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ドラマ「長楽曲」第40集大結局後編<第40集大結局>後編顔府の前で沈渡は待った。しかし出てきた管家に彼の持参した贈り物を突き返された。「大閣領、離縁したのだからお帰りください、と六娘からことづかりました」それだけ伝えると、管家は門の中へ消える。門前払いはこれで九回目だ。それでも沈渡は諦めなかった。贈り物を買い直して何度も出直す彼の姿に、㐮安城の青年たちは声援を送る。宮中にいる太皇太后の寝殿まで、その噂は届いた。妻を怒らせたら怖
ドラマ「長楽曲」第25集前編<第25集>前編不敬火蛾、禍従天降。(火蛾を敬わない者には天罰が下る)沈んだ表情で部屋に戻った顔幸は、横になって自身の体を抱いた。顔幸が火蛾門の捜査を続けることで身内に火の粉がかかる。はっきり藩馳に言われた彼女は、姉と姉婿が陳火蛾に襲われた一件を思い出したのだ。また家族を巻き込むかもしれない。不安が顔幸を押しつぶそうとする。部屋に入ってきた沈渡は、顔幸の様子がおかしいことに気付いた。「強がらなくてい
ドラマ「長楽曲」第19集前編<第19集>前編激しい雷雨のせいで医者の到着が遅れている。重傷を負った沈渡は沈府に担ぎ込まれた。出血が続く胸元の傷を顔幸は必死になって押さえているが、もう待てない。顔幸は決心し、愛用の道具箱を開けた。検死用の道具だが、処置くらいできる。沈忠に沸かした湯と清潔な布を持ってくるよう頼み、顔幸は頬を涙で濡らしながら傷口を縫った。気絶していても痛みが分かるのか、沈渡は呻き、玉の汗を額に浮かべる。熱も出てきたようだ
ドラマ「長楽曲」第25集後編<第25集>後編顔幸は飲んだくれる藩馳から酒を取り上げ、甘南道の名物、羊肉麺湯を注文した。運ばれた羊肉麺湯をひと口すすっただけで藩馳の顔色が晴れる。「仰天大笑去、高歩踏神州…」いきなり顔幸が漢詩を読み上げた。これは弘文館の入試試験の際に藩馳が詠んだ漢詩だ。今では茶楼や酒楼に通う者たちの誰でもが知っている檄文で、民の悲哀が詰まった詩である。「希望を捨てない限り、寒門にも門が開かれると信じているわ」「うどんから
ドラマ「長楽曲」第24集前編<第24集>前編女性が恋人、夫の袖や襟に刺繍することはままある。許己則の左襟にある桃の刺繍もそうなのかと顔幸は訊いた。「まさか。私は桃の花が好きで、はじめから刺繍されている衣服を買ったんです」「ああ、やはり」以前、顔幸は同じ服を店で見たことがあると話した。その服は上着もついていたが、今の彼は身に着けていない。「この粉は?」許己則の襟には白い粉が付着していた。曼陀羅香、つまり眠り薬だ。顔幸は景林が城壁の上
ドラマ「長楽曲」第27集前編<第27集>前編比丘が惨殺された。莫謙之は営州城の封鎖を命じ、怪しい人物が見つかれば自ら審問すると言う。「大閣領、これから南山へ行ってまいります」南山には比丘の家族が住んでいる。鳩を飼っている父親に息子の訃報を知らせてくると莫謙之は話した。鳩。もしかして太皇太后が伝書鳩に指名した、あの紅羽灰鴿のことか。頭の隅で考えながら、しかし顔幸は体の震えと涙が止まらなかった。これまでたくさんの遺体を見てきたが、知人
ドラマ「長楽曲」第30集前編<第30集>前編来羅敷が㐮安城の来府に戻ってきた。来羅織に不首尾を詫びる。「営州の火蛾門が壊滅した、か…」来羅織はそばに立つ侍衛の剣を抜き、ひざまずく部下ふたりを切り殺した。来羅織が、来羅敷の右腕をつかむ。沈渡に剣で刺された箇所だ。彼女は小さく悲鳴を上げて顔をしかめた。「…しばらく静養が必要だな。半面鬼の処理は?」「今ごろ毒死しているはずです」来羅敷は、沈渡から奪った木製の小箱を渡した。中には折り本が入って
