ブログ記事9,936件
現役書店員芸人カモシダせぶん(デンドロビーム)の木曜に、一冊、本の話を今回はー、五条紀夫の連作ミステリ短編集殺人事件事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス太宰治の名作、走れメロス。暴虐の王の元へ行き、自分の代わりに友人セリヌンティウスを磔にさせ、妹の結婚式に出て、走って帰ってくる。今作ではこの間に殺人事件にメロスが巻き込まれます。割と脳筋なメロス、とんちんかんなことも言い始めますが、そこには切れ物の友人イマジンティウスが現れて助言します。いやセリヌンティウスに名前近いなと思
七河迦南『刹那の夏』、今年読んだミステリの秀作中篇・短編集です。「刹那の夏」「魔法のエプロン」「千夜行」「わたしとわたしの妹」「地の涯て(ランズ・エンド)」の5作品所収。表題作「刹那の夏」は、災害地にボランティアとして訪れた女性二人に、宿の娘は、生涯独身の伯父の遺品のミニチュアの文机と本が入れられたボトルを見せる。ボトルの中の本の開けない頁の"言葉"をみつけるため、3人は伯父が少年時代の夏の思い出を書いたノートを探るが。これはまぁ、複雑な家系の問題とかが絡んできて、現代風の
何かと気ぜわしい時期でございますが―、個人的には、すっかり追い詰められております……そんなわけで、購入した本をあっさりご紹介宮部みゆき先生の最新短編集は、反射で手に取りました(笑)。私にとって、宮部みゆき先生の文章自体が活力剤みたいなものですし。「銀座四宝堂文房具店」は、ちょっと気になっていたシリーズでございます。ここ数日、泣きたいくらいに激務ですので、帯の《涙が止まらない》という文言に惹かれました……って、もはや購入理由が病んでおりますそ
こんばんは今朝のヨガはこちら💁♀️今、NHK高校講座の「言語文化」の授業にハマってますNHK高校講座言語文化言語文化|高校講座NHK高校講座の放送日程や各回の放送内容・学習に役立つ資料・映像、音声などをストリーミング配信。www.nhk.or.jp江國香織さんの『デューク』という作品が紹介されていて、作品に出会えたことも良かったですし、解釈を押し付けない先生の話し方も素敵だった👏つめたいよるに[本/雑誌](新潮文庫)/江國香織/著楽天市場この短編集に入ってるらしい💡
こちら人情民生課このコミックスも、古本屋で110円で見つけた、貴重な漫画ですね。秋本治先生の短編集になります。↑バーコードの無い本です。とてもイイですね。↑この第1刷発行が、1988年!貴重ですね。
表紙の写真はこちらhttps://www.amazon.co.jp/dp/4101171173?tag=booklogjp-item-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1今年1月3日にNHKEテレで放送された『新春スペシャル100分de筒井康隆』を視て、『遠い座敷』を読みたくなり、この本を買いました。この著者の本は20年以上?前に『乱調文学大辞典』と『文学部唯野教授』を読んだことがありますが内容はあまり記憶していません。価格は本体630円、最近は文庫でも1000円以上するも
あー終わってしまった…まぁ内容は知ってるけどアニメのほうがダイジェストみたいな感じで原作より面白いな。1番笑えたのは1番大切な物はクリスはクライを選んでクライは絨毯ってのが原作も笑えたけどアニメも笑えたな。クリスは絨毯以下笑最強のキツネ2度と出てこないと言いながら次の話もこれからもずっとキツネ絡む笑エンディングで説明なくスマホ持ってるとのも原作読んでる人達へのサービスも良かったな。3期あればクライの偽物の最強クラヒが出てくるな。エルザは次の次だな。『嘆きの亡霊は引退したい』第24
12月のクリスマス前の雰囲気が大好きです❤️ついつい色んなツリー🌲を撮ってしまいます師走のバタバタも心配事もありますが、総じて今年は良い年だったな、と思います。近藤史恵さんの新作を買いに本屋さんへ素敵な本がいっぱいで、気がつけば、あっという間にI時間⏰⏳「オーロラが見られなくても」素晴らしい本でしたー📕旅の短編集です。オランダ、アイスランド、リトビア、中国、モンゴルに主人公たちが旅行するお話です。心に沁みる短編です。私も一緒に旅している気分になります。旅は、自分を見つめ直すきっかけ
