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昨日、石清水八幡宮の奉納演武を、無事終了しました。最初は、昨夜「本日は、」と書き始めましたが、昨日は、疲れてフロアで寝てしまいました。朝から、微妙なお天気でしたが、早朝、大量の畳表を洗い、斬り台等準備一式を積んで、出発しました。直前まで、神社側も迷いましたが、結局雨が強くなり、体育館での演武と成りました。それでも、1人の怪我人もなく、無事終われた事は、大成功だと思っています。いつもは、本殿脇で試斬奉納もするのですが、小雨が降っていたため、会全体としては中止とな
2017年7月の記事に、娘が既に手伝ってくれていた跡を発見しました。懐かしさと、ありがたみを思い出したので、もう一度載せて見る事にします。居合人口の拡大を図りたいと、地元の小学校(私は娘で五代はこの小学校に通っています)の体育館を借りて居合教室を始めました。自宅の前(うちの村では昔からのメインストリート)に大きなポスターを張り出して、一ヶ月、やはり中々人は来ませんねー。位置づけとしては、私が会長をしている居合団体の稽古場の一つとしていますので、そちらの会員で
(居合刀用の柄木です。中に深めに茎を刺す穴が開いています)何度かお話ししているのですが、居合刀は、基本的には分解できないよう作って有ります。厳密に言うと、分解は可能なのですが、一般の人には極めて分解しにくい様に作成されています。居合刀の柄は、量産された柄木です。なので、刀身を差し込む時に経木などで、固めてガタツキが出ない様にして、押し込んだ刀身ごと、目釘穴を斜めに開けて、そこに目釘を差し込んで、両端をカットします。説明書きの有る場合は、大抵、分解しない様に書い
こちらの脇指、先日、、サイズが少しおかしいと思い、先日現物確認に行って、唯一、登録証とは別物と完全否定された一振りです。登録証では、昭和26年3月と本当に、所謂大名登録の初期の登録証です。お客様から買取したお刀ですが、長さも反りも若干合いません。登録証には、各都道府県に元票と言って最初に登録された時の情報がいろいろ書き込まれています。例えば、鍛え目、刃紋、時代等が詳細に書かれています。それと合わなければ、「全国照会」と言って、「こんな刀がお宅の教育委
私達の様に、刀を飾るのでは無く、使う人にとっては、柄の握り心地は非常に大きな問題です。この握り心地に大きな影響を与えるものの、意外と知らない人が多い事が目貫の位置です。当店は拵の注文を受ける事が多いのですが、この点に言及される方は意外と少ないです。「そういうのも有るとは、知っていても、何だか変だし」と思う方も居られるのではないでしょうか。目貫の位置の標準は、差表は鍔に近い所に、差裏は、頭に近い側に配置されます。一般に指定をしなければ、大体その様に配置され
刀の研ぎの仕上げ方法は、所謂「化粧研ぎ」と言われるものと「差し込み」に分かれます。大きな違いとしては、「化粧研ぎ」は最期に「刃取り」と呼ばれる工程で、刃紋を小さな石でなぞるように研いで、刃紋部分を白く浮かび上がらせる点でしょうか。現在は、この化粧研ぎと言われるものが刀剣研磨の主流で、研ぎと言うと、化粧研ぎを施された物をイメージされる方が多いです。当店の場合は、説明に書いては居ますが、差し込み仕上げを基本として、化粧研ぎをしていません。その分安い料金で研ぎをさせて
先ずは、何とか乗り切れました。何より、何処に何があるのか良く分かりませんでした。一番フルタイム業務に携わっている、私ともう一人のスタッフは、お客様対応などで、物の移動に深くかかわる事が出来ませんでした。正直、未だ何処にどの商品が移動したか良く分からず、苦しみました。まだ、旧店舗むに残してきた物も多く、連日のように、往復を繰り返しました。移動や、連日やってくる拵の依頼も、一人の仕様書を作っていると、別の人から照会が入ったり。一時期、無くなってしまっ
