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2025.12.09一日一季語寒風(かんぷう)【冬―天文―三冬】ひん曲がる迄寒風に晒されむ斎藤信義冷たさ・厳しさを表したい寒風冬らしさ・季節感を出したい北風格式高い文書寒風一般向けの挨拶北風⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】寒風(さむかぜ)【季語の説明】冬の寒い風のこと。北風にかぎらず、寒さがひとしお堪える。【例句】寒風や土手の真下の狼煙跡遠藤和彦寒風や野鳥群
2025.10.23一日一季語冴ゆ(さゆ)【冬―時候―三冬】とある革命に目覚めて月冴ゆる瀬戸優理子俳句四季2025年11月号わたしの歳時記冴ゆさっぽろ俳句倶楽部の活動である、夏雲システムを使った句会。第26回SHK通信句会「冴ゆる句会」の句を主にとりあげていただいた。歴史的な革命と言えば、フランス革命。フランス革命は、封建制度や身分制度に対する不満が高まる中で発生した。この句の革命は、このような大きな歴史的な革命ではなく、身近な子供の成長についてかも。9
2025.12.01一日一季語十二月(じゅうにがつ《じふにぐわつ》)【冬―時候―仲冬】十二月電車レールを残し去る山本左門現代俳句2025年12月号「風を詠む」秀句を探る徳𠮷洋二郎揚句は先ず、景がはっきりしており「レールを残し去る」レールだけが置き忘れたような一瞬の孤独感(静)と去る電車(動)のコントラストを醸し出す。(現代俳句より抜粋)日本には217社の鉄道事業者が存在し、最大の事業者はJRグループ(JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九
2025.12.08一日一季語開戦日(かいせんび)【冬―行事―仲冬】ジョン・レノンと友の命日開戦日赤座典子1980年12月8日(月)22時50分ごろ、ビートルズのメンバーであったジョン・レノン(JohnLennon)がアメリカ・ニューヨーク市にある高級集合住宅ダコタ・ハウスの入口において、マーク・チャップマン(MarkDavidChapman)に銃撃され殺害された事件。レノンの殺害に関して、彼の反戦運動やその影響力を嫌った「CIA関与説」などの陰謀説も囁かれたが
2024.12.10一日一季語隙間風(すきまかぜ)【冬―生活―三冬】隙間風さぞや海女小屋トタン張り森田純一郎令和3年10月第3句集『旅懐』かつらぎ平成25年4月号の創刊一千号を以て、森田純一郎が三代目主宰となりました。わが国には春夏秋冬の四季があって、いろいろの季節現象が見られ、目と心を楽しませてくれます。季節現象を17音という俳句の形式で詠んでゆくのはとても楽しいことです。われわれの「かつらぎ」は心にひびく写生をモットーに、ものの本質をとらえる高度の写生で
2025.10.11一日一季語梅擬(うめもどき)【秋―植物―晩秋】さみしげな子にくれてやる梅もどき仙田洋子ウメモドキという名前は、葉や花が「ウメ(梅)」に似ていることから名付けらた。別名に「オオバウメモドキ」は「ウメボトケ」。また、花や実が白色の品種を「シロウメモドキ」と呼び、黄色の実を付ける「キノミウメモドキ」や、葉の裏面や葉柄に毛が生えない「イヌウメモドキ」もある。球形の実が枝にたわわにつき、秋に赤く熟し、秋口から冬まで楽しめる。そんな梅にはなれない梅擬の哀愁を重ね合
4月30日のブログで、自分図書館で見つけた丸山真男の『日本の思想』のことを書いた。最後のページの右上の隅に鉛筆で「80」と書かれている、いつどこで買った分からない古本である。昔の古本屋は、値段をこのように表示していた。最近、そういう古本屋を見かけなくなった。教室に話をしに来た大学生に、これ何かわかる?、と鉛筆書きの「80」を見せてみたところ、案の定、それ何ですか?、という返事が返ってきた。古本屋と言えば、ブックオフしか知らない世代である。昔ながらの古本屋は、絶滅危惧種で
