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本日は「坂本龍馬の恋人」でお馴染みの千葉佐那(さな子)さんがお亡くなりになられた日とか。「いや、なんの関係もないだろう」と思われますが、『猫絵の姫君』では綾子がお世話になった月岡芳年とおせん夫妻が、桶町の千葉道場裏に住んでいました。作中では綾子と武子もしばらく寝起きしています。なお、史実としてはおせんさんの家が桶町に実際にあり、修行時代の芳年が頻繁に通い。師匠の歌川国芳から「お前は春先の猫か!」と叱責された逸話が残ります。芳年「毎日ビシバシ竹刀でうるせえ」おせん「そりゃあんた、剣術
高橋克彦著「炎立つ」全5巻を読みました。平安末期の12世紀末。平清盛が武士から太政大臣、そして帝の祖父になり、平氏一門が政権の中央で栄華をきわめていた頃。藤原清衡による奥州平定から80年。奥州は清衡の孫、秀衡により統治されていた。奥州は平定されて平和にかつ繁栄をたどっていたが、それでも北の蛮族という評価は依然変わらないことに秀衡は忸怩たる思いを持っていた。奥州の実力を世に知らしめ、傲慢な政治をとっている平氏一門に風穴を開けんと秀衡、義父の藤原基成は源氏嫡流の牛若を奥州に迎えその後見を
岩砕烈破(がんさいれっぱ)いかに頑強堅牢(がんきょうけんろう)な狗神(いぬがみ)とて、巨大(きょだい)な金物(かなもの)には太刀打(たちう)ちできぬ。敵(てき)の体(からだ)は黄金(おうごん)の煌(きら)めきこそあれ、それは真実(しんじつ)の金(きん)に非(あら)ず。節々(ふしぶし)は柔(やわ)らかく、四肢(しし)と体躯(たいく)の表面(ひょうめん)には鎧(よろい)のように黄金色(こがねいろ)の金板(かないた)があり、狗神(いぬがみ)の爪(つめ)を弾(はじ)いた。返礼(へんれい)とばかりに
1,伊勢と北畠氏さて、親房の2回目です。親房は鎌倉幕府が滅んだ後、公には「建武の新政」には関わっていません。その復官がどの時期かは実は諸説あります。准大臣に任じられているのですが、それは「陸奥から戻ったあと」「後醍醐帝が吉野へ逃れてから」「常陸から戻って後」など判明していません。『北畠顕家の旗ー蘭陵王太平記ー』でも曖昧にしていますが……親房の行動そのものは後醍醐天皇が吉野へ逃れてから活性化します。共に吉野へ入ったあとは伊勢へと向かい、ここを南朝の拠点とします。これは従来から「
四天王(してんのう)対決(たいけつ)一方(いっぽう)、霧(きり)の結界(けっかい)に入(はい)った四柱(よはしら)は、結界内(けっかいない)に人(ひと)の気配(けはい)がないことに気(き)づく「ほう、人払(ひとばら)いか、これは厄介(やっかい)じゃのう」と子(ね)の神(かみ)が嘯(うそぶ)く。「どういうことじゃ?」と問(と)う狗神(いぬがみ)に「神格(しんかく)が高(たか)まれば高(たか)まるほど信奉者(しんぽうしゃ)を必要(ひつよう)とする、つまり、信者(しんじゃ)の信仰心(しんこうしん
私はそう言いながら、ふと家康の顔を思い浮かべた。信長と家康は長く同盟を結んでいた。殿は家康をただの同盟相手としてではなく、己と同じく乱世を生き抜く器量を持つ者として見ていたように思う。この先、家康がどこまで世に出てくるのかは分からぬ。だが、少なくとも今の私には、あの男にはこれから先も歩み続ける力があるように思えた。「そうじゃ。そうすればよい。そなたほどの者なら、いずれは一国一城を預かる身になるやもしれぬ。若いのだから、私のような者に付き従って朽ちていく必要などない」「お方様」「そうだ……」
3月に憧れのベネチアに行ってきました行く前にこの本読んだんだけど、めちゃくちゃおもしろかった海の都の物語ヴェネツィア共和国の一千年(上)―塩野七生ルネサンス著作集4―Amazon(アマゾン)海の都の物語ヴェネツィア共和国の一千年(下)―塩野七生ルネサンス著作集5―Amazon(アマゾン)たいして歴史好きじゃない私が珍しくおもしろい!と思えた歴史小説です。だいたい歴史本は教科書みたいで眠くなるんだけど、これは私の大好きなゲームオブスローンズのようなスリルもあり、ワク
