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先日拵の依頼を受けて、工作をして居たお刀を、工作を中止して、買い取りをして欲しいと言う依頼がありました。正直、刀が何だか可哀想で辛いです。勿論、買い取りも当店の通常業務なので、買い取り、綺麗にして販売に回します。まだ工作先で暫く返って来ません。ただ、刀がちゃんと使える姿に成ったのをみてから、一度でも振ってから買い取り依頼をして欲しい気がします。初めてでは有りませんが、何時も何だか心が痛みます。業物の長脇指です。59㎝有って、大刀の代わ
本日も、刀剣商の市場が有りました。更に、買い取りのお客様も来られたので、結局6振り手に入りました。30日の市、1日の市、京都刀剣祭りに出店で、写真を撮る時間も無かったですが、これでやっと落ち着きます。補修の出来ている物も多数有りますので。ドンドン写真を撮ってアップします。大いに期待して下さい。面白いのも、いっぱい出します。久しぶりに、1振りアップ出来ました。日本刀入門的な一振りで大変お求めやすい設定にしています。
刀に塗る油といえば丁子油。丁子油というけど、実際は椿油に丁子(クローブ)で香りづけをしたものだそうです。現在錆止め油として使用されるのは主に鉱物系の油。植物油に比べて酸化しにくいそうです。植物性の油は酸化するから定期的に塗り替える必要があります。鉱物系も完全に乾いてしまうとどうかと思いますので、どのみち定期的な塗り替えはするべきだと思います。刀剣油はどれが一番良いのか?これは各人の考えやこだわりがあって炎上しそうな気もしますが、一応私なりの考えを書いてお
昨日まで、3日、4日と、京都刀剣祭りに出店して来ました。昨年に比べると成績はいまいちでしたが、刀4振りと、小物多数売れました。ただ、反省点の多い出店でも有りました。当店の場合、店の名前の垂れ幕を作っているのですが、割り当てられた場所は、後ろにレールが無く垂れ幕を吊るせない場所でした。前日、1日目といろいろ貼る努力をしましたが、壁面には粘着テープが付かず、困り果てました。昨年は、事前に話をして、レールの有る場所を割り当てて貰って居ましたが、今年ば「分かってくれてる
刀剣研磨の種類について、ちょっと書いておきたいと思います。1:白研ぎ(抜刀研ぎ)刀身表面が白くて肌も刃文も見えない状態。斬るだけなら一番よく斬れる状態らしいです。http://blog.livedoor.jp/bizenosafunesukemitu-1982/archives/15765035.html薬品(硝酸)で刃文だけは見えるようにする事もあるようです↓白研ぎ:備前長船助光作刀鍛錬記6月上旬に制作した刀の白研ぎが終わりました。改正砥石で研いだ後、希釈
身長に合った刀の長さを調べると、居合刀の選び方の一覧表みたいなのが出てきます。https://www.rakuten.ne.jp/gold/champ/contents/iaido/iaido_iaitou/iaitou_erabikata.html見るページによって若干の違いもありますが、この表だと身長が165センチの人に合った刀は刃長71.2センチ(2尺3寸5分)です。でも、この数字には若干の違和感があります。2尺3寸5分というのは日本刀の定寸で、江戸時代の標準的な刀
改造と言うとやや大げさかも知れませんが、例えば、「目釘穴を増やしたい」「区送りしたい」等、簡単な物から、かなり難しいものまでいろいろ有ると思います。要は、登録証の記載内容と刀自身の姿が合わなくなってしまう様な、工作をしたい場合の手続きについて、説明してみたいと思います。今回は、現在進行形で申請を行っている、一つしか目釘穴の無いお刀に、もう一つ目釘穴を付けたい場合を例にとって説明します。最初に、登録証の発行元の教育委員会へ電話で問い合わせします。大抵の教育委員会の
