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Jside「あー面白ぇ、腹痛てぇわ。」居酒屋で向かい合わせに座る翔くんはお腹を抱え、ヒーヒー言いながら傍から見て大袈裟なくらいに笑っている。「ねぇ、笑いすぎだって!そんなに笑われると恥ずかしいじゃん。」「ごめんごめん!だって潤ってさ、見た目と中身のギャップと言うか、とにかく俺の笑いのツボなんだよ。ホント、潤と一緒に居ると楽しいわ。」笑い過ぎて滲み出た涙を指で拭う姿に少しだけムッとしながらも、最後の一文には俺も同感。「潤とは気も合うし、他の奴と遊ぶより断然居心地がいいんだよ。お前
「おはようございます。よろしくお願いします。」「おう、来たか。」「はい。」「迷子にならなかったか?」「子供じゃないんで・・・今はスマホがあれば、アプリでちゃんと道案内してくれますよ。」「そうか、それは良かったな。」はははっ・・・口を開けて大笑いしている師匠。もう・・・いつまでも子供扱いして。師匠の本業はカメラマン。人物も動物も、植物や風景も、あらゆる被写体を撮影している。だけど、それ以外に絵を描
Jside「松本!待てよ。家まで送ってくよ。」まさか追いかけて来てくれるなんて思わなくて僕の横に立つ翔くんを、戸惑いながら見ると「結構飲んでたのに、歩くの早ぇな。やっと追いついたわ。」俺も歳だな。そう言いながら翔くんは膝に手をあてて、息を整えながら僕に向けて笑顔を見せた。ドキンとした。だけど、そうかな・・・って誤魔化しながら翔くんと並んで歩き出す。「和泉さ・・・、ううん、電話はもう良かったの?」いつもみたいに和泉さんを送らなくていいの?そう聞くのが、不自然に感じて聞けなか
<Jside>俺は、高校1年。新入生の役。櫻井さんは、3年で生徒会長の役。面白いからと、役名=芸名となっているから、俺は松本潤という役だし、櫻井さんも櫻井翔という役だ。俺に至っては、芸名=本名なのだけど。櫻井さんも、そうなのかな?実年齢は、俺は18歳で、今年高校を卒業している。櫻井さんは21歳の現役大学生だ。このドラマで櫻井さんは、文武両道だけど、子供の頃からのトラウマで、女性が苦手。という役。かといって、最初から恋愛対象が男だったというわけ
Ssideマンションに着き、ベッドまで我慢出来ない俺は玄関の扉が閉まるとすぐ潤の背中を壁に押し付けるようにして潤の両頬に手をあて貪るようにキスをした。丁寧に潤のぽってりとした唇を舐めとると吐息を漏らす潤の唇の隙間から舌を挿し入れて口を開かせ上顎を舌先でツーッと撫でてやる。「んぁんっ・・・」可愛い声を漏らす潤に欲望が止まらずシャツに手をかけると「・・・翔くん、ちょっと待って!」俺の手を掴み制止する。「なんでだよ、もう待てねぇよ」尚も続けようとする俺から逃れると潤はス
それにしてもだ。朝の挨拶こそ上手くやりこなせたものの…顔を合わせれば合わせるほど羞恥に襲われる。だって同じ職場の後輩(しかも同性)の前で、あんなに乱れまくって挙句の果てに寝落ちてしまった俺のことを誰でもいいから殺してくれっ(自分で死ねる勇気なんて毛頭ない)!バカみたいに心臓が跳ねてしまう現象は、彼を目の前にした時だけだったのに。時間が経てば経つほど、ほんの少し向こうに姿が見えただけでも起こるようになって。挙句の果てには姿なんか見えなくてもその時の行為を思い出しては赤面するように
Jside「じゃあ、おやすみなさい。潤君、本当におめでとう。ほら、相葉さん、行くよ。」「潤ちゃーん、おめでたまきん!潤ちゃんがいい年になるよう、翔ちゃんが潤ちゃんを大事にしてあげてよ?ワイン美味しかったよ、ごちそうさま。じゃあね、おやすみ。あー!ちょっと待ってよ、ニノちゃーん!」ライブが終わり、僕の部屋でメンバー皆でワインを開けて誕生日のお祝いをして貰って。楽しく程々に騒いだ後、明日もまだあるライブに備えて休もうと、相葉君とカズは部屋に帰って行った「あいつら、絶対これから一戦交え
