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雪深い冬山に効率的に登ろうと思ったら山スキーが圧倒的に便利だ。まずラッセル力が半端ない。ツボ足だと腰まで埋まるような深雪でもスキーならブーツ~ひざ下くらいで済む。板を滑らせながら歩くことができるので推進力も高い。トレースがあれば更に効果は顕著だ。下りは言うまでもなく滑って下りられるのであっという間だし何より楽しい。だがもう一つのメリットがある。それはヒールリフター、別名クライミングサポートが使えることだ。そもそもなんでこんな話を山スキーシーズンが終わった今のタイミングでしてい
伊吹山をシリセードで下っていた方が滑落して救助されるという事案が発生したようだ。尻で滑降していた女性、勢い余って300m滑落…足首と肋骨折る重傷(読売新聞オンライン)-Yahoo!ニュース4日午後0時10分頃、滋賀県米原市の伊吹山(1377メートル)で、斜面を尻で滑降していた甲良町の会社員女性(47)が、勢い余って下方へ約300メートル滑り落ち、同行者の男性が119番。女性は約1時news.yahoo.co.jp「シリセードとはいわゆる斜度のある雪面に足を伸ばして座った形で滑り降り
今や知らない人はいないくらい有名な「ひろゆき」氏。にちゃんねる創設者でありYoutuberとしても活動している。そのひろゆき氏が山屋について熱く語っている動画があったので興味深く見せていただいた。ざっと文字に起こすとこんな内容だった。山屋はすぐに死を考える。きつい道でも「死なないから行ける」という判断をする。辛い思いをしたら二度とやりたくないと思うのが普通だが山屋はそれを好き好んでやっている。お金を払って命をかける頭がおかしい人。合理的じゃないことをあえてやる。コスパが
一言で「登山」と言っても様々な登り方や楽しみ方がある。ジャンルとしては普通の夏山登山がスタンダードだとして、雪山登山、沢登り、クライミング、アイスクライミング、トレラン、そして山スキーなど。更にハイキング、縦走、日帰りロング、小屋泊まり、テン泊といったスタイルの違いもある。同じ山を舞台にした「登山」であっても、ジャンルやスタイルが異なれば関わる人々の価値観も大きく異なる。テン泊をこよなく愛する人にとっては「日帰りでせかせかと山に登って何が楽しいのか?」と思う人がいるだろうし、
パンケ山(中頓別町)ー2024.12.22(3名)15年ぶりとなる中頓別のパンケ山へ。中頓別町豊平の最終除雪地点に駐車。朝は曇り、昼から天気が崩れる予報だったが、雲一つない超ド快晴である。痛いほどに冷えた空気の中での出発となった。真正面にパンケ山のモルゲンロートを眺めて進む贅沢な時間。牧場の最奥まで進んだ後、・181のある小尾根から394を目指す。存在感あるピンネシリ山塊。Co200を超えた程度で大展望が展開されるのは如何にも道北らしい。快晴無風の中、タンネの
『様々なターン練習編①』バックカントリーではゲレンデとは比較できないほどの様々な雪質や地形で滑らなければなりませんね。それに対応するのは一つの滑り方では難しく、いくつものバリエーションを持っていた方が断然有利になります。スキー板の性能が上がり、新雪や湿雪、悪雪に対して板が自然に対応してくれるようにはなりましたが、もちろん万能ではありません。様々なターン、それにうまく対応するポジショニングやバランスのとり方を練習してみましょう。I)『ステッピング斜滑降』スケーティングを斜
50代から始めた山スキー最近お連れ様が段々引退されなかなかお供がつれなくなってきたグラベルもお一人様だったので完全退職を期にロードレースのお誘いに63歳5月から朝練参加へ鈴鹿ロード、エンデューロ、ツールド沖縄今年はシクロニセコへトレーニング見直し頑張るまた新たなやったことないことへチャレンジするぞ楽しいもの70まではチャリやり抜く
冬山登山の必須アイテムの一つがバラクラバ、いわゆる目出し帽だ。森林限界を超えたり強風の稜線や雪原などを歩く時はバラクラバがないと簡単に顔が凍傷になってしまう。ついでに晴れた日の日焼け防止にもなるのでありがたい。手袋と同様にとても重要なアイテムで、山行中に濡らしたり出し入れする際に飛ばしたりすると命に関わるので予備も常に持ち歩いている。だが、バラクラバをつけて登る時のデメリットがふたつある。ひとつ目は、呼吸しづらくなること。口も鼻も覆ってしまうので特にハードな登りやラッセルしてる時は辛い