5月3日(金)憲法記念日大会初日の朝ホテルのベッドが合わないのか、朝早く目が覚めてしまったので、周辺を散策してみました。裏寺町通近くには繁華街があり、多少酔った若者たちがいましたが、祭りの後の静けさといった感じです。(それにしてもゴミの多さにはビックリ!)30分ほどで部屋に戻り、着替えを済ませてから支部長、MAさんと大会会場に向かいます。京都市勧業館みやこめっせ今大会では全日本居合道連盟本部より「進行係」の委嘱状が送られてき
いつも稽古場で根岸家でお世話になり稽古場として活用させていただいていますが・・・この場所が「友山まつり」の毎年の使用会場になります。見学者の方と記念撮影根岸家長屋門で開催される「友山まつり」広報・チラシ前回の根岸家中庭を借用してまつりを開催していましたが。今回は広大な長屋門前でロープやコーンで仕切りしての青空路上ステージです。イベントが開催される期日が決まり、いつも気になるのは当日の天候ですが・・・今回も最初の10日前は曇りと雨マーク、二日前は曇りマークで雨マークが無くな
今日は定休日で、雑用を片付けていますと、(池田美術は、変則的ですが、日祝と火曜日が定休日に成っています。)大手の刀剣商の方から、「刃引き刀」を置いてませんか?」という照会を頂きました。どこかの学校で、剣道の指導をされていたお客様から、「引退するので、探して欲しいと頼まれた様です。」ただ、当店は、「斬れる刀が無いか?」と聞かれると「有ります。」と言えるのですが、わざわざ刃引きした様な刀は有りません。刃引きした刀をわざわざ探す位なら、真剣で無くても居合刀(模擬刀)で少し金具
写真にある海軍軍刀拵は、お客様の依頼で、当店で作成したものです。勿論金具は、お客様が当時の物を用意頂きました。刀身は「高山刀」です。この後、研ぎに出して、お客様に引き渡しと成ります。鞘は、サメ巻仕様では無く、本漆の石目仕様です。ただ、現在一般に行われている乾漆の石目仕上げでは無く、戦時中の軍刀の石目を再現して欲しいとの事でした。現在やっている所が無いとの事で、岐阜におられる上撰の職人さんと会い(その人以外、誰も引き受けてくれなかったので)、職
5月2日(木)『第71回全日本居合道全国大会』参加のため、2日から京都へ行って来ました。(昨年同様、今回も大荷物なので一眼レフを持参せず携帯のみで対応)新横浜駅から「のぞみ313号」に乗車朝食(?)を買い込み、MAさんと「いざ、京都へ」!11時過ぎに京都駅着京都駅で支部長と待ち合わせ、ホテルに立ち寄り荷物を預けてから『全日本剣道演武大会』が行われている京都武徳殿に向かいました。第120回記念全日本剣道演武大会良い刺激に
普段の服装に刀を無に着ける方法で一番簡単な方法。服の上にベルト巻いてそれに刀を差す。しかし、この方法だと絶対に落とし差しになってしまいます。落とし差しでも構わないといえば構わないのですが、少し見栄えが悪い。ついでにいうと私のように腹が出ていると鍔が脇腹に当って少し痛い・・・こうならないように少し工夫してみました。↑近所の手芸屋で購入した幅10cmの織ゴム↑単純に縫いあ合わせて筒状にする↑ベルトに通す。ベルトを巻いてから刀をこの織ゴムの筒を通
あまりお勧めするわけでは無いのですが、時々依頼を受けるので、工作の研ぎのところに樋彫りの項目を設定しました。ただ、やるなら、現代刀で、それほど高額な刀でないものでやった方が良いかと思います。時代がある名刀に対して行うのは、文化財の破壊であると思います。居合の場合、試斬を禁じている団体が非常に多く、形のみで優劣を競うことが多いです。そういう場合、刀を振るときに鳴る、樋鳴りで刀を正しく方が振れているか、刃筋は正しいかと言うことを判断されるため、樋鳴りを少しでも大きく
5月5日(日)こどもの日大会最終日(3日目)の朝日課となった散策に出掛けます。祭りの後の静けさホテルをチェックアウトして会場の「みやこめっせ」へ。本日も進行係のお仕事で担当する場所から離れられません。という訳で、唯一撮影出来たのはMAさんの学科審査の様子のみで実技審査の画像はありません。ですが、見事「七段」に昇段されました!おめでとうございます閉会式終了後、大会会場からすぐさま京都駅に向かい、お土産を購入してから、MAさんとMA
