ブログ記事1,956件
こんにちは公式ホームページに台北院の李日升医師のコラム(日本語)をアップしました生殖医療技術は大きく進歩して、さまざまな治療項目があります。卵子凍結や胚凍結は、今すぐに子どもを望んでいるわけではないものの、将来の身体の変化(病気や加齢など)に備えて、早めに治療を行っておきたい方のニーズに合った選択肢といえるでしょう。では、凍結しておくのは卵子のほうがいいのか、それとも胚培養までしてからのほうがいいのか・・・というギモンについて、李医師が医学的、法律的観点から解
12月に入って寒くなってきましたね!!!寒くなるとテンションが上がりますね。さて、今年最後のセミナーも無事に終了しました。2025年は、外部のセミナーも含めて5回。ちょっと、忙しすぎましたね。来年はセミナー活動を控えめにしようと思いましたが、意外と要望が多く、2月に開催することにしました。1つ目は、2月13日、20時からオンラインで「マタニティケア」セミナーサイト作成中2つ目は、2月15日、10時から15時の対面の「不妊鍼灸初級」セミナーhttps:
こんにちは愛群生殖医療センターです近年、妊活で「PGT-A」という言葉を耳にする機会が増えてきましたPGT-Aとは胚の染色体数を調べ、正常胚を選んで移植する検査のこと。特に30代後半〜40代で妊活に挑戦されている方や流産を繰り返してしまう方、不妊原因が分からない方にとって、妊娠率に大きく関わる“胚の染色体の問題”をクリアにできる、とても重要な技術です今日は、愛群で行っているPGT-Aについて、分かりやすくまとめてご紹介します🔍どうしてPGT-Aが必要なの?従
「血のつながりがあるかどうか」。日本では、とくに家族づくりの場面で大きなテーマになることがあります。けれど、最新の生命科学では、「遺伝子がすべてを決めるわけではない」という考え方が当たり前になりつつあります。その学問が“エピジェネティクス(Epigenetics)”です。■遺伝子の“スイッチ”は、環境や経験で変化する人の細胞には約2万ほどの遺伝子があると言われています。しかし、そのすべてが生まれた瞬間からオン(=働いている)わけではありません。
治療を断念する方の思いは非常に重く大切な思いだと思います。非常にデリケートで難しい問題だと思います。ただ治療を断念するにあたり、他の方はどのように考えて決断したのか、また自分達の考えは正しいのか、自信がない、その様な気持ちがあることは事実であると思います。現在の生殖医療の技術は相当高いレベルですが、全ての方に結果を出すことができないことは明白な事実です。結果を出すことが何よりも大切ですが、その過程も同じくらい大切なことであると思います。二人で努力してより一層絆が強くなった、そのよ
作者の山口未桜さんは1987年生まれの現役医師。本作は2024年に鮎川哲也賞を受賞したデビュー作になります。さらに本屋大賞ノミネートなど評判が高くて、ほどなく発表される「このミス」でも上位にランキングされそうですね。救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内
こんにちは、トロピコです。検査後安静のためランオフです。このミス2026!そうなんだぁーーーというランキング。このミステリーがすごい!2026年版Amazon(アマゾン)Amazon(アマゾン)で詳細を見る楽天市場で詳細を見る${EVENT_LABEL_02_TEXT}国内ランキングから、こちらをご紹介。禁忌の子〈医師・城崎響介のケースファイル〉Amazon(アマゾン)Amazon(アマゾン)で詳細を見る楽天市場で詳細を見る${EVENT_LABEL_
こんにちは愛群生殖医療センターです今日は、「培養室(ラボ)の環境」について、できるだけわかりやすくお話ししたいと思います。胚培養は、妊娠の結果を左右する非常に重要な過程です外からは見えない場所だからこそ、「どんな環境で胚が育てられているのか」を知っていただき、安心して治療に向き合っていただけたら嬉しいです。【愛群のラボが大切にしていること】①世界基準の空気環境胚は、空気のわずかなほこり・化学物質・湿度変化にも影響を受けますそこで当院では:エアシャワー:入室時の
