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2026.2.19一日一季語木の芽(このめ)【春―植物―仲春】木の芽風みるみる顔の出来上る坂田晃一木の芽:冬を越え、枝先にふくらみ始める新芽風:目に見えず、変化を伝える存在木の芽風は、気象現象ではない。風向や強さ、発生条件を説明するための言葉ではなく、芽吹きの時期に感じられる季節の気配を表すための言葉。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】芽立ち(めだち)芽吹く(めぶく)芽組む(めぐむ)木の芽張る(このめはる)名の木の
2026.2.18一日一季語雛祭(ひなまつり)【春―行事―仲春】漢字ひとつふたつ忘れて雛飾る仙田洋子飾るのに縁起がいいといわれている日は以下(2026年)の通り。2月3日(節分)…季節が変わる節目の日2月4日(立春)…暦の上では、この日から春になるとされています。2月19日(雨水)…二十四節気のひとつで、立春から数えて15日目頃。こうした事例にとらわれず、天気がいい日、家族揃って飾り付けが出来る日でも良いそうです。「3月3日を過ぎたらすぐしまわないと、お嫁に行
2025.12.28一日一季語冬の雲(ふゆのくも)【冬―天文―三冬】凍雲を開け手力男の命若井新一角川俳句2026年1月号新年詠7句より正岡子規は、「春雲は綿の如く、夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く、冬雲は鉛の如し。」と言った。冬は、西高東低の冬型の気圧配置になりやすく、日本海側は雪や雨に、太平洋側は冬晴れの日が多くなる天気の特徴がある。日本海側の空は雪や雨を降らせる厚い雲が出やすく、太平洋側は空気の澄んだ冬の雲となる。⇒画像をクリックするとブログ記
2025.12.11一日一季語甘蔗刈(かんしょかり《かんしよかり》)【冬―生活―仲冬】甘蔗刈のおほぞら誰も裏切らず櫂未知子全長約3メートルまで成長するサトウキビ。畑ではオノやカマを使ってサトウキビを刈る。とれたてサトウキビを丸かじりすると、甘~い汁が口いっぱいに広がる。収穫時期(12月中下旬~4月中下旬)には、原料茎長(葉部含まない)は約2mほどにも。茎自体が目的の収穫物で茎に糖分を蓄える。以前は手刈りが当たり前だったが、圃場整備が進み機械での収穫が容易になったり、生産
2025.02.21一日一季語鳥帰る(とりかえる《とりかへる》)【春―動物―仲春】鳥帰るつまづく我を置き去りに杉山久子日本で見られる野鳥の多くは、季節によって移動する。春になって北に帰る鳥を「渡り」の反対「帰る」として、季語になった。この句の鳥はなど、どんな鳥であろうか。羽を広げ、道端で躓いている、あるいは、心象的なつまづき鴨しれない。そんな作者の頭の上を軽々と羽撃く、大きな鳥。白鳥のように、姿もきれいな鳥を思った。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。
2025.04.11一日一季語朧(おぼろ)【春―天文―三春】水の玉地球と呼ばれゐし朧杉山久子信長が愛した、伝統芸能「幸若舞」のひとつ『敦盛』の一節。「人間五十年化天の内をくらぶれば夢幻のごとくなり」化天という世界は、一日が人間界の800年。化天の寿命は人間の世界でいうと約23億年。人生百年時代としても、化天の長さに比べたら、吹けば飛ぶ夢幻のような儚いもの。地球は、太陽系の中で唯一、液体の水をたたえた惑星。地球という惑星の進化は、水のはたらきを抜きにしては語るこ
2025.11.01一日一季語牧閉す(まきとざす)【秋―生活―晩秋】牧閉ざす牛舎の暗きがらんどう西池みどり俳句四季2025年11月号作品16句広尾町営牧場運営管理条例施行規則預託牛は、次の条件を具備すること。(1)除角していること。(2)家畜共済保険に加入していること。(3)原則として月齢標準発育に達していること。(4)入牧時の健康状態が良好であること。(5)入牧前に、環境及び飼料等について集団的終日放牧に対する馴致が成されていること。⇒
