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去る4月23日、矢来能楽堂にて、「五流の会」を旗揚げしました!!メンバーは、小倉健太郎(宝生流)佐々木多門(喜多流)豊嶋晃嗣(金剛流)山井綱雄(金春流)清水義也(観世流)のシテ方全五流の能楽師5名。昭和47年と48年に跨がるほぼ1年間に生まれがひしめく、5名です。「五流の愉しみ」と題して、五流の違いをあれこれ見比べたり、してみました。開催の決定告知が結構ギリギリだったり、平日だったりしたのですが、大勢のお客様に集まって頂きました!ありがとうござい
【病気のご報告と代役のお詫び】このSNSをご覧の皆様に突然ですが、ご報告があります。実は今日で丁度、入院1ヶ月になります。丁度ジャスト1ヶ月前の6/14、出先で右半身の麻痺が突然起こり、その場で救急車で搬送され、緊急入院となりました。脳卒中でした。左脳の脳内出血を起こしてしまいました。幸い救急隊の判断で、近くにあった脳卒中専門病院に運ばれ、運ばれたのも早かったので直ぐに措置をして頂き、一命は取り留めました。しかしながら、右半身に麻痺が残りました。正直に言うと、病院へ搬送
能meetsブログ特別企画番外編③能の道具其の一前回も出ましたが、今回から番外編③として更に更新を続けていきたいと思います。改めてよろしくお願いします!さて、道具の中でも「座る」道具について、そして「座る」という事自体について今回はお伝えしていきます。杉江能楽堂にある床几はこの鬘桶そして囃子方の座るこちら。二つとも床几と言うそうです。混乱しませんか?とお聞きしましたが、鬘桶に囃子方は座るのは極まれであるため「床几を持って来て」といわれたその状況で、ど
昨日、入院していた病院での最後のリハビリが終わりました!8月の退院から3ヶ月という期限があり、最後となりました。あとは肩の可動域をあともうちょっとのところを自主リハビリでなんとかします!足も手も!脳出血発症・入院から5ヶ月、本当にこれで病院でお世話になるのは最後、作業療法士理学療法士の先生方にもご挨拶して、終われました。もうこのOT室に来ることはありません。本当にここでは、喜びも、悲しみも、色々な想い出があります。毎日毎日、本当に自分でもよく頑張ってきたと思います。先生方からも、最初
昨日は、第19回山井綱雄之會に、沢山の皆様に駆けつけて頂き、本当に、心から、ありがとうございました😊😭😊😭‼️会の冒頭、挨拶と解説のつもりが、応援してくださる皆様の見守る、この国立能楽堂の舞台のど真ん中に、帰ってこれたのだと思うと、皆様からの温かい心に触れて、また入院当初の絶望の日々を思い出し、また私の兄・曽我祐成役を勤めてくださった先輩能楽師高橋忍さんの、私の無念のシテ降板となった今年7/15の座スクエア公演での冒頭解説にて「山井綱雄は必ずこの舞台に戻ってきます!!」と話されていたということ
【心からの御礼】1週間前の、私の病状についての投稿に対して、本当~に沢山のコメント、いいね!を頂き、ありがとうございます‼️普段応援下さる皆さま、能楽師関係者皆さま、お弟子さん生徒さん、友人、知人、本当に沢山の皆さまから御見舞いの言葉を頂戴しました!本当に、ありがとうございます‼️‼️🙇🙇その全てに、ご返事が出来ずにすみません!そして、7/15の座スクエア公演も、大勢の皆さまをお迎えして、能楽師皆さまのご努力お力添えにより素晴らしい舞台が無事行われたこと、大変に有り難く思っております!
