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前回は仙腸関節の可動評価についてご紹介させていただきました。※前回のブログをこちら仙腸関節の可動評価を行うことで、どちらの寛骨が動いていないかを確認することができます。つまり動いない側の寛骨に対してアプローチをするというシンプルな考え方ができるようになります。今回その方法をご紹介させていただきます。まず動いていない側の寛骨が上になるように側臥位になります。その状態で寛骨を前方または後方に回旋させます。動きに制限がある側(固い側)に対してアプローチを行いま
肩関節の外旋・内旋動作では3つのポジションがあります。肩関節の安定性を高めるために異なるポジションがあり、それぞれで関わる筋は異なります。(1)ファーストポジション上腕骨下垂、肘90°屈曲肢位外旋:棘下筋上部繊維内旋:肩甲下筋上部繊維が働きやすいです。ただ肩甲下筋上部は触診による触り分けは困難であるため、収縮を感じることになります。(2)セカンドポジション上腕骨90°外転、肘90°屈曲肢位外旋:棘下筋下部繊維内旋:肩甲下筋下部繊維が働きやすいです。ファースト同
今回は仙腸関節の評価をご紹介します。仙腸関節は左右の寛骨と仙骨で関節が出来ている部位であることはわかるかと思いますが、どちらの仙腸関節に対し治療を行うのかという所にあります。骨盤矯正のために、ただ仙腸関節を治療しようという方法をされる場合があります。しかし、治療としては全く成り立っていない方法です。ちゃんとどちらの仙腸関節に問題があるのかを評価する必要があります。両方まとめて治療した場合、機能障害側を代償してずれている場合があります。その部分を矯正することで、
施術のご案内/最新のスケジュール/お問い合わせハワイ人体解剖実習2023〜実習2日目〜のつづきです※あくまで私目線のレポであることをご了承の上お読みください。感じ方には個人差があります。さて実習最終日です。この日は個人的に朝からいろいろありまして、バッタバタしましたがなんとか間に合いました。<<<生々しい表現がございます。苦手な方はご注意ください>>>前面の解剖をさらに進めて行きます。私は下腿〜足部を中心にやらせてもらいま
施術のご案内/最新のスケジュール/お問い合わせ久々に施術のお話を。日曜から施術の勉強のため、関西に滞在しておりました。解剖学に基づき『生命活動の最適化』を目指す施術を学ぶ生命科学研究会に籍を置いて早一年ちょい。知識や技術はもちろん、生命体の知性を深く深く学んでいます。徒手療法の世界に飛び込んで10年目、師匠のもとでガッツリは7年くらいですかね‥学ばせていただくことがこんだけ尽きないってなんなんだ🫠笑万人に受け入れられる価値観ではどうやらないかもですが笑、お
骨盤へのアプローチとして多い部位が仙腸関節です。しかし、その仙腸関節が適切に触診ができていないことが少なくありません。仙腸関節へのアプローチを行う際には最低限必須の技術ですので、ご紹介させていただきます。(1)腸骨稜上縁の触診この部位の触診は比較的簡単な所です。しかし、上縁ではなくそのやや下方を触診してしまっていることがありますので、ちゃんと確認しておきましょう。触診するポイントとしては、腸骨の無いウエストラインを確認し、そこから下方へ降ろすことで、容易に上縁が確認できます
今回は肩関節の可動性の1つである「肩甲上腕リズム」についてです。肩甲上腕リズムの概要からです。肩関節を挙上した際の肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節の動くリズム。肩関節外転30°辺りから肩甲上腕関節2°外転すると肩甲胸郭関節が1°上方回旋すると言われております。2:1の関係で肩関節の可動性があり、この関係が崩れることで、機能障害に繋がることになります。肩関節の可動は肩甲骨と共に動くことで、適切な可動を行えることになります。そのため、肩甲骨が動かなければ、肩関節は90°程度しか動か
鷲足を構成する筋で、縫工筋をピックアップしてご紹介します。まずは、縫工筋の構造を確認します。縫工筋の上前腸骨棘〜脛骨粗面内側に付着します。背臥位にて股関節屈曲・外旋、膝屈曲動作を行うことで、筋の収縮を確認することができます。縫工筋は内側広筋と薄筋の間を走行しているため、触診を行う際には、筋収縮をしっかりと確認しながら、起始・停止間のレリーフを確認します。縫工筋の評価を行うにあたり、触診を適切に行う必要があります。次に縫工筋単独の短縮(機能障害)検査です。
