKなんですね。では、なんでこうなったんでしょう?一つにはテレビのステレオタイプ的な撮影も一つの原因でしょう。亭主と正客の言葉を拾いた
【古帛紗の使い方5選】古帛紗ってどんな時に使用するの?なかなか出番の少ない古帛紗の使い方をみていきましょう。1.濃茶を飲む時に古帛紗の上にお茶碗をのせていただきます。2.お客様にお茶をお出しするときに古帛紗の上にお茶碗をのせてお出しします。3.古帛紗の上にお道具をのせて拝見することがあります。4.茶箱のお点前で、古帛紗の上にお茶碗をのせてお出しします。5.金封をお渡しするときに古帛紗にはさんでお渡しします。古帛紗は、帛紗と懐紙の
この時期のお稽古は面取り風炉に姥口平丸釜、桑小卓に細水指それも阿蘭陀写棗は笹露蒔絵これ定番じゃないでしょうか。本格的に暑くなる前はこうした前欠け風炉が使われます。棚は矢筈棚とも言われるようで、四本の柱が矢のようだからとか所説アリ。この棚の面白いところは柄杓の飾り方です。柱にもたらせてアクロバチックですねぇ。どなたがお考えになったんでしょう。裏千家四代仙叟が「床の道具」として好んで表千家四代江岑宗左に贈り、表千家七代如心斎が「点前の道具」として使いだした棚ですから
紅雲庵あかね塾茶の湯に、和のしつらえにご興味のある方は随時ご入会いただけます「お茶をしたいな、どうしようかな」と迷っていらっしゃる方は多いと思います稽古日が決められてると通えないかも…夜しか時間が取れないけど…それでもお稽古予約制の紅雲庵なら大丈夫です詳細はこちらご一読ください『茶の湯のすゝめ紅雲庵あかね塾のお稽古』2010年から自宅で茶の湯の手ほどきのお手伝いをしています。現在の名称は紅雲庵あかね塾、他のお稽古場とは随分違った内容ですのでここであらためて概要のご