Aside「潤ちゃん、とりあえず翔ちゃんの様子を見に行こ?」風磨の話を聞いて、すっかり動揺を隠せなくなっている潤ちゃんを部屋の外に連れ出して「ごめん、ちょっとだけ待ってて!」すぐ部屋に戻り肩を震わせ俯く風磨の頭をポンと撫でる。「風磨・・・よく話してくれたね。ありがとうな。」頑張った彼に礼を言って外へ出た。かっこ良かったよ、風磨。お前はお前なりに本気で翔ちゃんに恋してたんだよな?その恋が叶うわけなくても傍に居たい気持ち俺には痛いほどわかるよ。次は・・・俺の番かな。待
Jside「でさ、めちゃくちゃ可愛い女の子だったんだけど、脱いだら全然色気のない下着つけてて、萎えちゃったんだよなぁ・・・」「そう。・・・結構酔ってんね、水でも飲む?」「ありがとう、貰うよ」夜中にやってきた訪問者は、僕の部屋のソファに座り手渡したペットボトルの水を飲みながら、饒舌に今日の出来事を話す。飲み会があったなら、始めから僕と約束なんてしなきゃ良かったのに・・・少しだけそう思ったけど、いつもの事だとそんな考えをすぐ打ち消した。約束しておいて、突然キャンセルされる事は僕と旬の間
Oside「うんめぇー!!おばさんのご飯、やっぱめちゃくちゃうめぇわ!」「あら、ありがとう翔君♡嬉しいわぁ!智はあんまり食べないから作りがいがないのよねぇ。」・・・つまんねぇ今日は松潤もゆっくりして行くと思ったのに暗くなる前に帰って行った。いつもなら夕飯まで食べて行くのに。「マジで?!こんなうめぇのに信じらんねぇ!おばさん、オカワリ!」・・・何となく様子がおかしかったんだよなぁ「はい、翔君。たーんとおあがり♡」もしかして、変なヤツに付き纏われでもしてんじゃねぇだろうな・
<Sside>今回、俺が主演のドラマは、ナイトドラマ枠で『BL』が題材だと監督から最初に話を貰った時に・・・相手役は誰がいい?そう、相談を受けた。俺が主人公で、相手役というのだから、ドラマ的には、相手は社会人で、俺を翻弄してくれる人が良かったのかもしれない。だけど、俺はBLという題材だからこそ、彼と一緒にドラマを作りたいと思ったんだ。「俺より年下とかでもいいんですか?」「ん?誰かいい子がいるのかい?」「ARSってアイドルグループ知ってますか?」
Jside部屋のロックを解錠すると、ドアは勢いよく開かれ怒ったような顔をした翔くんが入ってきた。「翔くん・・・、どうしたの?」「あいつ、居るんだろ?上がるぞ」「あいつって・・・?」誰もいやしないのに僕の言葉が耳に入らないのか、翔くんは僕を押し退けるように部屋に入っていく。リビングに誰も居ないのを確認すると「まさか、寝室にいるんじゃねえよな?」そう言うと、乱暴に僕の手を掴み、ズカズカと寝室へ向かった。「ねぇ、さっきから何言ってるの?」「電話貰ったんだよ、小栗君から。お前に別
Jside『松本君、お疲れ様。気をつけてね。』『お先に失礼しまーす。』まだ寒さが残る3月のある日、バイトを終えて外に出る。翔くんがカフェに来なくなって、すっかり一人で帰るのにも慣れてきていて。会っていない事より、そんな変化の方が寂しく感じられた。自分から別れを告げた癖に・・・こんな気持ちになるなんて身勝手なもんだ。『潤!』居るはずのない翔くんの声に弾かれたようにそちらを見れば、少し離れた所に翔くんが立って居て『翔・・・くん』会わなくなってから、ひと月も経っていないはずなの
<Sside>「カット~!!」「大丈夫か?相葉。」「すみません。もう一度お願いします。」順調だったのは最初だけ。その後からは、何故か相葉さんがNGを連発して、撮影が思うように進まない。決して相葉さんだけが悪い訳ではない。度重なるスタッフのアクシデントもある。今日は、みんなどうしちゃったんだ?そう思わずにはいられない。そんな時・・・「おはようございます。」移動車から下りて、走ってきたのか、少し息
遠くの方から聞こえてくる着信音いつもスマホが置いてあるはずの枕元に、手を伸ばし探すけど触れられず、仕方なく重い瞼を開けた。「おはよう。」朝日が射す僕の寝室のベットの上僕の右隣でにっこり笑う翔くんがいた。「お、おはよう・・・。」・・・そうだった。昨日あれから翔くんに抱かれてリビングじゃあ床が硬くて、何度もしたら背中が痛くなるからってベットに運ばれて今までで一番激しくて、だけど一番甘くて体も心もトロトロに蕩けさせられたんだった///『もっ・・・無理だって・・・、翔くんっ・・・
