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2024.5.6一日一季語葉桜(はざくら)【夏―植物―初夏】葉桜となりし現世に熟睡せり小野寺節子桜の盛りは、何かと騒がしい。そんな現世も葉桜となれば静まる。熟睡のカギは「脳と身体のコンディションを睡眠のメカニズムに上手く合わせ、深い眠りを十分にとること」。熟睡するための4大要素1.光を熟睡に利用する(1)午前中は太陽の光を多く浴びる(2)夕食後は部屋の明るさを落とす(3)眠るときは真っ暗より少し明るくする2.体温をコントロールし睡眠を深くする3.運
2024.5.7一日一季語夏浅し(なつあさし)【夏―時候―初夏】FMの渋滞情報夏浅し山崎ゆき子2024年のゴールデンウィークも今日で終わり。TV、新聞などは、GW終盤Uターンラッシュ始まると報じている。ゴールデンウィークも終盤に入り、5日からUターンラッシュが始まっている。新幹線は5日、上りのピークを迎え、高速道路も混雑する見通し。午前11時時点で、中央道上り・小仏トンネル付近を先頭に15kmの渋滞が発生している。午後は上りで渋滞のピークを迎える見通しで、午
2019.5.27一日一季語目高(めだか)【夏―動物―三夏】一匹となりし目高に水を足す増田幸子*2019.5.23茨城県道の駅にて近くの小川などで採ってきた目高。水槽で飼っていたのでしょうけど、日に日に死んでしまい、ついには、最後の一匹となってしまった。水槽の水をすべて入れ替えると、金魚なども好ましくないようです。飼育水は飼育開始時から、飼育開始の時間の経過とともにどんどん水質が変化していきますし、水道水を足す(もちろんカルキを
2022.6.21一日一季語黴(かび)【夏―植物―仲夏】雨を聴くわれ一片の黴の花鈴木節子「門」の創刊主宰・鈴木鷹夫の妻昭和7年東京生まれ。村山故郷、石田波郷、能村登四郎に師事。鈴木鷹夫の「門」創刊同人。鷹夫死去後、主宰継承。そして名誉主宰となった。鈴木節子(すずき・せつこ)1932年4月29日~2022年5月8日、享年90。地球上に最初に誕生した原始的な単細胞生物は長い時間をかけたさまざまな進化の過程をたどり、現在の高等動植物までに進化してきた。しかし元は
2021.5.5一日一季語菖蒲湯(しょうぶゆ《しやうぶゆ》)【夏―生活―初夏】帰る子に一日早き菖蒲の湯青木政江ゴールデンウィーク(GW)の風物詩といえば、主要高速道路で見られる渋滞。5月5日は大抵、ゴールデンウィークの最終日なので、この前日に、故郷を後にする方は多い。この句では、そんな実家の親から見た句。本来ならば5日にいれる、菖蒲湯。一日早いという措辞には、子供への愛がみてとれます。いつまでも、子供は子供なのです。⇒画像をクリックするとブログ記事が読
2021.5.18一日一季語風薫る(かぜかおる《かぜかをる》)【夏―天文―初夏】風薫る文に切手といふ翼櫨木優子いつもは会えていた方に新型コロナウイルスの影響で、会えなくなった、会いづらくなったという方も多いと思います。このようなご時世だからこそ、気持ちを伝える手段として言葉の表現と手紙がより素晴らしい相乗効果を生み出します。手紙は、相手に想いを伝える幸せのアイテムメールやSNSを多用している今だからこそ、真心が伝わる手紙で、相手に想いを届けてみませんか?
