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生殖医療解説シリーズのまとめサイトです。定期的に追加あるいは細分類しています。論文紹介というよりも、皆様の診療の指針や解説になるような内容を心がけておりますので、最新記事を常にという方には物足りないかも知れませんが、基本的にはリプロダクションクリニックの標準方針に則ったことを書いておりますので、リプロのやり方を知りたい方にとっても参考になると思います。最近更新が滞りがちですが、迷う局面で重要な内容はほぼ網羅されていますので、ぜひご一読ください。☆が多いものがおすすめの記事となります。
今日は年末年始に治療計画を立てるプランについて解説いたします。リプロダクションクリニック東京・大阪では、12/31~1/3まで休診となりますが、培養部は元気に毎日仕事をしており、12/30まで、および1/4からは採卵・移植ともに可能となっております。そこで、12月下旬に月経が来そうな場合で年末年始に治療をされたい場合のモデルプランをお示ししますので、参考にしていただけますと幸いです。【採卵】①月経開始が12/14~12/16D2~5に排卵誘発剤を開始できれば、通常は12/30が採
胚移植後の生活は、非常によくある質問の1つですが、「胚移植後は安静にしたほうがよいのでしょうか」というのは特によくある質問の1つです。結論から言えば、胚移植後の安静は全く必要ありません。10年以上前の有名な論文があって、胚移植後の安静は何の意味もないか、下手をすると有害、という結果でした。(興味がある方は、こちらをご覧ください)当院でも、移植後が終わったあとに一律の安静時間を設けていないのはこうした理由です(もちろん少しゆっくりしてからお帰りになっても大丈夫です)。自転車とかよ
リプロダクションクリニック東京公式ブログをご覧いただきましてありがとうございます。当院へまだ通院されていない方もおられると思いますので、メール等でよくご質問いただく内容についてQ&A形式で回答します。①ネットでご予約いただけます当院は予約しやすいように、ネット予約が可能です(もちろんお電話でもご予約可能です)。ご夫婦でゆっくりご相談の上、ご都合のよいところでご来院ください。②すぐにご予約いただけますご予約は、男性・女性とも、まずお電話いただきご予約の日程をご相談いただきます
みなさま、こんにちは愛群生殖医療センターです体外受精(IVF)を受けている方の多くが耳にするのが、PGT-A検査(着床前染色体異数性検査)です。日本ではPGTーAを行うことができる方は限定されていますが、台湾では、このPGT-A検査は特別な条件がなくても誰でも受けられるため、多くの方が胚移植の前に検査をされています。🌱PGT-Aってどんな検査?「私の胚は染色体が正常なのかな?」「移植して大丈夫?それとも見送るべき?」そんな迷いをお持ちの方も多いのではないでしょうか
皆さん、こんにちは!NUWA生殖医療センターです。台湾の当センターで卵子提供治療を希望される日本人ご夫婦の中には、日本人のドナーさんを希望される方も多々いらっしゃいますので、当センターでも積極的に日本人ドナーさんの受け入れを行っています。台湾人ドナーに比べると少数ではありますが、台湾に留学やお仕事で滞在されている若い日本人女性の方から提供された凍結卵子もお選びいただけます。今回は当センターで卵子ドナーとして卵子提供をしてくださった日本人ドナーさんのインタビュー動画をご紹介いたします
先のブログでPGT-Mのことを書きました。PGT-Mのように日本の生殖医療では、自分の身体のことを自分で決められないのです。自分が生む子供が遺伝病を持たないようにできる技術があるのに使えないのです。これって人権侵害ではないかと思います。受精卵を検査していいかどうかを全く他人である日本産科婦人科学会(日産婦)の偉い先生方(委員の先生方は自分が偉い、もしくはその分野の権威だと自覚されていると思います)が決めるのです。その検査法が途方もない物であればアドバイスは必要かもしれません
「大阪大病院、外来診療で減胎手術公的機関初、各医療機関と連携へ」と題する新聞報道がありました。記事の内容は以下のようなものです。不妊治療に伴って起きやすい多胎妊娠の際、子宮内で胎児の数を減らす「減胎手術」について、大阪大病院が外来診療を開始したことが11日、分かった。大阪大の教授(産婦人科)によると、公的医療機関での外来診療は初めてとみられる。多胎妊娠はリスクが高く、母体を保護するとともに、各地で安全に手術を受けられる環境づくりを目指す。減胎手術は、生命倫理上の問
こんにちは愛群生殖医療センターです日本で長期間不妊治療に取り組まれた方が、「それでも諦めたくない」「海外での治療という選択肢があるのか知りたい」と、当院にご相談くださるケースが増えています今日は、当院で卵子提供治療を受けられ、現在妊娠中の日本人患者様からいただいたアンケートを、ご了承の上ご紹介いたします。今回ご紹介するのは、47歳で卵子提供治療を決意された方のリアルな声です。同じ道を考えている方の参考になれば幸いです。◆台湾で卵子提供を選んだ理由日
融解後の胚盤胞のグレードを再評価し、それが出生率と関連があるのか調べた論文を読んだので紹介しますこの研究では、4613名の単一正倍数胚盤胞の移植、7750周期を対象としました。また、グループ1:凍結前、融解後の胚盤胞のグレードが同じグループ2:融解後の胚盤胞が凍結前と比較してグレードが高いグループ3:融解後の胚盤胞が凍結前と比較してグレードが低いグループ4:融解後に再拡張せずグレードの再評価ができなかった以上、4群を比較検討しました。年齢、AMHについて、グル
「11年間の妊活で、(香港の)ウェールズ病院で号泣したこともありました。この10年以上、妊活問題でどれだけ涙を流したかわかりません。」今年39歳、香港出身のVeraさんは、今年ついに!無事に第一子を迎えました。かつてガン患者だった彼女は、曽啓瑞医師のサポートによりTFCで成功を収めて、今、新米ママとなります。#若くしてガンに罹患し、逃してしまう生殖能力(妊孕性)保存の機会Veraさんの妊娠への道のりは、普通の人よりもずっと険しいものでした。19歳のとき、白血病の末期と診断され