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3月~4月に3つの展覧会を予定しているので、まとめてお知らせします。🔳教室展『第13回横浜画塾展ー新しい光をもとめてー』4月2日(火)~4月8日(月)横浜市民ギャラリーあざみ野🔳個展『笠井一男水彩画展ー未知のフェーズへー』4月12(金)~4月17日(水)青山ギャラリーコンセプト21🔳グループ展『三人三様展ー近づく感覚・遠ざかる常識ー』3月29日(金)~4月8日(月)鹿児島ギャラリー白樺鹿児島の茂山寛氏、熊
コロナ禍で我慢のSTAYHOMEを余儀なくされた経験をし、さまざまな災害の波状攻撃に遭遇する事態に陥って、インフラの整った“フツウ”の生活の脆弱さを再認識する今日この頃・・・。アメリカやカナダに、ドイツ系移民を主とした“アーミッシュ”という宗教集団が生活をしている村がある。ハリソンフォード主演の映画『刑事ジョンブック/目撃者(WITNESS)』をご覧になった方はお覚えていると思う。彼らは、移民当時の生活様式を守ることを主義とし、かたくなに電気も車もない昔な
SNSで作品を紹介している皆さんのほとんどが経験したことのある「あなたの絵をNFTで買いたい」というコメントやメッセージ。自分の絵をトロけるような誉め言葉と共に『買いたい!』という申し出は一瞬最高の喜びを与えてくれるよね?たとえば、こんなやつ。でも、ちょっと待って、要注意!私にも数年前から(コロナが広がったころから)投稿するたびに毎回数件から十数件入ってきていた。最初はちょっと喜んで“いいね!”を押したりしてたけど、なんだか怪
4月8日(月)第13回横浜画塾展盛況の内に無事終了した。総勢90名、350点を超える展示に、ご来場いただいたみなさんも、質・量ともに驚きと共に満足していただけたようだ。よかったよかった。全作品を閲覧気分で見ていただけるよう、お客さんのいない時間に一気にノーカット撮影してみたので、ぜひご高覧いただきたい。1階会場。月曜日~水曜日午前のクラス。2階会場。水曜日午後~土曜日のクラス。私としては、皆さんが1.それぞれの
最近、妙に気になる作家をご紹介したい。私の中で、水彩画とはこうあるべきと思う究極の表現のような気がしている。それぞれ、“抽象度”は非常に高く、これらの作家のデモンストレーションビデオを観ていると、私の中には憧れと嫉妬が入り混じった感情が沸々と湧き上がる。いずれも、いつも私が標榜している下記のことを究極まで駆使している。■ウォッシュ(水で描くこと)■ネガティヴシェイプ(塗り残した形)■断捨離(省略・単純化)■一点集中■ブラシワーク(筆さばき)■バルール(色価
毎年個展を行うにあたり、“なぜ個展をするのか”についての再確認している。いつものことだが、備忘録としてここに記しておこう。私にとっての個展の意義(目的)とは■晒してなんぼ(自分へ)観ていただいてこそ次への方向性が見えてくる。観ていただいてこそ自分が“何者”なのかはっきりする。■塾長、絵描きやってます(塾生、水彩ファンへ)塾生や水彩ファンに作品と絵描きとしての活動を見ていただく。■元気にやってます(お世話になった方々へ)
年に4回のペースでやっている広尾アートアカデミーの一日ワークショップを行った。テーマは、①新緑の森(10:00~13:00)と②煌めく海(14:00~17:00)の二講座。①新緑の森ファーストウォッシュは、鮮やかな黄緑を下地として敷いておく。乾いたら次に暗いところ(中間トーン)を入れていく。この時明るい幹は塗り残しながら…。細部、暗部を入れて完成。"ForestBathing"51cm×36cm