最新の歳時記、2022年12月の発行。もっとも新しく、そしてもっとも大部(全5冊)なのはこの歳時記です。今日の出版事情から推して、当分これに類するものは出ないと思われます。この歳時記、角川書店が積み重ねてきた歳時記編集の一つの輝かしい達成です。同時に最後の光芒という気がします。集められた季語が古いのです。この第5巻新年に至ってはほとんどの季語が古典語です。死語と言ってもいいです。というわけで、この大きな歳時記を手元に置いて、今日の季語の問題を断続的に考えようと思います。さて、今日は立夏、
2023.5.22一日一季語新緑(しんりょく《しんりよく》)【夏―植物―初夏】新緑の雨けぶる湯にひとりゐて入船享扇橋2023年は5月6日が立夏。期間としては、5月20日までが初夏になります。初夏は草々が育ち、木々の新緑がまぶしい「緑」の季節です。冬に葉が枯れてしまった木々が春から初夏にかけての時期に芽吹き、鮮やかな緑色になります。樹木ばかりではなく、草木の緑も最も眩しく美しい。そんな『緑』の色も楽しむことができます。そんな新緑に囲まれて湯に沈んでいるのは九代目入船
2022.5.14一日一季語蜜柑の花(みかんのはな)【夏―植物―初夏】海鳴りの遥かに聞こゆ花蜜柑菊地光子おいしいみかんができる条件を満たす場所はどんな場所なのか。①南向きの急傾斜地であること②太平洋側の海が見えること山の斜面から海が望めるぐらいの海との距離であることが、おいしいみかんができる条件のようです。日本では有数の蜜柑の産地、愛媛。温暖な瀬戸内海の汐風を受け、日当たりのよい段々畠で育てられた太陽の申し子です。句のように海の景に似合います。⇒画像を
2019.3.9一日一季語鷹化して鳩と為る(たかかしてはととなる)【春―時候―仲春】鷹鳩と化して横綱稀勢の里今瀬剛一*2019.3.2横濱にて「対岸」2017年4月号今瀬剛一氏は、自他共に認める「水戸っぽ」江戸の昔より、力士の番付には出身地が書いてあり、場内放送で高らかに出身地、所属の部屋名が詠み上げられる幕の内はTV画面でもおなじみとなっている。怪我を押して新横綱として優勝決定戦を制した直後の句でしょうね。土俵では鬼、鋭い視線だ
2024.4.29一日一季語風炎(ふうえん)【春―天文―晩春】風炎や関東ローム駆け抜ける須賀敏子上空の風が、関東平野の北側や西側の山を越えたあと吹きおりてくることがあります。地上は上空より気圧が高いので、吹きおりてくるにしたがって空気が圧縮され、温度が上がります。この現象が「フェーン現象」と呼ばれます。この温度が上がった空気が熊谷付近に流れ込み、気温が上がります。2007年8月16日に熊谷で当時の日本の最高気温である40.9℃を記録したのは、フェーン現象によるも
2020.5.10一日一季語葱坊主(ねぎぼうず《ねぎばうず》)【春―植物―晩春】葱坊主どこをふり向きても故郷寺山修司*2020.5.8静岡にて本人は出生について「走っている列車の中で生まれ、ゆえに故郷はない」などと記している,青森出身の鬼才寺山修司。小学生から中学生に至る4年間を寺山は青森県の現・三沢市で過ごした。「言葉の錬金術師」「アングラ演劇四天王のひとり」「昭和の啄木」などの異名を欲しいままにした修司。「歌人として出発」というのが一般的な
2021.5.21一日一季語竹の皮脱ぐ(たけのかわぬぐ《たけのかはぬぐ》)【夏―植物―三夏】竹皮を脱ぐやこどもはいつも旬辻美奈子初学の頃、沖にて一緒に学んだこともある辻美奈子氏。彼女の接している職業柄か、命を大事にし、生命力を感じられる句には秀句が多い。この句からも、季語の持つ成長していく力と子供を対比させ、生命力溢れた句に仕上げている。俳句はわび、さびの世界、美しい物を詠む、などだけの世界では無い、普段目にする、触れ合う事からも、生き生きとした句は生まれるのです
2020.7.16一日一季語蜜豆(みつまめ)【夏―生活―三夏】蜜豆や美女といはれし婆二人清水保甘味処へは、老いも若きも女性の姿なら似合いますね。私にとっての、蜜豆の記憶は、缶詰を開けて食べた子供の頃の思い出。姉と半分づつにして食べるくらいの、めったに食べられない贅沢品。さくらんぼは一つしか入っていない。色の付いた寒天とともに、いつも取り合いになったように思います。*2020.7上野にて【傍題季語】餡蜜(あんみつ)【季語の説明】賽(さい)
