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食事より建物が気になっての(笑)孤独のグルメ。奈良に行って来ました。予約して訪問の「茶寮世世」は、旧興福寺子院「世尊院」を改修した茶寮で寺院建築の美を大切に残してリノベーションされているようです。入り口が分からなくて、不審者のように閉まった扉を開けて裏口から侵入(笑)
東京理科大学・葛飾キャンパス(私立・東京都葛飾区)再開発が進む足立・葛飾エリア。地下鉄千代田線が乗り入れるJR常磐線金町駅で下車し、北口を出る。反対側、にぎやかな南口からそのまま南下すると、寅さんの舞台・柴又帝釈天だ。下町っぽさを感じさせる北口商店街を西に10分も歩くと、突然、真新しく立派なキャンパスが現れる。門や壁のない開放型キャンパス。最近の流行の「地域や市民に開かれた」というスタイルだ。入り口から250メートルほどのメーンストリートが、
■神戸大学・六甲第1・鶴甲第1/第2キャンパス(国立・神戸市)六甲第1キャンパス訪問記からの続き。神戸大(しんだい)は「東の一橋、西の神戸」と並び称された名門大学だ。1902年創立の第2官立高等商業学校(第1が一橋)などが源流となる。日本最大の貿易港に作られた、国際商社マンの養成機関といったところか。そのキャンパスは六甲山系に向かう坂の途中に位置する。前回は第2キャンパス。今回はさらに坂を上り、第1キャンパスへ入る。門をくぐり、階段を上ると、すぐに本館が見
今日は4年ぶりくらいに、マチノアルキに参加する!「マチノアルキ」は韓国在住24年、韓国の建築物に精通している町野さんが主宰している街歩きの会。ワシはコロナの前くらいに参加して(その時はチュンジョンノ/忠正路を散策)それ以来の参加ということで、めちゃくちゃたのしみにやってきた!今回は地下鉄3号線ムアクジェ駅に集合してホンジェ洞のあたりを探索。まずは町野さん作成の地図と説明リーフレットを受け取ってそれを見ながら解説を聞きつつマチ
■番外・東吾妻町役場(群馬県東吾妻町原町)ズバリお城だ。青森県田舎館町役場もそのお城っぷりで有名だが、こちらも負けず劣らず、お城だ。ちなみに、こちらが田舎館村役場。話を戻すと、1996年に作った町営温泉施設県福祉センターを2016年、町役場に転用した。町役場は築50年を超え、老朽化が著しかったこと。温泉センターの経営が苦しかったこと。というわけで温泉は廃止、町役場は新築せず、ということになった。しかしなぜ温泉センターがお
早稲田大学・所沢キャンパス(私立・埼玉県所沢市)初回訪問時は特になんとも感じなかった。2回目訪問時は帰りの電車の中で「おや、意外にいいキャンパスだったような気がしてきたぞ?」と首をひねった。緑豊かな丘陵という立地条件をうまく生かしたキャンパスだ。周囲に溶け込んでいながら、ドラマ感もある。日吉とか大岡山にこんな感じの高級マンションがあれば、かなりの値段がつくに違いない。設計は早稲田大建築の教授・池原義郎だ。都の西北からさらに西北に向けて西武池袋線とバスを乗
東京理科大学・神楽坂キャンパス(私立・新宿区神楽坂)最近は早慶上理なんて呼ばれたりもする、最難関私学の一角だ。JR飯田橋駅を降りると、外堀を挟んで東京理科大と法政大がにらみ合っているかのような眺めが目に入る。神楽坂、九段下、四谷。晴れた日にぶらぶら歩くのに、飽きることがないエリアでもある。まずは飯田橋駅からお堀端の法政大側を通って、市ヶ谷方面へ向かう。お堀の向こうに理科大を見下ろす形になる。法政大のボアソナードタワーを通りすぎたあたりで、
■高崎商科大学(私立・群馬県高崎市根小屋町)高崎駅からローカル線の上信電鉄に乗って、高崎商科大学前駅へ。駅から東に向かって歩くと、緑の屋根が見えてくる。洋館をポストモダン風に再解釈した、80年代に作られた大学校舎によくあるデザインだ。というと馬鹿にしているかのようだが、きれいにまとまったキャンパス掌品だと思う。清潔で端正、大学らしい。キャンパス構成は、中庭を囲む校舎。その先に体育館やグラウンドという、これまた王道だ。ほとんどの建物は