居合刀には、大きく分けて、標準刀身の比較的軽いお刀と、幅広、あるいは厚口刀身と呼ばれる重量のある刀身に分けられます。それ以外にも、女性や子供用として、薄口刀身もありますが、基本的には標準刀身と厚口刀身があると理解していただければ良いと思います。当店の場合、標準刀身として、雲竜拵と厚口刀身を使うものの、金具を安く設定した、練武刀池田美術モデルの2種類を中心に商品展開しています。(標準刀身の雲竜拵)(厚口刀身の練武刀)主に、男性で、私の所属する団体に入ってきた人
この所、何故か、赤松太郎注文打ちのお仕事を良く頂きます。注文打ちを始めたのは、一昨年の九月からですが、一年程は、一振りしか注文が来なかったのですが、ここ三ヶ月、毎月コンスタントに一振りづつ注文を頂いています。当店の注文打ちは、他店に比べると安いので、それが浸透してきたのでしょうか。それとも、実際に出来たお刀を買って頂いた方からの口コミでしょうか。刀身は一般的な赤松太郎の刀身ですが、一年以上に渡り、毎月注文打ちをお願いしてきた為、一振りの打ちおろし単価は、一般の刀剣店に比べると大
今日は定休日で、雑用を片付けていますと、(池田美術は、変則的ですが、日祝と火曜日が定休日に成っています。)大手の刀剣商の方から、「刃引き刀」を置いてませんか?」という照会を頂きました。どこかの学校で、剣道の指導をされていたお客様から、「引退するので、探して欲しいと頼まれた様です。」ただ、当店は、「斬れる刀が無いか?」と聞かれると「有ります。」と言えるのですが、わざわざ刃引きした様な刀は有りません。刃引きした刀をわざわざ探す位なら、真剣で無くても居合刀(模擬刀)で少し金具
お客様から頂いたお褒めのメールが出い分溜ってきましたので、久し振りにご披露したいと思います。「お刀をお買いいただいたお客様から」池田さま、本日、良いお刀が届きました!正月明けで忙しい中、毎回素早い対応、ありがとうございます!今後とも末長く、よろしくお願いいたします!〇〇「お刀をお買いいただいたお客様から」昨日早速受け取りさせていただきました^^ありがとうございます^^所有者変更届けは本日投函します。2.6尺弱で軽量なお刀で最後に買おうと思って
当店は、この所、新作現代刀を多くアップしています。まぎれも無く事実なのでこれはこれで良いのですが。決して開業以来の基本方針である「誰でもちょっと頑張れば、日本刀を手にすることが出来る店づくり。」を変更しようと言う意志では全く有りません。現に、並んでる刀の多くは20万円台の物ですし、中には、10万円代の大刀も有ります。基本的にはその流れは全く変わっていません。新作現代刀を作るように成ったのは、「既製品で良い物が、なかなか手に入りにくい。」という現実があった為、無ければ作れば良
本日、なじみのお客さんが久しぶりに見えられて、合わせ柄をお探しとのことでした。一般の刀剣店の場合、他の刀の拵を持ってきて合わせる事はしばしばあることです。しかしながら、当店の場合、使う事を前提としてお刀を販売して居ますので、合わせの拵に使う柄を、基本的に仕入れる事がありません。それでも、以前に作った柄で、使用していないものが2つほどあったので、それを合わせてみました。残念ながら、どちらも茎の方が分厚いようで、収まりませんでした。ただ、お話をする中で、お客
当店の場合、拵の注文が非常に多いです。常時5振りから10振り前後の拵の注文をいただいています。その時、偶に、問題点として浮き上がる事に、目釘穴の位置の問題があります。ちなみに、大刀の場合、もともと太刀として打たれた刀身は、目釘穴の位置が、刀として打たれた刀身に比べ茎の中央より、つまり鍔からやや遠い位置に開けられている場合が多いです。次の2つの写真は一般の刀として打たれた刀身の目釘穴の位置です。よくある感じだと思います。下の2枚は、太刀として打たれた刀身に、打ち刀の柄を付
最近、私が代表をしている会に新人さんが入りました。道具を揃えたいとの事で、内の店に来ました。私んところの団体では、特に何処で道具類を購入しなければいけないと言う決まりは有りません。本人にも、それは最初に伝えて有りましたが、そうは言っても、何を揃えたら良いか良く分からないと言う事で、店を訪ねて来てくれました。案外、そういう人も多いかと思い、先日販売した物を、書き出す事にしました。①道着(居合衣)、私は長年剣道用の一番安いので過ごしてきましたが、「代表がボロをまとって居ては、会の
