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ネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。松竹による「八つ墓村」のリメイクが発表されました。原作は私にとって思い入れのある作品なので、そのことについて書いてみようと思います。横溝正史の作品は、全作読んだ江戸川乱歩と違って、まだ未読のものが多くあります。読んだ中での個人的な金田一耕助物の探偵小説ベストスリーは、「悪魔の手毬唄」「獄門島」「犬神家の一族」となります。「八つ墓村」は別格というか、探偵小説というジャンルを超えたエンタメ作品として、日本の小説の中でも屈指の出来だと思
江戸川乱歩の短編「一人二役」の映画化で、江戸川乱歩没後60周年記念作品として作られた3作のうちの1作です。乱歩作品はすべて読んでいるのですが、内容を忘れてしまっている作品も多く、「一人二役」も憶えていなかったので読み返してみました。短編としても短めな作品で、長めのショート・ショートと言ってもいいくらいです。変装をテーマとしているものの夫婦間の奇妙な出来事をユーモラスな描写を含めて描く中間小説的な小品で、探偵小説、幻想小説にこだわり続けた乱歩作品としては、ある意味異色と言えるか