「私を、将軍にしてくれ」頼んだのは、今川の人質、竹千代。のちの徳川家康です。「だめ」断ったのは、四百年、土の中に埋まっていた短刀の精。竹千代より少し背の低い、少女の姿をしています。名前は「ナイフ」。友は、一羽の鷹。名は冬光。館の誰もほしがらなかった雛を、竹千代が冬の夜に自分の肌で温めて育てた鷹です。その冬光が、種子島で撃ち落とされる。突き上げた拳に、いつまでたっても、あの重みが乗ってこない。刀はない。逆らえば、三河の家ごと終わる。怒る力さえ、竹千代にはあ
焔(ほむら)の御剣(みつるぎ雷蔵(らいぞう)が水(みず)を飲(の)んだ後(あと)、琵琶姫(びわひめ)から渡(わた)された光(ひか)る団子(だんご)を食(た)べていると八咫烏(やたがらす)が来(き)て「警吏(けいり)たちは宿場町(しゅくばまち)に入(はい)った、じゃが、都(みやこ)への早道(はやみち)で敵(てき)が待(ま)ち伏(ぶ)せしておる。何(なん)としても旗(はた)を山科(やましな)の結界(けっかい)に入(い)れよ」と告(つ)げてきた。「峠越(とうげご)えの街道(かいどう)に出(で)る
2026年11月発刊の初の歴史小説『対流~対馬藩外交僧・規伯玄方』。福岡市の出版社・書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)から11月19日に刊行することが決まりました。出版元を決めるまでは紆余曲折ありましたが、追ってご報告するとして、同社は今年のノーベル文学賞受賞のアン・カーソン『赤の自伝』の発行元として全国紙でも取り上げられました。公式サイト(こちらを)を見ると、赤の自伝のすぐ下の新刊案内で『対流~対馬藩外交僧・規伯玄方』が紹介されており、ビックリ感激!『対流』はまだ最終稿の修正段階ですが、8
e-honとセブンネットショッピングの『北畠顕家の旗ー蘭陵王太平記ー』の在庫が品切れとなりました。ありがとうございます。追加入荷されるまでしばらくお待ちくださいい。……されますよね、追加入荷お急ぎの皆様はAmazon、楽天ブックスなどに在庫がございます。そちらをよろしくお願い致します。Amazon北畠顕家の旗-蘭陵王太平記-|智本光隆|本|通販|Amazon楽天ブックス楽天ブックス:北畠顕家の旗ー蘭陵王太平記ー-智本光隆-9
ニイハオ、南海のドラゴンです。尊敬する鄔揚華さんのブログで連載が始まった、「仮面の天才、琉球(しま)」に恋す」が閲覧できなくなりました。どうしたことか。楽しみにしていたので、残念です。でもいつか歴史小説として発刊されることでしょう。その時を楽しみに、発刊を待つことにしましょう。
近藤勇白書池波正太郎1967年1979年講談社文庫江戸、小石川、小日向柳町の剣術道場試衛館の主の近藤勇は、同時破りに来た坊主頭の凄腕の剣客である飯田金十郎が、愛弟子の沖田総司や食客の山南敬助・永倉新八までもが打ち負かされたので、己は立ち会わず、江戸随一の大道場「神道無念流・練兵館」の塾頭渡辺昇に使いを出し、渡辺に代役に立ってもらいなんとかその不逞坊主を撃退する。しかしそんな弱腰な同時主の様子を妻で、御殿女中奉公上がりの誇り高いつねは苦々しい思いで見つめていた。だが
くまざわ書店イーサイト高崎店様にて『北畠顕家の旗ー蘭陵王太平記ー』を追加入荷いただきました。二度目の追加入荷です。別名・再々入荷です。もちろん!重版本の入荷でございます。そして、いきなりラスト1です。群馬の入り口たる高崎駅東口のくまざわ書店イーサイト高崎店様にて、群馬を代表する御本を押しのけつつ、ついに上毛かるたをも凌駕するような位置にありがとうございます。あと、前回も申し上げましたが『銅の軍神』も絶賛鋭意発売中でございます。そしてラスト1冊です。これをお
「路地裏のニ・ニ六」伊吹亜門「路地裏のニ・ニ六」伊吹亜門PHP研究所読書感想文、未投稿の本がまた増えてきてしまった😩これは比較的最近、先月下旬に読了初の作家さんです。「刀と傘」を借りようと思って図書館で探したら(貸出🆗📖のはずなのに)なぜか書棚に無くて試しにこちらを借りてみました面白かったです😊主人公は、憲兵大尉・浪越破六(彼が主役の作品が他にもあるらしいです)史実にフィクションを上手く取り入れた推理小説ニ・ニ六事件が起きたのが1936年2月その前年の1935年8月、軍務局
