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広島平和記念資料館地下一階の奥まったところに情報資料室がある。ここには膨大な数の図書が保管されているが、いつ行ってもひっそりとしている。また広島原爆死没者追悼平和祈念館にはこれまた膨大な数の手記が納めてあり、読みに訪れる人を待っている。広島原爆死没者追悼平和祈念館のホームページでも多くの被爆体験記を読むことができるが、中でも心に残る手記の一つに村上敏夫さんの「三児に残す吾が家の原爆記録」がある。村上さんは当時市役所の国民義勇隊本部事務長を勤めていた。8月6日の朝は8時過ぎても爆心地から
広島平和記念資料館リニューアルの基本方針の一つは「被爆の事実をストレートに伝える実物資料の展示」だ。けれど、例えば将来、陸軍被服支廠の爆風で凹んだ鉄板の扉が資料館で展示されたとしても、その爆風の威力の凄まじさは伝わりにくいのではなかろうか。やはり、爆心地から2.7km離れた現地まで行って見てこそ伝わるものだと思う。資料館の実物資料でどこまで「ストレートに伝える」ことができるか、これからも知恵を出し合っていかなければならないだろう。課題は他にもある。リニューアルされた資料館東館のコンピュータ