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刀の鍔を買おうかなと鍔を見ていて「アレ?」と思いました。小柄を通す穴(小柄櫃)がすべて左側にあります。小柄だけを取り付ける事はあっても笄だけを取り付けるという事はないはずなので、穴が一つの鍔はすべて小柄の櫃穴のはずですが、すべて穴が左側にあります。「これ、鍔の裏側なのでは?」と思っていたのですが全ての写真がこの向き、つまり小柄の櫃穴が左側なのでどうもこれが表側のようです。どうも私は勘違いをしていたようです。つまり、鍔の表というのは柄側の方で、裏側が
道具は目的に対して作られるものです。巻藁(畳表巻)を切るなら薄くて幅広にカミソリのような刃の刀が良いでしょう。竹を斬るなら分厚くて重い刀が良いでしょう。でも、刀って人を斬るための道具のはずなので、そういう刀でモノを切るってのも何か本筋ではない気がするんですよ。竹を斬るのに最適な刀は持ち歩くには重すぎるし、巻藁を切るのに最適な刀は強度が足りないわけです。居合は武道なのだから人間を斬るのに最適な刀で巻藁とか竹を斬って修練するから意味があるのではないのかな?と思うのですが
近々、昇段審査を控えた人達が居るという事で今一度、基本中の基本である袈裟斬りをおさらいしましょうか。これがまた簡単な様に見えてかなり奥が深い。確か入門したての頃だったか戸田宗家から「本当の振りを覚えるまで毎日素振りし続けてようやく掴んだ」と教えられまして、自分も同じく毎日毎日、櫂型木刀で素振りし続けてなんとなく掴みかけてきた頃に宗家の振りを見てようやく本当の意味がわかりました。確か二段目前の頃だったか…しかし、画像検索とかすると居合道師範の方でも平気で間違っている人がかなりいる
昨日、この関係で一つ記事を書きましたが、やや言い過ぎかなと思う反面、もっと言いたいと思う事も出てきました。私は、軍刀の評価に付いて、も不満があります。軍刀は、あくまで、武器であり、日本刀では無いと言う評価が有ります。しかし、私は、俗に「スプリング刀」と言われる大型ナイフに近い官給品の軍刀に至るまで、日本刀だと思っています。当時、それを心の拠り所として、出征した方々が多数おられました。「日本刀とは、単に、玉鋼を使用した刀の事では無い。」と思っています。
普段、小学校の体育館を稽古場として使用させていただいている。以前は体育館よりは少し狭い場所を道場代わりに使っていたこともあったようだが、現在は体育館だけ。15日の日曜日は、地域団体の待機場所として体育館を使用するとのことで稽古は無し。小学校の体育館というのは、選挙の投票場などでも使用するのでそういった場合は稽古ができない。入門当初は慣れない体の動きで筋肉痛や疲労もあり、週二回の稽古で目いっぱいではあったが、今は体も慣れたため正直もう少し稽古したい。外で稽古するのは模擬刀はもちろんのこと
居合に使う模擬刀は出来れば真剣に近いほうがいいむかし、先師の師匠、斎木先生が苦言を述べた記録を見た斎木「おがらのようなモノを振っている慮外者がいる」苧殻とは軽いという意味です。当時は模擬刀がない時代で刃引きの本身だったでしょう。よに横行するでたらめな模擬刀は、大日本居合道連盟の平井阿字斉先生もあきれて、これではいかんとお考えになり正しい模擬刀を初心者のために作られたのを存じ上げています。ということで、私もできうる限りに能力を動員し、武衛會の会員が使う模擬刀を製作
真剣道をトレードマークにしたという話真剣道を検索すると面白いものに出くわす(笑)人も多いだろう以下転載真剣道は1200年の日本武道を背景に、世界に通用する日本剣術を再興する為、1980年代に小幡利城によって研究、開発され、1990年にアメリカで創始された日本武道です。アメリカ、日本を始め各国でトレードマークを持っています。国際法により、真剣道の名前は保護されており、真剣道、真剣術を含んだ流派の名前は許可なく使用できません。「真剣道」の名前は剣の一流一派としてではなく剣術の総称と