先日やっと手に入れたパレット“HandyPro16"に絵の充填完了‼️今までは基本的に16色で描いていたが、最近“グラニュレーション系”の絵の具を意識的に使うようになってきたので、HandyPro16は“特殊絵の具”用にすることにした。真っ黒に見えるが、それぞれ微妙な色味で、水に溶けると顔料が分離する絵の具を選んで新パレットに入れてみた。左;私の標準絵の具(CraigYoung)右;グラニュレーション系絵の具(CergioHandyPro1
毎月第1・第3水曜日の午後はデモンストレーションデー。次回が祝日となるため、早めに桜の風景の準備をしておこう。横浜市営地下鉄ブルーライン仲町台駅から徒歩5分のせせらぎ公園の写真を下に創作しながら描いてみる。横浜市都筑区のせせらぎ公園。Googleストリートビューではこの辺り。昨年、私が現地で撮った写真。《StepbyStep》ファーストウォッシュは空、桜、地面の下地の色を入れておく。徐々に暗い部分を入れていく
新型コロナウイルス感染終息の気配ないまますでに11月になりました。横浜画塾では4月・5月の2ヶ月を完全休講とし、その後万全の感染対策を施したうえで6月より慎重に再開しております。具体的対策として1.授業時間短縮による交通機関ラッシュ回避2.隔週講座の新設3.1講座の人数制限によるソーシャルディスタンシング確保4.机ごとのアクリルパーテイション設置5.講座ごとのアルコール消毒実施6.換気の励行等環境整備を徹底して行っています。それでも遠隔地のため通塾が難しくなっ
デッサンは観察力・洞察力を鍛えるのには絶好の方法。見えている“表象”だけではデッサンは描けない。観察する、考える、気付く事でより”正しく”描ける。分かりやすいところだけ見ていても騙される。モチーフ(対象)が存在することの本質を洞察することによって新たな発見が可能になり、初めて見えてくるんだと思っている。【参考サイト】12時間円柱を描きつづけてはじめてわかったこと。「気づく」までにはたくさんの時間がかかるのに、みんな先に教わってしまうんだね。
みなさんお久しぶり!スマホを紛失してからSNSから2週間以上遠ざかっていたので、再開のタイミングがなかなかつかめず、今回、横浜画塾展開始と同時にリ・スタートすることにしました。今後ともよろしくお願いします。++++++++++++++++++++++++1年半ぶりの教室展『横浜画塾展』の準備は3か月前から始まっていた。もちろん塾生の皆さんは1年半の間日々精進されこの日のために頑張ってきたのは言うまでもない。搬入時の混乱を避けるため、2週間前には全作品をアトリエに保管す
先週金曜日に4年ぶりのNHK文化センター名古屋教室の日帰り一日ワークショップを行った。画塾展(教室展=開催中)、個展(12日から)の直前ではあるが、4年ぶりの名古屋に気合を入れて臨んだ。金曜日は朝から雨。新横浜から新幹線で名古屋へ。《午前の部》開花が遅れている桜をモチーフに水の力を利用して春らしい空気感を描いてみよう。Googleストリートビューではこの辺りまでしか入れない。実際は手前の藤棚の下から池越しに遠くの桜を見ている。私が現地で撮った
毎週第2・第4水曜日は、午前・午後のWデモンストレーションデー。新緑+木漏れ日の風景を題材にして、“夏休み”フレーバーで描いてみよう。《午前の部》北海道大学植物園の大木を描いてみた。現場で撮った写真。《StepbyStep》《午後の部》青森・十和田プリンスホテル敷地内の散歩道。私が現地で撮った写真。12日(金)か
個展初日、なんとか無事にオープンできました‼️お花まで頂き、ありがとうございました。😊🙏✨11:00に開場すると次々に生徒さんやお客様がいらっしゃって、一時会場が人で埋まってしまうほど‼️ビックリ‼️その後、食事の時間になって収まったものの、午後になると絶えることなく入れ替わり立ち替わりご来場頂き、たくさんの方々とお話できて楽しく過ごしました。オシャレなお花をいただき、ありがとうございます。センスの良さにみなさん感激していました。ギャラリーコ
