ブログ記事5,008件
永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』のレビューになります。さっそくですが、あらすじと感想をどうぞ!木挽町の仇討睦月晦日の戌の刻。辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討あり。雪の降る中、赤い振袖を被き、傘を差した一人の若衆。そこに大柄な博徒が歩み寄り、女と見間違え声を掛けた。すると、若衆、被いた振袖を投げつけて白装束となる。「我こそは伊納清左衛門が一子、菊之助。その方、作兵衛こそ我が父の仇。いざ尋常に勝負」朗々と名乗りをあげて大刀を構えた。対する博徒作兵衛も長脇差を抜き
1,戦後の日本カーリング史さて、早くも第3回ですが。カーリングは昭和12年に日本に伝わってものの、戦争によって中断。そのため、全国的な大会が開かれることはありませんでした。ただ、地方では少しは残っていたんじゃないかと思うのですが……もうひとつ、戦後にカナダやイギリスの大使館、商社の人間などが日本に戻って来ると、趣味として仲間内でカーリングを楽しんでいた様子。ただ、こちらが広く世間に知られることはなかったようです。こうしてカーリングは歴史の中にずっと埋もれていたのですが……
「おくんなまし」という言葉を聞いたことがありますか?一度聞くと耳に残る独特な響きですが、実際にどういう意味なのか、どこで使われていたのかを知っている人は少ないでしょう。実はこの表現、江戸時代の遊郭で使われていた特別な言葉なんです!本記事では、「おくんなまし」の意味や歴史、現代における使い方について詳しく解説していきます。「おくんなまし」の意味と語源「おくんなまし」はどういう意味?「おくんなまし」は、「ください」や「~してください」という意味を
吾妻鏡によると、五月二二日から五月二五日の早朝にかけて、東国武士の多くが京都に向けて軍勢を進め、また、鎌倉方の軍勢に参加したことを伝える使者を鎌倉へと送り届けたとある。数字の誇張は吾妻鏡の常道であるから信用できないところもあるが、それでも吾妻鏡に従うと、北条泰時以下、北条時房、北条時氏、足利義氏、三浦義村、千葉胤綱ら東海道軍が十万余騎、武田信光、小笠原長清、小山朝政、結城朝光ら東山道軍が五万余騎、北条朝時、結城朝広、佐々木信実ら北陸道軍が四万余騎の総勢十九万騎であったという。なお、この時点
高校生ぐらいの頃に、夢中になって小説を読んでいた時期がある。図書館が好きで、また学校の図書室で本に囲まれて過ごすのも好きだった。高校の図書室にはハードカバーが付いた新潮文庫が並んでいて、これを片っ端から順番に読んでいたことがある。何を読んだかは実はあまり覚えてないのだが、印象に残っているのがエミリー・ブロンテの「嵐が丘」と今回のテーマとなる吉村昭氏の「戦艦武蔵」である。戦艦武蔵といえば、言わずと知れた戦艦大和の後に同じ仕様で作られた兄弟艦である。戦前に極秘裏のうちに建造され、第二次大戦の
北方謙三先生がご自身の歴史小説の中でおススメ!曽祖父母の人生を描いた歴史小説『望郷の道下』について曽祖父が曾祖母一家に婿入りするのを迎えた桜、曽祖父母が台湾で一旗揚げ、九州追放から故郷・佐賀に戻ってくるの迎えた桜、満開の桜の花びらに涙すること間違いなし!望郷の道〈下〉(幻冬舎文庫)Amazon望郷の道(幻冬舎文庫)上下巻セットAmazon望郷の道(下)(幻冬舎文庫)[北方謙三]楽天望郷の道上下巻セット[北方謙三]楽天内容・レビュー
歴史と歴史学と歴史小説の関係から、歴史小説のウソとは何かを知ろうと思い、読んだ1冊。歴史、歴史学と歴史小説の関係から、それぞれが描き出そうとしているものを知り、歴史小説との接し方が分かる歴史小説のウソ(ちくまプリマー新書)Amazon歴史小説のウソ(ちくまプリマー新書510)[佐藤賢一]楽天歴史小説のウソ【電子書籍】[佐藤賢一]楽天内容・レビュータイトルで購入を決めた1冊です。著者:佐藤賢一さんについて1968年、山形県生まれ。東北大