今日は年末年始に治療計画を立てるプランについて解説いたします。リプロダクションクリニック東京・大阪では、12/31~1/3まで休診となりますが、培養部は元気に毎日仕事をしており、12/30まで、および1/4からは採卵・移植ともに可能となっております。そこで、12月下旬に月経が来そうな場合で年末年始に治療をされたい場合のモデルプランをお示ししますので、参考にしていただけますと幸いです。【採卵】①月経開始が12/14~12/16D2~5に排卵誘発剤を開始できれば、通常は12/30が採
こんにちは。NOVASEEDです。今日もブログに来てくださって、ありがとうございます。卵子提供を考えている方から「日本で第三者生殖が広まりにくいのはなぜ?」「海外はもっとオープンなの?」とご相談をいただくことがあります。今日は、そんな疑問に寄り添うような“日本と世界の家族観の違い”を、やわらかくお話ししたいと思います。日本の家族観は「静かなつながり」日本では昔から、家族は“血のつながり”をとても大切にする文化が強く残っています。・家系・戸籍
こんにちは。NOVASEEDです。いつもブログを読んでくださり、本当にありがとうございます。今日は少しだけ、“これからの5年で起こるかもしれない変化”について優しい言葉でお話してみたいと思います。AIが関わることで、卵子提供や不妊治療はどう変わる?ここ数年、生殖医療の世界ではAI(人工知能)による胚や精子の評価が一気に進んでいます。「AIが赤ちゃんづくりをするの?」と驚かれる方もいますが、そんなことはありません。AIはあくまでも医師の目では見分けにくい細か
「着床の窓」という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。業界用語的には、もともと、implantationwindow(あるいはwindowofimplantation:WOI)と英語で表現することが多かったのですが、ブログで当院の松林医師が着床の窓という言葉をしきりに使い始めて定着した歴史があります。着床の窓の検査は、2011年にスペインで提唱されました。ERA検査と名付けられた検査は現在スペインのIgenomix社が提供しています。一方、当院は、アメリカのCooper
最近では「卵子提供」によって高年齢でも妊娠を目指せる時代になりました。しかし――体の“受け入れる力”までは、卵子提供では補えないことがわかってきています。アメリカで行われた大規模研究(FertilityandSterility2025年)によると、卵子提供を受けても、母体の年齢が上がるほど妊娠率・出産率は年々少しずつ低下していました。つまり、卵子が若くても、「妊娠を支える母体側(子宮・血流・免疫など)」の機能は年齢とともに変化しているということです。「数字で見る“年齢の壁”
先日のニューヨーク出張では、生殖医療とは関わりのない病院やクリニックもいくつか訪れる機会がありました。日々の仕事では、生殖医療に関わる医師やスタッフと会うことが多いのですが、時には他の分野の先生方と意見交換をすることも大切です。実際、緊急時や特殊な症例では、専門が違っても協力しあうことがありますし、幅広い医療現場の声を聞くことで自分自身の視野も広がります。今回訪れたクリニックのひとつで、久しぶりに「トップドクター」の表彰状が壁に飾られているのを見かけました。
こんにちは愛群生殖医療センターです日本で長期間不妊治療に取り組まれた方が、「それでも諦めたくない」「海外での治療という選択肢があるのか知りたい」と、当院にご相談くださるケースが増えています今日は、当院で卵子提供治療を受けられ、現在妊娠中の日本人患者様からいただいたアンケートを、ご了承の上ご紹介いたします。今回ご紹介するのは、47歳で卵子提供治療を決意された方のリアルな声です。同じ道を考えている方の参考になれば幸いです。◆台湾で卵子提供を選んだ理由日