夫婦で五十肩に苦しむ傍らで、肩凝りにも悩まされている。痛みのある腕を庇うので、どうしても肩から腕、背中全体が凝ってしまう。今日は妻の背中をマッサージした。気持ちよさそうな顔に心が和む。私もしてもらう事があるが、されるよりする方が後々気持ちがいい。効く!爪もみ楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}【DVD】ジェフ・マリーのオーストラリアン徒手療法腰痛治療編楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}『腋毛』腋毛の剃り具合を今朝チェックしましたが、問題
前回は恥骨結合の触診について書きました。今回は治療として必要な骨盤全体の触診です。①上前腸骨棘の触診こちらの触診は前方から手根を当てることで比較的容易に触れる部位ではありますが、基本的な触診方法をご紹介します。まず最初に腸骨稜上縁の触診を行います。そこから前方にくだるように辿り、最初に当たる大きな隆起が上前腸骨棘です。※ASISと呼ばれることが多いです。②恥骨結節こちらは腸骨の変位を前方から確認する際に用いるポイントです。最初におへその部分に手根を当てます。そのまま下
今回は「腸腰筋」についてのお話です。近年腸腰筋への注目は高いものであり、様々なアプローチ方法が紹介されております。私自身も習ったばかりの時は、腸腰筋へのアプローチに感動したこともありました。アプローチの質の向上のために、解剖学を勉強する中で疑問に気がつきました。「本当に腸腰筋を触れることが出来ているのか!?」ということです。腸腰筋への徒手療法を行うにあたり、2つの方法を紹介されることが多いです。①腹部からのアプローチ②停止部である、小転子へのアプローチ
腰仙関節とは、名前の通り腰椎と仙骨の関節のことです。脊柱と骨盤の動きを診るに当たって関節がどのように動いているのかを確認できます。関節そのものとしては、下記のようなものになります。この関節の動きを知ることで、仙骨へのアプローチおよび評価をするに当たって、とても大切なことで。次回紹介させていただく、「仙骨の斜方軸」の評価をするに当たって、これが理解できていないとアプローチができないことになります。腰椎と仙骨は基本的に連動して動いております。・腰椎:屈曲、仙骨:起
トーマステストは療法士であれば、何のための検査かはすぐにわかるかと思います。トーマステスト陽性=腸腰筋の短縮これが書籍などにかかれている内容です。ここで一度トーマステストの実施方法を確認していきます。股関節屈曲最終可動域まで実施した際に、対側の股関節が挙上する現象です。実はトーマステストはもう1つの筋の短縮を確認することができます。それは「縫工筋」です。一般的にトーマステストの陽性反応は股関節ばまっすぐ屈曲した肢位になります。ですが、縫工筋の短
今朝は息子と一緒にジョグをしました。少し肌寒かったのですが、走り終わる頃には結構な汗をかいていました。今日は先日、首の痛みで来院された方が2回目の来院でした。ご本人は余り変化を感じられていなかったようですが、動きをチェックすると初回よりもスムーズに動き、動きの範囲も広くなっていました。今日は坐位から施術を始め、腹臥位、仰臥位の順で施術を進めて行きました。仰臥位で施術している途中から、身体が落ち着いて穏やかな感じになり、患者さんは寝ていました。施術が終わった時に患者さ
鷲足を構成する筋の1つである、半腱様筋の評価と触診です。※鷲足シリーズはこれで最後です。まずは半腱様筋の基本的な部分から確認をします。起始・停止は坐骨結節内側面〜脛骨粗面内側を走行しております。主な作用としては、膝の屈曲です。半膜様筋との違いとしては、表層にあるのが半腱様筋です。半膜様筋は深層部位ではありますが、幅が広いため、筋肉の形や幅などでこれらの2つの触り分けが行えます。触診をする際には基本的に腹臥位にて、膝約90°屈曲位からの膝屈曲動作を行います。
膝関節の可動制限において、様々な問題があります。臨床では比較的確認しやすい、関節や筋をみることが多いのではないでしょうか?軟部組織による関節制限も確認しておく必要があります。その代表格にあたるのが「膝蓋上包」です。膝蓋上包の膝関節の可動時での動きをイラストにて確認をしてみてください。イラストにて確認をすると、膝関節屈曲時に、膝蓋上包が上方(頭側)に伸びているのがわかるかと思います。しかし、膝蓋上包の癒着などにより動きが制限されることで、軟部組織の滑走が行え