2021.4.12一日一季語若緑(わかみどり)【春―植物―晩春】一湾を見下ろす城址若緑榊山智惠お城には、松の木が似合います。これは、美観、風致というより、栄養食、非常食として利用されていたことによるという説があります。松の荒い皮を取り除き、白い部分の生皮を臼でついて水に浸すなど、手前をかけて粉を取り出すのだそうです。麦の粉などに混ぜて餅、だんごや香煎もつくって食べることができたようです。飢饉対策の知恵なのだとか。江戸時代の農民を苦しめた近世の3大飢饉といわれ
2022.5.4一日一季語白菖(しょうぶ《しやうぶ》)【夏―植物―初夏】将門の里の菖蒲を鉢巻に大坪景章菖蒲湯に浸かりながら湯船に浮かんでいる菖蒲の葉を、はちまきのように頭にくるっと巻いてお風呂につかります。菖蒲を頭に巻くと、頭に邪気が入ってこないので、頭がよくなる。お腹に巻くと健康になる。などの風習がある。菖蒲湯は子供の日だけのものでは無く、ショウブという名前から“勝負に勝つ!”という縁起が良いものとして広く愛されています。将門は、平安中期、10世紀に朝廷(京の
2021.5.7一日一季語天道虫(てんとうむし《てんたうむし》)【夏―動物―三夏】翅わつててんたう虫の飛びいづる高野素十お天道さまに向かって高みに昇り、飛び立っていく「てんとう虫」。日本だけでなく世界各地で縁起のよい虫とされています。服や手にとまると、その人には幸せがおとずれるそうです。素十の俳句論は、「俳句とは四季の変化によって起る吾等の感情を詠ずるものである。などと、とんでもない事を云ふ人がおります」、「感情を詠ずるとは、どんな事になるのか、想像もつかぬの
2022.7.9一日一季語風死す(かぜしす)【夏―天文―晩夏】風死して医師の言葉の重きかな中田征二風がやんだ状態のことを「凪(なぎ)」といい、「風死す」は酷暑の最中で風がやみ、耐え難い暑さとなってしまったこと。この耐えられない暑さ。医師の言葉の重さが響きます。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】土用凪(どようなぎ)【季語の説明】夏の盛りの中、風が少しでも吹けば心地良いものだが、風がぴたりと止むと、耐えられないほど
2024.4.19一日一季語開帳(かいちょう《かいちやう》)【春―行事―三春】開帳や尺に満たざる不動尊秋山信行深川不動堂(成田山新勝寺東京別院)千葉県成田市にある成田山新勝寺の別院。江戸時代に明王の中でも中心的な存在で、力強い火炎で煩悩を焼き尽くす不動明王を信仰するブームが起こり、とくにその代表格である成田山新勝寺が人気に。江戸で出張御開帳をすることに。その御開帳をルーツにするのが明治14年創建の深川不動堂。この句の不動尊は、とても小さな不動尊のようであるが、信
2020.5.7一日一季語心太(ところてん)【夏―生活―三夏】弟が兄にやさしく心太島田牙城SNSの飛び交う時代、3年ほど前にBL俳句に読めるということでものすごくリツイートされてた句だという。食べ物俳句は、美味しく詠まなければいけないと言われています。しかし、生活という、季語の分類にされているように、人物との関係も深く、俳句でも、その食べ方、道具との取り合わせ、特産となっている地域、景色との取り合わせなど、二句一章の句も多いようです。この句でも、人物描
2018.05.12一日一季語紫蘭(しらん)【夏―植物―初夏】紫蘭咲いていささかは岩もあはれなり北原白秋*2018.05.09横浜にて1885年(明治18年)柳川藩御用達の海産物問屋を営む旧家(現・白秋生家)に生まれ。1904年(明治37年)に早稲田大学に入学。学業の傍ら詩作に励む。1909年(明治42年)処女詩集「邪宗門」を発表。2年後、詩集「思ひ出」を発表。名実ともに詩壇の第一人者となります。その後も、「東京景物詩」「桐の花」な
2021.5.29一日一季語緑蔭(りょくいん《りよくいん》)【夏―植物―三夏】緑陰や草田男の文字碑を溢れ水原春郎中村草田男と言えば、万緑の句。この句碑があるのが東京都調布市の深大寺。深大寺(じんだいじ)は、天台宗別格本山の寺院で、正式な名称は、浮岳山昌楽院深大寺。厄除元三大師であります。都内では浅草の浅草寺に次いで古い歴史のある古刹で、「武蔵野の山野の中、国分寺崖線の斜面に抱かれる形で、ゆたかな泉の湧く場所に建てられた寺院」です。俳人としての草田男は激しい