「あの本、読みました?三国志・水滸伝・新シリーズ森羅記【北方謙三】歴史小説特集(BSテレ東、2025/10/3022:00OA)の番組情報ページ|テレ東・BSテレ東7ch(公式)」について北方謙三ワールドで、北方先生の三国志・水滸伝などの歴史小説を知る回『あの本、読みました?|テレ東・BSテレ東7ch(公式)』より)番組メモ今回は、北方謙三先生をゲストに招いて、先生の歴史小説を巻数ランキングをもとにトークが繰り広げられ、北方謙三先生のダンディーさを味
2025年7月5日土曜日。連日暑い日々が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今日、この本を読み終えました。中国歴史書の名著司馬遷「史記」全8巻。ちくま学芸文庫版。今日ようやく8巻列伝4を読み終えました。Excelで付けている蔵書リストによるとこの「史記」全8巻セットは2012年3月11日に購入。それから9年余り積読。2021年10月頃ようやく本紀を読み始め10月28日読了。しかしその後中断。あの「教養として読む
こちらは、和田竜先生のエッセイ作品になります。↑のイラスト、誰が描かれたものだと思います?キングコングの西野さんです!和田先生の似顔絵似てるし、イラストに味があって本当上手!!(才能エグくない?)西野さんのイラストは、この本の至る所に挿絵として差し込まれていて、そちらも楽しめますこの本は、『CIRCUS』という月刊誌で連載していた同タイトルのエッセイを加筆修正&書き下ろしを加えてまとめられたもので、時期としては『村上海賊の娘』を制作されていた時のようです。内容的には、
部屋が狭いので、ハードカバーは買わないと心に決めていたアテクシですが、発売日に「ちょっと見るだけ……」と軽い気持ちで本屋を覗いたところ、平積みされた『最後の一色』を見た瞬間何かに操られ、次に気づいた時にはもう本を購入して店の外に出ていました!全然我慢できなかったよね!?いやだって、和田竜先生の新刊だもの。しかも12年ぶりですって!前作の『村上海賊の娘』では、一度図書館で上下巻を借りて読み、文庫本が発売されたところで改めて(一)~(四)の4冊を手に入れました。それくらい好き
📚読書記録井上靖の「額田女王」を探していた時にふと目に入り、名前だけは知ってるけど読んだことはないなぁ、と手に取りました。#文庫本のカバー絵は平山郁夫「受戒できる高僧を日本に招く」という聖武天皇からの任務を受けた日本の若い僧たちが遣唐使船で唐に渡り、20年後、数多の苦難の果てに鑑真を日本へ迎える。そういったお話です。753年、鑑真が志を立ててから12年目、6回目にしてようやく日本への渡航に成功し、その時には両目を失明していたという話は有名ですが、この作品は鑑真視点ではなく、当時、
司馬遼太郎という人は、もともとスーパー忍者が荒唐無稽な活躍をする伝奇小説「梟の城」で直木賞を取った、山田風太郎とたいして違わない作風のエンタメ作家だった人です。ですから、初期の作品は(特に短編は)忍術だか魔術だか催眠術だか超能力だかを駆使する主人公が、怪しげな活躍をしたり失敗して墓穴を掘ったりする娯楽時代劇が多く、しかも大抵、出てくる謎な女性とナニな関係になるというサービスがついてます。えっ、これがあの国民作家の司馬遼太郎なの?って感じです。そういう「胡散臭さ」が好きか嫌いか、で好み
仮面の男1998年アメリカ映画監督ランダル・ウォレス脚本ランダル・ウォレス出演レオナルド・ディカプリオ⚫︎あらすじ17世紀のフランス。太陽王と呼ばれる若き国王ルイ14世は、贅沢と権力に溺れ、民衆の苦しみに目を向けない冷酷な王となっていたその一方で、国王と瓜二つの顔を持つ男が、正体を隠され鉄の仮面をつけられ、長年バスティーユ牢獄に幽閉されていた彼は国王の双子の弟フィリップであり、王位争いを避けるため、存在そのものを消されていたのだこの秘密を知ったのが、かつて国王に仕えた伝