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※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。--スマホが振動している無視しようと思ったが翔はコール画面に表示されていた名前を見て考え直し、躊躇うことなくスマホをタップした。「……もしもし……七之助くんかい……?……ああ、これは間違いなく潤のスマホだよちょっと俺が、、潤をひどく無理させてしまってね、、……起きられそうにないから、、代わりに俺が電話に出たんだよ潤に何か用かい?急ぎなら、、潤が目を覚ましたら俺が伝えておくけど……そう?じ
自宅から持ち込んだ食材を冷蔵庫に入れさせてもらって、おかゆなら食べられるかも、と簡単に用意した。櫻井の様子を見ながら、昨日書類が積み上がっていたリビングをざっと片付けた。途中で一度櫻井が目を覚ましたが、まだまだ高熱を出しているようだ。軽く換気をして、着替えさせて、おかゆを少し食べさせた後、薬の服用とたっぷりの水分をとらせてまたベッドに横にならせた。「・・・」熱で潤んだ目でじっとおれを見てくる。「・・・まだ、かえりません。ここにいますよ。課長のそばにいますよ」
「1時間だけです。昨日停電したから、様子を見てくるだけです」「でも・・・」「すぐに、戻ってきますから」櫻井は頑なに寝てればよくなると言ったが、最終的には「好きにしろ」とだけ言ってまたぐったりと目を閉じた。大急ぎで地下鉄に乗り家へと帰る。昨夜の停電がどのくらい続いたのかはわからなかったけれど、冷蔵庫の中の作り置きは残念ながら断念することにした。「たしか冷凍庫に、あったはず・・・」きちんと整理された冷凍庫の中にはお目当ての鮭の切り身があった。こちらは解凍される
※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。--「……そうか……そんなことが……」翔は何も言葉を挟まず潤の話に耳を傾けていたが、やがてゆっくりと口を開いた。「……潤、、ごめんな……気づいてやれなくて……」「……そんな!どうしてしょおくんが謝るんだよ……!」話しながらいつのまにか潤は涙を流していて。「……いや、俺が悪い子どもの頃から俺は潤のことを見てきたのに…………潤は仕事を始めたばかりで色々忙しいかと思って、、とりあえず今はお互い
サイフォンの下のアルコールランプに、マッチで火をつける。これが、店主のこだわり。1杯1杯、丁寧に淹れたいからだと言っていた事があった。こだわりの豆を焙煎し、こだわりの挽き方で豆を砕き、サイフォンで淹れた珈琲。絶妙な苦味と酸味、それと、ほんのり香る、フルーティな香り。俺が、この珈琲に惚れこんで、もう何年たっただろう?新入社員の俺が、営業先から帰る時に、ふわっと感じたこの珈琲の香りに、吸い寄せられるように、この店に入ったのが、最初だ
Sside潤から自身を抜き、近くにあったティッシュで二人の白濁をざっと拭き取る。恍惚な表情を浮かべたまま目を閉じて、乱れた呼吸を整えている潤にまた跨ると、何も身につけないままの素肌に指を滑らせた。会議室でつけたきり、薄くなった首筋や胸元の紅い痕に唇を寄せて、クッキリと色を付け強調させる。俺の物だと、もう誰にも触れさせやしないとの想いを込めて。やっと手に入れた、潤を。長かった、気が遠くなるほどに。お前だけがずっと欲しかったんだ。「翔・・・くん?・・・泣いてるの?」俺に組み敷か
櫻井の部屋に戻り、暖かいタオルを3本作ると寝室へ入る。櫻井は眠ってはいなかったが、先ほどよりもぐったりとして目を開けることもつらい様子だ。「課長、ホットタオル作ったんで、顔とか拭きますね」顔や首筋を拭ってやると、少しだけ険しい顔つきが緩んだように見える。別のタオルに変え、背中や足、脇などを順に拭いていくが、呼吸の粗さまで和らげることはできなかった。「もっと熱が上がるかもしれないから」ポカリを氷と水で少し割ったもので薬を飲ませ、ベッドへ横たえる「・・・はぁ
俺の跡を継いで次期家元になりたいと宣言した修は、自分の言葉に興奮しているのかまた同じことを繰り返す。「僕が翔お兄ちゃんみたいな立派な家元になったら、、きっと僕にも潤お兄ちゃんみたいな人が現れるよね!」何度も楽しそうに話す修の無邪気な言動が微笑ましくて。俺はかがんで修と視線を合わせた。「…『天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝とならん』…俺にとっての潤は、、そういう存在だからな。きっと修にもいつか、、そういう人が現れるよ…」「…また翔お兄ちゃんは難しい言葉を使ってさ…俺