2026.1.21一日一季語氷柱(つらら)【冬―天文―晩冬】女子高生氷柱の鍵を隠し持つ田島健一月刊―俳句界2026年2月号50代俳句新たな気づき氷柱は、寒さが厳しくなる冬に、屋根の軒先や崖の縁から水が凍って垂れ下がった氷の柱。透明で美しい見た目は冬の冷たさを象徴し、しんと静まった空間、透明感がある。俳句では、氷柱の透明感や形の面白さを描くほか、その儚さや自然の力を感じさせる句が詠まれる。この句では、こうした透明感を秘めた心象を表現しているようにも感じた。
2026.2.12一日一季語春炬燵(はるごたつ)【春―生活―三春】野良猫の流儀忘れて春炬燵酒井春棋句具俳句八句より炬燵や火燵は宛字で、「火榻子(かとうし)」の唐宋音に由来するという説が有力である。「榻(しじ)」というのは牛車の乗り降りの際に使う踏み台のことで、その形が炬燵櫓(こたつやぐら)に似ていることからの命名だという(「子」は椅子などと同じく道具や物の名につく接尾語)。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】春の炬燵(はるの
花まつりお釈迦様のご誕生昔も昔三千年花咲き匂う春八日響き渡った一声は天にも地にもわれ一人これは「花祭り行進曲」という仏教賛歌の歌詞ですが、春の花々が咲きほこる4月8日、お釈迦様のご誕生をお祝いする花祭りが開かれます。高野山では仏生会といい、多くの寺院では灌仏会と称します。当山では平安時代の延久4年(1072)に金堂で行われた記録があり、明治になって金剛峯寺の広間に移されました。仏生会では式師の僧が先立って抑揚のついた誕生会講式を独唱します。その節は常楽会や降誕
2025.04.20一日一季語キャベツ【夏―植物―初夏】地球一周して辿りつくキャベツの芯杉山久子2024年12月23日から25日までの3日間で調べたところ、キャベツの平均価格は1キロあたり453円で、平年のおよそ3.3倍。スーパーなどで販売されるキャベツの価格は、去年の夏の猛暑や12月に東日本と西日本の太平洋側で雨が少なかった影響などで平年の3.3倍と高値が続いた。2025年4月。キャベツの高騰徐々に落ち着く価格平年の3倍超から1.3倍に(16日付けNHK)という
2025.05.28一日一季語郭公(かっこう《くわくこう》)【夏―動物―初夏】くわくこうの声に始まる保育園柳堀悦子俳句四季2024年6月号掲載句「鳩時計」は、ドイツのシュヴァルツヴァルト発祥で、もともとカッコウを模していた。英語・ドイツ語を直訳するとカッコウ時計となるが日本では閑古鳥時計となり、縁起が悪いので「鳩時計」に変えられた。ヨーロッパでもそのわかりやすい鳴き声は古くから親しまれており、様々な音楽に取り入れられている。⇒画像をクリックするとブログ記
2025.06.08一日一季語誘蛾灯(ゆうがとう《いうがとう》)【夏―動物―晩夏】ふくしまの闇なほ深く誘蛾灯山本潔防蛾灯・誘蛾灯は、農業における害虫抑制において非常に重要な技術。特に、夜行性の害虫に対して大きな効果を発揮し、農作物の保護に貢献している。農薬の使用を減らしつつ、持続可能な農業の実現も。これらの技術を効果的に活用することで、農作物の品質向上や収量の増加、ひいては農家の経済的利益に繋がることが期待される。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。
2025.03.03一日一季語立子忌(たつこき)【春―行事―初春】立子忌の坂道どこまでも登る阪西敦子高浜虚子の次女星野立子の昭和55(1984)年の忌日。80歳没。立子は女流俳人では中村汀女、橋本多佳子、三橋鷹女とともに四Tと称された。山本健吉は名著「現代俳句」で『ありふれた日常語の使用や軽い口語的発想は、立子の一つの特徴をなすもので、虚子の句が持っている即興詩的一面を、立子は承けついでいると言えよう』と述べている。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めま
2026.1.17一日一季語冬枯(ふゆがれ)【冬―植物―三冬】冬枯れて山頂までの道見ゆる今瀬剛一野山や路傍や庭などの草木が枯れはてて、満目枯色と化した、荒涼たる景色である。「枯山」・「冬枯道」。〔山本健吉『最新俳句歳時記』〕「冬枯れ(ふゆがれ)」は、冬の季節に草木が枯れ、荒涼とした景色。この句でも、草や樹木が枯れ、山頂まで荒涼とした景が広がっているように感じる。寒々しさを表現している。その一方で冬枯れは、自然のサイクルの一部であり、春に新たな命が芽吹くための準備でも
