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「一体分身とは」ー能楽にまつわるちょっとしたネター私の大学での専攻は「純粋数学」でしたが、どこに惹かれたのかと言えば、その矛盾のない美しさでした。大袈裟ではありますが、物の道理の根幹は、ピカピカ輝く円柱のように思えて、その部分の切り口が、微分幾何学だったり代数学だったりするのだと捉えていたのです。見方を変えただけで、同じことを論じているという感覚です。『一体分身』という言葉を知って、初めに思ったのは「あら、数学と同じだわ」ということでした。そして、数学の時は円柱をイメージしたのです
受講している平安書道研究会を卒業するにあたり卒業レポートを提出しました。慣れないことでしたが、いい経験をさせていただきました。能楽と書は、密接に関わっているように思います。引き続きお勉強を進めてまいります。
来る12月11日は、山本富士子の生誕92周年です。それを記念して山本富士子の作品を紹介しています。『歌行燈』(1960)監督衣笠貞之助撮影渡辺公夫共演市川雷蔵【あらすじ】明治30年代、観世流家元恩地源三郎を父に持つ喜多八は、すっかり天狗となった盲目の謡曲師匠宗山の鼻を折り、結果的に彼を死に追い詰めてしまう。喜多八は宗山の娘お袖に心奪われるが、事の真相を知った源三郎に破門され、門付しながら諸国を歩くことになった。芸妓に身を落としたお袖はある日、地廻りに叩きつけられる青年
能楽師のお客様が年に一度販売される!貴重なヨックモック工場限定の巨大チョコのお土産を(*´艸`)ズッシリとした重量に笑みがこぼれます大きい((´艸`)!!!袋の上から人数分割って・・・ヨックモックのあま~いミルクチョコレート!みんなで美味しく頂きました一人で食べたら(食べられないけど)1950キロカロリー!凄まじいカロリーですね(*´Д`)
突然ですが、、、この度来週4月23日火曜日、能楽師で新しい会を立ち上げることになりました!その名も、「五流の会」。能楽シテ方(能で主役を勤めるパート)全五流派の能楽師が集まっての会です。1972年(昭和47年)と1973年(昭和48年)生まれの「団塊ジュニア」の同世代能楽師が、流派の壁を越えて、集まります!メンバーは、小倉健太郎、佐々木多門、豊嶋晃嗣、山井綱雄、清水義也。去年の年末に、呑みながら、なんかやろうよ!みたいな話になり(笑)。みんなお互いに若い頃から知っていますが、もうそ
「三輪」ー金剛流の演目よりご紹介ー三輪山と山の辺の道前回、三輪の神は「女性なのでしょうか、男性なのでしょうか」と書きましたが、最後――キリの謡の詞にこの演目を読み解くヒントがあります。思えば、伊勢と三輪の神。一体分身の御事。この「一体分身」、Weblioに依れば「一体の神仏が、衆生救済のためさまざまな姿をかりて現れること。」とのこと。そう思って見ると、また見え方も変わってきます。後場の装束が、増女という女神の顔を掛けながら、男性的に烏帽子をかぶっているのも面白く見えることで
4月24日(水)@万世橋区民館和室参加者:4名ーーーーーーーーーーーーーーー・「般若」能面打ちについて知る般若について知る・「髙砂」謡をうたってみるーー強吟・弱吟、お腹から声を出す仕舞をみる舞ってみるーー禹歩・反閇・四股・摺り足、詞と型ーーーーーーーーーーーーーーー制作途中の「般若」も今回も見ていただきました。様々なご質問を受け、大変盛り上がりました。女性の参加者が多いので、発声については気を遣います。ヘッドボイスやチェストボイスとの違いも体感し
今晩は御家元のお祝いの席の末席に加えらせていただきました。この時をこの目で目撃できて御家元にも、直接お祝いを言えたこと何より嬉しく思いました。
能meetsブログ特別企画番外編③能の道具其の一前回も出ましたが、今回から番外編③として更に更新を続けていきたいと思います。改めてよろしくお願いします!さて、道具の中でも「座る」道具について、そして「座る」という事自体について今回はお伝えしていきます。杉江能楽堂にある床几はこの鬘桶そして囃子方の座るこちら。二つとも床几と言うそうです。混乱しませんか?とお聞きしましたが、鬘桶に囃子方は座るのは極まれであるため「床几を持って来て」といわれたその状況で、ど
令和6年6月9日(日)恩師井上和幸先生への感謝を込めて緑幸会一同で出演させていただきます。私は午前中に舞囃子『西王母』を手向けます🙏🏻是非京都観世会館へご来場くださいませ😀
去る4月23日、矢来能楽堂にて、「五流の会」を旗揚げしました!!メンバーは、小倉健太郎(宝生流)佐々木多門(喜多流)豊嶋晃嗣(金剛流)山井綱雄(金春流)清水義也(観世流)のシテ方全五流の能楽師5名。昭和47年と48年に跨がるほぼ1年間に生まれがひしめく、5名です。「五流の愉しみ」と題して、五流の違いをあれこれ見比べたり、してみました。開催の決定告知が結構ギリギリだったり、平日だったりしたのですが、大勢のお客様に集まって頂きました!ありがとうござい
今日はこちらに出演します。冒頭の能「箙」は能楽師の道を歩き出した岩間啓一郎君の初能。若者最初の一歩を見届けていただけたらと思います。私が出演します能「高砂」私が指導させていただいています松永さんの渾身の舞台。他にも仕舞、舞囃子、独吟と盛りだくさんです。入場無料です。見所いっぱいの春綱会。どうぞお越しください。
4月7日、東京の国立能楽堂での金春会で西行桜を勤めます。シテは尊敬する高橋忍さん。高校出て上京した頃からずっと一緒にやってきた大切な仲間でもあります。西行桜は世阿弥の名作です。高橋忍さんの西行桜、私も客席で見たいです。きっと素晴らしいことでしょう。忍さんの西行桜がより輝くように、誠心誠意勤めます。