Sside潤から自身を抜き、近くにあったティッシュで二人の白濁をざっと拭き取る。恍惚な表情を浮かべたまま目を閉じて、乱れた呼吸を整えている潤にまた跨ると、何も身につけないままの素肌に指を滑らせた。会議室でつけたきり、薄くなった首筋や胸元の紅い痕に唇を寄せて、クッキリと色を付け強調させる。俺の物だと、もう誰にも触れさせやしないとの想いを込めて。やっと手に入れた、潤を。長かった、気が遠くなるほどに。お前だけがずっと欲しかったんだ。「翔・・・くん?・・・泣いてるの?」俺に組み敷か
「櫻井さんも、そろそろ行かなくちゃいけませんよね。すいません、お引き留めしちゃって。」「そんな!声を掛けたのはこちらです。それに自分は全然大丈夫です!はい。」なのに、松本さんには機敏に反応出来ちゃう俺。同時に、また激しい動悸と火照りに襲われる。胸のドクドクと顔がかぁ〜っと熱くなるこの感じ・・・ん?んん?・・・、(ポクポクポク)・・・・・・、(ポクポクポク)・・・ハッ!!(チーン)こんな状態をなんて言うか俺は知ってる。この症状はもしや・・・よもやよもや更年期ってやつ
<Sside>「ちょっと松本君、大丈夫?酸欠なんじゃない?」ADさんが松本君に声を掛けている。明らかに、撮影前とは違い、様子がおかしい。「もう、櫻井さんみたいに、経験豊富じゃないんだから、もう少し手加減してあげなきゃ。」照明さんの言葉に、何だかズキンと胸が痛む。俺、そんなに恋愛経験豊富じゃないですけど・・・。ガキの頃、ぶつかるようなキスの経験くらいだったらあるけどね。だから、このドラマで、松本君とキスが出
Jside雅紀と若宮さんが幹事を買って出てくれて、定期的に行われるようになった、プロジェクトチームの飲み会。今日がその日で、仕事を早めに切り上げて、予約した店にメンバーは集まっていた。雑務を済ませ、皆より少し遅れて僕と翔くんも店へと向かう。予約された店は、繁華街にあるけど、そこへ行くまでに少しだけホテル街を抜けて行く。翔くんと、明日の上役への報告について話しながら歩いていると、前方を腕を組み歩く男女の、男性の背中に見覚えのある人物を重ねる。もしかして・・・いや、今日は違うだろう・
Jside翌朝、旬と一緒に僕の部屋を出てそれぞれの職場へと向かう為に別れる。僕はいつも通り少しだけ早く出社し、途中コンビニで購入したコーヒーを飲みながら自席のパソコンを立ち上げて、この週末で溜まったメールの対応をする。総合電機メーカーの商品企画部で働く僕は、社外からの電話に邪魔される事のない始業前のこの時間で雑用を済ませたり、今日のタイムスケジュールを立てたり。朝は苦手だけど、この時間があるかないかでは、決して要領よく仕事をこなすタイプではない僕にとって、業務の捗り方が違うように感じて
旬side『櫻井さんて、潤の昔の彼氏ってとこですか?あいつ綺麗な顔してるし、未練あるのはわかりますけど、俺達は絶対別れたりしませんから無駄ですよ。』俺の知らない所で二人が会っていた事実に、嫉妬と怒りで暴れ出したくなるのを我慢しながら、櫻井さんと近くの公園で話をしていた。こいつ、遂に潤の部屋まで上がり込みやがって。潤も潤だ、帰ったら問い詰めてやらないと。『二人の事は、俺がとやかく言える事じゃないよ。そんな事より、昨日が潤の誕生日だって覚えてた?そんな日に、誰と何処に居たんだよ。』
Jside「どうして・・・何でっ・・・ここに・・・居るの・・・?」翔くんの存在を確認した途端に胸の鼓動が早くなり息が上手く出来なくて無意識に涙が流れ出て頬を伝う「潤・・・?」僕の異変に気づいた翔くんが表情を変えてソファから立ち上がり近づこうとするから「・・・来ないでっ!」声を荒らげ翔くんを制した。「何しに・・・来た・・・のっ、昨日あんな事があってよく僕の前に来れたね。僕ならっ・・・あれぐらいっ・・・平気だと思って・・・るの?これ以上、僕に・・・関わらないでっ」「潤、違う