2025.01.31一日一季語寒波(かんぱ)【冬―時候―晩冬】磨きこむナイフとフォーク寒波来る高橋あゆみ平成16年結社賞第三十二回沖新人賞年間二十句より今年の三賞能村研三高橋あゆみさんは、南信濃支部に所属する人。今年は巻頭が2回、準巻頭が1回を含め新人賞予選句には九回登場した。八ヶ岳や諏訪湖の風景など日常の原風景心の奥深くに沁み込ませ自らの風景として高らかに詠みあげている。同人になってからも、若い感性を活かし、沖俳句の道標となるべく活躍を期待したい。*俳誌
今日は世田谷区用賀の「EPC句会」。早速、北海道で作った句を出したがなかなか好評だった。ところで、北海道では「馬」をよく見かけた。そこで「馬肥ゆる秋」という季語で句を作ろうと思ったが、なかなか出来なかった。〈馬肥ゆる〉秋になると馬は豊かに肥え、毛並もつやつやと美しさを加える。ー「季寄せ」(角川春樹事務所)ーこの「馬肥ゆる」は漢詩から来ている言葉らしい。『秋高馬肥』作・杜審言北地寒応苦南庭戍未帰辺声乱羌笛朔气卷戎衣雨雪関山暗風霜草木稀胡兵戦欲
2025越生わくわくデー音楽ライブステージ(雨天決行)TikTokhttps://vt.tiktok.com/ZSfa3fwL7/坂戸市公益活動団体『北坂戸フォークソング倶楽部』発起人山木ジョージです。2025越生わくわくデー音楽ライブステージ(雨天決行)1.日時令和7年12月14日(日)10時00分~15時00分2.会場越生梅林内梅園会館3.駐車場越生梅林駐車場4.主催越生町観光協会5.共催梅の里くらしサポートセンター6.音楽ライブタイムテーブル(投げ銭ライブ)10:
お祝いごとがあり、久しぶりに大好きな赤坂の菊乃井へ🥢8月(葉月)の月遅れのお盆前にお伺いするのは初めて。お盆にちなんだ葉月のお膳や器をちょっとだけご紹介♪この日は、お着物👘でお伺い致しました。〜夏の装い〜実は、訳ありで和装だったのですが、その訳は、後ほど…〜赤坂菊乃井〜真夏の日差しがジリジリと照りつける暑い日でしたが、都会とは思えないような、うっそうとした路地は、美しゅうございました。〜お迎え花〜葉月のお迎え花は、河原撫子と青楓
2024.12.11一日一季語冬の夕焼(ふゆのゆうやけ《ふゆのゆふやけ》)【冬―天文―三冬】冬夕焼けしばらく水を流れをり岸原清行水の歳時記365日編集:俳句αあるふぁ編集部出版社:毎日新聞出版海、雨、雪、雲……。「水」にまつわる名句の数々を美しい写真とともにやさしくガイド。読んで役立ち見て楽しい「使える歳時記」。エッセイ・川上弘美。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】冬夕焼(ふゆゆやけ)寒夕焼(かんゆやけ)冬茜(ふゆあかね
2025.12.06一日一季語クリスマス【冬―行事―仲冬】磔像の爛るる聖夜ウクライナ直この俳句は、ウクライナの現状を背景に、キリストの磔像と、平和な祈りの象徴である聖夜という二つを鮮烈に取り合わせています。磔像は、苦しみ、犠牲、そして信仰の象徴としてありますが、それが爛れる(ただれる)と捉えられています。クリスマスの停戦を訴える声を無視するように、爆撃がつづくウクライナの現状を、この動詞によって象っているのです。聖夜:=クリスマスイブは、平和と喜びに満ちた夜として祝われま
2025.04.28一日一季語戦争俳句落日に橋つつまれし空襲忌日本の勝つてゐし頃炭いぶりああ弥生ばらまかれたる焼夷弾第64回現代俳句協会賞受賞作大牧広ふらんす堂刊行のシリーズの『自句自解ベスト100大牧広句集』この自句自解において最も語られているのは、戦争のことである。自身の戦争体験である。戦争体験者がつぎつぎと亡くなっていく21世紀である。戦争を体験した人間が戦争について語っておくことは貴重なことだ。*ふらんす堂ホームページより引用⇒画像をクリックす
(神奈川県横須賀市長沢)先日の句会で、「忌日俳句」には他の「季語」を入れなければならないのか?という質問を受けた。その方は別の指導者の句会にも出ていて、その指導者がそう言っていた、というのである。これは句会でよく出て来る俳句の素朴な疑問である。「季語」というのは「季節」を表す言葉…、「蝶」ならば「春」、「蝉」ならば「夏」とすぐに季節が浮かび、季感が生まれるが、「忌日の季語」の場合はそうはならない。桜桃忌(太宰治の忌日)なら「梅雨」、西行忌なら「桜の頃」と思い