「となりのひと」となりにいる人は、どんな人だろう。バスの席で、電車の席で、あるいは賑わいの中で隣り合わせた、見知らぬ誰か。気になることばかりが頭をよぎる。自分と同世代だろうか。どこに住み、どんな暮らしをしているのだろう。お一人様か、それとも誰かと一緒なのだろうか。こんなことを考えながら、ひとり微笑む。きっと周りからは「変な人」と映っているかもしれない。いや、気味悪がられているだろうか。まあ、どうでもいい。私も周りの人たちと同じように、
ドラマ「長楽曲」第29集前編<第29集>前編莫繍繍を描いた姿絵の裏に、その木箱は隠されていた。木箱を手にしたとたん、沈渡は殺気を感じる。飛んできた暗器を木箱で防いだ。偏院の入り口に仮面を被った女性が立ってた。陳火蛾のあとを継いだ来羅敷だ。「私をお忘れかしら?」「陳火蛾!?」いや、人が生き返るなどあり得ない。沈渡は木箱を卓に置いた。「解毒薬を渡せ。さもなくば再度おまえを殺してやる」来羅敷はニヤニヤ笑いながら、袖から薬の小瓶を出し
ドラマ「似錦」第7集前編<第7集>前編盧楚楚の父は南疆の軍人である。彼女は余七とともに軍内で育ち、武術も同門だ。そのため、余七は彼女の男勝りな性格をよく知っている。その後、余七は赤羽騎という小隊を設立して別の陣営に移った。姜似が前世で余七と出会ったのはその頃だ。当時、余七は赤羽騎の頭目であることを姜似に隠していたくらいなので、盧楚楚の存在は知る由もない。さて、突然にやってきた盧楚楚から余七は逃げ回った。よりによってそんな時に姜似が見舞いに来
アニメ「有獣焉」第27集<第27集>目も口も鼻も無い江江は、音で相手の姿を想像する。もちろん友達になった辟邪と天禄も、音で区別がついた。辟邪は赤くて丸い、天禄は青くて丸い形をしている。ふたりとも、なんて可愛いのでしょう。ふたりを感知する江江は翼をパタパタさせて喜びを表現した。そんな江江の心に、ふたりとは別の声が聞こえてきた。とても澄んだ歌声で心地よく、江江は声のするほうへと近づいた。江江の心はピンク色の生き物を感知した。可愛い!
ドラマ「長楽曲」第30集後編<第30集>後編深夜になって、ようやく沈渡と顔幸は沈府に帰ってきた。出迎えた管家の沈忠は、ふたりの親密な様子を見て思わず沈家の先祖に喜びの報告をする。沈渡は、下着姿の顔幸を引き寄せた。「もう私はひとりじゃないと言っていたね。きみは沈府に嫁いだのだから、逃げられないよ」「顔六娘の名に懸けて、嘘はつかないわ」ゆっくり顔幸に近づいた沈渡は、彼女の鼻先に軽く口づける。そして唇に口づけた。流れ星が夜空を横切る。
ドラマ「長楽曲」第18集後編<第18集>後編雲雀の両親は、陳火蛾に脅されて娘を㐮安城へ送ったことを白状した。ちょうどその時、お菓子を運んできた雲雀がその話を聞いてしまう。雲雀は両親を責めた。「父さんと母さんは、孔伯父が冤罪だと知っていたんだ!それなのに黙っていたなんて、陥れた者たちと同罪だわ!」「違うんだ、雀児、私たちだって仕方なかったのだ」雲雀の両親は一族の命がかかっていたと釈明した。そして沈渡と顔幸には、娘を守って欲しいと土下
ドラマ「長楽曲」第34集前編<第34集>前編再び顔幸が餃子作りのために厨房に入ったのは、夜明け近くなってからだった。これまで餃子を包んだことのない沈渡も、顔幸に教えてもらいながら作業する。雪が降り始めた。あっという間に積り、一面雪景色となる。「今日の張相への態度はちょっとまずかったかしら」これまで周囲のことを考えてあまり反発してこなかったので、言葉が過ぎたかと反省する。もちろん、怒りの中にも彼女なりの意図があった。甘南道での不正の証拠
ドラマ「長楽曲」第18集前編<第18集>前編顔幸、沈大閣領は錦繍坊事件の真相を暴いたわ。沈夫人の座は私のものだから、あなたはさっさと出て行って。夫人、大変です!再捜査の件で大閣領が太皇太后の怒りを買って、沈府の全員が今日にも処刑されます!六娘、おまえは沈渡に同情しているのか?顔幸、私は五年も勉学に励んだのに、寒門だというだけで認めてもらえなかった。さあ、事件の真相か沈渡の無事か、どっちを取る?雲雀、景林、張行微、潘馳が顔幸を取