2026.2.15一日一季語涅槃西風(ねはんにし)【春―天文―仲春】縄跳びの一抜け二抜け涅槃西風池田光子涅槃とは、「ろうそくが静かに消えて二度と燃え上がらない状態」のこと。ろうそくが完全に消えてしまったときのように、心の中の煩悩が完全に消えて、二度と煩悩が湧き起こらない心のこと。「悟りの境地」にある心の状態この状態のことを、サンスクリット語で「ニルバーナ」といい、これを音写して漢字に当てはめたものが「涅槃」。輪廻を止めるために、煩悩をすべて打ち消して、業が生み出されな
2025.03.18一日一季語種蒔(たねまき)【春―生活―晩春】種蒔くや半農教師腰およぐ能村登四郎現代の種蒔は現在では苗代にかわる育苗箱への播種がほとんど。3月上旬から4月~5月上旬にかけては、春播きの花や野菜の種まきの適期。桃の節句(3月3日)が過ぎたら、種まきの準備。春に種をまく野菜は生育が早く収穫までの期間が短く育てやすいのが特徴。春の彼岸過ぎから八十八夜前後に行う。実野菜はミニトマト・ピーマン・ナスなど、葉野菜はキャベツやブロッコリー・レタスなど、根野菜はダ
2025.12.13一日一季語水涸る(みずかる《みづかる》)【冬―地理―三冬】水涸れて京都市内に入りけり松本てふこ「水涸る(みずかる)」とは、冬の寒さや乾燥によって川や池の水が涸れてしまう様子。この現象は、自然の力強さや季節の移ろいを感じさせる。涸れた川底や静けさ、観光地京都。秋から冬にかけて、静まりかえる感じなのであろう。水の少ない冬の景色は、自然が静まりかえり、厳しさと寂寥感を感じる。*首都圏外郭放水路2022.3.1地下神殿「調圧水槽」の見学にて
2025.09.12一日一季語瓢の実(ひよんのみ)【秋―植物―晩秋】塩クロワッサンチョコクロワッサンひょんの笛こしのゆみこ瓢の実、ひょんの笛の色合い、形状との取り合わせにも思える。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】瓢の笛(ひよんのふえ)ひよんの笛(ひよんのふえ)ひよん蚊母樹(いすのき)蚊母樹の実(いすのきのみ)蚊子木(ぶんしぼく)【季語の説明】蚊母樹(イスノキ)の葉にできる虫こぶを笛として使ったもの。
世界でたったひとつの旅をプロデュース、女性の心に寄り添う旅、京都癒しの旅の下戸眞由美(おりとまゆみ)・安藤加恵(あんどうかえ)です。京都癒しの旅で一番リクエストいただくのはオーダーメイド旅ですが、歳時記を楽しみたい、旅仲間との出会いも楽しみという方はぜひ、2026年の企画をご覧ください。これからも随時更新していきます。初めて京都癒しの旅にご参加くださる方に。旅をお楽しみにいただくために、お読みください。京都を感じていただきたい、ゆっくりお過ごしいただきたい。女性同士で共感し、明
本日は木曜日なので、テーマ4️⃣季語を考えるの回です。初春の季語「海苔」を考える、です。読み「のり」と読みます。意味「海苔」と聞いて最初に思うのは食卓に並ぶあの「海苔」ではあるけれど…でもちょっと待って欲しい。「海苔」を歳時記で調べると…海苔を育てる光景➡️海苔粗朶PhotoAC様より写真をお借りしました。収穫する光景➡️海苔掻く、海苔舟など風景が詠まれているではありませんか( ̄□ ̄;)!!じゃあ食べ物としての「海苔」は季語ではないのか?どうやら、食べる海苔も題材と
2025.12.09一日一季語寒風(かんぷう)【冬―天文―三冬】ひん曲がる迄寒風に晒されむ斎藤信義冷たさ・厳しさを表したい寒風冬らしさ・季節感を出したい北風格式高い文書寒風一般向けの挨拶北風⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】寒風(さむかぜ)【季語の説明】冬の寒い風のこと。北風にかぎらず、寒さがひとしお堪える。【例句】寒風や土手の真下の狼煙跡遠藤和彦寒風や野鳥群
2025.11.19一日一季語大根干す(だいこんほす)【冬―生活―初冬】浮き雲や鉄路の柵の干し大根半田卓郎第三句集直心文學の森ZOOM句会で顔馴染みの作者より、ご恵贈いただいた。大根干しは、日中は外に出して風と日に当てて置き、夜は室内や軒先に戻す。夜露にあたってしまうとせっかく乾燥したのに湿ってしまう。また、寒すぎて凍ってしまったり霜が降りてしまうとスが入ってしまうため、天候には注意が必要。寒いときは大根が凍ってしまわないように布をかけておくなどの対策も有効。