※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。--ニノがおもむろにカバンから取り出したもの。それはA4サイズが入るファイルで。「……この絵、いかがでしょう?とても、、素敵な絵だと思いませんか」ニノがファイルを広げ、指し示したそこにあった絵は。「「「わぁ……!」」」俺と翔くん、相葉さんの声が重なる。それは緑豊かな森の中で、、5人の男性が小さなカクテルパーティを開催している絵で。みんな笑顔で、、とても楽しそうで、、絵から幸せな笑い声が聞こえてく
※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。--屋台で夕飯を済ませた俺たちは並んで家路を辿る。「本当に良い店だったなー!おでんは美味いし安いし、大将は優しかったし……」「うん。裏メニューの〆のラーメンも最高だったよね!しかも、シェアOKにしてくれて……」俺たちは大将ともすっかり仲良くなって。大将が機嫌良く、「〆のラーメンも食ってくかい?これは裏メニューで誰にでも食わすわけじゃないんだけど、兄ちゃんたちを気に入ったから特別!」って言ってくれ
今の今まで会いたくて会いたくて仕方のなかった人は、寝言で名前を呼んでしまうほど大切な人と楽しそうに笑い合っている。きゅっと下唇を噛んだ。歯を立てていないと涙腺が崩れそうだった。どうして。俺はたった今、翔さんが俺のことをどう思ってんのか。俺のことを好きなのか確かめようって。好き…なのか…。なぁ、好きなんだろ?俺のこと好きなんだろ?誰の代わりでもない。好きだから俺とヤったんだろ?なぁそうだろ。だってあんたは、いつもいつも。俺に優しかったじゃん。なの
どのくらいその翔さんの姿を眺めていただろうか。時折、法律に関することを僕に聞いてくることはあったけれど、殆どは翔さんが答えている。全く内容の違う話を、瞬時に応えている翔さん。その、豊富な情報量と知識に、僕は驚かされた。それに、国内はもとより、海外とも通信している翔さん。勿論、聞かれたその国の言葉で返事もしている。海外の会合は、時差があるからか、終わった会合もあれば、その後から始まる会合もある。国内も、時間差で始
Jside落ち着かない気持ちで部屋の時計を見れば、時刻はとうに旬の到着予定を過ぎていた。今日もまた急なキャンセルなのかと、不安が胸をよぎる。想いが通じ合った後、翔くんは僕の手を引き、起き上がらせると、ワイシャツのボタンを手早く留めてくれながら『潤、残念だけどあと5分で会議の時間だ。とりあえず顔洗ってこい。お前・・・涙と色気出しすぎ。』悪戯っぽく僕の耳元で、息を吹き掛けるように言った。そんな事されたら、また身体が熱くなってしまいそうだったけど、とにかく会議まで時間がない。僕はトイ
Jside「んっ・・・やめっ・・・」戸惑う翔くんの唇を舌でこじ開け、舌を絡め吸い取る。翔くん、僕の翔くんずっと触れたかったずっと本当はこうしたかったこんなにもどかしい想いをずっと抱えるならあの時・・・あなたから離れるんじゃなかった「っはぁ・・・松本っ、やめろっ!」翔くんが僕を引き剥がす「どう・・・して・・・」「何のつもりだ!」「どうして風磨なの・・・?」「松本?」「僕がいた居場所、僕にしてくれた事、どうして風磨に・・・」「何言ってんだよ・・・」「あの頃、翔
本当はさ。翔さんに名前を呼ばれて、しかも「好き」だなんて言われたら俺。嬉しくて泣いちゃうんじゃないかって思ってた。だってもともと涙もろい性格だし、それに。本当にそうなって欲しいっていう切なる願いもあったから。でも泣いちゃったらきっとこの人はまた、俺のことを泣き虫だって笑うだろうからって。だからもしそういうことになっても泣かないようにしようって心ん中で決めてたのに。あっさりそんな言葉をもらえた俺の目からは大粒の涙が零れてしまって。そして予想通り翔さんからは、「泣き虫」
こんだけ思いをぶつけても、翔さんは何も言わずにじっと俺を見つめるだけ。いつだってそう。2度目のセックスまでの間だってあんたは何も言わなくて。だから俺からキスをしたんだ。どうして?好きだったら相手の全てが欲しくなるもんじゃねーの。なりふり構ってらんないのが恋愛なんじゃねーの。そんなに余裕ぶっかましてるってことは、たとえもしあんたの前から俺が姿を消したとして、そんな俺をきっとあんたは探し回るなんてことはしないんだろうな。「戻れば...」翔さんにとって俺の存在はきっとそ