※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。--相葉さんの言葉で翔くんのことを思い出した俺は、何故だか気持ちが上向いて、フワフワして…「…潤くん、なんだか幸せそうですねぇ、、どうかしましたか?」ニノに水を向けられ、俺ははっとして顔を引き締める。…しょおくんのことを思うと、、無意識に顔が緩むんだよな、、何でだろ…。。すると相葉さんが遠慮がちに話を変えた。「あの、、もし良かったら、、お2人のこと、、…智さん、カズさんとお呼びしても?」相葉さん
もしかしたらこれは人生初の告白ってやつなのかもしれない。しかも玉砕覚悟の告白ときてる。告白したこと自体はある。でもそれは自分から言った方がいいだろうなと思ってやったことだったから潤への告白とは全然違う。好きな人に好きな気持ちを伝えるということが、どれだけ勇気がいることか。こんなにドキドキして、でも伝えられたことが嬉しくて、心があったかくなるようなことだったなんて知らなかった。清々しい気持ちの俺とは違って、潤は固まっている。目が点になるって、こういうことなのかな。
Sside(・・・やっぱり綺麗だな。)(うわっ、笑うとすげぇ可愛いじゃん!//)(ちっ。あのヤロー、馴れ馴れしく話しかけてんじゃねぇよ!)カフェには勉強目的で通っていたはずなのに、気づけばいつも、その美しい人を目で追っていた。話した事もない誰かに心を奪われる・・・こんな事は俺史上初めてで、もしかしてこれって、ストーカーになっちゃうパターンじゃねぇよな?!って少し心配になる。それに、こんなにコソコソ見てるのを気付かれたら気持ち悪がられるだろ・・・想像しただけで・・・軽く凹んだ。そ
しばらく抱き合ったままの二人だったが、少しだけ冷えた風に触れてようやく離れた。「・・・少し冷えてきちゃったね。かえろうか?」「・・・うん」二人は手をつないだまま、翔がゆっくりと先に階段を降り、そのあと潤がついてゆく。「今夜は隆ちゃんとこのお店でなんかテイクアウトしてこうか?」「・・・じゅんのことは、たべないの?」「・・・食べるよ。でも、一晩一緒に過ごしたいから。」翔の言葉に嬉しいような、なんだかくすぐったいような気持になり、潤はうつむいてしまう。階段
Ssideその日の俺は、兎角イラついていて機嫌が悪かった。一緒に住み始めた潤が、数日ぶりに海外の仕事から帰国する日。本来なら待ち遠しくて楽しみなはずなのに、潤のスケジュールは家に帰り荷物を入れ替えたら、今度は地方ロケへと向かう事になっていて。少しでも早く帰宅して僅かでも二人きりの甘い時間を過ごしたいねなんて潤とは話していて、俺もその気だった。なのに、結局なんだかんだと大幅に予定の時間は過ぎていき、潤が帰ってきた頃には、本当に着替えを準備するくらいの時間しか残っていなかった。「翔
※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。--ニノに「目立たないようにしてくれたら何やっていてもいい」とは言われたけれど。ちょっとくらいネットニュースとかを見ることはしても、さすがに、、ゲームとかをするわけにはいかないから。俺はスマホで天気予報を見る。午後から雨が降るのか…。画廊に湿気は大敵だから、湿度に気をつけなきゃな…。。もちろん、空調で調整されてはいるが、追加でポータブル除湿機を置いた方がいいかも。そんなことを思いながら、俺は受付に座る
※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。--2人の会話をぼんやりと見ていると、櫻井さんが俺のほうに顔を向けた。「あ、、ごめん。紹介するのが遅くなって。こちらはこの店のマスターの相葉雅紀さん」するとそのマスターは再び辺りを照らすような笑顔でぱあっと笑う。「こんばんは!いらっしゃいませ!Aibarの相葉です!今日は来てくれてありがとうございます!」ハキハキと挨拶してくれてぺこりと頭を下げてくれた、、んだけども。。あいばーのあいば…?