2025.10.12一日一季語瓢(ふくべ)【秋―植物―初秋】瓢箪や眠りに落ちる水の音五島高資中身をくり抜いてお酒や水などを入れる容器として使われていた。瓢箪は軽く持ち運び用の水筒として、さらに中が低温で保たれるため貯蔵用の容器としても万能だった。薬入れとして利用されていた歴史もあり、健康を招くという意味もあるようだ。この句の、水は水筒のように持ち歩いていた景なのかも。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】ひさご瓢簞(ひょうたん
2026.1.8一日一季語初芝居(はつしばい《はつしばゐ》)【冬―生活―新年】こめかみに柝のひびきけり初芝居片山由美子2026年1月2日(金)に初日を迎える、歌舞伎座『壽初春大歌舞伎』。昼の部では、『當午歳歌舞伎賑』『蜘蛛絲梓弦』『実盛物語』が上演される。鮮やかな早替りで魅せる、エンターテインメント性あふれる変化舞踊『蜘蛛絲梓弦』。蜘蛛の精が次々と姿を変えて現れる舞踊劇を、この度、「尾上右近八変化相勤め申し候」と題し、尾上右近がかつてない八役の早替りで上演。公開され
テニスの最中に和歌を思いつく事もあり、天皇陛下から嫌がられる。「かの時に我がとらざりし分去れの片への道はいづこ行きけむ」天皇陛下に失礼だ、みたいな声もあったね。あの時別の人と結婚していたらどんな人生だったかな、って誰でも考えるような普遍性のあるテーマだと思うけどね。🍀「いたみつつなほ優しくも人ら住むゆうな咲く島の坂のぼりゆく」ゆうなは佳子様のお印。皇居へ、南静園から元患者達がゆうなの花を持って来てくれた。「時じくのゆうなの蕾活けられて南静園の昼の穏しさ」改めて見ると、成人
2025.02.28一日一季語寄居虫(やどかり)【春―動物―三冬】やどかりの抜けさうな殻引きずりて永田満徳第二句集『肥後の城』空の巻貝に宿を借りて住むので「宿借」「寄居虫」などの名がある。岩礁の間や水溜りを、貝を負ってすばやく走るのを見ることが出来る。もともと、他人の殻を借りているので、自分の身体の大きさとは上手く合わないのであろうか。がうなというのは古語。各地に方言として残っている。*フリー素材より⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。
2025.11.13一日一季語冬耕(とうこう《とうかう》)【冬―生活―三冬】仏足のありありと暁の冬耕土能村登四郞冬の土作りの基本は「天地返し」と呼ばれる作業で、土の表層と深層を入れ替えることで、土壌の養分バランスが整う。天地返しを行うことで、土壌の団粒化が促進され、病害虫の抑制や養分バランスの改善が期待できる。寒起こしをすると、土が寒気にさらされ、凍結と融解を繰り返すことで自然に細かく砕け、フカフカの土になる。この句の「仏足」は、仏足石(ぶっそくせき)のことか。釈迦の
2025.11.18一日一季語鍋焼(なべやき)【冬―生活―三冬】どいたどいたと鍋焼の通りけり仲寒蟬鍋焼きうどんは、一人用の小型の土鍋あるいはアルミ鍋にめんつゆとうどんを入れ、蒲鉾、シイタケ、油揚げ、エビの天ぷら、生卵、麩などの具を乗せて煮たもの。グツグツと沸騰したまま供し、鍋から直接食べる。食べると体が温まるので、寒い季節に食べるとより美味しさを感じる。アツアツを提供するため、店員さんが声こそ出さねど、こんな風に提供してくれるのでしょう。*ことりインスタより引
2025.04.05一日一季語鴬笛(うぐひすぶえ)【春―生活―初春】鴬笛少し笑つてからも泣き西村麒麟角川俳句2025年4月号伊吹山作品12句泣きやまぬ子供をあやしているのでしょう。鴬笛にちょっと驚いて、泣きやんだものの、また、直ぐに、泣き顔に。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【季語の説明】うぐいすの鳴き声をまねるための擬音笛。吹き口を自分の方に向けて、左手で下両脇から音具をささげもち、右手の親指と人差し指で胴体の両端を閉じ