学生時代、行きつけの定食屋で飯を食べながら読んでいたのが『少年マガジン』です。その中で、梶原一騎の『巨人の星』『あしたのジョー』と並んで貪り読んでいたのが、さいとうたかをの『無用ノ介』ね。賞金稼ぎの浪人・無用ノ介の活躍は、西部劇(それもマカロニウエスタン)タッチで人気を集めました。当然テレビ化(日本テレビ系列で1969年3月1日~9月20日放送)されましたが、それほど評判にはなりませんでした。だけど、私は隠れた名作だと思っています。第1話「虎穴にはいった無用ノ介」30両の賞金首・赤砂多十郎(
試し斬りや型居合で使っている刀の一部を時代順に並べてみた。刃長は二尺程~二尺四寸程まず古刀の部から握りこぶし一つ程度の茎の長さである。かなり短い。室町時代後期の作品なので、徒歩で片手で振り回す使いかたを想定したものなのだろう。あとは数打ちのため、材料費節約のため茎が短いのだろう。ちなみに片手で斬った感触は大変良い、手に衝撃があまり無いが両手で斬ると不安定な感じがするが、やはり抜けが良い。鉄が柔らかくて粘りのある感触だ。新刀の部古刀よりは茎が長くなっている。
刀の柄巻きには、下図のように、様々な巻き方があります。ただ、多くは、「諸捻り巻」が中心になっていると思います。少し高級な巻としては、「撮み巻」と言うものがあります。居合で使うならどれが良いか、職人さんの腕の問題が大きいので、一概には言い難いのですが、「諸捻り」が1番使い勝手は良いかと思います。その1番の理由は、強くしっかりと巻き易いと言う点です。使う側としては、非常に安心して使えます。「撮み巻」の場合、下手な人が巻くと、巻が緩く、使っている間に、だん
バイクの洗車の予洗い。それからバイクで近くを走る。稽古に行く予定ではなかったが嫁が行くんじゃないのという風なことを言ったので出発。元々予定していたちくりんに車で伺い、娘の学校の定期演奏会?ポスターも張っていただく。ありがとうございます。稽古場には一番乗り。居合の稽古をするが、久しくやってなかったせいかいまいち(笑)剣道の稽古は軽めに。腕の振りを左主導に変えつつ、右足を出すというより左足を使って前に。弊害は右足着地が早く成り気味(笑)ちょっと子供たちが多かったので、不安定な自分はま
久々に、誰でも出来る簡単修理の方法をやります。柄のガタツキが酷い場合です。経木を貼るにも、縦にも横にもガタガタで、これはどうやったら良いか分からない様な場合の、非常の手段です。茎を傷める可能性があるので、古名刀にはしないでください。使うのは、これ!ホームセンターで売ってる、木工パテです。細く削った割り箸や、ピンセット、あるいは小柄のようなものでも構いません。とにかく、薄くて柄の奥の方までパテが届けられればそれで良いです。薄い箸や、小柄の先に
4月29日(月)昭和の日『横浜南道場』の稽古で大岡地区センターへ。と、その前にお約束です。瑞応山蓮華院弘明寺に参拝しぐみょうじ観音通り商店街を抜けて若宮八幡宮に向かいます明治拾四巳年(1881年)銘のある神明鳥居『横浜南道場』繁栄祈願さて本日の稽古は、全国大会で七段受審を控えるMAさんと、5月は稽古日が少ないとの理由からAYさんが参加しました。(稽古に打ち込む姿勢は素晴らしい!)私めも全国大会に向け最終調整です。
最近、また、柄糸について、いろいろ質問を受けることが多く成って来たので、かなり初期の頃に書いたブログの記事ですか、解説している記事が有るので、新しいお客様にも理解して頂く為載せてみたいと思います。皆さんは、柄糸と言うと、何を思い浮かべられるでしょうか?当店では、柄糸として、正絹、正絹絹紡糸、表革、ヌバックを販売しており、偶に、お客様の要望で木綿を取り寄せたりして居ます。拵の注文を受ける時、これらの商品の違いについて、色々と尋ねられることがあります。なので、少しその