真剣で稽古をすると、誰しもが一度は手を切るそうだ。私は真剣を使った初日は怪我もなく無事に稽古を終えた。先輩剣士によると、話しながら納刀したりといった時が要注意らしい。気を緩めた状態で納刀する時に油断してやらかすのだという。いずれ後輩でもできて、その後輩が真剣を持つときがきたとする。「手を切るのはみんなやらかすけど、私は一度も切ったことないんだよねー」と、ドヤ顔してやりたい。いずれにしろ怪我をするのは良くないので、しっかりと集中して稽古に臨まなければ。そう思いつつ、久しぶりに仕事終
刀に取り付ける「笄(こうがい)」ネットで調べると説明書きには、「マゲを結うために使う」とか「櫛のようなもの」とかそんな感じで書かれているのですが、イマイチ使い方がよくわからなかったんですよ。まあ、そんなに本気で調べてもいなかったのですが昨日何かの記事でみた使い方で腑に落ちたというか納得できた感じがします。「髪型を崩さずに頭を掻く時に使う」そう書かれていました。これは納得です。マゲのようにきっちり髪を縛ってしまうと手で痒いところを掻いたら髪
刀剣研磨の種類について、ちょっと書いておきたいと思います。1:白研ぎ(抜刀研ぎ)刀身表面が白くて肌も刃文も見えない状態。斬るだけなら一番よく斬れる状態らしいです。http://blog.livedoor.jp/bizenosafunesukemitu-1982/archives/15765035.html薬品(硝酸)で刃文だけは見えるようにする事もあるようです↓白研ぎ:備前長船助光作刀鍛錬記6月上旬に制作した刀の白研ぎが終わりました。改正砥石で研いだ後、希釈
今日は、古くからのお客様が信州から来られて、終日、お供させて頂きました。(私よりずっと若い女性の方です)お客様と言っても、お互いの生い立ち等の境遇をメールで何度も話して居たので、初めて会っても初めての気はしませんが、直接会えた事には感動でした。実はその人の叔母さま夫婦が私と同じ門真市に住んで居られたので、一緒に来られました。一通り挨拶した後、私が氏子総代をしている、三島神社に行って朱印を貰って、事務所に戻って拵の相談をして、昼食まで、叔母さまにご馳走に成りました。
前回の稽古でご指南いただいた「介錯」かたちになるまで相当時間がかかるだろうと書いた。と言いつつも、先日木曜日の稽古で集中的に稽古すればある程度見えてくるだろうと思っていた。が、まったくだめ(笑)現状で認識している目先の問題としては・・・どうしても足と一緒に刀が出てしまう樋鳴りが全くしない基本的に当流で教わる内容としては、斬りつけは足を踏み出した後に行う。足を出す動作と斬りつけが同時になってはならない。これは全ての業で同じだ。しかし介錯では体を大きく回すこともあり、どうしても刀
本歌の拵(上撰)にサンプルとして載っているこの太刀拵作るのに、どの位費用が掛かったと思いますか?もう2年以上前に作ったので金具代が変わっているかもしれませんが、凡そ60万円掛かりました。この時、工作料としては、一般の打ち刀拵に比べ、かなり手間がかかりますが、それでも17万円にさせてもらいました。金梨地の変わり塗が、+1万円。後は全て金具等の刀装具代でした。金具は、岐阜県関市の有名な居合刀メーカーから取り寄せましたが、受注生産の上、
拵作成のお客様から、金具の材料について色々と聞かれることがあります。古い時代の金具であれば、鉄、真鍮,銀、銅、赤銅、臘銀等等、様々な,物が使われていました。それを職人さんが、1点1点丁寧に仕上げていきます。大変手間暇のかかったものが多いです。しかしながら、現代においても、そのような一点物の優れたものも作られていますが、多くが工場で大量生産されたものが中心となってしまいました。当店は、比較的安価な量産の金具を中心に扱う事で、より安価な実用品としての拵を作成
(某居合刀メーカーの柄巻き例を参照させて頂きました)これだって、沢山有る巻き方の一部に過ぎません。蛇腹糸等を使った、観賞用の柄巻きは、更に沢山の種類が有ります。当店では、基本的に、諸捻り巻きをを標準にして、お客様の予算に合わせて色々させてもらっています。先日、させて頂いた仕事等は、太目の蛇腹糸で複雑な模様で巻いていると思いきや、革靴に使われる紐を、蛇腹糸の代用にして、巻いてあるものも有りました。(これには、柄巻師さんもビックリでした)今、当店のスタッフの