昨日までは暖かかったですが、昨夜から雨が降り始め、今日は肌寒いです。寒暖の差が激しいため、体調を崩さないように気を付けないといけません。昨日は、オステオパシー研究会セラピューティクスの「軟部組織テクニック(ソフトティシューテクニック)」セミナーの講師を務めました。身体のほとんどは軟部組織です。軟部組織テクニックは、軟部組織にアプローチするテクニックであり、様々な名称のテクニックが含まれています。1つ1つのテクニックを学ぼうとすると大変ですが、共通する考え方や原理原則を学
今まで概論的な部分ばかりをしていたので、実践で使える内容をご紹介を不定期ですが、していきます。今回は触診をテーマに肩甲骨を行います。肩甲骨は肩関節の触診において触る機会が多い部位になります。しかし、肩甲骨の全容を適切に触れなければ、徒手療法も不自由となります。それでは、肩甲骨の触診をご紹介していきます。まずは下角の触診です。上肢の伸展、内旋動作を行うと下角が浮き上がりますので、この方法で確認することができます。下角より、肩甲骨内側縁を確認して、上角まで、辿ります。上角がわかりにく
久しぶりの解剖学シリーズの投稿です。今日は、橈骨神経についての解説です。早速いきますね。脊髄から出た神経(今回は橈骨神経)が、どこを走行しているのかを知ることで、症状部位と対応する脊柱の関係や狭窄されやすい部位がどこなのかが理解でき、かつ評価ポイントやアプローチポイントが明確になります。そのためには、解剖の知識は必須です。まずは、橈骨神経の走行です。C5,6,7,8,Th1(腕神経叢)のC5とC6が合流して上神経幹、C7は中神経幹、C8とTh1が合流して下神経
今回は小円筋の触診について書きます。小円筋の触診は前回紹介いたしました、棘下筋と類似している点が多くありますので、前回の内容もご参考にしてください。※棘下筋の触診はコチラ小円筋の起始・停止からです。起始:肩甲骨後面の外側縁近位停止:上腕骨大結節の下面作用:肩外旋神経:腋窩神経(C5)まずは手根で上腕骨頭を包むように置きます。示指:肩甲棘下縁中指:棘下筋下部繊維環指:小円筋特に示指の肩甲棘下縁も目印にしてみましょう。指を当てたまま、肩関節屈曲・外旋動作
今回は大腿筋膜張筋のリリーステクニックについてご紹介させていただきます。まずは大腿筋膜張筋の場所を確認します。股関節、臀部などの複数の筋肉が集合している所にあります。大腿筋膜張筋の特徴である、筋繊維だけでなく、途中で腸脛靭帯へと移行しますので、非常に物体となります。アライメントが崩れることで、下記のような状態になります。この図の場合大腿筋膜張筋だけの問題ではありませんが、肢位が変わることで、筋の状態がこのようになると思っていただくだけでも構いません。大腿筋膜張
ローテータカフの最後の筋である肩甲下筋についてです。肩甲下筋は肩甲骨の前面に付着する筋であり、触れられる範囲は非常に広いです。しかし、レリーフを捉えるとなると、停止部のみとなります。触診するにおいて肩甲骨前面でしっかりと収縮を感じることができます。まずは起始と停止です。起始:肩甲下窩停止:上腕骨小結節作用:内旋神経:肩甲下神経(C5〜6)背臥位にて触診を行います。・停止腱上腕骨小結節の位置を確認し、上端を触診します。肩関節伸展位で上腕骨の外旋動作を行う
HiPa研究会の白樫です。久しぶりの解剖学シリーズです。今回のテーマは「剣状突起に何が付く??」です。では早速、胸骨の先端にある剣状突起に何が付着するかというと、前面:腹直筋後面:腹横筋、胸横筋、横隔膜が付着します。これらの筋は、同じ深さの位置にありそれぞれが癒着を起こしやすい環境にあります。剣状突起に付着する筋の模式図(裏から見ている)胸横筋横隔膜腹横筋腹直筋アプローチでは、このことを踏まえてどのように考えていくかがポイントにな
一口メモです。論文を読み疲れて整形外科を勉強中…(。-∀-)Grindtestは母指CM関節の変形性関節症に行うテストで、母指に長軸の圧をかけて分回し運動を行うと疼痛が誘発される。捻挫や靭帯損傷では牽引を加えて分回し運動を行うと疼痛が誘発される。ということは…膝にもイケるテストやなーと思います。半月板のテストだけでなく、関節面の痛みもこれで評価できますね。引っかかる感じがあれば半月板でしょうが、最終域での痛みは関節包や靭帯など軟部組織の事が多い印象です。その場合は、しっかりと