とうとう❗️遂に❗️ここまで辿り着くことが出来ました❗️ありがとうございます‼️明日、第19回山井綱雄之會を、国立能楽堂にて開催させて頂きます。明日の12月の7日という日を、最大の目標に、6月の発病からここまで頑張ってきました。入院中、毎朝、皆寝静まっている頃一人早起きして集会室で朝日をみながら、朝9時から始まる6時間のリハビリの前に、黙々と一人朝食前に1時間半自主リハビリに励みながら、必ず舞台に戻る!負けてたまるか!絶対に12月7日必ずやるんだ!と心の中で呟いていました。チ
12月7日土曜に迫りました、「山井綱雄之會」。昨日、能では唯一行われる「申し合わせ」という通しリハーサルを行いました!!弟子の村岡による能「葛城大和舞」。本番でもいい感じで、見せてくれる筈です!女性能楽師による地謡もいい感じです。ご期待ください❗️私の能「夜討曽我」。我が金春流では、プロの能楽師による公演としては、戦後初となる上演となる為に、昨日のリハーサルでは出演者全員による初の合わせ。部分での稽古は重ねて来ましたが、はじめてベールを脱ぎました。伝来の型付を、精密に読み込んで、それ
縁~ENISHI~20周年記念公演!!ジャズピアニスト木原健太郎✖️金春流能楽師山井綱雄のユニット縁~ENISHI~、20周年記念公演を来年の4月11日にやります!木原さんは、私がライヴでのコラボレーションを最初にしたお相手です。もう20年も前のこと。今でこそ多くの能楽師が色々なコラボをされておられますが、当時は殆どありませんでした。いわゆる、スタンダードジャズではなく、木原さんのオリジナルのシンプルで温かいメロディに乗せて、私が能面能装束を纏い舞います。コロナの遥か前に、
今月はお陰様にて、公演や講座や稽古、会議、と色々に忙しくなってきました、、、が、無理はしておりませんので、ご安心下さい!!まだ右肩に五十肩のような症状はあるものの、確実に良くなってきています!謡も、舞も、もう以前と変わらずとよく言って頂けますが、自分の中での違和感はやはりあり、これは時間がかかります、、、右手握力も、入院中は15キロ足らずでしたが、20超えまで回復してきました!久しぶりに会う方会う方に、信じられない!奇跡ですねとよく言われます。お陰様でこうして活動出来る幸せ😌を痛感してお
「師を見るな、師の見ているものを見よ」ー能楽にまつわるちょっとしたネター大師匠から、幾度となく、時に噛み砕いて言われてきたことです。私はてっきり、かの世阿弥が書いた「風姿花伝」にでも載っているのかと思っていました。でも実は、内田樹さんの著書が出処だったようです。今、思い出しても、大師匠はたくさんの本を読み、たくさんのドキュメンタリーにも目を通し、弟子に聞かせてくださいました。少し長いですが、引用します。技芸を伝承する世界には弟子に対する教えがあります。――師を見るな、師の見て
8月の話ですが能面工房の見学ツアーに参加しましたタイトルは「金剛流能楽一家の工房へ!“鬼‘を生み出す女性能面師の世界〜たたきのみ、彫り、彩色…800年続く能面作りを拝見〜」え?能面彫るとこ見れるの?めちゃ見たい!これは行くしかないでしょう能面師の宇髙景子さんは思ったよりずっとカジュアルな感じのお方でしたお父様が金剛流能楽師で幼少の頃からお能をされていた方です能楽師であり能面師でもあったお父様がお亡くなりになった後能楽師はご兄弟が能面師は景子さんがそれぞれ継ぐ事になられ
先週から今週末までお仕事の後は忘年会つづきでして一年のお礼が伝えられるありがたい場です♡今日は、天神祭の能船でお世話になっているパワフルで愉快でバリバリな能楽奉賛会の皆さんとの忘年会✨お、お婆ちゃんになるまで喋りつづけられるかは分からんけど🎤😆炎天下で2日間耐えられるようが、がんばります。来年が待ち遠しいな🎆久しぶりの太成閣さん美味しかった✨お腹いっぱいーーーーー!..
第22回宇高青蘭能之会(うだかせいらんのうのかい)日時令和6年3月17日(日)13:30開演(12:30開場)会場金剛能楽堂京都市上京区烏丸中立売上ル地下鉄烏丸線「今出川」駅より徒歩5分※駐車場はございませんので、京都御苑の一般駐車場をご利用ください入場料指定席【SS席】12,000円【S席】10,000円【A席】8,000円自由席【B席】6,000円【学生席】3,000円※B席のみチケットの申し込み方法令和6年1
「うわなり打ち」ー能楽にまつわるちょっとしたネター歌川広重筆「往古うハなり打の図」東京国立博物館所蔵出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)前回のニュースレターでは「葵上」を取り上げましたが、その中に出てきた「うわなり打ち」という慣習のこと、みなさんはご存じでしょうか。学生時代には、日本史も古典文学も全く興味がなかったので、能楽を勉強することで知らない言葉がたくさん出てきています。そもそも、日本における婚姻制度は、平安時代には既に「一夫一
12月21日(土)住吉神社能楽殿開場:18:00/開演:18:30「伝統芸能、海を越えた出会い」能楽×トンネヤユを開催します。このイベントは私が主催しており、福岡と釜山の伝統芸能の交流をテーマに企画いたしました。トンネヤユは釜山の伝統芸能で、仮面をつけて舞う点が能楽と共通しています。この共通点をきっかけに交流が始まり、これまでに私自身3度釜山を訪れて交流を深めてまいりました。今回の公演では、釜山の伝統芸能トンネヤユの壮大な舞台を福岡の皆さまにご紹介します。トンネヤユは、大陸の