Jside「あー面白ぇ、腹痛てぇわ。」居酒屋で向かい合わせに座る翔くんはお腹を抱え、ヒーヒー言いながら傍から見て大袈裟なくらいに笑っている。「ねぇ、笑いすぎだって!そんなに笑われると恥ずかしいじゃん。」「ごめんごめん!だって潤ってさ、見た目と中身のギャップと言うか、とにかく俺の笑いのツボなんだよ。ホント、潤と一緒に居ると楽しいわ。」笑い過ぎて滲み出た涙を指で拭う姿に少しだけムッとしながらも、最後の一文には俺も同感。「潤とは気も合うし、他の奴と遊ぶより断然居心地がいいんだよ。お前
※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。--そんなある日。画廊に出勤すると、受付の奥の部屋にいるはずのニノがいない。あれ…?今日はニノ、、来ない日だったかな…?俺が出勤予定のカレンダーをチェックしようとすると、、2階からニノが誰かと談笑しながら降りてきた。ーー「…あ!大野先生…!今日はこちらにいらっしゃる日だったんですか…?」ニノの隣りにいたのは、、現代アートの若き巨匠で、そしてニノの恋人でもある大野智先生。とてつもなく自由人で、
<Sside>岡田の幼馴染だという、警視庁の井ノ原さんの計らいで、何らかの妨害計画が動いていることが分かった。ファッションビルのオーナーにも、今回の出店計画の詳細の問い合わせがあったという。それと、俺の事も聞かれたと・・・。犯人の狙いは一体何なのだろう?もし、ショーの開催の妨害であれば、開催前に会場に爆弾を仕掛けるとか、それこそダミーの爆弾でも仕掛けたら、中止になるだろう。事務所の住所も把握しているのだから、そこに来る新作の服を狙えば、それ
「…どうしちゃったの翔ちゃん。なんか、、今日の翔ちゃんは…腰が入ってなくて重心も不安定だったし、、目線もふらふらしてて心ここにあらずな感じで…。そんな踊りじゃ流派会でも恥をかくと思うよ?」ズバッと智くんに指摘され俺はうなだれる。「…この間まであんなに調子が良かったのに。何かあった?」俺は黙っていた、、が、、一方で考える。智くんに相談してみようか…。。「…何か悩みでもあるなら遠慮なく話してよ。今俺は翔ちゃんの踊りの師なんだから、翔ちゃんの舞を惑わせる原因となるようなことはできるだ
旬side『櫻井さんて、潤の昔の彼氏ってとこですか?あいつ綺麗な顔してるし、未練あるのはわかりますけど、俺達は絶対別れたりしませんから無駄ですよ。』俺の知らない所で二人が会っていた事実に、嫉妬と怒りで暴れ出したくなるのを我慢しながら、櫻井さんと近くの公園で話をしていた。こいつ、遂に潤の部屋まで上がり込みやがって。潤も潤だ、帰ったら問い詰めてやらないと。『二人の事は、俺がとやかく言える事じゃないよ。そんな事より、昨日が潤の誕生日だって覚えてた?そんな日に、誰と何処に居たんだよ。』
このお話は、Findtheanswerと、Answerwasfoundに登場した皆さまの、謎解きは、営業中に?!の、その後のお話です続編のリクエストありがとうございます~・~・~・~・~・~・~・~・~・~〈Jside〉「松本先生、頼まれていた書類です。」「中塚さん、ありがとうございます。」「明石さん、帰ってきませんが、大丈夫でしょうか?」「また、ダメだったんじゃないんですか?」「44回目の不合格ですか?記録更新ですね。」「流石、明石さんですよね(笑)」今日は、ここで
※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。--「……はぁ、、やっぱり進学コースの授業はレベルが高いよな俺教師が何言ってんのか全然分からんかったw」「……まぁ俺たちは勉強なんて二の次でとにかく高校規定の出席日数さえ満たしていればいいっていう先生たちの認識があるからじゃね?芸能コースの生徒はテストが出来なくても最低限の出席日数が大丈夫ならあとはレポートとかで卒業させてくれるし授業に出てさえいればそれでとりあえずはOKなんだよ」潤は勝手に七之助
マンションや建物の高さが低いせいか、空が広く見える。街路樹も、梅雨の中休みの青空に、精一杯枝を伸ばしている。町の時間がゆっくり流れているように感じるのは、道行く人の歩くスピードが、自分の知る街よりのゆっくりしているからだろうか。(この町で、翔は暮らしているんだ)自分が住んでいる街は、なんでもかんでも上を目指していて、高く高くなってゆく。店でナンバーワンをとっていたのだって、自分なりの努力をしてきたのだ。相手の好きそうな話や教養だって、優しさやテクニックも。(もし、全部捨
本日2つめのお話です。このひとつ前の記事に「CONFUSION」26があります。※こちらは、love15253545(←リンクでサイトに飛べます)さんの素敵な画像に私の妄想をつけさせていただいた1話完結のお話です。オムニバス形式の不定期連載です。よろしくお願いします。───────────────おれのだいすきなしょおくん。もししょおくんがちっちゃくなっちゃったら。ずっとポケットにいれて。どこにでもつれていくんだ。ぜったいだいじにするからね…。。…。…。。「じゅーん!