PGT-Aはまだ世界的に議論がなされており、今回の保険診療にも認められなかったことが示している通り国も学会も厚労省も自信を持って勧められないというスタンスであり、まだ確固たるエビデンスが出ていない状況です。その理由としてバイオプシーによる胚へのダメージ、偽陰性、偽陽性、胚の自己修復、モザイク、長期的な予後が不明など問題が多数あるからです。生殖医療に関する一流の雑誌でも真っ向から賛成派と反対派で議論がされておりいまだに結論が出ていません。このThenewenglandjournalo
リプロダクションクリニック東京公式ブログをご覧いただきましてありがとうございます。当院へまだ通院されていない方もおられると思いますので、メール等でよくご質問いただく内容についてQ&A形式で回答します。①ネットでご予約いただけます当院は予約しやすいように、ネット予約が可能です(もちろんお電話でもご予約可能です)。ご夫婦でゆっくりご相談の上、ご都合のよいところでご来院ください。②すぐにご予約いただけますご予約は、男性・女性とも、まずお電話いただきご予約の日程をご相談いただきます
生殖医療解説シリーズのまとめサイトです。定期的に追加あるいは細分類しています。論文紹介というよりも、皆様の診療の指針や解説になるような内容を心がけておりますので、最新記事を常にという方には物足りないかも知れませんが、基本的にはリプロダクションクリニックの標準方針に則ったことを書いておりますので、リプロのやり方を知りたい方にとっても参考になると思います。最近更新が滞りがちですが、迷う局面で重要な内容はほぼ網羅されていますので、ぜひご一読ください。☆が多いものがおすすめの記事となります。
🌷はじめに「子宮の形に少し違いがある」と聞くと、びっくりする方も多いかもしれません。なかでも「中隔子宮(ちゅうかくしきゅう)」は、子宮の内側が薄い壁(中隔)で仕切られている状態を指します。この中隔があることで、受精卵が着床しづらくなったり、流産しやすくなったりすることがあると考えられています。しかし「なぜそうなるのか?」という理由は、まだ完全にはわかっていません。そこで今回の研究では、超音波(エコー)を使って、子宮の動き=“収縮のリズム”を定量的に分析しました。📊研究のポイントこの
こんにちは、愛群生殖医療センターです今回は、免疫の働きが妊娠に影響するタイプの不妊や流産についてお話しします「妊娠後に血栓(けっせん)の値が上がった」「D-dimer(Dダイマー)が高いと言われた」そんな不安を感じたことはありませんか💡免疫の働きが関係する不妊・流産とは?「免疫性不妊」や「免疫性流産」と呼ばれる状態があります。これは、体の防御反応(免疫)が少し過剰に働くことで、着床や妊娠の維持がうまくいかなくなるケースのことです。たとえば、原因不明の不妊が続いて
ブックレビューブログです。「禁忌の子」というタイトルと本の表紙を見て惹かれて読みました。「禁忌」という言葉の重さに「どんな子を禁忌と表現するのだろうか?」と、まず興味を持ちました。不適切な考えなのは承知ですが、「精神異常の子なのか?」とまずは思いました。この「禁忌」という意味を説明してしまうとネタバレになるのでご想像にお任せします。筆者の山口未桜さんは医師。医師でありながら小説家という才能豊かな人です。「禁忌の子」は第34回鮎川哲也賞受賞作です。一気読み系の面白さでした。深夜
救急医・武田の元に搬送されてきた自身と瓜二つの溺死体。彼はなぜ死んだのか、なぜ同じ顔をしているのか。「俺たち」は誰なんだ。現役医師が描く医療×本格ミステリ禁忌の子Wewereborn山口未桜Amazon(アマゾン)山口未桜さん。知らないなぁと思ったらなんと、デビュー作品。それで鮎川哲也賞受賞本屋大賞4位って凄い!医師だそうです。医師小説家って多いですね。舞台は西宮~大阪・福島区。33歳で自分に瓜二つの人物に出会う?!しかも水死体で。彼は一体
こんにちは、愛群生殖医療センターです11月に入り、台湾は少し涼しくなってきたかと思いきや、また半袖を着たりしております日本は紅葉のシーズン到来でしょうか今回は、日本で長年不妊治療を続けたのち、台湾・愛群生殖医療センターで卵子提供を受け、無事にご出産された患者様からいただいた貴重なお声と温かいお手紙をご紹介します同じように悩み、勇気をもって一歩を踏み出された方の体験として、多くの方の励みになるのではと思います⸻💬Q1.日本ではどのような不妊治療をされていましたか?最初はタイ