■一橋大学・小平国際キャンパス(東京都小平市学園西町)一橋大の学生宿舎やスポーツ施設が入るサテライトキャンパス。元々は神田・一橋にあった一橋大だが、関東大震災を機に国立へ移転することになった。その際、予科(専門課程に入る前に一般教養を学ぶ課程)のみが小平に置かれた。戦後も引き続き1,2年生向けの講義が小平で開かれたが、1996年に授業は国立で一本化。日本人向けの寮に加えて、留学生・客員研究員向けの宿舎も増設。「国際」と名前に関すること
■滋賀県立大学(滋賀県彦根市八坂町)なんというか、清里とか八ヶ岳にありそうなテーマパークというかショッピングモールというか。馬鹿にしてるんじゃ、ありませんよ。なかなかいい感じの大規模ポストモダン施設ですね、ってことです。そろそろ築30年。そろそろ大規模修繕の季節かな、って感じもしてきますね。現状のキャンパスは、良い感じにこなれてきた感もあれば、汚れや痛みが目についてきたな、という感じが7分3分ぐらいなので、あんまりピカピカにしない感じで修繕してくれるといいかな
■番外・御宿町役場(千葉県御宿町)御宿町(おんじゅくまち)は、千葉県の南部に位置し、夷隅郡に属する町。海岸部は南房総国定公園に指定されている。童謡「月の沙漠」発祥の地としても知られる。以上、wikiより。実のところ、大多喜町に行く「次いで」に立ち寄っただけだったが、いや、これがすごかった。海も良いし山も良い。特に町役場。最初はなんだか、「バブル期の浮かれたラブホテル?」と思ったのだが、見れば見るほどただごとではない。ぱっと見、アミューズメントパークの
■立命館大学・BKC(びわこ・くさつキャンパス/滋賀県草津市野路東)立命館大学にとっては二つ目のキャンパス。創業の地は京都市街地北端の衣笠で、1994年に郊外型第2キャンパスとして作られたのがこちら、BKCだ。学園都市構想ということで、滋賀県や草津市が立命館と龍谷を誘致した。この時期までは東京も京都も大阪も、どこの私大も手狭な都心部キャンパスから自然豊かで広々とした郊外エリアに移転するのが流行りだった。が、このあたりから逆流。今度は自然が豊かすぎる郊外か
■久留米大学・御井キャンパス(私立・福岡県久留米市御井町)歴史的レトロな医学部キャンパス(旭町)とは一転、明るく現代的な校舎が立ち並ぶ、文系学部中心の校地だ。正門そばの御井本館は、2017年竣工で梓設計。丘の上にそびえたつ大型校舎。周りには緩やかな斜面の芝生の庭園。他にも最新型の新しい校舎はあるが、どちらかというと、70年代風のモダニズム校舎が多いかな。って感じ。でも、どれも補修や手入れがきちんとなされており、つまり明るく清潔だ。
■千葉大学・西千葉キャンパス(国立・千葉市稲毛区弥生町)JR千葉駅から東京側に一駅手前、総武線西千葉駅前にある。1962~64年に整備された新キャンパスだ。ぱっと見で「すごい」と感動するような映えポイントは無いが、半世紀を超える歴史を積んだ結果、「なじんできた」感のあるキャンパスだ。敷地は東側が理工系、西側が文系エリアに分かれている。理工系はお約束通りというか、比較的新しめの高層校舎が立ち並ぶ。初期から残っていると思しき建物も工夫のリフ
■番外・秋田県庁少しアンニュイな感じのピンク、というか紅梅色か。丸めた角がほんのりSFチックなスパンドレルが印象的な秋田県庁は、1959年落成の物件だ。いかにもこの時代ならではの、戦後昭和モダン建築。設計は建設省建設部だったっけ?見ての通り、どっしりとした安定感のある構え。奇をてらわず落ち着いたデザイン。それでいて色合いには、レンガ風タイル張りの建物にはない、ほどほどの軽快さもある。庁舎建築としては、すべてにおいてほどほどで、実に良いと思う。
