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2025.12.17一日一季語鶴(つる)【冬―動物―三冬】雪の鶴鋼の脚を交差せり松王かをり釧路空港から車で約10分の釧路市丹頂鶴自然公園の通称は「鶴公園」。絶滅の危機にあるタンチョウの保護増殖を目的に1958年に開園。北海道の風物詩、雪原の貴婦人とも評される「タンチョウ」。アイヌ語でも「サロルンカムイ(湿原の神)」と呼ばれるなど、その気品高い美しさは昔から人々から親しまれてきた。外敵から身を守るため、冬でも凍らない川の浅瀬に1本足で立ち眠る。そんな丹頂鶴の描写なのか。
2025.12.16一日一季語冬の蝶(ふゆのちょう《ふゆのてふ》)【冬―動物―三冬】凍蝶を片見のやうに連れ歩く辻村麻乃寒さが強まるにつれて飛ぶ力を失い、じっと動かなくなる蝶。現実的に、冬を越す蝶は一部存在し、成虫で冬を越すものもいる。地球温暖化の影響で、サナギで越冬する蝶が成虫のままで冬を越す個体もあるかも。俳句で言う「冬の蝶」は温暖化とは全然関係なく、どうかした拍子で寒くなって来たのに生き永らえている蝶をいう。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。
2025.12.08一日一季語開戦日(かいせんび)【冬―行事―仲冬】ジョン・レノンと友の命日開戦日赤座典子1980年12月8日(月)22時50分ごろ、ビートルズのメンバーであったジョン・レノン(JohnLennon)がアメリカ・ニューヨーク市にある高級集合住宅ダコタ・ハウスの入口において、マーク・チャップマン(MarkDavidChapman)に銃撃され殺害された事件。レノンの殺害に関して、彼の反戦運動やその影響力を嫌った「CIA関与説」などの陰謀説も囁かれたが
インスタでフォローさせて頂いているパッチワークキルト作家の藤元永美子先生の作品展に行ってまいりました。インスタで拝見して、一目惚れした和テイストのパッチワークキルト。初めて、実物を拝見することができました〜💓美しい古布を贅沢に使った年中行事や歳時記をテーマにした作品や、更紗をつかったエキゾチックな作品、どのくらいの時間を費やして作られたのだろうかと、考えてしまうような大作…お針仕事が苦手な私は、ただただ感激するばかりでございました〜💦藤元先生の作品
2025.04.18一日一季語風船(ふうせん)【春―生活―三春】風船のきうきうと口結ばるる山野邉茂「篠」(すず)2025vol.212競詠辻村麻乃選より大道芸で風船を膨らまし、犬の形などを作っているのか。風船の口を縛ったり、形を絞ったりすると、風船がきうきうと音を立てる。オノマトペが良い。ツイストバルーンは大道芸などで多用され、空気を入れた物をねじり曲げて動物などの形を作る。このようなツイストバルーンで物体を形づくるバルーンアートは「バルーンモデリング」(
2024.12.22一日一季語柚子湯(ゆずゆ)【冬―生活―仲冬】柚子のみな静かにまはる柚子湯かな仙田洋子仙田洋子句集『はばたき』仙田洋子の第四句集には、海外詠は含まれていない。あくまで自身の生活圏のなかの変化を、昆虫や鳥などの身近な季語に即して謳いつづけている。人間の生死や戦争にかかわるモティーフの句群は、歳時記のフィクション性や日本語の質感と戯れる軽妙な句群と交わりながら、一冊の句集に心地よい浮遊感、こう言ってよければ、一種の〈はばたき〉感を与えているようだ。堀切克
ご訪問ありがとうございます。万博や心併せて盆踊り25年7月29日(火)(画像はお借りしました)(ばんぱくやこころあわせてぼんおどり)【季語】踊(おどり、をどり)初秋【子季語】盆踊、音頭取、踊場、踊子、踊浴衣、踊笠、踊太鼓、踊見、念仏踊、題目踊、灯籠踊、豊年踊、踊唄【解説】解説踊りといえば盆踊のことで、他の踊りではない。八月の十三日から十六日にかけて行われる。寺社の境内や町の広場などに櫓を設け、笛や太鼓にあわせて踊る。輪になって踊った
2025.12.01一日一季語十二月(じゅうにがつ《じふにぐわつ》)【冬―時候―仲冬】十二月電車レールを残し去る山本左門現代俳句2025年12月号「風を詠む」秀句を探る徳𠮷洋二郎揚句は先ず、景がはっきりしており「レールを残し去る」レールだけが置き忘れたような一瞬の孤独感(静)と去る電車(動)のコントラストを醸し出す。(現代俳句より抜粋)日本には217社の鉄道事業者が存在し、最大の事業者はJRグループ(JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九