ご訪問ありがとうございます。たんぽぽのぽぽぽぽぽーと一列に25年5月02日(金)(画像はお借りしました)(たんぽぽのぽぽぽぽぽ~といちれつに)【季語】蒲公英(たんぽぽ)仲春【子季語】たんぽ、鼓草、藤菜、白花たんぽぽ、桃色たんぽぽ、蒲公英の絮、西洋たんぽぽ【解説】蒲公英は黄色い太陽形の花。西日本には白色の花も見かけられる。花が終わると、絮が風に飛ばされる。【科学的見解】蒲公英は、キク科タンポポ属の多年草の総称であり、世界で四百もの種が確認さ
2025.11.25一日一季語温石(おんじやく《をんじやく》)【冬―生活―三冬】温石の位置の決まりし遊行かな岡田耕治遊行とは、出歩くこと。歩き回ること。この他に、「遊行」といえば鎌倉中期に現れた一遍、およびその流れを汲む時衆聖の諸国行脚を指すことが多い。一遍は空也や教信、法然の活動に影響を受け、門弟を「時衆」として引き連れ、全国各地で賦算と踊り念仏を中心とした、平易で実践的な民衆教化に努めた。一遍の没後、教団教主は明治初年まで遊行を事とした。⇒画像をクリックするとブログ
2025.04.19一日一季語陽炎(かげろう《かげろふ》)【春―天文―三春】陽炎を跨いで永遠の象となる瀬戸優理子現代俳句2025年4月号「風を詠む」加藤右馬選秀句五句鑑賞変身願望が鮮やかに言語化された。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】糸遊(いとゆう《いという》)遊糸(ゆうし《いうし》)野馬(かげろう《かげろふ》)野馬(やば)かぎろひ【季語の説明】「陽炎(かげろう)」とは”光が屈折して起こる自
2025.01.25一日一季語潤目鰯(うるめいわし)【冬―生活―三冬】独り酌むうるめに少し指焦がし白井剛夫ウルメイワシは、主に丸干しとして流通する魚です。冬頃が旬で脂がのっていてとても美味しい。新潟県では「ダルマイワシ」、富山県では「ドンボ」、京都府では「ドウキン」など呼ばれている。昔から目刺しにした干物、メザシに加工され食べられてきた。基本的には干物として流通している。平成5年3月号の沖の投句欄に見つけた白井さん。数年前、俳句大学東京キャンパスで句会の進行をしていた
2025.06.09一日一季語虎が雨(とらがあめ)【夏―天文―仲夏】虚ろなる埴輪の眼窩虎が雨辻村麻乃「篠」(すず)主宰結社「篠」のスローガンは「伝統に新しい光と風を」新しい風に相応しく、SNSでの発言も多く、自己紹介に、ハードロック、メタルが好きな俳人ボーカリストとある。6月9日=ロックの日にピッタリ。旧暦5月28日は、今年は6月23日である。このころは梅雨の眞っ最中で、雷を伴った大雨が降りやすい。洪水や土砂災害に最も注意を要する時期である。高温多湿の季節で、細菌や
2025.1.1一日一季語初富士(はつふじ)【冬―地理―新年】初富士の裾野入れたる海の音中原道夫平成一〇年「銀化」創刊主宰この句の景は、初富士の大きかりける汀かな富安風生大正時代から昭和後期にかけての俳人・富安風生(とみやすふうせい)の作品を意識しているように感じる。どちらの句も、壮大な富士の姿が目に浮かんでくる。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【関連季語】初筑波(はつつくば)初浅間(はつあさま)初比叡(はつひえい)【季
事務所のお引越ししてから、段ボールに入った大量の荷物の梱包を解いて、移動した什器備品・書類などを予定していたロッカーや本棚の棚や引き出しに収め、電話、ネット回線、メールPC・コピー複合機の設定、それに不要なものの選別と廃棄などもあり、大変な作業量で大変な疲労感だったが、昨日あたりから通常業務にはいった感じようやくブログも再開できる状況になった。ブログを再開するといっても、何から始めていいやら・・・このお休みの間に私が何をやっていたかといえば、裏千家歴代好み物(茶道資料館