2018.06.29一日一季語青嵐(あおあらし《あをあらし》)【夏―天候―三夏】青嵐おとうといもうと剥落す田中亜美田中亜美(たなかあみ、1970年10月8日-)明治大学文学部卒、新聞社勤務を経て、東京大学大学院人文社会系研究科修了。1998年、「海程」入会、金子兜太に師事。2001年、海程新人賞受賞。2006年、現代俳句新人賞。2010年、邑書林のアンソロジー『新撰21』に100句入集。「はつなつの櫂と思ひし腕かな」「いつ逢へば河いつ逢
レジ袋は、ずっと三角折にしてました。広げて、縦1/4の幅に折ったら、底から、三角に折り続け、最後に端を袋の部分に入れるだけ。特長は、三角の大きさでレジ袋の大きさが分かる点です。ただ、このやり方を続けていると、収納している場所がごちゃごちゃ感満載になるのが不満でした。加えて、旦那からは、三角の大きさで大きさはさほどわかりずらいと不評。他の折り方はないかな?と思っていたら、別の折り方に出会いました。仕上がりが分厚くならないのもよく、畳んだものをしまっても、嵩張らずスッキリ収納できること。
2024.5.5一日一季語武者人形(むしゃにんぎょう《むしやにんぎやう》)【夏―生活―初夏】武者人形飾る仏間を明け渡し岡本昌三五月人形とは、男子の誕生を祝うとともに、無事に成長し、強く、逞しく、賢い大人になるようにとの願いを込めて、5月5日の端午の節句に飾るお人形現在、五月人形の多くが愛らしい子供の姿だが、明治時代までは、武勇(ぶゆう)と関係の深い大人顔の人形が主流だった。庶民にとって絵本や芝居などを通して馴染みの深かった、歴史上・伝説上の英雄豪傑たち。その威力にあや
令和5年5月5日㊗️こどもの日🎏R5.5.5並びましたね!子どもさんの成長を祈って楽しい催し物も沢山ありますね😊🎏鯉のぼりも気持ちよく空を泳いでいますね。我が家はちまきや柏餅を食べて、菖蒲湯に入るのが定番。五節供のひとつ端午の節供実は節供というのは中国の風習からきています。端午節は古代中国(楚の国)の政治家である屈原(くつげん)の供養祭であるとされています。旧暦5月5日に入水自殺。悼む人々は屈原さんを魚の侵食から守るために船からちまきを投げ入れたそうで
2024.4.30一日一季語行く春(ゆくはる)【春―時候―晩春】春行くや閉店セールなほつづき森下康子企業の会計期間は1年間で区切り、その期間の売上や利益または損失、キャッシュフローの状況を計算している。3月期は3月を決算としている会社の会計期間。公的な機関が3月を末としているので、税制改正などにも合わせやすいことから3月を決算月と定める企業が多い。そんな決算月に合わせての閉店セール。春の終わりとなる4月になっても、なお、続いている。そんな景であろう。⇒画像をクリッ
端午の節句ということで、仙太郎で『柏餅』と『みなづき』を購入。みなづきは、TALK食空間コーディネーター取得の際に、先生から話を聞き、見たことがなく気になっていたのです。柏餅を買う為に並んでいたら目に入り…。買っちゃいますよね(笑)今年は菖蒲を買って、菖蒲湯に浸かることを見送り、上巳の節句も何もしなかったので、柏餅だけは頂くことに🙏歳時記は出来る限りやる人間です。(15年前は一切やらない人間でした…🙇)
2022.3.12一日一季語犬ふぐり(いぬふぐり)【春―植物―初春】星空のひかり宿していぬふぐり今村恵子「星の瞳」の別名があるこの小さな花を、虚子が星のまたたきと詠まれると、もうこうした表現は手垢がついてしまったように思われる。しかし、この句のように。平易な言葉でさらりと、星空のひかり宿す、などと詠まれると、なるほど、まだこうして表現ができるのだと納得する。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。*2022.3.8青梅市梅郷にて【傍題季語】
この4月から都内の都立高校で、私の講座が始まりました。「歳時記の楽しみ」講座。高校生の皆様方に日本の歳時記、年中行事をご紹介しながら、折り紙や折形、花結びや紋切りなどの「伝統の技」を使って、歳時記のテーマに合わせた作品を作って、歳時記・年中行事から日本の伝統行事や伝統文化を学び、先人たちの思いを学んでもらう講座でございます。〜「歳時記の楽しみ」講座イメージ画像〜高校生が思い浮かぶ歳時記を聞いてみましたが…端午の節供についても、面白い答えがいっ