2025.04.23一日一季語霾(つちふる)【春―天文―三春】黄砂降り貝塚にある猿の骨松野苑子「貝塚」からは食料の残骸だけではなく、人骨・装身具なども出土している。ゴミ溜めというよりも、なんらかの精神的な意味のある場所だったのかもしれない。貝塚は縄文時代の様子を知るための貴重な遺跡大森(おおもり)貝塚の「貝層剝離断面標本」(東京都品川区)。貝塚の発見者・モース博士が詳細な発掘場所を書かなかったため、品川区と大田区の2カ所に「石碑」がある。その後の調査により、初発掘は
2025.11.20一日一季語寒施行(かんせぎょう《かんせぎやう》)【冬―生活―晩冬】半分に月はちぎれて寒施行池谷秀子「寒施行」は、寒い時期に餌を与えることを指し、特に狐や狸に豆腐や油揚げなどを施す習俗。中国地方から近畿地方にかけて広く行われた。家々から米や銭を集めて食べ物を調え、多くは夜遅く、「寒施行、寒施行」と唱えながら道々投げ歩く。稲荷(いなり)の小祠(しょうし)に供物をあげながら巡拝する所もある。[井之口章次]出典小学館日本百科全書(ニッポニカ)
2025.01.06一日一季語雑煮(ぞうに《ざふに》)【新年―生活】髪染めぬ母の雑煮の味なりし梅田津句集猫舌序猫舌の妙味老父母を完全に描き上げている。梅田さんは若くても男性の作家で、必要以上に言葉を尽さない。ずばりご言って最小限の表現で饒舌をつくさない。内容の面白さより、具象のおもしろさでなっとくさせる力をもっている。「沖」の作家でありながら「沖」とは一味違った写生から発して、無味乾燥に終わらない俳句の面白さを醸し出す作家に成長したことを欣びたい。平成5
2025.11.08一日一季語襟巻(えりまき)【冬―生活―三冬】好きかもしれないマフラーが少し邪魔近惠第62回現代俳句全国大会特別選者永井江美子特選句恋人からプレゼントされるマフラーは、単なる「モノ」ではなく、ある種の「メッセージ」を含んでいる。「寒い日も、あなたを温かく包みたい」「あなたの首元を、私の気持ちで守りたい」そんな想いが、無言のうちに込められているのがマフラーなのだ。この句のマフラーは、付き合い出す前の2人。物としての、マフラーさえも2人の間には
2025.11.22一日一季語雪催(ゆきもよい《ゆきもよひ》)【冬―天文―初冬】枝打ちの杉の香強き雪催能村研三月刊俳句界2025年12月号自選30句より俳句では、雪催を通じて、まだ降らない雪に対する期待感や、冬の空気感を巧みに描写する。また、その背景に広がる人々の心情や風景を詠むことで、自然と人間の営みの関係性を浮かび上がらせる表現がよく見られる。この句の枝打ち。人工林では、植栽木が成長して樹冠がうっ閉するに従い、日当たりの悪い下枝は幹の成長に寄与しなくなる。こ
2025.12.06一日一季語冬ざれ(ふゆざれ)【冬―時候―三冬】冬ざれやかつて砂金の採れし川山崎ひさを句集続青山抄より日本が「黄金の国ジパング」と呼ばれたのは、13世紀にマルコ・ポーロが『東方見聞録』の中でそう記したことが始まり。これは、日本には金が豊富にあり、建物の屋根まで金で飾られていると伝え聞いたためだとされている。初心者でも砂金採りが楽しめる体験型スポット【北海道・歴舟川(大樹町)】【山梨県・早川渓谷(身延町)】【島根県・石見銀山周辺】【静岡県・那賀川
お煎餅とかりん糖が常に常備されている我が家ですが、今回発見したのがこちら【中評価】常盤堂製菓ふる里歳時記兵庫播磨駄菓子の感想・クチコミ・商品情報[総合評価]★★★★☆☆☆(クチコミ1件)s.mognavi.jp画像はこちらより拝借しましたスーパー限定で卸しているものなのか、そもそも商品自体のバージョンが古いのか常盤堂製菓さんの公式通販では同じものが見つからなかったのですが、ミックス|常盤堂ONLINESHOP「常盤堂ONLINESHOP」の「ミックス」カテゴ
いま一番叶えたいことは?▼本日限定!ブログスタンプ七夕の日最愛の鴨さんが余命を告げられた日。なにもこんな日に宣告しなくても・・・・27歳での希少ガン宣告30歳での永遠の旅立ち短い生涯でしたが、最後の最後まで京都の女性として輝いていましたその彼女の日記を再編集して本になっています「余命三年の京都案内」(Amzon公式書籍販売)※サンプルも読めます。四季それぞれに彩られる京都の街で季節のうつろいを身にまとい、愉しみ、活躍していた一人の女性・鴨。27
明けましておめでとうございます。昨年能登半島の地震と水害、二度の災害に遭われた皆様、避難されている皆様いかがお過ごしでしょうか。良いお年で有りますように・・・若日まつ百八回のスクワット25010125年1月1(水)(画像はお借りしました)(わかひまつひゃくはっかいのすくわっと)【季語】初日(はつひ)新年【子季語】初陽、初旭、若日、初日の出、初日影【解説】一月一日の朝日。初詣とともに古くから、人々は正月一日、山や海から御来光
