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【概要】「幸せになりたい」「ゆるして欲しい」「寿命を延ばして」「縁が切れますように」など、誰にも言えないこの願いは、どこへ行けば叶うのだろう。「何とか救われたい」「誰かに願いを叶えてもらいたい」「何かにすがりつきたい」といった思いを神さまに託すため、私のための神さまを探す旅に出るという8つの短編集。各ストーリーに登場する主人公の女性たちは、神さまに願いを叶えてもらうため、遠い異国の地まで旅に出る。けれども、いざ神さまの前で祈ることを忘れたり、罪悪感で祈れなくなってしまったり。結局、神さまに
気温30℃を「あんまり暑くないのだ」と思ってしまうおかしいがそんな日が続いている令和の今は、最高気温が35℃なんていうニュースも珍しくなくなってきたそれとともに、雨の降り方も尋常ではなく、局地的なゲリラ豪雨に振り回されることも多い「夕立」「驟雨」なんて、歳時記に並ぶ言葉が、上品さを感じさせるのは、緊急性を要しなかったからなのかもしれない「打ち水」なんて、やってられない汗だくになり、ひたすらホースを伸ばして水を撒く『パズルと天気』(伊坂幸太郎)は、5つの物語で構成
■人間じゃない〈完全版〉■作:綾辻行人綾辻行人の単書未収録短編集の文庫版であり、増補による完全版。本格ミステリーの再興を牽引した綾辻行人、でもその作風は「小説ならではの技巧」を凝らしながらも幻想ホラーの領域が色濃い印象なのです。この作品集も類にもれず。冒頭の「赤いマント」はミステリーでありつつもそのベースには怪談(都市伝説)が置かれていて。さらに、「崩壊の前日」では一層の不条理さや不安定さが文体そのものから醸し出されて世界観を構築して、めまいを誘発するかのよう。読み終えるまで、実は
こちら人情民生課このコミックスも、古本屋で110円で見つけた、貴重な漫画ですね。秋本治先生の短編集になります。↑バーコードの無い本です。とてもイイですね。↑この第1刷発行が、1988年!貴重ですね。
有栖川有栖さんの『山伏地蔵坊の放浪』読了いたしました。有栖川有栖さんの火村さんシリーズ、江神さんシリーズ以外の作品をまだまだ読んだことがないですので今回、凄く楽しみに読み進めました字は、、小さかったークリスティーの『火曜クラブ』を思い出す短編集でこちらは、毎週土曜の夜、えいぷりるという小さなスナックに推理好きのメンバーが集まり主役の地蔵坊さんの登場を待ちます地蔵坊さんは、放浪の旅の途中仮装パーティーの館や、新興宗教の本山etc多種多様の怪しげな殺人事件に遭遇されている方で
北山猛邦『神の光』、前に書いたように、これも今年の国内ミステリの異色の佳作です。https://ameblo.jp/erroy3911/entry-12948767708.html『2025年国内ミステリマイ・ベスト5⭐︎』今年読んだ国内ミステリのマイ・ベスト5です☆⚫️1位松城明「探偵機械エキシマ」https://ameblo.jp/erroy3911/entry-12948…ameblo.jp奇跡のような消失劇ばかりを描いた5編の短編ミステリが所収です。短編5編は、「一九四一年
その嘘を、なかったことには・・・できません!水生大海さんの『その嘘を、なかったことには』のレビューになります。どんでん返し系のミステリ短編集。てっきり最終的に嘘は暴かれちゃいますよ!というお話かと思ったら、真実を知った人も大変な目に遭うというお話でした。さっそくですが、あらすじと感想をどうぞ。あらすじ・感想公式のあらすじを引用しつつ、各作品の感想を書いていきます。妻は嘘をついている帰宅すると、自宅で見知らぬ男が死んでいた。あとから帰宅した妻に訊いても誰だ
七河迦南『刹那の夏』、今年読んだミステリの秀作中篇・短編集です。「刹那の夏」「魔法のエプロン」「千夜行」「わたしとわたしの妹」「地の涯て(ランズ・エンド)」の5作品所収。表題作「刹那の夏」は、災害地にボランティアとして訪れた女性二人に、宿の娘は、生涯独身の伯父の遺品のミニチュアの文机と本が入れられたボトルを見せる。ボトルの中の本の開けない頁の"言葉"をみつけるため、3人は伯父が少年時代の夏の思い出を書いたノートを探るが。これはまぁ、複雑な家系の問題とかが絡んできて、現代風の
これもまた某YOUTUBERの紹介で手に取りました。うっとりと「何と言っても文章が美しい」と紹介され、例によって市立図書館で借りた次第です。連城三紀彦氏は不勉強なもので初見でした。直木賞作家で、この作品も直木賞候補に上がったそう。実際に受賞したのは『恋文』という短編集。『戻り川心中』も短編集で、5つの物語が綴られています。そしてどの物語も花がモチーフとなります。『藤の香』『桔梗の宿』『桐の柩』『白蓮の寺』、そして表題作の『戻り川心中』。5話目のタイトルには花が描かれ
現役書店員芸人カモシダせぶん(デンドロビーム)の木曜に、一冊、本の話を今回はー、五条紀夫の連作ミステリ短編集殺人事件事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス太宰治の名作、走れメロス。暴虐の王の元へ行き、自分の代わりに友人セリヌンティウスを磔にさせ、妹の結婚式に出て、走って帰ってくる。今作ではこの間に殺人事件にメロスが巻き込まれます。割と脳筋なメロス、とんちんかんなことも言い始めますが、そこには切れ物の友人イマジンティウスが現れて助言します。いやセリヌンティウスに名前近いなと思