『いつも描きすぎて濁っちゃうんです!』という訴えをよく聞く。対策として、なぜ濁るのかをよく考えることはもちろんだが、私は、『いつ濁るのか』を考えれば答えが出るような気がする。私は画塾やカルチャー教室で何千の皆さんの制作の一部始終を見させてもらって思うことは、『どんな描き方の方でも全行程の80%くらいまでの進捗で濁る人はまずいない!』ということ。それは、何を意味するか。。。きっと最後の行程で何をやったかを考えれば“きれいなまま”
あなたは筆をどのように保管してるかな?洗った後、穂先を上にしてコップなどに立てて乾かしていないだろうか?まさか、筆巻きに巻いたままにしているなんてことはないよね?これは絶対にしないほうがいいよ~!※これは、ラファエルの筆やシュミンケの絵の具を輸入している丸善美術商事㈱の元会長、故・小林善安氏から生前に『くれぐれも生徒さんに伝えて欲しい。』と言われたこと。会長の意思をみなさんにもお伝えしておかなければ。基本は、穂先を下にして乾かすこと!なぜかという
第3期水彩静物基礎講座の4回目。今まで勉強してきたスキルを活かして、白い花を描いてみよう。《StepbyStep》鉛筆下描きは最小限度。構図は意図そのもの。『納まりのいい』構図を探す前に、どんな絵にするのか、何を描きたい(見せたい)のかが先にあってこそ構図が決まってくる。“納まり”は優先度が低い調整事項だと思う。今回は基礎講座なので、使い方の説明をしながらマスキングも多用している。背景、花の陰、ベースとなる色調などをイメージしなが
花瓶に絵付けされた円、どう描く?この丸い絵付けがどう見えているか…もしかして、こう描く人もいるんじゃないかな?でも、ホントはこんな感じじゃない?円を斜めから見ると楕円になる。その長軸(長径)はその円の“回転の軸”に直角に交わる。まずはそこを理解していただくことが先決。※長軸・短軸は常に垂直・水平ではないので要注意。サイコロが描けたら、楕円とパースはマスターしたと言ってもいいと思う。この図を見ながら、過去の記事を参照し
紅葉を描くにあたって、いつも頭に浮かぶエピソードがある。心から納得し、私の脳みその深いところに刻まれた鮮烈な話。かつて、京都嵐山に“嵐峡館”という老舗旅館があった。聞くところによると、昔から歌舞伎役者の隠れ家的宿として有名だったらしい。2007年に休業状態となり、今は星野リゾート運営の“星のや”として復活している。“星のや”のオープン前、星野リゾートさんから「完成イメージを水彩画で」というオファーをいただき、リノベーション前の“嵐峡館”
油彩画と水彩画とはうら・おもて透明水彩画は、基本的には白い絵の具を使わない。透明なので紙の白が透けて見えるわけだから、その効果をうまく利用しながら描いていくことになる。染物といっしょで、一度暗くなると明るい絵具を塗っても明るくできないと言うこと。消せないし隠せない。だから、工程や見方・考え方が油彩画とは逆になることがとても多い。そこが難しいし、面白い。以下、2011年5月14日の記事『自然を怖れる心』から引用*********透明水彩絵の具が
今日は、木曜日総合コースでスケッチに行ってきた。昨日までと打って変わって日差しもなく肌寒い日だったが、生田緑地まで出かけて民家園内で描いた。山の上の民家に遅咲きの八重桜がかかって美しい。冷たい風が吹く中、ザックリ描いてみた。ところで、民家園に入場する際、全員にこんな紙が配られた。公共施設や寺社仏閣にスケッチに行ってこういう注意書きが配られるたびに悲しく、腹立たしい気持ちになる。なぜなら、過去、スケッチに来た人たちが身勝手な行動をし
ジョセフ・ズブクヴィッチ氏のデモンストレーションの記事を読んで(観て)気が付いたこと。「やっぱり!」ということがたくさんあったので挙げてみた。※元の記事がこちらAMERICANWATERCOLORWEEKLY"7TipsFromMasterJosephZbukvic"より以下、記事の翻訳++++++++++++++水彩画の知恵「水は水彩画における起死回生の人工呼吸です。」とZbukvic氏は言います。「それは酸素のようなものです。