今日はストックのネタです。登山でも山スキーでも山に行く時は必ずストックを使うようにしている。バランス保持はもちろんのこと、膝や足に対する負担軽減や地味に蛇を除けたり雪を払い落としたり…その用途は多様である。特に山スキーでノーストックというのは考えられないが、ゲレンデスキーと違い滑落のリスクを考えるとピッケルの機能が欲しくなる時がある。ピッケルではストックの代わりにはならないので本格的に山スキーを楽しむのであればストックとピッケルの機能を合体させたブラックダイヤモンドの「ウィペット」が
自分にとって山スキーの必須アイテムと呼べるものがいくつかある。GPS、ビーコン、プローブといった定番装備はもちろんだか、電熱線ゴーグル…別名「地獄ゴーグル」や、防寒テムレス、プラズマ1000ダウンジャケットなんかがそれに当たる。特筆して重要なのがブラックダイヤモンドのウィペットポール。いわゆるピック付ストックというやつだ。カーボンウィペットポールカーボンウィペットポール(97-140cm)のページです。登山用品・クライミング用品・スキー用品を販売するロストアローの公式通販サイトです。弊
↑↑↑いつもたくさんのクリックをありがとうございますw!(^^)!2022年5月10日(火)の記録です。すっかり天気は回復し、早朝、自分の時間を作ります。もう20年近く前になるでしょうか?初めて草津温泉のはずれ、シズカ山スキー場を訪れたのは・・・当時はバスのキャンピングカーでレストハウス前まで行けましたが、今はどうか・・・こちらを入っていくのですが・・・進入側は入れないようにふさがれておりますが、出口側ともう
先週の立山ではワックスがよく滑った。雄山山頂から山崎カールへの滑りは上部カチカチ、中腹からはパウダーだったのであまりワックスの効果は感じられないシチュエーションだったが、室堂から美女平のアルペンルートは斜度があまりないのでワックスが滑走性能を大きく左右した。自分が普段つかっているのは「HIKE」という山スキー用のワックスで、VECTORGLIDE社がGALLIUM社と共同開発したというものだ。生塗用、スプレー式、ホットワックス等があり、ホットワックスは更にベースワックスとトップワ
みなさんお久しぶりです!先月ブログ休止宣言をしたところですが、少しだけ方向転換することにしました。負担にならない程度に気が向いた時だけ書いてみようかなと。笑ということで、板納めのこのタイミングで先シーズンの総括を残しておこうと思います。今シーズン総滑走日数は29日!前のシーズンは40日だったので大幅に減った。雪が少なくてシーズンインが12月にずれ込んだこと、年末年始に屋久島を訪れたこと、4月も天気のめぐりあわせが悪くてハイキングが多くなったことなどが要因として挙げられる。
幌内山(深川市)ー2024.12.14(2名)12月に入ってまとまった降雪があり、今シーズンもようやく山スキーの季節を迎える。肩の調子は相変わらず悪く、スキー山行でも全く自信はない。痛くなったら終わりのサドンデス山行を考慮し、札幌方面の未踏峰は諦めて旭川近郊の幌内山に転向した。急なお誘いにもかかわらず、同僚の岳友にお付き合いいただく。自分はこれまで異なったルートで幌内山に3回登頂している。勿論4回目も別ルートでの計画とし、深川市幌内地区を出発点としてみた。計画ルートは
今年もSWANSのHEATレンズゴーグル「HELI-XED」、通称「地獄ゴーグル」の季節がやってきた。【11月入荷予定】2020-2021HELI-XEDBK面発熱レンズゴーグルHEATレンズシステム-SWANS(スワンズ)公式オンラインショップ|SWANSnetshop.swans.co.jp38,500円商品を見るUSBバッテリーから電源を取ってレンズ全体を温めて曇りを防止するシステムなのだが、冬山登山、特に悪天の雪山登山では必須装備だといっても過言ではない。晴れて
