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『暗殺の冬』はスウェーデンの作家クリストフェル・カールソンの、本邦初訳作品です。「十年に一度の傑作」という帯の文句に惹かれて読み始めました。その前に読んだのがノルウェー発『クライムキャスト』なので、図らずも北欧ミステリが続く形になりました。『クライムキャスト』にはあまり北欧特有の空気感を感じなかったのですが、本作は「王道の北欧ミステリ」。暗くて重厚で荒涼としており、怪異な伝説の影も潜んでいます。物語の主役は3人。そのうちの一人である「私」は、妻と離婚し、作家のキャリアにも行き詰ま
京都ならではの上映があるので滞在中の楽しみの定番、今回もまたアップリンク京都へいつかの走馬灯で若手作家の凛は編集者と二人三脚、今日は正直な感想を聞いているが次第にウンザリ、腹も立ってくるついには逆ギレして怒鳴り散らし相手を罵倒する始末〜編集者もたまらず応酬するがいつしか互いの本音が出てトーンダウンしていく…状況変わって、凛は恋人に別れを告げられ鬱々としている別れの言葉は、お互いに幸せになろう…どうなんだろう、と考え込むさらに状況変わって
「夜明けまでに誰かが」著者:ホリー・ジャクソン出版社創元推理文庫(2025/7/31)本作は2025年ミステリベスト10の中で、ハヤカワミステリマガジンで第2位、週刊文春で第2位、このミステリーがすごい!で第5位、という高順位を収めています。と言いつつ、実は未読でした。ピップの自由研究シリーズの結末が、どうしても私は受け入れられず、本作も手が出なかったのです。加えて、どうやらすごいサスペンスらしい…メンタル弱めの私はハラハラするのがほんとムリなので。しかし、これほど高評
ハヤカワミステリマガジンのミステリベスト10で堂々1位となった前作「ハウスメイド」。刊行当初からシリーズ化が予告され、ミステリファン界隈をざわつかせていた待望の続編がついに登場しました。本作の舞台は前作から4年後。裕福なギャリック家のハウスメイドとして雇われたミリーは、雇い主のダグラスから「何があってもゲストルームには入らないこと」を強く言い渡されます。「静養中の妻ウェンディを煩わせないため」という説明に納得したミリーでしたが、ある日、血に染まったガウンを見つけたことで夫の虐待を疑い始め