先週の名古屋に続き、横浜画塾のデモンストレーションデー。4月3日(水)at横浜画塾前回桜を描いたので、一足早く新緑の風景を描いて予習しておこう。画塾周辺に点在する竹林を入れながら、新緑の小径+木漏れ日の演出で描いてみよう。場所は港北二ュータウンの鴨池公園奥にある竹林保存地区。この辺は元々竹林が多かったので保存地区として残してある。私が現地で撮った写真。※右下に亡きアパッチ君が写ってた…。《StepbyStep》ファーストウォッシュ
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後のダブルでモンストレーションデー。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》Googleストリートビューではこの辺り。私が現地で撮った写真。《StepbyStep》ファーストウォッシュは空、水、壁のベースとなる色。白い壁は紙の白を残す。壁をかすめる太陽光を斜めの陰を追うことで表す。窓などの暗い部分を入れ
なんで絵を描く時は石膏デッサンから始めなければいけないことになったのだろう?若かりし頃、芸大・美大受験予備校でみっちりデッサンをやって分かったこと。私の木炭デッサンデモンストレーショントータル3時間2014年3月2日時々、『絵をやるなら、先ず石膏デッサン!』という人がいる。本当にそうなんだろうか。よく、「ピカソは子供の時からデッサンが超うまかった」という逸話が引き合いに出されるけど、それはたまたまデッサンの才能もあったということだと思
木曜日総合誌コースの人物デー。本来第1週は屋外スケッチだったが気温も低く曇り空なので、急遽変更して、モデルさんに来てもらって人物画の講座を行った。”春らしいワンピースの女性”ということでプール・ヴ―さんにお願いして来ていただいた。私は皆さんの進捗を診て回りながら合間を見つけて30分ほどで描いたものに、終わった後背景を入れてみた。みなさん、立ちポーズは久々だったにもかかわらず、重心が乗ってしっかり立っているモデルさんが描けているようだ。プロポーションや顔・手
このブログでも、「“上手い絵”と“良い絵”は必ずしも一致しない」と再三言ってきたし、「技術は後からついてくる」とも言ってきた。【関連記事】「“ヘタクソ”について」「技術は後から」ポール・セザンヌ“リンゴとオレンジのある静物”1895-1900年私は、セザンヌの絵について「いいなぁ」と思ったことはあるが、「上手い!」と思ったことはない。また、村山槐多や岸田劉生は「目が腐る」とさえ思う。美術史的に、あるいは作品価値的に高い評価の作品であっても、嫌いな
あなたは筆をどのように保管してるかな?洗った後、穂先を上にしてコップなどに立てて乾かしていまいか?まさか、筆巻きに巻いたままにしているなんてことはないよね?これは絶対にしないほうがいいですよ~!※これは、ラファエルの筆やシュミンケの絵の具を輸入している丸善美術商事㈱の元会長、故・小林善安氏から生前に『くれぐれも生徒さんに伝えて欲しい。』と言われたこと。会長の意思をみなさんにもお伝えしておかなければ。基本は、穂先を下にして乾かすこと!なぜかというと、
Foreveryoung-AudraMae-SonsofAnarchyこの曲はボブ・ディランの“フォーヴァ―ヤング”をアカペラで歌っている。ハーレーに乗って走っているのは決して若くはない“ワル”のおっさんたち。未だに大人になれないおっさんたちを、憂いをにじませながらしみじみと応援するかのようなこの曲と映像が以前から好きだった。"Foreveryoung"直訳すれば『いつまでも若く』という意味だが、この曲はボブ・ディランが子供が生まれた時に子供のために