備前長船助光刀匠に依頼した注文打ち。ついに完成しました。72.6cm・反り18mm以下は鍛治研ぎ後の数値元重8ミリ先重ね5.8ミリ幅は注文通りなら元幅32ミリ先幅23ミリちなみに茎が長めで7寸5分刀身重量が重くて908g鞘を払って1255g色々考えた結果、普通の寸法が一番と思いこういう感じになりました。重ねは少し厚め。そのため長さの割には重たいです。研磨は思う所あって美術研磨の最後の工程の「拭い」「刃取り」をしていません。いわゆる居合研磨です。切
写真の2本の目釘、どちらも同じ刀用の目釘です。ただ、見ていただけはわかるように、右の物はやや細く、左側は少し太めになっています。出荷前点検で、目釘がやや細めで、試斬用としては少し頼りないと言うことに気がついたので、目くぎを作り直しました。刀身の目釘穴の方が、柄の方よりも、若干大きかったので、柄の目釘穴も少し広げて、ぴったりの目釘が入るようにしました。武道用刀剣専門店と名乗っていますが、こういうところにも充分気を配ってやっています。只今、ブラックフライ
俺ね〜。そもそも日頃行く歯医者の先生が、剣道の人でものすごくカッコイイ人何だよね。だから、そもそも子供の頃に、剣がものすごくそもそも重いのを知ってるwで、なんと現存する真剣がまじ出重いのに、切れ味するどいから、使用者も下手すら簡単に死ぬwwwその歯医者の先生が、竹の剣士のスポーツで、礼儀を教えるなら、真剣の怖さを教えないと、使うだけでも気にかねない。だから、今でも居合の達人は、「あれを?スパッと振る人なので、金剛阿修羅像が強すぎるんだよw」剣道はそもそも鞘がないから、居
前にも少し書きましたが、短刀くらいの長さの刀に脇差サイズの鍔と鞘の外装を合わせた刀を何度か見た事があります。↑まさにこんな感じの刀です。刃長に対して鞘は長すぎて鍔は大きすぎる。納刀状態だと普通の脇差にしか見えないのですが、抜くと短刀。脇差を買えない貧乏な武士の工夫かと思っていたのですが、違うようです。以下、助光刀匠から頂いたコメント↓「脇差サイズの鞘に短刀が入ってるのは、抜こうとする手を抑えられた時に、腰を引いて抜く為です。そんな技が古流には残ってるの
あまりお勧めするわけでは無いのですが、時々依頼を受けるので、工作の研ぎのところに樋彫りの項目を設定しました。ただ、やるなら、現代刀で、それほど高額な刀でないものでやった方が良いかと思います。時代がある名刀に対して行うのは、文化財の破壊であると思います。居合の場合、試斬を禁じている団体が非常に多く、形のみで優劣を競うことが多いです。そういう場合、刀を振るときに鳴る、樋鳴りで刀を正しく方が振れているか、刃筋は正しいかと言うことを判断されるため、樋鳴りを少しでも大きく
刀の研ぎの仕上げ方法は、所謂「化粧研ぎ」と言われるものと「差し込み」に分かれます。大きな違いとしては、「化粧研ぎ」は最期に「刃取り」と呼ばれる工程で、刃紋を小さな石でなぞるように研いで、刃紋部分を白く浮かび上がらせる点でしょうか。現在は、この化粧研ぎと言われるものが刀剣研磨の主流で、研ぎと言うと、化粧研ぎを施された物をイメージされる方が多いです。当店の場合は、説明に書いては居ますが、差し込み仕上げを基本として、化粧研ぎをしていません。その分安い料金で研ぎをさせて
皆さん、下緒を探される時、殆ど、大刀用しか無くて、短刀用や脇差用があっても、種類も少なく割高に感じられることが少なく無いでしょうか。当店でも、大刀用しか置いていません。特に「長寸」と言われる、220㎝の物しか置いていません。需要が圧倒的に違いますから。当店では、いろんなオリジナル色の下緒も作っている事もあり、毎月、結構下緒の注文を頂きます。しかし、脇差用や短刀用を問い合わせられる事は本当に稀です。とは言え、拵作成と同時に頼まれると、無いではすみません。多くの居合刀メ