昨日は疲れの余り、ネガティブなブログに成ってしまいました。反省しつつ、今朝5時からまた仕事しています。どうせ書くなら、少しは参考に成る事の方が良いですね。昨日、お客様からあった照会についてのやり取りを書いて参考にしてもらいましょう。お客様からのお問い合わせは、通常の居合刀と、剣道形形の居合刀は何が違うのかと言う事でした。以下私の回答です。おはようございます。剣道形用居合刀池田美術モデル(二尺三寸)ですが、普通に居合の稽古に使用出来ます
(某居合刀メーカーの柄巻き例を参照させて頂きました)これだって、沢山有る巻き方の一部に過ぎません。蛇腹糸等を使った、観賞用の柄巻きは、更に沢山の種類が有ります。当店では、基本的に、諸捻り巻きをを標準にして、お客様の予算に合わせて色々させてもらっています。先日、させて頂いた仕事等は、太目の蛇腹糸で複雑な模様で巻いていると思いきや、革靴に使われる紐を、蛇腹糸の代用にして、巻いてあるものも有りました。(これには、柄巻師さんもビックリでした)今、当店のスタッフの
昨日は、私の所属する流派の昇段審査が有りました。最近、体調がおもわしくはなかったのですが、何とか長年出稽古で指導いただいた先生の代わりを務められるようになることを自分に言い聞かせるつもりで、審査を受けました。最近は、私自身、審査員の1人として、自分の前の人が演武するまで、前で審査員席に座っているため、自分の出番の頃には、ウォーミングアップした体がすっかり冷え切ってしまって、身体が、ガチガチ大きがガタガタなのですが、そこが大変辛いところです。自分では、終わった瞬間に「落ち
斬れ味の落ちた刀を簡易に蘇らせる方法として、寝刃合わせと言う事が昔からされています。書物などによって、書いている内容が少し異なるので、私の理解で書きます。どんな刀も、刃物であるからは、少しずつは、斬れ味は落ちてきます。これは、高級包丁も、日本刀も同じです。そんな時、刃先の部分を僅かに研いで、斬れ味を蘇らせると共に、少しだけ、刃先を鈍角にする事で刃毀れの防止にも繋げるというものです。ただ、何でも寝刃合わせすれば良いというものでは無く、刀身の状態に合わせて、
柄の握り心地は、刀を扱う上で大変大きな要素に成ります。どんな名刀を手にしても、柄が手にしっくりこないと、思い切って刀を振る事も出来ません。特に私の様に、人より手の小さな人間の場合は、大変大きな要素と成ります。工作を行う時、ここを重視される方は、今までに、自分の使って使い易かった柄を見本として預けて下さいます。写真の3つの柄は、全て私の刀に付いている、或いは付いていたものですが、ご覧の通りどれも総じて、細く仕上げて有ります。私は、余り金具に凝る人間では
明日の日曜日、昇段審査を受けるため、アメリカ支部のユタ道場から、9人の方が来られています。審査は、夕刻から、京都支部において実施されることになったようですが、その前に肩慣らしをしたいので、昼間稽古をしている私達、誠和会で稽古させてもらえないかと、理事長より申し出がありました。もちろん、歓迎の旨返信返答しましたが、話の流れで、誠和会の稽古が終わった後、私のお店に立ち寄ってから京都支部に行くことになりました。「9人も入るスペースが、無いな〜」と思って、今日、一日掛かって、片
奉納演武等、屋外で演武する時は、基本的に履物は白い鼻緒の雪駄と相場が決まっていますが、どんなものが使い易いでしょうか。まず、本物の雪駄、(他が偽物と言うわけでは有りませんが、足の触れる台の部分が竹の皮等で編んで作ってあるもの)は絶対ダメ。ホントにお金が余る位有るなら良いですけど。親子三代使えると言われるほど丈夫ですが、雨にぬれるとイチコロです。基本的に草を編んでる様な物なので、水を吸うと膨張して直ぐダメに成ります。数万円の高級雪駄が一瞬で草のふやけた物に