2025.01.08一日一季語寒の水(かんのみず《かんのみづ》)【冬―地理―晩冬】寒の水飲んで体に芯とほす今村恵子一年で一番寒いこの時期の水は質が最も良く、寒の水は柔らかな味でいつまでも腐ることなく、保存出来ると信じられてきた。とりわけ「寒九の水」は寒九に汲む水のこと。滋養に富み、湯茶などの飲用や服薬水によいとされる。さらには、お酒を造るにも、向いている。寒九に降る雨は「寒九の雨」と呼ばれ、豊年の兆し。この句からも、寒の水のありがたさが伝わってくる。⇒画像をク
2025.12.03一日一季語秩父夜祭(ちちぶよまつり)【冬―行事―仲冬】夜祭の余韻乗り来る列車かな水口圭子第26回現代俳句協会年度作品抄「消えるため」より夜祭、栃木にお住まいとのことで、関東なら、秩父夜祭のことであろうか。12月3日(本祭)笠鉾・屋台の6基が巡行早朝から翌朝まで最もにぎわうのがこの3日、この日の夜がお祭りの最高潮となるため秩父夜祭と言われる350年の伝統を誇る秩父夜祭には様々な楽しみ方があります。祭りの最大のクライマックスといえば12月3
2025.10.01一日一季語赤い羽根(あかいはね)【秋―生活―仲秋】赤い羽根駅の鏡で付け直す向井みちこ現代俳句2025年10月号現代俳句年鑑2025を読むより赤い羽根をシンボルとする共同募金厚生労働大臣の告示により、10月1日から翌3月31日までの6か月間とされており、12月については、「歳末たすけあい募金」もあわせて実施しています。運動期間の初日には、各地の街頭でボランティアの方々による募金活動が行われています。なお、東京では、毎年共同募金運動の発足行事と
2025.11.15一日一季語霰(あられ)【冬―天文―三冬】玉霰風のリズムで踊りだす宇田喜美栄玉霰(たまあられ)**は、霰の美称であり、雪の結晶に過冷却状態の水滴が付着して凍り、白色不透明の小塊になって地上に降るもののことです。玉霰は、冬の美しい季語として詠まれる。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】玉霰(たまあられ)夕霰(ゆうあられ《ゆふあられ》)初霰(はつあられ)雪あられ(ゆきあられ)氷あられ(こおりあられ《こほりあられ》
テニスの最中に和歌を思いつく事もあり、天皇陛下から嫌がられる。「かの時に我がとらざりし分去れの片への道はいづこ行きけむ」天皇陛下に失礼だ、みたいな声もあったね。あの時別の人と結婚していたらどんな人生だったかな、って誰でも考えるような普遍性のあるテーマだと思うけどね。🍀「いたみつつなほ優しくも人ら住むゆうな咲く島の坂のぼりゆく」ゆうなは佳子様のお印。皇居へ、南静園から元患者達がゆうなの花を持って来てくれた。「時じくのゆうなの蕾活けられて南静園の昼の穏しさ」改めて見ると、成人
俳句を嗜む人の、言葉の豊かさにはいつも感服している。朝日俳壇を読んでいると、毎週必ず知らない言葉に出会う。今日(23日)の俳壇には、こんな句ばあった。高山れおな氏選第4席である。気嵐ぬけ漁船黄金に輝けり(横浜市鈴木正明)「気嵐」を、わたしは知らなかった。調べてみた。「けらん」と読むらしい。ウィキペディアでは、「蒸気霧」の項にこのように説明されている。冷気が温かい水面上に流れてきたときにできる霧である。冷気中に起こった微風が温かい水上の水蒸
本日12月7日は2025年の大雪です。本格的に冬となってきて、雪が降りだす季節です。雪国では、家や窓の雪囲いや植木の雪吊りの対策をします。新暦では12月7日頃から20日頃です。大雪の初候(新暦12月7日~11日頃)「閉塞く冬となる(そらさむくふゆとなる)」天地の気が塞がり、冬となるという意味です。空は雲が重く垂れ込み、灰色に沈み、真冬が訪れます。寒さは厳しくなりますが、寒ぶりや大根など、寒くなればなるほど美味しくなるものも出てきます。大雪の次候(新暦12月
2025.01.21一日一季語マスク【冬―生活―三冬】キヨスクに入荷したてのマスク買ふ千田百里平成6年第十六回沖新人賞年間20句より新人量の千田百里さん一年よく頑張った。素材の新しさもさることながら女性らしいたおやかさが匂ってくるのがいい。今年の三賞能村登四郞およそ詩の世界とは縁の無い半生を過ごし、遊び半分のつもりで夫婦揃って沖に入会しのがですが・・・。以来、母の死に直面したときを除き欠詠もせずに今日まで来られた。*感想より抜粋千田百里このころは、キヨスク