この作品は短篇5篇から成る短編集であり、『ペリリュー-外伝-』の完結編である。この作品の最後の短篇『出征』は、最初のページの徴兵検査の会場での、「吉敷佳助(よしきけいすけ)君甲種合格だおめでとう」という言葉に始まり、最後の一ページを丸々使った、出征列車の前での吉敷の、「吉敷佳助!いってまいります!」の言葉に終わる。全22ページである。当時交わされた会話が記されている。息子の甲種合格に、「「おめでとう」って言うべきなのよね…」と母。稲田の傍らで、
少女を殺す100の方法白井智之あらすじ白井智之さんの『少女を殺す100の方法』は、少女たちの大量死をテーマにした、グロテスクで不条理な連作ミステリ短編集です。具体的なあらすじは、各短編によって異なりますが、代表的なものとしては以下のエピソードが含まれています。「少女教室」:とある名門女子中学校の2年A組で、担任教師が血相を変えて校長室に飛び込んでくる。鍵のかかった教室で、生徒20人全員が死体で発見されたのだ。学校の都合の良いように真相を隠蔽しようと目論む教頭が、警察よりも先に犯人
1965年初版。2025年現在、出回っているものの表紙はこちら新潮文庫サイトhttps://www.shinchosha.co.jp/book/110905/我が家にあるのは1976年2月17刷、祖母か父が買ったものと思われます。この本の表題作は江戸時代が舞台ですが、『腹中の敵』、『秀頼走路』『戦国謀略』『ひとりの武将』と最初の4編は戦国時代から大阪の陣までが舞台。『腹中の敵』の主人公は丹羽長秀。信長が浅井、朝倉を滅ぼし、怖い信玄が病死した翌年の正月、元旦の宴から始まります。お祝い
日々あわただしく過ごしていると、ふとこんな問いが浮かびませんか?「からだって栄養で動いてるけど、こころって…何で動くんだろう?」ごはんを食べると元気が出る。水分をとると、疲れもやわらぐ。それじゃあ、こころのエネルギー源って何なんでしょう?わたしが感じた「こころの栄養」は…やさしい言葉背中を押してくれる物語笑って泣けるドラマ誰かの頑張りを見て、自分ももう少しだけやってみようと思える瞬間つまり、「誰かが生み出した何か」が、わたしたちの心をちょっとずつ動かしてるんだなぁ…って。
知り合いがすすめてくれた喫茶店に一人で訪れた。静かに読書するのによい環境と聞いていたので自分でも本を持って行ったが、備え付けの本がたくさんあったのでその中から、昔読んだことがある太宰治の短編集「ヴィヨンの妻」を手に取った。この中に大学時代友人に薦められた「トカトントン」という作品がある。ある青年がおそらく太宰宛にしたためた手紙と、それに対する短い返答からなる小品だ。手紙の内容は、何をしていても、感情がわーっと盛り上がってくると、どこかで大工さんが木材を槌で叩くような「トカトントン」という音が
小泉八雲・作戸川明三・訳「葬られたる秘密」ADEADSECRET(1904年)Youtubeに公開しました。あらすじ丹波の国の裕福な商人の娘お園は、京都で教育を受けた後、父親の知人の商家に嫁ぎましたが、4年後に病死しました。お園の死後、家には女性の幽霊が現れるようになりました。一家は困って、いろいろ試しますがうまくいきません。そこで僧侶に相談しました。僧侶は優しく幽霊をなだめ、よく観察しました。幽霊はいつ
これまでの伊兼作品とは全くテイストの異なるファンタスティックな6つの短編集。【あらすじ】人類に割り当てられた幸せの総量は、あらかじめ定められている。神様は誰に幸せを分け与えるかを決めるために、ごく一部の野良猫を調査員として任命し、人間を観察させて見極めていく。キジトラの野良猫のノラが人間に化け、幸せ調査員となって、神様の伝書鳩・ピースと共に悩める人間を幸せにしていくという、魔法のようなファンタスティックなお話。ノラもピースも幸せな人間が増えることを願っている。神様のお陰で調査対象者も
その嘘を、なかったことには・・・できません!水生大海さんの『その嘘を、なかったことには』のレビューになります。どんでん返し系のミステリ短編集。てっきり最終的に嘘は暴かれちゃいますよ!というお話かと思ったら、真実を知った人も大変な目に遭うというお話でした。さっそくですが、あらすじと感想をどうぞ。あらすじ・感想公式のあらすじを引用しつつ、各作品の感想を書いていきます。妻は嘘をついている帰宅すると、自宅で見知らぬ男が死んでいた。あとから帰宅した妻に訊いても誰だ