写真の柄ですが、どちらも、元は同じ様に、黒く霞んで、菱形に汚れがこびり付いて居ました。それが、古い歯ブラシを、短くカットした物でゴシゴシやると、上の柄の様に、綺麗に成りました。本当は、販売する刀はみんな、鍔や金具類等も、細かな、錆を綺麗に落として、油を付けて揉んでやるとぐんと綺麗になります。刀に着いている鍔等の金具類もそうやって、綺麗にしてあげてから、写真を撮るともっと綺麗に見えるのですけど。ただ、時間的な制約は大きいです。当店の様に、独立したホーム
日本刀を見ると、樋(刀身に掘られた溝)のある刀と、樋の無い刀が有ります。私の店では、圧倒的に樋の無い刀が多いです。何故かと言うと、私自身が斬るからです。知識と言うよりは、経験則なのですが、樋の無い刀は、刀が曲がっても、研師さん等のプロに任せると、ほぼ完全に真直ぐに戻してくれます。しかし、樋のある刀は、曲げてしまうと、捩れが生じやすく、捩れるとプロの研ぎ師さんでも完全には元に戻せなくなります。なので、斬る人は、樋の無い刀を使う事が多いのです。刀が曲がると言うと、「あんな堅
昨年六月に次の様な記事を書いていました。経木で締めるのが苦手な人には、簡単ですが有効なので、皆さんの参考にそのまま載せます。この記事が自動で投稿される頃には、大阪に居ないと思います。申し訳ありませんが、土日と奉納演武で遠征です。連絡が付かないと思いますが、ご容赦願います。最近、柄内のガタツキを締めるのがずいぶんと成れました。先日も、柄作成の依頼を受けたお客様のお刀を、「少し締めれば、このままでも使えますよ。」と送料だけ頂いて、サービスでガタツキを無くして差し上げました。
新しい、池田美術、先程店開きしました。時間が経つごとに、お花が増えていきます。書いてる間も増えていきます。皆様のお越しを、お待ちして居ます!また、特価様に用意した丁子油もまたまだ有りますので、お買い得にご利用下さい♪
かなり使い込んだ刀の鯉口ですが、ここまで傷む前にまめに補修してあげると、簡単に補修出来るのですが。写真の鯉口は、抜刀道の方が長く使われた刀の鯉口です。こちらの鞘もかなり酷い状態ですね。そんなに長期間使われた訳では無いようなのですが。ここまで傷めると鯉口の補修もかなり面倒に成りますが、早め早めに補修していたら、物の5分で終わる作業なんですが。こちらは、私が普段の稽古に使っている刀の鞘です。替鞘でもなく、本歌の鞘でもなく、模擬
昨日、一振りアップしましたが、5分としない内に購入が入りました。返信を打って居ると、電話がかかって来て、出てみると、そのお客様でした。以前から、当店のホームページや私のブログを見て、いつかここで真剣が買いたい。と思って頂いていたそうです。所が、何時も迷っている内に、他の人に買われて残念な思いをしていたそうです。しかし、今回はやっと購入が出来たと、興奮気味に大変嬉しそうに話してくださいました。そんなに言われると嬉しいですね〜。私達の取り組みを大変評
本日、お客様から、工作の進捗と、刀が到着した時点での連絡が無かった事にお叱りを受けました。確かに、最近連絡が滞りがちなのは仰る通りかと思います。申し訳無いとは思っています。ただ、昨夜の夜中から先程までに来たお問い合わせや、拵の相談は27件。正直、当店のキャパを超えているのが現状です。数秒で返せるものから、絵図も書いて説明しなければ成らないかなり時間のかかるものまで様々です。一日、パソコンの前に座って打ち続けても返し切れない事も有ります。中
刀を買っても、中々、自分の好みにぴったりした重量バランスのお刀って、巡り会わない事が多いですよね。そういう重量バランスの調節の為や、自分の好きなデザインにするために、鍔に交換して刀を使っている人は、結構居られます。至って、簡単な作業なので一応説明します。その前に!第一の前提ですが、今付いている鍔より薄い物には簡単に交換が出来ますが、分厚い物には、交換出来ません。目釘穴の位置が変わってしまうからです。これだけは、注意してください。必用な物は、バイスと鉄工ヤ