2/3の白山遭難事故から4日が過ぎようとしている。実際にはぐれてしまったS君は登山歴20年、山岳会や山スキー部に身を置いていたこともあるベテランだが結果的に遭難事故は起きてしまった。彼もヤマレコの遭難報告の中で書いていたが、自分も過去これまでに色々な遭難事故の事例を書籍等で読了してきた。臨場感あふれる文章も多く目にしてきたが、やはり心のどこかで他人事と感じてしまっている自分がいた。今回の事故はそういう意味では初めて身近で起こった遭難事故であり、当然のことながらこれまでのバーチャル体験
色々とひと段落し、YSHRセンセー達も記録を公開されたところで先月11月24日に起きた白山での遭難事故について触れたいと思う。まずは亡くなられた髭魔人さんのご冥福をお祈りすると共に、ご家族の方々には心からお悔やみ申し上げます。この10年間それなりに山スキーをやってきた人間にとって「髭魔人」という名前を知らない人はいないのではないだろうか。それほど「髭魔人」という山スキーヤーは自分にとっても特別な存在だった。自分が山スキーを始めたのは2013年、約9年前だが、山スキーを始めるきっかけの
昨日は厳冬期の立山へ行ってきた。年末年始の地獄旅の最終章となる。立山へ登ろうとすると黒部立山アルペンルートのバスやケーブルカー、ロープウェイを使うのが普通だが、これらの交通機関は4月~11月の期間しか営業していない。よって、それ以外の季節に立山に登ろうと思うと麓から自分の脚だけを頼りに登る必要がある。先月12月に立山に登ったばかりだが、今回はバッチリ条件が揃いそうなので再び立山を目指そうということになった。12月の立山も厳しいが1月は更に雪が増えて気温も低くなるため更に登頂の難易度は
※しばらくブログ更新が止まってしまっていたため一部の方にご心配をおかけしたことをお詫びします。2月3日(日)、白山での山スキーにおいて我々のパーティーが遭難事故を発生させてしまった件について、今後同様の事故を起こさないよう自分なりの反省点を振り返りつつ本ブログを見てくれている方に今後他山の石として役立てていただけるよう顛末を中心に報告したいと思います。2月3日の日曜日は当初の予報では気温高めの曇り~雨予報だったため平湯、白川郷あたりを行先の候補としていたが、数日前から午前中だけ晴れる
我々が山スキーに臨む際の指針として「地獄の掟」と呼ばれる約束事がある。YSHRセンセーがこれまでの経験を元に安全対策に主眼を置いて作ったものだが数か月前にセンセーの独り言で紹介されて以来消えてしまっている。せっかく定めたのに存在自体が怪しくなってきているのでこのブログで残しておこうと思う【地獄の掟】その一地獄メンバーは常日頃自己研鑽に励み山行中は人に迷惑をかけぬよう努めるべしその二山は自己責任の世界であり他人に流されることなく常に自分の判断で自分の安全を確保すべしその三
夏山は簡単でも冬山になると一気に難易度が上がる山がある。白山や立山、それと先週登った燕岳のように単純にアプローチが長くことで難易度が上がるケースはわかりやすいが、シンプルに技術的に難易度が上がるパターンがある。日曜日に登った空木岳がそれだ。アルプスの山々は基本的に雪が降れば登山道もブッシュも覆い隠してしまうのでどこでも歩けてしまうイメージがあるが、中央アルプスや南アルプスは積雪量が中途半端なので冬でも登山道をトレースしなければならない山が多い。空木岳もほぼ夏道トレースが必須。樹林
有留辺志-閏可山(美深町)ー2024.12.21(3名)国道275号線美深峠の北には、「ウルベシ」の名のついた二山がウルベシ川を挟むように存在する。何れも地形図に山名の表記は無く、578m峰の有留辺志、529m峰の閏可山はあくまで点名である。ブログに載せていないが、578m峰有留辺志は2017年一度敗退した山。2017年12月2日。母子里クリスタルパークから林道歩きでピークを目指したのだが、猛烈なラッセルと激しい降雪に阻まれたのだ。砂のような雪質の上に地獄の腿ラッセルで、
昨日のブログで「年賀状じまい」を紹介したところだが、先週土曜日にとうとうYSHRセンセーがブログ「YASUHIROのマウンテンワールド」を閉鎖してしまった。いわゆる「ブログじまい」だ。多くの山スキーヤーはもちろんのこと、登山者や一般の人にも親しまれた登山ブログが20年の歳月を経ていよいよ幕を下ろすこととなった。自分がセンセーのブログを見るようになったのは登山を始めて間もなく、確か2012年頃からだっただろうか。石川にすごい山スキーヤーがいるとどこかでうわさを聞いて見はじめたように記憶し
