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カチッと音が鳴った後、緩やかにドアが開いた。まるで『どうぞ中へ』と誘ってるかのようにも思えた。「開いた…」「行ってみよう」建物の中に入りドアを閉めると、またもやカチリと音が鳴った。きっと自動でロックするような設定になってるのだろう。空調や湿度も管理されている。これほど厳重に慎重に警備されてるって事は、まず間違いなくこの先にREDASTERがあるって事だ。そう広くはない部屋の先に薄いグリーン色の木製の中扉。このドアもまたもや開かなかったので、先程のカードを当ててみた。「開いた。
事故後のリハビリ担当などは何人か交代があったが、基本的は主治医は変わってなかった。記憶喪失や混乱など様々な経緯を知ってる大病院の担当医は、昨年末に違う病院へ移ってしまったのだ。そこへ通うには遠すぎて無理。交代した医師も悪くはないのだろうが、イマイチで。翔君の体調も戻ってたので、必要以上に通うことは無くなってしまったのだ。「事故の後遺症以外って?ニノなんか心当たりあるの?」「うーん。…食が細くなってる気がするんだ。翔さんってなんのかんので食に貪欲だったでしょ?多く食べるとかじゃなくて、