高橋克彦著「炎立つ」全5巻の4巻まで読みました。源頼義、義家軍を退けた安倍軍。頼義の後任の陸奥守は貴族系の穏健派になる模様。その後は戦に勝ち藤原の血を引き官位を持つ経清になると噂される。しかし安倍家にはそれを好ましく思わない勢力があった。亡き安倍頼時の正室、瑞乃。そして安倍家嫡子の貞任と夫婦仲が良くない貞任の正室、流麗(るり)である。経清は頼時の側室の娘、紗羅を娶っており、その間には清丸という子がいた。このままでは側室筋の経清と清丸が陸奥守の家系となり、安倍家嫡流は下風に立たざる
読書の秋🍁9月初め頃から読んでいた司馬遼太郎さんの《国盗り物語》をようやく読み終えた。途中でコミックスの《あくまでクジャクの話です》を読んだりして(結局コミックス買った)、数日間が空きつつも、毎日コツコツと大作を読み進めていった。この作品では、主に斎藤道三と織田信長と明智光秀に触れていた。名前と○○した人みたいな大雑把なことは昔歴史の授業で習って知っていたけど、時代背景や人間関係を考えながら読み込んでいくと、それぞれの登場人物に、より感情移入できた。特にわたしは明智光秀が好きになった
「星落ちて、なお」澤田瞳子|shinku|読書ヒーリング「人は喜び、楽しんでいいのだ。生きる苦しみ哀しみと、それは決して矛盾しない」「星落ちて、なお」澤田瞳子星落ちて、なお(文春文庫さ70-3)amzn.to891円(2026年07月31日21:42時点詳しくはこちら)Amazon.co.jpで購入する…note.comこの物語を読んだあと、河鍋暁斎展へ行きました。「画鬼」と呼ばれた暁斎の絵は、繊細で大胆で、時にユーモラス。勝手に抱いていた印象は
<豊臣兄弟!>まさかのオールスター感謝祭“延長戦”!?寧々と茶々が弓対決「どうしてこうなった」一部視聴者困惑(MANTANWEB)-Yahoo!ニュース俳優の仲野太賀さん主演のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合、日曜午後8時ほか)の第39回「茶々の本心」が、10月11日に放送され、寧々(浜辺美波さん)と茶々(井上和さん)の弓対決が描かれた。【写真news.yahoo.co.jp役者の技量や、脚本の出来が昔と比べると全然違うし、迫力がない。独眼竜政宗で、伊達政宗役の渡辺謙さんが、秀
昨日は10月10日でした。ということは、今日は10月11日になります。この日は所謂「明治14年の政変」です。鹿鳴館開館を2年後に控えたこの年は、憲法制定と国会開設が盛んに議論された時期。この年の1月に熱海の旅館で井上馨、大隈重信、伊藤博文に黒田清隆を加えた面々で立憲政治体制について話しあっています。この時は結論が出なかったのですが、7月になり大隈が左大臣だった有栖川宮熾仁親王に「憲法制定と2年後に国会開設」「イギリス型政党内閣の導入」などを盛り込んだ意見書を提出。これを岩倉具視経由
はじめに:なぜ「史実に基づく歴史小説」は私たちの心を惹きつけるのか?教科書で習う歴史の年表や出来事。そこには「誰が、いつ、何をしたか」という事実(ファクト)が整然と並んでいます。しかし、その裏側にあった人間たちの葛藤、怒り、愛、決断の瞬間に想いを馳せたとき、歴史は一気に生々しい「人間ドラマ」として動き出します。それを圧倒的な臨場感と感動で描き出してくれるのが「史実に基づく歴史小説」です。単なる空想のファンタジーや完全な創作(フィクション)とは異なり、実際に残された史料や記録、時
十九.信長の元へ「お方様――」その呼び掛けに、私は息を呑んだ。「そなた、どうしてここへ……?」そこに立っていたのは、蘭丸であった。森家へ戻ったはずではなかったのか。記憶を失っていたとはいえ、森家の者たちならば、蘭丸がこれから先も身を立てていけるよう、きっと力を尽くしてくれるであろう。そう思っていた。何より、この者が生きて森家へ戻れたことに、私は安堵していたのだ。もう、私のもとへ戻ってくる必要はない、そう思っていた。「お方様が、ここにおられると聞きまして」「そなた……記憶が