こちらの脇指、先日、、サイズが少しおかしいと思い、先日現物確認に行って、唯一、登録証とは別物と完全否定された一振りです。登録証では、昭和26年3月と本当に、所謂大名登録の初期の登録証です。お客様から買取したお刀ですが、長さも反りも若干合いません。登録証には、各都道府県に元票と言って最初に登録された時の情報がいろいろ書き込まれています。例えば、鍛え目、刃紋、時代等が詳細に書かれています。それと合わなければ、「全国照会」と言って、「こんな刀がお宅の教育委
昨年六月に次の様な記事を書いていました。経木で締めるのが苦手な人には、簡単ですが有効なので、皆さんの参考にそのまま載せます。この記事が自動で投稿される頃には、大阪に居ないと思います。申し訳ありませんが、土日と奉納演武で遠征です。連絡が付かないと思いますが、ご容赦願います。最近、柄内のガタツキを締めるのがずいぶんと成れました。先日も、柄作成の依頼を受けたお客様のお刀を、「少し締めれば、このままでも使えますよ。」と送料だけ頂いて、サービスでガタツキを無くして差し上げました。
今日は、東大阪市の石切劔箭神社に宝物の石切丸を見に行ってきました。昔、母が生きていた頃は、毎月お参りさせていただいていたのですが、母が亡くなってからは数えるほどしか言っていませんでした。たまたま、宝物展をやっていることを妻が教えてくれて、仕事漬けの気分転換も兼ねて行ってきました。大変よかったです。河内國平刀匠の石切丸写も良かったですが、オリジナルの石切丸は、何とも言えない優美な太刀姿で、非常に存在感のあるお方でした。その他にも、三条宗近等、多数の刀剣
備前長船助光刀匠に依頼した注文打ち。ついに完成しました。72.6cm・反り18mm以下は鍛治研ぎ後の数値元重8ミリ先重ね5.8ミリ幅は注文通りなら元幅32ミリ先幅23ミリちなみに茎が長めで7寸5分刀身重量が重くて908g鞘を払って1255g色々考えた結果、普通の寸法が一番と思いこういう感じになりました。重ねは少し厚め。そのため長さの割には重たいです。研磨は思う所あって美術研磨の化粧研ぎ(刃取り)をしていません。いわゆる居合研磨です。切れ味フェチな
会員の皆様6月の稽古日が1日追加になりました。6月29日(土)9時~12時です。場所はいつもの此花スポーツセンター多目的室本日の稽古で後半に「太刀打ちの位」を稽古しました。久しぶりなので思い出しながらの稽古となりました。また、恒常的にこの稽古も行いたいと考えています。次に、6月に抜刀(試し斬り)の稽古をしたいと考えています。それについて、6月の希望する日にち(土日のみ)が有ればお知らせください。ある程度は調整できるかも?午前中いつもの稽古で、午後から抜刀の稽古が良
令和6年6月の予定【稽古】1日(土)~未定~8日(土)17:00~18:30神奈川スポーツセンター第三体育室15日(土)17:00~18:30神奈川スポーツセンター第三体育室22日(土)17:00~18:30神奈川スポーツセンター第三体育室29日(土)17:00~18:30神奈川スポーツセンター第三体育室[横浜南道場]16日(日)09:00~10:30大岡地区センター中会議
切れない日本刀があります。単に切れ味が悪いものと、意図的に刃引きされて切れなくなった刀が存在するようです。日本刀の現在の立ち位置は「美術品」です。美術品としての日本刀の価値は磨き上げられた刀身の美しさにあります。刀を研磨するのが研師です。この研師も、美しく刀身を磨くのは得意でも切れ味を良くするのは下手という人もいるようです。この様な研師の刀だと、綺麗だから買ってみたけ切れないとか、研ぎに出したのに切れ味が良くなっていない、なんて事もあるようです。恐ろしい
昨日、本日と連続で刀剣商の集まる市場に行って来ました。特に本日は、岡山の市に昨晩から乗り込んで買って来ました。昨日は、二振りしか買えませんでしたが、本日は、お金が空っ欠に成りながら、八振り買って来ました。どんどんアップしていきます。3日.4日は、先日来から告知している様に、みやこめっせで、開かれる京都刀剣祭りに出店する為、店舗は、全面的にお休みさせて頂きます。来店頂いても、不在と成りますので、ご注意下さい。よろしくお願いします。🙇