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サンダルで歩いてるせいか、海岸の砂が遠慮なしに入ってくる。このザラザラ感もじわりじわりと浸食してくる海水かわ苦手だ。「翔君、そんな端っこで足だけチャポチャポ浸けても進まないよ?」「今、慣らしてんの。なんせ海なんてほぼ初めて入るようなもんなんだから。もう少ししたらちゃんと入る。だって見てよこれ!」浮き輪にシュノーケル。もちろん水着は着用済み。帰りの着替えやタオル、万が一に備えての水分も用意している。「…どうりリュックがパンパンに膨らんでると思った」「お前、持ってきてないの?」「着
早めの昼飯を取り、とりあえず近場でも散歩するかと声をかけられ家を出た。さっきの潮の香りは、彼から香ってこない。「翔君、今朝海に行った?」「?行ってねえよ。松本くんが起きるまでずっとばあちゃん達の話し相手と手伝いしてたし。でもなんで?」「いや、別に」翔君は海が苦手だと言っていた。もっと詳しく言うと、海の中に入るのが苦手なはずなのだ。それはきっと幼少期の出来事からきてるはず。だから海を見ることはあっても、中に入ることはないだろう。「ここ…おじいちゃん達の家ってよく遊びにきてんの?」