https://imagedb.narahaku.go.jp/viewer.php?requestArtCd=0000005611↑前に何度も書いていますが、次に刀を作る時にはこれと同じようなのが欲しいです。34.5cmの横刀。先日春日大社に刀剣展示を見に行ったら、幸いにもこれの現物が展示されていました。柄に入った状態で、まさにこの写真と同じ状態で展示されていました。鍔のサイズが気になっていたのですが、見た感じだと陸軍の軍刀鍔と同じくらいのサイズかな?と思いました。これと同じ外
4月29日(月)昭和の日『横浜南道場』の稽古で大岡地区センターへ。と、その前にお約束です。瑞応山蓮華院弘明寺に参拝しぐみょうじ観音通り商店街を抜けて若宮八幡宮に向かいます明治拾四巳年(1881年)銘のある神明鳥居『横浜南道場』繁栄祈願さて本日の稽古は、全国大会で七段受審を控えるMAさんと、5月は稽古日が少ないとの理由からAYさんが参加しました。(稽古に打ち込む姿勢は素晴らしい!)私めも全国大会に向け最終調整です。
毎週月曜日は、スタッフブログの日です。いつも”池田美術”のブログをお読み頂き、ありがとうございます。こんにちは、スタッフのNです。本日は、当店の要である刀の買取について、お話致します。「所持している刀を高く売りたい!」「全く使っていない刀がある!」「家にある刀をどうにかしたい!」そう考えている方は是非、一目お読みください。(手順を知りたい方は、少し飛ばしてお読みください。)池田美術では、主に刀剣類の販売を行っています。仕入に付いては、基本的には、まず毎月
昨日、本日と連続で刀剣商の集まる市場に行って来ました。特に本日は、岡山の市に昨晩から乗り込んで買って来ました。昨日は、二振りしか買えませんでしたが、本日は、お金が空っ欠に成りながら、八振り買って来ました。どんどんアップしていきます。3日.4日は、先日来から告知している様に、みやこめっせで、開かれる京都刀剣祭りに出店する為、店舗は、全面的にお休みさせて頂きます。来店頂いても、不在と成りますので、ご注意下さい。よろしくお願いします。🙇
5月2日、3日と、京都のみやこめっせで開催される、第26回京都刀剣祭りに、池田美術も出店させていただきます。【会場】京都市勧業館「みやこめっせ」特別展示場(地下1階)京都市左京区岡崎成勝寺町9-1(二条通東大路東入)【開催期間】2024年5月3日(金)~4日(土)午前10時~午後5時〈※最終日は午後4時閉場〉1ブースなので持っていけるお刀も数が限られるのですが、切れ味保障のお刀や、訳あり特価のお刀など20数振りを選んで、店開きさせていただく予定です。
私達の様に、刀を飾るのでは無く、使う人にとっては、柄の握り心地は非常に大きな問題です。この握り心地に大きな影響を与えるものの、意外と知らない人が多い事が目貫の位置です。当店は拵の注文を受ける事が多いのですが、この点に言及される方は意外と少ないです。「そういうのも有るとは、知っていても、何だか変だし」と思う方も居られるのではないでしょうか。目貫の位置の標準は、差表は鍔に近い所に、差裏は、頭に近い側に配置されます。一般に指定をしなければ、大体その様に配置され
写真を良く見て頂くと分かりますが、上の柄は、目釘が2本入っています。下の柄は、目釘は一つです。日本刀の9割は、目釘が1個の仕様だと思いますが、当店で新作刀を注文する場合は、殆ど2本目釘仕様で打って頂いています。形が中心の場合は、1本目釘でもそれ程柄は痩せませんが、試斬中心に使うと、柄の木は結構なスピードで痩せて、ガタツキが出てきます。しかし、衝撃を2点で支える、2本目釘にした場合、柄の持ちが相当に違います。写真、上の柄は、私が長年使用した、貞光の柄で
4月14日(日)「令和6年度全日居関東地区連盟春季昇段審査会」が大船の鎌倉武道館にて開催されました。今回はどこにも立ち寄らずに直行します。私めは学科試験の「予備審査員」という事で、会場準備のお手伝い以外特に仕事はありませんでした。そして当会からの受審者もこれまた[無]です・・・。11月開催予定の秋季昇段審査会に期待しましょう。帰りはもちろん慰労会大船駅でちょっとブレイクタイム画像は悪友TK先生が支部長に人生相談(?)している図です。