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今まで、何度も、拵を作る時の縁金と、身幅のバランスの話をしました。私が一番お世話に成っている職人さんは、縁金の直径が、身幅+1㎝あるとかなり、作りやすく安心できると言います。写真を見てもらうと、大変分かりやすいと思うのですが、33.5mmの身幅の刀に、直径40.5㎜の縁金を合わせてみました。茎がそれ程太くないので、縁金は、ハバキ元まで入りました。ただ、白鞘と縁金の幅を見比べてください。この時点で、鞘の方が縁金より広いと言うのが一目瞭然と思います。
最近、少し高額のどちらかと言えば、美術鑑賞用の刀剣を多出すようになっていると思います。そのことで、自問自答してしまうことがあります。しかし、基本的には考えは全く変わっていません。少し安めな刀を買って来て、修理をして、できれば皆さんが手を出しやすい刀、使いやすい刀を販売していきたいと思う気持ちは些かも変わって居ません。ただ手をかけるにも、時間と人件費がかかるのですが、今は大変な職人さん不足で、手をかける刀を買うと商品になるのに時間がかかり過ぎます。かといっ
某大学の居合道部の方が以前に買っていただいたものですが、なかなか良く稽古されたようで、柄に稽古の跡がしっかりとにじんでいます。ただ、ちょっとしたミスで、鯉口にヒビが入りました。補修依頼されたのですが、ひび割れは僅かだったので、鯉口のひび割れを少し大きく広げて、そこに木工用ボンドを流し込んだ上で、上から絹糸で濃い口周りを補強しました。このぐらいの補強で今回は持つと思います。もっと傷が深ければ、栗形のあたりまで糸巻きにしてしまえば完全なのですが。つい
お客様に拵の注文や特注居合刀の注文を受けて感じる事ですが、お客様の中には、真剣は居合刀の違いについてあまり、御存じで無い方が多いように思います。そこで、今日は、その違いについて少し書いて見たいと思います。基本的な構造、目釘穴の開いた刀身と柄を目釘で固定している。この事については、真剣も居合刀も基本的には同じです。ただ、作り方は全く違います。真剣の場合は、先ず、目釘穴をあけた刀身があり、それに合わせて、柄下地を削り柄を作成し刀身の目釘穴に合わせる形で、目釘
柄糸の巻き直しの依頼が来ました。コスプレ用の模造刀との事だったのですが、柄は外せると言う事で、お受けして、お刀を送ってもらいました。すると、写真の様な刀が送られてきました。正直、想定以上の物でした。どうでしょう、なかなか凄いでしょう。私も、身てビックリしました。でも、目釘穴が見えません。柄巻きも一般の日本刀の巻きとは根本的に違います。目玉の様な物を外せば突破口が見えるかもと思いましたが、元に戻せなくなる可能
拵の仕事をさばききれず、現在、引き受け停止にさせてもらっていて、こんな話をするのも怒られそうですが、今や、絶滅危惧種と言っても良いのが、鞘師等の刀職の人達です。現在も、70歳代後半から80代の方達が頑張ってこの世界を支えてくれて居ます。しかも、人数は、毎年の様に減って行ってます。当店にも、「刀鍛冶に成りたい!」と相談に来た方は何人も居られますが、鞘師に成りたいと相談に来た人は、先日高校の先生から照会の有った1件だけです。ただ、未だ徒弟制のこの世界の話をすると、「