そうやって。いつしか、かずのいない生活は当たり前になって、そして平気になって、1人でもやり過ごせるようになって。そうなってきた途端に皮肉なもんで、仕事のごたごたも落ち着いてきて。あー、今だったらあいつのとこに迷わず時計を持っていってやれたのになんて、やっぱ俺ってバカだよな。今さら何言ってんだってそんな自分に呆れたりして。あれから何年経ったかなんてあまり考えないようにしてたから記憶は朧気だけど、かずのことを好きか嫌いかと聞かれれば、そりゃ嫌いだとは言えなくて。だからといって未だに忘
<Sside>「俺は、翔さんのことが好き。」「俺も・・・俺も、潤が好きだ。」「ふふっ・・・両思いだね。」「ああ。」「恋人になってね。」「勿論だよ。」「良かったぁ~。」「今日の潤、何だか可愛いな。」「かわいくなんて無いから。」「可愛いよ。だって・・・ちゅっ」「////翔さん・・・」「キスしたくなっちゃうくらい、可愛いよ。」「翔さんがそう思ってくれるなら、可愛い潤がいい。」「そうだろ?」「ふふふっ・・
※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。--穏やかな微笑みで櫻井さんが俺を見つめる。えっと…。。「あ、、はい。俺も櫻井さんと仲良くなれて嬉しいです」櫻井さんは笑顔を崩さず続けた。「…これからも、、友達としてでいいから、、こんなふうに、、一緒に飲んだりしてくれる…?」「……?もちろんです…」……?なんだろ…?何となく、今の言い方に、違和感が…。。…んん…?俺は違和感の正体を探りたくて、少し思考を巡らせようとすると、櫻井さんが照れ
Jside部屋のロックを解錠すると、ドアは勢いよく開かれ怒ったような顔をした翔くんが入ってきた。「翔くん・・・、どうしたの?」「あいつ、居るんだろ?上がるぞ」「あいつって・・・?」誰もいやしないのに僕の言葉が耳に入らないのか、翔くんは僕を押し退けるように部屋に入っていく。リビングに誰も居ないのを確認すると「まさか、寝室にいるんじゃねえよな?」そう言うと、乱暴に僕の手を掴み、ズカズカと寝室へ向かった。「ねぇ、さっきから何言ってるの?」「電話貰ったんだよ、小栗君から。お前に別
俺は言葉通り今夜は早く寝ようと潤くんを待たずに布団に入る。確かに、今日は疲れた…。ほとんど稽古場にいたし…。俺がうつ伏せになって布団でうとうとしていると、いつものように潤くんがやってきた。「…お兄さん…今日は僕に、、色々教えてくれてありがとう…。お兄さん自身のお稽古もたくさんあったのに…。…疲れたでしょう…?お礼にマッサージしてあげるね…」俺の返事も待たずに潤くんは俺の肩から二の腕をさすり、リズミカルな動きでマッサージを始める。そんなことしなくてもいいよ、と言いたいのだが。
※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。--櫻井さんはひとつひとつ丁寧に作品をじっくりと眺めている。その横顔も立ち姿も凛としていて、とても気品があって。高貴な佇まいはまるでヨーロッパの貴公子みたいだ。──君は綺麗な顔をしているね。君がこの画廊1番の芸術品みたいだ──さっき櫻井さん、、に、、そう言われたけど、、櫻井さんのほうこそ、『綺麗』で『芸術品』だと思うのだけど。。…。俺はあんなこと言われたからか、、つい、、櫻井さんのことが気になって