荒川の土手から見下ろす景色は、夕暮れとともに燃えるような赤に染まっていた。翔真はキャンバスに向かい、その色を捉えようと筆を走らせていた。高校の美術部員だ。青年の横顔は、集中するあまり、まるで彫刻のように静かで、その美しさに、大学の音楽学部に自転車で通う夏帆は思わず足を止めた。「わぁ、上手ね、君?」夏帆の声に、翔真は肩を震わせ、驚いたように振り返った。その拍子に、うっかり水入れを倒してしまい、澄んだ水がキャンバスの脇に広がった。「あ、ごめんなさい!びっくりさせちゃった?」
嘆きの亡霊2期が始まる前に上手く神隠し編終わった。いやー面白かったな。原作も13巻出てるみたいだから買って読んで比べないとな。ここからネタバレありの感想原作12巻の書籍はコード落として皆が迎えに来て帰って終わった。おまけの加筆でホームの地下にユグドラシルと繋がってる驚き情報なろうには地底人出てきてないから重要と思うけど、どうなるんだろ?でコードで暴れてた。あのケンビとクウビをクライの偽物クラヒがゼブルディアまで護送してる。ゼブルディアには千変万化クライがいるとケビンがヒビるが面
ラランドニシダさんの作品短編5話タイトルの「不器用で」というお話はありませんが全編における本作のテーマが不器用ということなのでしょうみなさん不器用な生き方でしたはじめの2作品を読んでオチというか向かう先が全て同じなのかな?と思いましたがそんなことはありませんでした言いたい事が言えないというのは結構大勢の方が抱く思いではないですか?関係性を崩したくないもあるし自分の要求だけを求めても嫌われるだけだしそれぞれここは言いたいけどここは我慢とか勝
香のもとを離れ間もなく5ヶ月になる。いまだにこの一人きりのアジトに慣れないおれに戸惑うことがある。日本を離れたあと、一度香港へ渡った。香港で韓国人観光客になりすまし、アメリカに渡って来た。おれが使った韓国人名義は박소원(パク・ソウォン)。『소원』と言う言葉は『Wish、願い』という意味だ。男よりも女に名付けることが多いが、おれは『無事に香のもとに帰れるよに。おれと香の子供である秀をこの手に抱くことが叶うように。』そう願いを込めてパク・ソウォンと名乗った。アメリカの
横溝正史のミステリーを「ほぼ原作に忠実に映像化」するシリーズ。読唇術の達人が偶然読み取った殺人計画。やがてその通りの殺人が起きるのだが…。「鏡の中の女」池松壮亮の金田一耕助、降臨!名探偵・金田一耕助と銀座のカフェにいた読唇術の達人・増本女史が、鏡に映る愛人関係とおぼしき男女の密談を読み取る。ストリキニーネ、ピストル…殺人計画としか思えない内容。やがてその通りにトランク詰めの死体が三鷹駅で見つかるが、被害者はカフェで殺人の相談をしていた若い女だ
数日後、嫁「私は働きたくない!」夫「・・・・」どうやら、仕事を探すのが面倒くさくなったようだ。そもそも、仕事辞めるから、探すっていう作業が発生するわけで、大人しく働き続けてればよかったのに・・・。と夫としては思うが、嫁の価値観は斜め上を行ってるので、そうは思ってないようだ。ちなみに、嫁は仕事を辞める度に年収を下げている。労働時間を減らしているというのもあるが、時給も下がっていると思われる。いま置かれている労働環境は恵まれているんだよ。
あっという間にクリスマスも終わりましたね。ご馳走と、ケーキで我が家の食費は右肩上がりです(何さて先日『ぼくは化け物きみは怪物』(白井智之)を読んだ。あの白井さんの本。ほら、いつも目を半分くらい閉じて、ふわっと読む作品。気持ち悪いものは、苦手なので(涙とは言え『このミステリーがすごい!2025年版』にランクインしていたので、気になっていた一冊。とりあえず、そっと読んでみた。あらすじは公式サイトから引用。クラスメイト襲撃事件を捜査する小学校の名探偵。
私はその線が濃厚だと思う。彼の最期の“晴れ舞台”自衛隊市谷駐屯地でのパフォーマンスは、実際に国を守る「防人」たちの心に響かず、三島由紀夫は「孤独で・理不尽な」割腹自殺を遂げた。もし彼が国防について本気で訴えかけたなら、自衛隊員にも響いたであろうに。そうであれば、あのセンセーショナルな自決は、「三島の、三島による、三島のための」“民主主義”だったことに過ぎないことになるだろう。自分自身のためだけに行った、単なる人騒がせだったのだ。それにしても、三島由紀夫の「憂国」