土曜日の仙ノ倉山では主にスノーシューを使って尾根を登った。今季スノーシューは2回目。年に1回も使わなかったが10年前のMSRライトニングアッセントがここにきて大活躍。Mさんとの山行じゃなければ迷わずスキーで登って滑るが、同じペースで歩こうと思うと同じアイテムで登るのが一番いい。…という消極的な理由でスノーシューを使ったわけだが、慣れてくると意外と使い勝手が良いことに気づく。まずスキーより軽いこと。そもそもスキーブーツを使わないので靴自体が軽い。そしてスキーよりスノーシューの方が軽いので足
5年程前、FritschiTectonの歩行性についてブログを書きました。内容は、トゥーピースのバンパーと呼ばれる部品のために歩行性が極めて悪いという内容です。『FRITSCHIDIAMIRTECTON12(1)』フリーライドスキーにTLTビンディングをつけた時の歩行性の話フリーライドスキーはELANRIPSTICK94、TLTビンディングはFRITSCHIDIAM…ameblo.jp『FRITSCHIDIAMIRTECTON12(2)』FRITSCHIDIAMI
摺鉢山(古平町)ー2025.1.3(単独)2025年初山行は積丹半島の取りこぼした低山を少し。まずは古平の摺鉢山へ。出戸の沢の林道から計画していたが、国道は駐車スペースが無かった。栄に分かれるY字交差点の先に駐車スペースがあり、予定より北側のルートに変更。出戸の沢よりも、山頂に向かってストレートなルートで良い。離農した廃屋の裏に祠発見。安全祈願をして出発する。コンクリの水路には橋が架かっていて運良く渡れた。コンクリの水路って深いことが多く、案外曲者な事が多い。
昨日は自分的に百名山の最難関と言っても過言ではない草津白根山に登ってきた。草津白根山は2018年の噴火事故以来事実上「登れない山」となっていた。噴火警戒レベルはだいぶ前に1まで落ちたので登ってもいいことになっているものの、アプローチするための登山道が立入禁止となっていたからだ。だったら登山道を使わずに登ればいい、ということで既に廃業した表万座スノーパークから廃ゲレンデを使ってアプローチしよう。車道脇に車を停めて表万座スノーパークへ向かう細い林道をスキーで歩いていく。前日のものと思われる
小喜茂別岳(喜茂別町)ー2024.12.30(単独)小喜茂別岳は中山峠の北西にある標高970mの山で、峠の売店からも山容が良く見える。喜茂別岳とセットで登られると思い込んでいたが、登頂記録を検索すると、それ単独で目指されているのが殆どだ。ルートはいずれも南西尾根を使うものだった。札幌近郊であればヒトと会う可能性もあり、また他人のトレースがあれば使わざるを得ない。静かな登山を好む自分としては、つい他のルートを考えてしまう。その結果、中山峠から林道を使って喜茂別川に降り、北東尾根
先日松本のブンリンさんに立ち寄った際、「短くて太くて軽くてロッカーなスキー」ということでサロモンのQSTRIPPER(156センチ)を注文していたのだが、残念ながらメーカー欠品ということで代わりにATOMICのBACKLAND102wを購入した。文字通りセンター102mmのロッカーで長さもQSTRIPPERと同様に156cm。重量も1,400gということでかなり軽量だ。主な利用シーンとしては雪が少なくて障害物が多くて担ぐ機会が多いような山行を想定している。具体的には
3年前に購入したSCARPAマエストラーレが壊れた。去年のはじめに左足の前方内側のシェルが割れたので接着剤で固めて使っていたのだが、先日の槍ヶ岳で右足の同じ場所が同じように割れてしまった。スキーブーツのシェルはどうしても経年劣化していつかは割れてしまうのだが、さすがに2年や3年で破損するというのは早すぎる。ちょうどリーシュコードを繋いでいた箇所に近いので力がかかって割れたのかもしれないが、構造的な不具合があるのではないかと考え、取扱店のロストアローに問い合わせている。(回答待ち)