先日、名古屋の徳川園で開催された、私が所属する室礼三千の室礼展に伺いました。私もスタッフとして参加する予定でしたが、今回は諸事情で断念😿でも、日帰りで名古屋まで🚅とても素晴らしい室礼展でしたので、皆様にちょっとだけ、ご紹介♪なお、解説は私の勝手な思いや推測ですので、ご了承願いますね🙇〜「上巳の節供」流し雛〜まずは、会場に入って目に入ったのは、長〜く長〜く設えられた「流し雛」の室礼。〜川上から流されてきた形代〜川上の山の方で流された紅白の形代でしょう
2025.12.12一日一季語榾(ほた・ほだ)【冬―生活―三冬】をんなきて火よりも淋し大根榾黒田杏子建物の燻煙囲炉裏の焚き火から立ち上る煙は、家中の萱や木材を燻して、防虫、防腐により建物の寿命を大きく伸ばす。現存する古民家でも、建物の保存のために、なるべく薪をくべるよう努められている。毎日、燻煙することで茅葺の屋根の寿命は40~50年。燻煙しないと20~30年の寿命だとか。囲炉裏上部の火棚には焚き火のヤニが大量に付着する。白川郷の神田家では現在も真夏でも火が焚かれ、
2025.12.13一日一季語水涸る(みずかる《みづかる》)【冬―地理―三冬】水涸れて京都市内に入りけり松本てふこ「水涸る(みずかる)」とは、冬の寒さや乾燥によって川や池の水が涸れてしまう様子。この現象は、自然の力強さや季節の移ろいを感じさせる。涸れた川底や静けさ、観光地京都。秋から冬にかけて、静まりかえる感じなのであろう。水の少ない冬の景色は、自然が静まりかえり、厳しさと寂寥感を感じる。*首都圏外郭放水路2022.3.1地下神殿「調圧水槽」の見学にて
2025.12.15一日一季語冬の月(ふゆのつき)【冬―天文―三冬】寒月光ジャングルジムの胎内へ瀬戸優理子ジャングルジム(Junglegym)とは、金属パイプの骨組みやロープなどでできた、子供が登ったり、ぶら下がったり、座ったりして遊ぶための遊具。1920年にシカゴの弁護士セバスティアン・ヒントン(SebastianHinton)によって発明された。「Junglegym」は元は商標名であった。日本語では「枠登り(わくのぼり)」ともいう。子どもたちの遊び場としての役割
2025.06.01一日一季語灼く(やく)【夏―時候―晩夏】ナミブ砂漠にて食糧の山羊と共寝の熱砂かな中村和弘第二十五回現代俳句大賞受賞「宿題の一句より」昭和初期の新興俳句時代に、誓子や秋桜子などによってはじめられた比較的新しい季語。灼くの傍題季語の熱砂。「砂灼ける」「風灼ける」などとも使う。前書きのナミブ砂漠は、アフリカ南西部ナミビア。ナミブ砂漠とカラハリ砂漠に代表される乾燥した地が広がる国。国名の由来は”何もない土地”。*ネットより引用」⇒画像をク
2025.12.09一日一季語寒風(かんぷう)【冬―天文―三冬】ひん曲がる迄寒風に晒されむ斎藤信義冷たさ・厳しさを表したい寒風冬らしさ・季節感を出したい北風格式高い文書寒風一般向けの挨拶北風⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】寒風(さむかぜ)【季語の説明】冬の寒い風のこと。北風にかぎらず、寒さがひとしお堪える。【例句】寒風や土手の真下の狼煙跡遠藤和彦寒風や野鳥群
2025.01.26一日一季語着ぶくれ(きぶくれ)【冬―生活―三冬】着膨れし母の両手の小さかり細川洋子三十代で沖に入会した時、若手として舵の会などで一緒だった。青垣の句会にも、一度来られたことがあった。石川啄木の「たはむれに母を背負いてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず」この短歌を思い出してしまうような句。*沖平成9年2月号⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】着膨れ(きぶくれ)【季語の説明】冬の寒さをしのぐた
みんな大好き『カールさんとティーナさんの古民家村だより』(NHK)和と洋、古いものと新しいものが共存する古民家での二人の暮らしを中心に、豊かな自然の中、ゆるやかに繋がりながら生きる人々を描く映像歳時記です2月23日(日)放送予定なのが⬇︎episode.232024春episode.232024春-カールさんとティーナさんの古民家村だよりまた新たな古民家の再生を始めたカールさん。古民家ゲストハウス運営という新たな人生に踏み出す人も。集落ではホームステイの留学生を交え穏やか
テニスの最中に和歌を思いつく事もあり、天皇陛下から嫌がられる。「かの時に我がとらざりし分去れの片への道はいづこ行きけむ」天皇陛下に失礼だ、みたいな声もあったね。あの時別の人と結婚していたらどんな人生だったかな、って誰でも考えるような普遍性のあるテーマだと思うけどね。🍀「いたみつつなほ優しくも人ら住むゆうな咲く島の坂のぼりゆく」ゆうなは佳子様のお印。皇居へ、南静園から元患者達がゆうなの花を持って来てくれた。「時じくのゆうなの蕾活けられて南静園の昼の穏しさ」改めて見ると、成人