■番外・坂東市役所(茨城県)庁舎に向かって歩いてい行くと、自然と視線がタワーに収束していくように作られている。そのタワーは、北北西を向いている。午前中なら、タワーの頂点から逆光として降り注ぐ太陽光が人民どもの目を灼き、恐れ入らせる、という仕組みだ。もちろん、冗談ですよ。2016年、久米設計。しかしまあ、交通の便がナニだ。東武アーバンラインの野田市駅から、時間1本のバスに乗って40分ぐらい。バス停には「渋滞のため、時間通りに運行できるとは限らない
池袋にある自由学園明日館は、フランクロイド・ライトと弟子の遠藤新が設計しました。日本国内にフランクロイド・ライトが手掛けた建築作品は、明治村にある旧帝国ホテル本館など4ヶ所ありますが、創建当時の建物がほぼ残っているのが、昨年12月に見学した芦屋のヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)と池袋の自由学園明日館です。自由学園明日館の中央棟は大正11年(1922年)の竣工、山邑邸は大正13年の竣工です。自由学園明日館は池袋駅南口から歩いて5分ほどの場所ですが、戦災で焼け残った一帯は江戸の古地図にも載ってる
■大阪大学・吹田キャンパス(国立・吹田市山田丘)大阪大学本部があるキャンパス。文系学部の大部分が入るもう一つのキャンパス・豊中地区に比べ、こちらはほぼほぼ理系学部と付置研究所、そして医学部からなる。1966年から造成が始まった郊外キャンパスなので、歴史的な建物は一切ない。とはいっても、すでに半世紀を超える歴史を持つわけだから、昭和中後期レトロな校舎はある。歯学部とか。タンパク質研究所もレトロ感のある白肌カーブだ。まあ、そんなこんなな
■早稲田大学・戸山/喜久井町キャンパス(私立・新宿区戸山/喜久井町)まずは戸山から。文学部系の入るキャンパスで、村野藤吾設計の校舎が有名だった。元々は附属高校の敷地だったが、1967年の開学80周年記念事業の一環として、高校を転出させ、新キャンパスを造成した。いまはもう、村野物件は31号館ぐらいしか残っていないけど。正門から入ると、まずは地下スポーツアリーナへの入り口が口を開けている。でかくて打ちっ放しなので、実にインダストリアルだ。隣が、何という
🏛建築探訪#藤田美術館周辺の建築巡り#4ラスト大川に架かる桜宮橋を歩いて渡った時に見つけた、名もなき螺旋階段です。桜宮橋にくっつくように造られた階段です。この雰囲気、好きだなぁ💕いつ建てられたものかよく分からないのですが、銀のアーチが印象的な桜宮橋が架けられたのが1930年(昭和5年)らしいので、その頃に一緒に建てられたものでしょうか。橋の設計は武田五一なので、この螺旋階段もひょっとすると彼の意匠かもしれないですね。#完全な妄想です💭階段の写真を撮った一年前は全く橋のことを気に
■杏林大学・三鷹キャンパス(私立・三鷹市新川)JRの調布か三鷹、あるいは吉祥寺からバス。歩いて行くのは、ちょっとつらい。医学部と付属病院から構成されるキャンパスで、はっきりとわからないが、込み込み5万平米程度だろう。見どころは本部棟(医学部資料情報センター棟)。「棟」というより「塔」といった方がぴったり。中世欧州城郭の塔を彷彿とさせる(実際はさらにでかい)量感がかっこいい。あれですよ、チェスで使うお城のコマ「ルーク」。あんな印象。機能的には、
■神戸大学・楠キャンパス(神戸市中央区)医学部の単独キャンパス。意外と歴史は新しく、戦時中に軍医養成のため各地に整備された医学専門学校の一つ、旧制兵庫県立医専が源流となる。県立医専は1944年に設置。戦後の1952年、新制の県立医大に昇格した。1968年に国立移管の上、神戸大学と合併することとなった。という書き方をすると神大医学部関係者の怒りを買うこと間違いなしだ。こういった見方もできる。医学部付属病院が本体であり、医学部はそのスタッフ養成施設
■学習院大学(私立・東京都豊島区目白)賑やかな高田馬場から北へ1駅行っただけなのに、雰囲気は大違い。落ち着いた駅前30秒のロケーションに古風な門を構えるのが、旧皇族・華族御用達の名門校、学習院だ。写真は南一号館。18万平米と、都心部としてはかなり広めの敷地に、木造、ネオゴチック、戦後モダンと、良い具合の建物が老壮青のバランス良く集合している。前川国男や菊竹清訓、久留正道に権藤要吉といったビッグネームもそろい踏み。緑も豊かで、散歩しがいのあるスポットだ。