今日の気になった記事。「安全な卵子提供の場を」生殖医療の専門医らが環境整備求め新団体立ち上げ(日テレNEWSNNN)-Yahoo!ニュース晩婚化が進み、年齢を重ねてから出産を希望するケースが増えているなかで、第三者からの「卵子提供」のニーズは高まっています。一方で、日本では卵子提供者(ドナー)の数がかなり少ないのが現状です。国内でnews.yahoo.co.jp反対者が、事実婚や同姓愛者、実際の提供で産まれた人からでて、卵子提供の法案審議で止まるなんてさ。意見言えるのは、すごいとは
はじめに:尊い想いに寄り添うNOVASEEDからのメッセージお子様を心待ちにするご夫婦にとって、「若年性閉経(早発閉経)」という診断は、どれほど大きな衝撃と深い悲しみをもたらしたことでしょう。そのお気持ちは、痛いほどよく分かります。しかし、どうか立ち止まらないでください。私たちは、今、このメッセージを読んでいるあなたに、心から伝えたいことがあります。「新しい生命を迎えるという尊い想いは、“希望の種”から始まるのです。その種を諦めない限り、未来への扉は閉ざされていません。」NOV
今日は不妊鍼灸のプレゼンについて思ったことを書きます。あくまでも私見です。鍼灸の症例報告では、妊娠したという結果をプレゼンすれば良いかというと私はそうではないと思っています。なぜかというと、一般的には生殖クリニックや婦人科での治療も同時に介入しているからです。鍼灸師は鍼灸が良かったと思いますが、生殖クリニック側はこちらの治療が良かったと思っているはずだからです。したがって上述した生殖医療にはどれだけ鍼灸が寄与できたか、それをアピールするべきだと思ってます。眠れるよ
こんにちは愛群生殖医療センターです反復着床不全の原因のひとつに「免疫の働きすぎ・働かなすぎ」が関係していることがあります。その中でも注目されているのがNK細胞(ナチュラルキラー細胞)ですでも実は——NK細胞には「末梢血NK細胞(PB-NK)」※血液=末梢血(まっしょうけつ)と「子宮内膜NK細胞(uNK)」の2種類があり、この2つはまったく性格が違うことをご存じですか?🧩NK細胞ってそもそも何?NK細胞は、体の中をパトロールしながら「異常な細胞」を見つ
こんにちは、大新生殖医療センターです🕊️先週10/24(金)に開催した無料オンライン配信では、沢山の方にご参加いただき、本当にありがとうございました卵子提供オンライン配信は、2ヶ月に1回のペースでおこなっております次回の配信が決定しましたら、また当院ホームページやSNSでお知らせいたしますので、ぜひご参加ください本日は、当院で卵子提供での治療を経て無事にご出産され、現在子育て中の日本のお客様から、貴重な体験談をいただきました✨お客様にご記入いただいたそのままの内容で、以下に掲載させ
💻参加申込みはこちら愛群生殖医療センター11/8(土)無料オンライン説明会愛群生殖医療センターでは、最新技術と専門家によるサポートで、これまで多くのご家族を支えてきました。説明会では、卵子提供のプロセスや成功率、最新の免疫治療法(着床不全・不育症)について詳しくご紹介し、ご質問にもお答えします。また、ご参加の方は翁医学博士のスケジュールに合わせて、無料個別相談を手配致します。貴重な情報を得られるこの機会をお見逃しなく、ぜひご参加…docs.google.comこんにちは、
こんにちは。愛群生殖医療センターです「胚の見た目はきれいと言われたのに、なぜか妊娠しない」「もう何回も移植したのに、結果が出ない…」そんなお悩みを抱える方がたくさんいらっしゃいます。このように、見た目が良好な胚を移植しても3回以上妊娠に至らない場合を、医学的には「反復着床不全(RecurrentImplantationFailure:RIF)」と呼びます。今日は、その主な原因と考えられる要因について、わかりやすくご紹介します。着床は“奇跡の3ステップ”受精卵