「ツミデミック」で第171回直木賞を受賞した(24年)、一穂ミチの「うたかたモザイク」を読みました。この本は全部で13本の短編から成る単行本で(文庫本だと17本)、1作品当たり20ページ弱の計算になります。ツミデミックのすぐ前に出された本です。なおツミデミックも短編集で、本全体としての直木賞になっています。この著者のバックグラウンドはBL(ボーイズラブ)で、今回の成書でもBLほど露骨ではないものの、同性愛をにおわせた作品は多いです。ただ通常のBL、GL作品よりも、全体構成や微妙な心の動
YouTubeのオススメに予告(ダイジェスト)があったので見てみたら、思いのほか良かったのでアマプラで本編を観てみることに。『チェンソーマン』でお馴染み藤本タツキ氏が17歳から26歳の間に描いた短編集『藤本タツキ17-26』私は『チェンソーマン』を読んだ(アニメも観た)ことないし、映画『ルックバック』は残念ながら私にはちょっと合わなかったので、「どうかな~?」と思っていたのですが全編面白かったです『藤本タツキ17-26』17分26秒の特別映像一言で言えば「愛」だな
★★★★★「私たちが轢かなかった鹿」「不幸の****」「犬の名前」「つまらない掛け時計」「小説みたいなことは起こらない」一つの出来事を二人の当事者の視点から描いた5話収録の短編集。それぞれの思いと噛み合わなさにゾクゾクした。どれだけ親しくしている間柄であっても心の奥底では様々な感情が渦を巻いている。本音と建前、人間がいかに複雑怪奇な生き物であるかを実感する。どこかに実在していそうな人々の平穏な日常が井上荒野さんの手に掛かれば一気に心に不穏な影を落とす。随所に潜む毒と
待ちに待ってた青ブタの最新刊です!😆購入していきなり読み進めてしまったのでこの冊子の背景を知らなかったのですが公開済みの短編2章と、今回書き下ろし1章の計3章の構成となってます。前2つが高校生編、書き下ろしが大学生編です。タイトルは高校生編、表紙絵は大学生編の短編より高校生編の2つが公開済みと言うのはBD&DVDの購入特典や、映画の入場特典だったからです。公開済みと言っても無料開放されてる訳ではないので、初めて読みます。以下、ネタバレにならない程度に簡単な紹
サブタイトルは「直野祥子トラウマ少女漫画全集」いかにも恐そうだ。発売直後(今年の2月)から気になってはいたのだが、世間の人々もそう思っていたらしく、すぐに売り切れ。今月ようやく手に入れたのですが、なんとすでに三刷目。売れてますなあ。内容は、1971年から73年にかけて講談社の「少女フレンド」や「なかよし」で発表された短編まんが。これがまた、全部後味悪いんだ。ホラーではない。日常のなかの、ちょっとしたことから起こる悲劇、とでもいいましょうか、「ああ、こんな
6篇からなる短編集。文庫の帯を朝井リョウさんが書いていて本屋で目にとまったので買いました。短編集は一編が短くて気軽に読めるから、結構読みますが、実は読んだ端から内容を忘れてしまったりするので、あまり得意ではないです。長編だとその物語の中に長い時間入り込むことになるから、忘れないんだと思います。遠くだったり近くだったり色々な土地が出てきて、あちこち旅しているような感じでした。特に心に残っているのは台北とローマ。美味しそうな食べ物や美しいであろう景色とともに。吉本さんのほとんどの小説に共通
11月3日は文化の日。そして天気もいい。午前中は先日買った本を読んでいました。劉慈欣の短編集、「老神介護」です。1.老神介護、2.扶養人類、3.白亜紀往事、4.彼女の眼を連れて、5.地球大砲の5作品が収録されていました。いずれの作品も面白い。今まで読んだことがない内容のものです。スケールが大きい!1と2、そして4と5はそれぞれの内容に関連性があり、続編といってもいいものですが、物語の切り口は異なるので「こういう展開になるのね・・」と、唸ってしまうお話でした。次の作品は「円」と「時間
何回か借りてきては、読み切れずに返していた山田詠美さんの「肌馬の系譜」帯には原始、男は種馬であった。そして、女性は、その相手をする肌馬であった。声高に叫ばれるモラルや常識の陰で、ひっそりと漂う”現代の吐息”を描き出す、至芸の作品集。裏には「あたしは、肌馬そのものだったねえ」」自らを繁殖牝馬になぞらえたつぶやきをきっかけにこぼれ出す、母娘三大の密やかな本音を綴った表題作『肌馬の系譜』男女のベッドの中にまで持ち込まれるPC(ポリティカル・コネクト)
有栖川有栖さんのデビュー35周年を記念した文春文庫の3作品連続刊行。『捜査線上の夕映え』、『有栖川有栖に捧げる七つの謎』に続く、第3弾『砂男』を読みました。有栖川氏の描く江神シリーズと火村シリーズが1冊に収録されるという奇跡。また、幻の火村シリーズで表題作「砂男」が収録された魅惑の短篇集です。安定の面白さ。軽いタッチの作品から、本格ミステリーまで堪能できるファン垂涎の1冊です。読んだのはこの本砂男(文春文庫)[有栖川有栖]楽天市場${EVENT