東邦大学(習志野・大森キャンパス)(写真と文章を入れ替えました)まずは習志野キャンパス。スカイツリーの押上から京成線に乗って約40分、京成大久保で降りて徒歩10分。日大生産工学部の西隣だ。薬学部と理学部、健康科学部からなるキャンパスで、学生数は4000ちょっとか。面積は約11万平米といったところだろう。根拠は体感だが。もともとが医学部をルーツとする大学だけあって、白壁校舎で満たされた清潔なキャンパスだ。とはいえ薬学部の薬草園がのど
■東京電機大学・埼玉鳩山キャンパス(埼玉県鳩山町石坂)電大が神田キャンパスのあまりの手狭さに耐えかね、1977年に埼玉県に作った第二キャンパスだ。1,2年生は埼玉、3,4年生は神田という、よくある役割分担にはせず、新設の理工学部とその上の大学院が入居した。高齢化問題でよく取り上げられる鳩山ニュータウンで知られる鳩山町のそば、高坂ニュータウンからちょっと山に入ったところに広がる、33万平米の広大なキャンパスだ。というわけで交通手段はバス。学生専用のス
■信州大学・長野教育キャンパス(国立・長野市西長野)工学部キャンパスはJR長野駅の南側だが、教育学部は駅から北に歩いて2、30分ちょっと。ここまでくると、だいぶ山が迫ってくる。山を背景にした写真が撮れるキャンパスだ。前に紅葉、後ろに山。といった塩梅の西校舎。それなりに年季が入っているのか、最初からなのか、タイルの貼り付け具合が結構凸凹していて、その太陽光の反射具合が乙。メーン格の中校舎(管理棟)。他にはというと、うーん、いろいろ小型サイズの
■番外・美里町役場(埼玉県美里町)埼玉はJR沿線(浦和・大宮)、東武伊勢崎線沿線(春日部)、西武・東武線沿線(和幸・川越方面)の3エリアに分かれているんだけど、もう一つ、八高線エリアという秘境が存在する。JR八高線。マニア好きのするローカル線だ。東京・八王子から埼玉・高麗川を経て、群馬・高崎へ。関東山地と平野の境目を進む、ディーゼル車1両編成ののんびりした旅。その割りには本数も多いので、ふらり途中下車もやりやすい。というわけで、本多の工場がある寄居からさらに北、
■大阪大学・豊中キャンパス(国立・大阪府豊中市待兼山町)大阪大学の(比較的)古い方のキャンパス。旧7帝大の流れをくむ大阪大学ではあるが、あまり古い建物はない。大阪市中心部から郊外に全面移転したためだ。そんな中、唯一レトロな建物が残るのが豊中地区だ。まずはキャンパス入り口。総合学術博物館(待兼山修学館)。阪大の前身の一つ、旧制大阪医大の附属病院石橋分院本館として建てられたものだ。分院の本館…訳が分からない。設計は大阪府営繕課。1931年
■千葉県立保健医療大学(千葉市美浜区若葉)幕張新都心からちょっと北にずれたあたりに位置する医療系大学。看護、栄養、歯科衛生等のコースで構成される。1981年設立の県立衛生短大が前身で、2009年に開学した。衛生短大は、さらに千葉県歯科衛生専門学院、千葉県立栄養専門学院に歴史をさかのぼる。校舎のデザインは、81年っぽいといえば、ぽい気もするが、もうちょっと古いのでは、という気もする。しかしながら、70年代ではないだろうという気もする曲線使いでもある。
■東京大学・浅野キャンパス(国立・東京都文京区弥生)東大のキャンパスの中でも、知名度は下から数えたほうがよさそうな場所だ。しかしながら、他のキャンパスにない味わいと静けさがある。入り口というか、ゲート代わりに鎮座している建物が、2003年落成の「武田先端知ビル」だ。武田製薬の寄付かと思ったらそうではないようで、タケダ理研工業株式会社(現株式会社アドバンテスト)の創業者・武田郁夫が寄付したそうだ。ちなみに東京大学の建造物で個人名がつけられたのは武田先端知ビルが初め