本日は10月10日ですので……この日は新田義興が武蔵国矢口渡で非業の最期を遂げた日です。義興は新田義貞の次男、義顕の異母弟です。母親は貫前神社の神主の娘とも。後醍醐天皇に拝謁して「新たに新田家を興す者」として「義興」の名を与えられます。成長しては父義貞の血を引き猛将に。弟で家督を継いだ新田義宗が穏健派なのに対して、常に主戦派として行動します。正平7年(1352)の武蔵野合戦では足利尊氏を追い詰め、一時は鎌倉の制圧にも成功しています。尊氏が没した直後の正平13年(1358)に矢口
昨日読んだ本↓📚️乱読御免Amazon(アマゾン)1,833円面白かった乱読、オススメします大津市在住の今村翔吾さん。わたしが一番好きな都市なので、勝手に親近感。こういういわゆる書評本って、普段読まない本をわかりやすくその方らしく紹介してくれて、好きです大人気作家さんの、オススメの本を、ぜひ我が家の王子、今日は学校おわったら図書館で勉強してくるってー寂しいなあ…………んなこといってないで、いろいろ片づけましょう…↓息子がいま大好きな曲💿️キャット・ス
マーチ家の父もうひとつの若草物語マーチ家の父もうひとつの若草物語Amazon(アマゾン)Amazon本の概要『古書の来歴』で絶賛を浴びた著書のピューリッツァー賞受賞作妻と四人姉妹を残して旅立った父親は南北戦争のさなかに何を見て、何をし、何を思い出していたのか?世界中で愛された古典を下敷きに、緻密な取材と豊かな想像力、巧みなストーリーテリングで綴る愛の物語-------------------------------------------
1,希代の思想家・北畠親房人物帖今回は『神皇正統記』の作者として著名な北畠親房です。親房は……顕家の父です。以上です。うちの従姉の息子が「教科書に載ってた人」と言ったのは、おそらく親房で。ある意味で足利尊氏や新田義貞よりも有名な人。村上源氏分家の北畠家の当主となり、後宇多上皇の若き側近として活躍。やがてその子の後醍醐天皇が即位すると吉田定房(後醍醐の乳父)、万里小路宜房(藤房の父)と共に「後の三房」と称され、討幕以前の後醍醐帝の治世をリードした存在でした。なにより彼の名を知らしめ
ニイハオ、南海のドラゴンです。尊敬する鄔揚華さんが歴史小説の連載を始めました。歴史小説の題名は「仮面の天才、琉球(しま)に恋す」。さあ、いよいよ第1話「名を借りた日」の始まりです。あらすじは次の通り。「科挙合格を夢見る若き徐葆光は、裕福な伯父の援助を受け、『潘葆光』という仮の名で学問の道を歩む。十六年後、ついに郷試に合格するが、喜びの陰で二つの名前の間に揺れる。栄光への道と本当の名前を取り戻す苦悩が始まる」本番は、鄔揚華さんのブログ「鄔揚華のニイハオおきなわ」で確認してください。
日(ひ)ノ岡(おか)雷蔵(らいぞう)たち一行(いっこう)は、今(いま)でいう湖西線(こせいせん)・東海道本線(とうかいどうほんせん)沿(ぞ)いを縫(ぬ)うような道(みち)のりで進(すす)んでいた。当時(とうじ)は農道(のうどう)や集落(しゅうらく)の生活道(せいかつどう)しかなかっただろうから、線路(せんろ)のようにまっすぐ進(すす)むことはできなかったのだ。さらに、南西(なんせい)に幕府(ばくふ)の守備隊(しゅびたい)が警邏(けいら)のために来(き)ているとのことなので、鏡山(かがみやま
伊東潤著「天下大乱」(朝日文庫)を読みました。豊臣秀吉没後から関ヶ原の戦いまでを描いた歴史小説で、読み応え十分でした。聴きごたえのあるヴォーカル作品です。ALENUNEZ(エール・ニュニェス)BLUEROOM(CellarMusic2025年録音)カナダのエール・ニュ二ェス(vo)は、カナダのグラミー賞といわれるジュノー賞に『UndertheLemonTree』で年間最優秀ボーカルジャズアルバム部門でノミネートされた歌手です。本作は彼女の最新作です。
そう口にすると、御前の顔に微かな笑みが戻った。信長が今もこの世を眺めているのなら、己の死後、織田家がどのような道を辿っているのかを、どのような思いで見ているのであろう。信長の死によって世は大きく動き、かつて信長の下に集った者たちも、それぞれの思惑を胸に新たな道を歩み始めている。今はまだ、誰が天下を手にするのかも定まっておらぬ。秀吉と勝家の対立は深まり、織田家の行く末もまた、揺れ動いている。信長が築こうとした世は、彼の望んだ形で残るのであろうか。それとも、信長の死とともに、その志もまた別の者の手